感染症エクスプレス@厚労省
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2025-03-14
件名 | 【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.533(2025年3月14日) |
感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ ┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓ ┃@┃厚┃労┃省┃ ┗━┻━┻━┻━┛ Vol.533(2025年3月14日) ■ヘッドライン■□■□■□■ 【トピックス】 ◆麻しん及び風しんの定期の予防接種に係る対応について事務連絡発出 ◆急性弛緩性麻痺の届出ページへの「急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する手引き(第3版)」の掲載(更新) ◆急性呼吸器感染症サーベイランス実施に向けた事務連絡発出 ◆国立健康危機管理研究機構(JIHS)設立の案内と概要 ◆感染症危機管理専門家(IDES)研修生募集、令和7年10月採用(11期生) ◆厚生労働省検疫所 検疫医療専門職(医師)・検疫官(看護師)募集 【新型コロナウイルスについて】 【インフルエンザについて】 【風しんの追加的対策】 【お役立ちリンク集】 【SNSにおける情報発信】 【渡航者向け感染対策】 ■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━━━━━━━━━━━ トピックス ━━━━━━━━━━━━━ ◆麻しん及び風しんの定期の予防接種に係る対応について、事務連絡を発出 接種対象期間内に接種を受けられないと見込まれる者に対して、接種対象期間を超えて接種を行って差し支えないことといたしました(第5期は令和6年度中に風しんの抗体検査を受けて陰性であった者に限る)。 令和7年4月1日から令和9年3月31日までの2年間、接種対象期間を超えての接種が可能となりましたので、引き続き対象者への情報提供及び接種勧奨の取組を行うようお願いいたします。 ただし、風しんの追加的対策は、令和7年3月31日をもち終了となります。 ▼麻しん及び風しんの定期の予防接種に係る対応について(厚生労働省健康・生活衛生局感染症対策部予防接種課事務連絡) https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001440529.pdf ◆急性弛緩性麻痺の届出ページへの「急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する手引き(第3版)」の掲載(更新) 令和7年3月に新たに「急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する手引き 第3版」を改訂して公開しました。届出基準に合致する急性弛緩性麻痺の患者を診断した場合は、本手引きを参照して届出、検体採取・提出、治療を行っていただければと思います。 (※)厚生労働科学研究費補助金による「急性弛緩性麻痺等の神経疾患に関する網羅的病原体検索を含めた原因及び病態の究明、治療法の確立に資する臨床疫学研究」研究班にて作成 ▼厚生労働省 世界的なポリオ根絶に向けた対応について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/polio/index_00001.html ▼「急性弛緩性麻痺を認める疾患のサーベイランス・診断・検査・治療に関する手引き 第3版」 https://www.mhlw.go.jp/content/001446930.pdf ▼感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-180413.html ◆急性呼吸器感染症サーベイランス実施に向けた事務連絡の発出 厚生科学審議会感染症部会での審議を経て感染症法施行規則の改正により、令和7年4月7日から急性呼吸器感染症が感染症法上の5類感染症に位置付けられ、定点サーベイランスの対象となります。 医療機関、一般の方向けの資料等をまとめましたので、ご活用ください。 ▼急性呼吸器感染症(ARI)について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ari.html ▼「急性呼吸器感染症サーベイランス実施に向けた準備について(依頼)」の一部改正について(令和7年2月4日付け通知) https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001397320.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001397322.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001397325.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001397327.pdf https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001397329.pdf 急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランスの実施方法や活用目的等について説明資料 ▼医療機関向け:急性呼吸器感染症サーベイランスについて https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001432894.pdf ▼一般の方向け:急性呼吸器感染症サーベイランスについて https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001433282.pdf ▼一般の方向け:病原体サーベイランス協力のお願い https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001432892.pdf ◆国立健康危機管理研究機構(JIHS)設立の案内 令和7年4月、国立国際医療研究センターと国立感染症研究所が統合し、「国立健康危機管理研究機構(JIHS:Japan Institute for Health Security)」が設立されます。JIHSは、政府に科学的知見を提供する新たな専門家組織として、感染症等の情報分析・研究・危機対応、人材育成、国際協力、医療の提供等を一体的・包括的に行います。 ▼案内と概要(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/jihs.html ◆感染症危機管理専門家(IDES)研修生を募集中、令和7年10月採用(11期生) 研修内容の説明、修了生から養成プログラム体験談の発表、質疑応答を予定しています。