感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2024-06-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.515(2024年6月21日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の報告数が増加しています
 ◆手足口病の報告数が増加しています

【新型コロナウイルスについて】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

【風しんの追加的対策へのご協力をお願いします】
 ◆2025年3月31日までの3年間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます
 ※風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関更新しました(2024年5月24日時点)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2024年第23週(第23号)(2024年6月21日)
 ◆IASR  Vol. 45, No.5 (No. 531) (2024年5月発行)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2024年6月11日〜2024年6月18日掲載)
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 トピックス	
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 ◆劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の報告数が増加しています
   我が国の本年のSTSSの報告数は、6月18日公表の速報値で1019人となり、1999年に統計を取り始めて以降
  最多であった昨年の報告数(941人)を既に上回っています。
   STSSの原因となる溶血性レンサ球菌には、多くの種類があり、一般的には急性咽頭炎などを引き起こす細菌として
  知られていますが、
  非常にまれに敗血症を伴う重症感染症を引き起こすことがあります。そのメカニズムはまだ解明されていません。
   STSSの患者数が増加している理由は必ずしも明らかではありませんが、2023年の夏以降、
  A群溶血性レンサ球菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることが要因の一つである可能性があると考えられています。
  (STSSの原因となる菌種としては、A群、B群、C群、G群レンサ球菌が主なものとして知られています)。
  STSSに限らず、多くの感染症の予防には、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、基本的な感染防止対策が
  有効です。

 ○劇症型溶血性レンサ球菌感染症の主な症状
  最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死したり、
  呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。

 ○STSSに関する情報
  厚生労働省や国立感染症研究所のホームページ等で、STSSの情報について公表しています。
  国立国際医療研究センターより、本日新たに「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の診療指針」が公表されましたので、
  ぜひご利用ください。

 ・国立国際医療研究センター 国際感染症センター
  劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)の診療指針
  https://dcc-irs.ncgm.go.jp/material/manual/stss.html
 ・厚生労働省
  劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137555_00003.html
 ・国立感染症研究所
  国内における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の増加について
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/sfts/2656-cepr/12594-stss-2023-2024.html
  「A群溶結レンサ球菌検査マニュアル(劇症型溶血性レンサ球菌感染症起因株を含む)」
  https://www.niid.go.jp/niid/images/lab-manual/streptococcusA20240112.pdf

 ◆手足口病の報告数が増加しています
  【手足口病】
    手足口病の定点当たり報告数は第13週以降増加があり、全国での定点当たりの報告数は3.83(第23週)と、
   過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
   手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。
   子どもを中心に、主に飛沫や接触を介して感染します。多くが数日間のうちに改善しますが、稀に髄膜脳炎、心筋炎、
   神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。
   通常、夏に流行することが多いですが、新型コロナ流行後は初夏から患者の増加が見られています。

  出典:
  ・厚生労働省 手足口病に関するQ&Aについて
   https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
  ・国立感染症研究所 「手足口病とは」(2014年10月17日改訂)
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html
  ・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2021年第43号<注目すべき感染症> 手足口病・ヘルパンギーナ
   https://www.niid.go.jp/niid/ja/hfmd-m/hfmd-idwrc/10767-idwrc-2143h.html

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 新型コロナウイルスについて
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
  2024 年第24週(6月10日〜6月16日)における定点当たり報告数は 4.2 (報告数 27,614人)であった。
 <新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第24週(6月10日〜6月16 日)(’24/6/21現在)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/001266001.pdf

 ◆新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1
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 ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い
  2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。
  (確定値)
  2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、
  都市圏を中心に報告されています。(確定値)
  2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値)
  2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値)
  2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。
  2023年は、第52週(12月25日〜12月31日)までに12例が報告されています。
  2024年は、第23週(6月3日〜6月9日)までに3例が報告されています。
  <風疹 発生動向調査> 2024年第23週(’24/6/12現在)
  https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2024pdf/rube24-23.pdf

 ◆IDWR 2024年第23週(第23号)(2024年6月21日)
  <第23週>A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点当たり報告数は増加した。過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い
  /その他最新動向

 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html.html

 ◆IASR  Vol. 45, No.5 (No. 531)  (2024年5月発行)
  特集は「腸管出血性大腸菌感染症 2024年3月現在」です。
  関連情報として、「腸管出血性大腸菌O26: H11 22c209の広域発生事例について」などを取り上げています。

 <IASR(病原微生物検出情報 月報)>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2024年6月11日〜2024年6月18日掲載)
  2024年6月18日 鳥インフルエンザA(H5N1)-オーストラリア
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240618_00001.html
  2024年6月17日 鳥インフルエンザA(H5N2)-メキシコ
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240617_00001.html
  2024年6月11日 デング熱-世界の状況
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240610_00001.html
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 SNSにおける情報発信
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 厚生労働省公式アカウント<X(旧Twitter)、Facebook>において、新型コロナウイルスをはじめ、
 感染症に関するSNSを発信しています。
 ぜひご登録ください。
 X(旧Twitter):https://twitter.com/MHLWitter
 Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan

 <2024年6月21日(金)発信> X(旧Twitter)
 ■新型コロナ発生状況
  第24週(6月10日〜16日)の定点当たり #新型コロナ 報告数は4.2で、6週連続増加(昨夏ピーク20.5)しました。
  #A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 や  #手足口病 も例年同時期と比較してかなり多い傾向です。
  咳エチケット、手指衛生など感染予防を心がけましょう。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00461.html

 <2024年6月12日(水)発信> Facebook
 【劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)について】

  日本の今年の「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」の報告数は、6月11日公表の速報値で977人となり、1999年に統計を取り始めて
 以降最多であった昨年の報告数(941人)を既に超えています。
  原因となる溶血性レンサ球菌(いわゆる溶連菌)には、多くの種類があり、一般的には急性咽頭炎(のどの風邪)などを
 引き起こす細菌として知られていますが、非常にまれに敗血症を伴う重症感染症を引き起こすことがあります。
 そのメカニズムはまだ解明されていません。
  劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数が増加している理由は必ずしも明らかではありませんが、昨年の夏以降、
 溶連菌による急性咽頭炎の患者数が増加していることが要因の一つであると考えられています。

 ■劇症型溶血性レンサ球菌感染症の主な症状
  最初は、腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まることが多く、その後、組織が壊死(えし)したり、
  呼吸状態の悪化・肝不全・腎不全などの多臓器不全を来たし、場合によっては数時間で、非常に急速に全身状態が悪化します。

 ■日常生活で気をつけること
  劇症型溶血性レンサ球菌感染症に限らず、多くの感染症の予防には、手指衛生や咳エチケット、傷口の清潔な処置といった、
  基本的な感染防止対策が有効です。
  また、発熱、咳、全身倦怠感などで食事が取れないなど体調が悪いときは、かかりつけの医療機関などを受診しましょう。

 「すぐに病院に行った方がよいか」や「救急車を呼ぶべきか」悩んだりためらう時に、
  医師・看護師等の専門家からアドバイスを受けることができる救急安心センター事業【♯7119】に電話相談しましょう。
  ♯7119導入地域については、消防庁のウェブサイトをご参照ください。
  https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate006.html

 ・詳細はこちら:厚生労働省の劇症型溶血性レンサ球菌感染症のウェブサイト
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137555_00003.html
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 (編集:鍋島 清香)
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