感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2024-07-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.517(2024年7月22日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最近の流行について
 ◆手足口病の報告数が増加しています
 ◆海外でオロプーシェ熱の発生が報告されています
 ◆第45回ハンセン病医学夏期大学講座開催のお知らせ

【新型コロナウイルスについて】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

【風しんの追加的対策へのご協力をお願いします】
 ◆2025年3月31日までの3年間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます
 ※風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関更新しました(2024年6月28日時点)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2024年第26週(第26号)(2024年7月12日)
 ◆IASR  Vol. 45, No.6 (No. 532)  (2024年6月発行)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2024年7 月5 日〜2024年7 月19 日掲載)
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 トピックス	
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の最近の流行について
  2024年7月22日に「新型コロナ等の感染拡大に対応する有識者ヒアリング」が開催され、
  主に新型コロナウイルス感染症の直近の発生状況や留意点、医療機関や国民向けのメッセージについて話し合われました。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41636.html

  ○最近の発生状況
  全国の定点医療機関から報告される1週間ごとの新規患者数で見ると、7月8日からの1週間は11.18となっており、
  本年5月上旬から増加傾向が続いており、夏の間、感染拡大を続けた昨年の同時期と比較して同程度の水準となっています
  (下図をご参照ください)。
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20240722_image.html

  ○流行株KP.3について
   現在、オミクロン株の一系統であるKP.3(ケイ・ピー・スリー)が国内の感染者の多数を占めてきています。
   KP.3については、国立感染症研究所から、公衆衛生上のリスクが高まっているというエビデンスは示されていませんが、
   過去の状況等を踏まえると、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性があります。

  ○医療機関にお願いしたいこと
  ・引き続き、幅広い医療機関において、外来・入院の対応を行っていただくこと、それにより、救急搬送の増加にも
   対応いただきたいこと
  ・その際、外来感染対策向上加算等の要件のひとつとして、協定締結医療機関であることを盛り込んでいることも踏まえ、
   特に改正感染症法の協定を締結した医療機関のご協力をいただくこと
  ・高齢者施設については、「高齢者施設等感染対策向上加算」の取組などを活用し、
   医療機関との連携体制の確保や平時からの感染対策を推進することなど、これまで実施してきた取組の実施をお願いします。

  ○国民の皆様にお願いしたいこと
   換気、手指消毒、医療機関の受診や高齢者施設の訪問の際などにおけるマスクの着用等の感染対策を、引き続き
   お願いします。


 ◆手足口病の報告数が増加しています	
  【手足口病】
   手足口病の定点当たり報告数は第13週以降増加があり、全国での定点当たりの報告数は11.46(第27週)と、
   過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
   手足口病は、口の中や、手足などに水疱を伴う複数の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。
   子どもを中心に、糞口感染を含む接触感染と飛沫感染を起こします。
   多くが数日間のうちに改善しますが、稀に髄膜炎、小脳失調症、脳炎といった中枢神経系の合併症のほか、
   心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。
   なお、厚生労働省で手足口病に関するホームページを更新しましたので、以下のURLも合わせてご参照ください。

   出典:
  ・厚生労働省 手足口病(2024年7月19日改訂)
   https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
  ・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2024年第27号
   https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2024/idwr2024-27.pdf
  ・国立感染症研究所 「手足口病とは」(2014年10月17日改訂)
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html
  ・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2021年第43号 <注目すべき感染症> 手足口病・ヘルパンギーナ
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/hfmd-m/hfmd-idwrc/10767-idwrc-2143h.html


 ◆海外でオロプーシェ熱の発生が報告されています
   オロプーシェ熱は節足動物(ヌカカや蚊)により媒介されるウイルス感染症です。
  近年、中南米地域を中心に患者が報告されてきた本疾患について、発生地域の拡大やヨーロッパにおける輸入症例が
  報告されています。
   症状はデング熱に似ており、通常は発熱、頭痛、関節のこわばり、痛み、悪寒を伴い、時には吐き気や嘔吐が5〜7日間続く 
  こともあります。オロプーシェ熱に対する特異的な抗ウイルス治療法やワクチンはないことから、予防のためには、
  媒介節足動物に吸血されることを避けることが重要です。

   医療従事者の皆様におかれましては、デング熱様症状を呈した患者について、デング熱、チクングニア熱及び
  ジカウイルス感染症の検査結果が陰性の場合には、オロプーシェ熱の可能性を考慮いただくとともに、渡航歴や
  臨床症状等からオロプーシェ熱の可能性が考えられる患者を診察した場合には、最寄りの保健所に情報提供いただきますよう
  お願いいたします。

  ・厚生労働省「オロプーシェ熱−キューバ」
   https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240705_00001.html
  ・国立感染症研究所「オロプーシェ熱とは」(2024年7月12日現在)
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/12746-oropouche-intro.html


 ◆第45回ハンセン病医学夏期大学講座開催のお知らせ
   世界では、ここ数年、毎年約20万人の新規患者が発生しているハンセン病。
  このハンセン病に関する最新の知識や国際協力の現状・将来展望などをお伝えすることを目的とした
 「ハンセン病医学夏期大学講座」を令和6年度も、現地参加とオンライン参加形式のハイブリッドで開催する
  こととなりました。