応募をお考えの方やご興味のある方は、ぜひご参加ください。 応募締切:令和7年4月30日まで 応募説明会:令和7年3月24日(月)19:30〜20:40頃(社会医学系専門医協会との合同開催) https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html ◆厚生労働省検疫所 検疫医療専門職(医師)・検疫官(看護師)募集中 検疫所では専門科や経験年数等が異なる様々なバックグラウンドを持った医師や看護師が働いています。 感染症の水際対策にご関心がある方のご応募をお待ちしております。 各検疫所の見学も随時受け付けております。募集の詳細については以下のリンクをご参照ください。 ▼検疫医療専門職(医師)採用情報▼ https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/keneki.iryo.html ▼検疫官(看護師)採用情報▼ https://www.mhlw.go.jp/general/saiyo/keneki.html ━━━━━━━━━━━━━━━ 新型コロナウイルスについて ━━━━━━━━━━━━━━━ 2025年第10週(3/3〜3/9)における定点当たり報告数は、4.07(報告数20,041件)でした。 ◆報道発表資料について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00474.html ━━━━━━━━━━━━━━━ インフルエンザについて ━━━━━━━━━━━━━━━ 2025年第10週(3/3〜3/9)における定点当たり報告数は、2.02(報告数9,941件)でした。 ◆報道発表資料について https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou_00018.html ━━━━━━━━━━━━━━━ 風しんの追加的対策 ━━━━━━━━━━━━━━━ ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い 2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。(確定値) 2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。(確定値) 2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値) 2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値) 2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。(確定値) 2023年は、第52週(12月25日〜12月31日)までに12例が報告されています。 2024年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに7例が報告されています。 2025年は、第9週(2月24日〜3月2日)までに2例が報告されました。 <風疹 発生動向調査> 2025年第9週(3月5日現在) https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2025pdf/rube25-09.pdf ━━━━━━━━━━━━━━━ お役立ちリンク集 ━━━━━━━━━━━━━━━ ◆IDWR 2025年 第9週(第9号)(2025年3月14日発行) <第9週>感染性胃腸炎の定点当たり報告数は減少した。過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い/その他最新動向 <注目すべき感染症>RSウイルス感染症 2025年の定点当たり報告数は、第1〜9週において継続して増加しており、第9週の報告数は2020年以降、最も高い水準にあった <IDWR 感染症発生動向調査週報> https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2025/idwr2025-09.pdf ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 ▼スーダンウイルス病 ウガンダ共和国(2025年3月10日) https://www.forth.go.jp/topics/2025/20250310_00001.html ▼ジカウイルス感染症−インド(2025年3月4日) https://www.forth.go.jp/topics/2025/20250304_00001.html ━━━━━━━━━━━━━━━ 渡航者向け感染対策 ━━━━━━━━━━━━━━━ ◆春休みの海外渡航時に気をつけたい感染症について 春休みには、海外旅行を予定されている方もいらっしゃるかと思います。また医療従事者の方で、そうした方から、注意すべきことについての相談を受けることも少なくないかと思います。今回の感染症エクスプレスでは、この春の海外渡航時に気をつけたい感染症と予防について取り上げます。 海外では、国内に常在しない感染症や日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されており、渡航先で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と予防方法を身に付け、ワクチンも含めた渡航前の準備を万全にすることが重要です。また、多くの人が移動・集合する大型イベントでは、感染症へのリスクが高まります。食べ物や水を介した消化器の感染症、人から人にうつる呼吸器の感染症や麻しんなど、また蚊やダニからうつる感染症にも注意しましょう。 ▼食べ物や水を介した消化器系の感染症(腸管出血性大腸菌感染症、サルモネラ、カンピロバクター、A型肝炎、腸チフスなど) ・食事は十分に火の通った信頼できるものを食べるようにし、生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは避けましょう。また、A型肝炎については国内で承認済みのワクチン接種で予防することができます。 ・また、春休みのシーズンに東南アジアでは雨季の地域もあります。こうした地域では、水で媒介される感染症(レプトスピラ症やE型肝炎、コレラなど)にも注意が必要です。 ▼蚊を介した感染症(デング熱、マラリア、日本脳炎、黄熱など) ・蚊から感染する感染症には、マラリアやデング熱、日本脳炎などがあります。 病原体を媒介する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域では、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。 ・黄熱が流行する地域などでは、入国に際し黄熱予防接種証明書(イエローカード)が必要な場合があるので、渡航前に確認が必要です。 ▼動物を介した感染症(狂犬病など) ・動物についてもどのような病原体を持っているか分からないことが多く、重篤な感染症の原因となる病原体を持っている可能性もありますので、むやみに動物に近づかない、動物に触れないことが大切です。 ▼人から人に広がる感染力の強い感染症(麻しん、風しん、髄膜炎菌感染症など) ・咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避けるようにしましょう。 ・特に、現在、海外で流行が報告されている麻しんは、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例も報告されており、注意が必要です。 (麻しんは「はしか」とも呼ばれ、高熱と耳後部から始まり体の下方へと広がる赤い発しんを特徴とする全身性ウイルス感染疾患です。) ▼ダニを介した感染症(リケッチア症、ライム病、回帰熱、ダニ媒介脳炎、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)など) ・病原体を媒介するダニが生息する地域で、草むら、ヤブなどに入る場合は、肌の露出を少なくし、虫除け剤も必要に応じて使用ください。 医療従事者の皆さまにおかれましては、海外渡航者への感染症に関する注意喚起にご協力をお願いします。 ▼海外へ渡航される皆様へ(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00003.html ▼海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所 FORTH) https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html ▼黄熱に注意しましょう!(厚生労働省検疫所 FORTH) https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/yellow_fever_certificate.html ▼デング熱(Dengue Fever)(厚生労働省検疫所 FORTH) https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name33.html ▼マラリアに注意しましょう!(厚生労働省検疫所 FORTH) https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_malaria.html ▼麻しんについて(厚生労働省) https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html ▼麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2024 年第二版)(国立感染症研究所)(2024 年12月 6日) https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/ra/measles_ra_2024_2.pdf ▼English version https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/ra/measles_ra_2024_1_eng.pdf ▼麻しんの国内での報告数増加に伴う注意喚起について(令和6年11月14日) https://www.mhlw.go.jp/content/001331929.pdf ▼海外渡航者への麻しんの注意喚起(厚生労働省) 出国前 https://www.mhlw.go.jp/content/001282794.pdf 帰国後 https://www.mhlw.go.jp/content/001282795.pdf ▼麻しん対策・ガイドラインなど(国立感染症研究所) https://www.niid.go.jp/niid/ja/guidelines.html ▼海外旅行を安全・健康に楽しむために必要な準備と知識(政府広報オンライン) https://www.gov-online.go.jp/article/202412/entry-6907.html ━━━━━━━━━━━━━━━ SNSにおける情報発信 ━━━━━━━━━━━━━━━ 厚生労働省公式アカウント<X(旧Twitter)、Facebook>において、新型コロナウイルスをはじめ、感染症に関するSNSを発信しています。ぜひご登録ください。 X(旧Twitter):https://twitter.com/MHLWitter Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan ◆WEB説明会:感染症危機管理専門家養成プログラム 2025年3月14日(金) https://x.com/MHLWitter/status/1900472308772573548 ◆インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移(第10週) 2025年3月14日(金) https://x.com/MHLWitter/status/1900429214920433945 ◆インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移(第9週) 2025年3月7日(金) https://x.com/MHLWitter/status/1897892517900960224?s=46 ━━━━━━━━━━━━━━━ ●バックナンバー http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/ ●新規登録・配信停止・配信先変更 http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/ ●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります) https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/ ●メールマガジン内容に関するご意見 kansensho-koho@mhlw.go.jp ━━━━━━━━━━━━━━━ ○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用しています。 ○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。 ━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved. 厚生労働省 感染症対策課 〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 |