  詳細は国立感染症研究所ホームページをご覧ください。
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/open-campus/hansen-college/12744-hansen-s45.html

  日 時:令和6年8月20日(火)・令和6年8月21日(水)
  会場:国立感染症研究所ハンセン病研究センター、国立ハンセン病資料館
  (現地参加とオンライン参加形式のハイブリッドで開催)
  対象:医療関係者ならびに医療系学生
    医学、歯学、薬学、看護学、医療福祉・医療技術を学ぶ学生、
    医師、歯科医師、薬剤師、看護師、臨床検査技師、その他医療関係者
  受講料:無料
    どちらか1日だけの参加もOK
    申込URL https://x.gd/LASTp

  申し込み締め切り:
    オンライン 令和6年8月19日(月)17:00まで
    現地参加  令和6年8月13日(火)17:00まで

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 新型コロナウイルスについて
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
 2024 年第28週(7月8日〜7月14日)における定点当たり報告数は 11.18(報告数 55,072人)であった。
 <新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第26週(7月8日〜7月14 日)(’24/7/19現在)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/001276781.pdf
 ◆新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1
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 風しんの追加的対策へのご協力をお願いします	
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 ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い
  2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。
  (確定値)
  2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。
  患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。(確定値)
  2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値)
  2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値)
  2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。
  2023年は、第52週(12月25日〜12月31日)までに12例が報告されています。
  2024年は、第27週(7月1日〜7月7日)までに4例が報告されています。

 <風疹 発生動向調査> 2024年第27週(’24/7/10現在)
  https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2024pdf/rube24-27.pdf

 ◆IDWR 2024年第26週(第26号)(2024年7月12日)
 <第26週>A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は3週連続で減少した。
  過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い/その他最新動向
 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html.html

 <IASR(病原微生物検出情報 月報)>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2024年7月5日〜2024年7月19日掲載)
  2024年7月5日 エムポックス ― コンゴ民主共和国
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240719_00001.html
  2024年7月5日 オロプーシェ熱−キューバ
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240705_00001.html
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 SNSにおける情報発信
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 厚生労働省公式アカウント<X(旧Twitter)、Facebook>において、新型コロナウイルスをはじめ、
 感染症に関するSNSを発信しています。
 ぜひご登録ください。
 X(旧Twitter):https://twitter.com/MHLWitter
 Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan

 <2024年7月19日(金)発信> X(旧Twitter)
 ■ 夏の感染対策 のポイント 
   #新型コロナウイルス感染症 の感染対策には「 #手指衛生 」「 #換気 」などが有効です。
  特に高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば重症化リスクも高まります。
  通院や高齢者施設を訪問する時などは、感染予防として「#マスクの着用 」が効果的です。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

 <2024年7月19日(金)発信> X(旧Twitter)
  ■ #新型コロナ 発生状況 
   第28週(7月8日〜14日)の新型コロナ定点当たり報告数は11.2で、10週連続増加(昨夏ピーク20.5)しました。
   マスク着用を含む咳エチケット、手指衛生、部屋の換気などが感染予防に有効です。
   「 #熱中症 」にも注意し、楽しい #夏休みを過ごしましょう。
   https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00461.html

 <2024年7月19日(金)発信> X(旧Twitter)
  【#手足口病 #ヘルパンギーナ #咽頭結膜熱 にご注意を!】
   夏風邪の代表として、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱があります。
   共通点はワクチンがなく、ウイルス性で抗菌薬が効かないことです。
   感染予防には感染者との濃厚な接触・タオルの共用を避け、手洗い・うがいを徹底しましょう。

 <2024年7月18日(木)発信> X(旧Twitter)
  【海外旅行|動物とは離し上手に。】
  「狂犬病」は世界中で年間数万人が死亡する感染症です。犬以外の動物から感染することもあります。
   むやみに近づいたり、触ったりしないようにしましょう。
   #海外旅行 #動物 #狂犬病
   https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name47.html

 <2024年7月16日(火)発信> X(旧Twitter)
  【海外旅行時の#麻しん にご注意を!】
   海外では麻しんが発生している地域も多くあり、注意が必要です。
   麻しんにかかったことが明らかでない方で、麻しんの予防接種を2回受けていない方が海外渡航される時には、
   ワクチン接種をご検討ください。
   https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

 <2024年7月9日(火)発信> X(旧Twitter)
  【海外旅行|どこに行くの蚊?】
   世界にはマラリア、デング熱など、蚊からうつる感染症が流行している地域もあります。
   現地では長袖長ズボンの着用や虫よけスプレーの使用など、蚊にさされないようにしましょう。
   #海外旅行  #マラリア  #デング熱 
   https://www.forth.go.jp/destinations/index.html

 <2024年7月9日(火)発信> X(旧Twitter)
  【 #呼吸器感染症 にご注意を】
   もうすぐ三連休!外出の機会も増えることと思います。 
   #マイコプラズマ肺炎 、 #新型コロナ など、呼吸器感染症が増加傾向です。
   熱やだるさなど体調が悪ければ、無理をせず休養を心がけましょう。
   感染対策として咳エチケット、マスク着用、手洗い、換気等が効果的です。
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 (編集:鍋島 清香)
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直近の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生状
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