感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2024-03-18

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.508(2024年3月18日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆春休みの海外渡航時に気をつけたい感染症について 
 ◆新型コロナウイルス感染症に関する財政支援の特例措置の終了について
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムR6.10月採用 募集中(〆切3月31日)

【新型コロナウイルスについて】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

【風しんの追加的対策へのご協力をお願いします】
 ◆2025年3月31日までの3年間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます
 ※風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関更新しました(2024年2月16日時点)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2024年第9週(第9号)(2024年3月15日)
 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2024年3月15日)
 ◆IASR Vo.45,No2(No.528)(2024年2月発行)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2024年3月4日〜2024年3月18日掲載)
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 トピックス	
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 ◆春休みの海外渡航時に気をつけたい感染症について
   春休みには、海外旅行を予定されている方もいらっしゃるかと思います。また医療従事者の方で、そうした方から、
  注意すべきことについての相談を受けることも少なくないかと思います。
   今回の感染症エクスプレスでは、この春の海外渡航時に気をつけたい感染症と予防について取り上げます。
  海外では、国内に常在しない感染症や日本よりも高い頻度で発生している感染症が報告されており、海外で感染症に
  かからないいようにするために、感染症に対する正しい知識と予防方法を身に付けることが重要です。

 〇食べ物や水を介した消化器系の感染(A型肝炎、腸チフスなど)
 ・食事は十分に火の通った信頼できるものを食べるようにし、生水・氷・カットフルーツの入ったものを食べることは
  避けましょう。
  また、A型肝炎については国内で承認済みのワクチンの接種で予防することができます。
 ・また、春休みのシーズンに東南アジアでは雨季の地域もあります。こうした地域では、水で媒介される感染症
 (レプトスピラ症やE型肝炎、コレラなど)にも注意が必要です。

 〇蚊を介した感染症(デング熱、マラリア、日本脳炎、黄熱病など)
 ・蚊から感染する感染症には、マラリアやデング熱、日本脳炎などがあります。
  病原体を媒介する蚊が生息する熱帯・亜熱帯地域では、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、
  蚊に刺されないよう注意してください。
 ・黄熱が流行する地域などでは、入国に際し黄熱予防接種証明書(イエローカード)を求められることがあるので、
  渡航前に確認が必要です。

 ◯動物を介した感染症(狂犬病など)
 ・動物についてもどのような病原体を持っているか分からないことが多く、重篤な感染症の原因となる病原体を持っている
  可能性もありますので、むやみに動物に近づかない、動物に触れないことが大切です。

 〇人から人に広がる感染力の強い感染症(麻しん、風しんなど)
 ・咳や発熱、発疹など、なんらかの症状がある方との濃厚な接触は避けるようにしましょう。
 ・特に、現在、海外で流行が報告されている麻しんは、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染事例も
  報告されており、注意が必要です。
 (麻しんは「はしか」とも呼ばれ、高熱と耳後部から始まり体の下方へと広がる赤い発しんを特徴とする
  全身性ウイルス感染疾患です。)
  こうした状況を受けて、この度、「海外渡航者への麻しんの注意喚起」のリーフレットを改訂し、
  また、国立感染症研究所より「麻疹の発生に関するリスクアセスメント(2024年第一版)(2024年2月14日時点)」の
  日本語版に加え、英語版も公開しましたのでご参照ください。

  医療従事者の皆さまにおかれましては、海外渡航者への感染症に関する注意喚起にご協力をお願いします。

 ・海外へ渡航される皆様へ(厚生労働省)
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00003.html
 ・海外へ渡航される皆さまへ!(厚生労働省検疫所 FORTH)
  https://www.forth.go.jp/news/20220722_00001.html
 ・海外渡航者への麻しんの注意喚起(厚生労働省) 
  https://www.mhlw.go.jp/content/001221742.pdf
 ・黄熱に注意しましょう!(厚生労働省検疫所 FORTH)
  https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/yellow_fever_certificate.html
 ・デング熱が流行しています!(厚生労働省検疫所 FORTH)
  https://www.forth.go.jp/news/20230824_00001.html
 ・マラリアに注意しましょう!(厚生労働省検疫所 FORTH)
  https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_malaria.html
 ・麻しんの発生に関するリスクアセスメント(2024 年第一版)(国立感染症研究所)(2024 年2月 22 日) 
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/hassei/12534-measles-risk-assess.html
  <English version>
  https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/ra/measles_ra_2024_1_eng.pdf
 ・麻しんについて(厚生労働省) 
  https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
 ・麻しんの国内外での増加に伴う注意喚起について(再周知)(令和6年2 月26日)
  https://www.mhlw.go.jp/content/001222287.pdf
 ・麻しん対策・ガイドラインなど(国立感染症研究所) 
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/guidelines.html

 ◆新型コロナウイルス感染症に関する財政支援の特例措置の終了について
  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応については、昨年3月の政府対策本部決定に基づき、
  5類感染症へ移行した上で、本年4月から通常の医療提供体制に完全移行するという方針としていました。
  今般、現在の感染状況やその対応状況等を踏まえ、予定どおり今月末で、病床確保料や治療薬等の新型コロナに関する
  特例措置を終了し、4月からは通常の対応に移行します。詳細については、厚生労働省のホームページ等をご覧ください。

 ・新型コロナウイルス感染症に関する令和6年4月以降の対応について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/00003.html

 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムR6.10月採用 募集中(〆切3月31日)
  厚生労働省では、感染症危機管理専門家(IDES:Infectious Disease Emergency Specialist)養成プログラム10期生
 (R6.10月採用)を募集しています。応募締め切り3月31日。

  連絡先メールアドレス:kansensho@mhlw.go.jp 
  詳細は以下のウェブページをご参照ください。
  https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

 【なぜIDESが必要なの?】
   近年、新型コロナウイルス感染症をはじめとする様々な新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威と
  なっています。こうした、国際的に脅威となる感染症から国民の生命と健康を守るためには、感染症に関する臨床経験や
  疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整能力等、総合的な知識と能力を有する人材を継続的に育成し、
  国内外で活躍していただくことが、不可欠です。
   厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成
  するため、関係機関との連携のもと研修体制を構築し、本プログラムを開設しています。本プログラム修了生は、
  世界保健機関(WHO)、国立感染症研究所、国立国際医療研究センター(NCGM)、検疫所、厚生労働省など、国内外の
  様々な機関で活躍しています。我こそはと思う、次代のリーダーの応募をお待ちしております。

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 新型コロナウイルスについて
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
  2024 年第10週(3月4日〜3月10 日)における定点当たり報告数は 6.53 (報告数32,236人)であった。
  <新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第10週(3月4日〜3月10 日)(’24/3/15現在)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/001225957.pdf
 ◆新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1
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 風しんの追加的対策へのご協力をお願いします	
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 ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い
 2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。
 (確定値)
 2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、
 都市圏を中心に報告されています。(確定値)
 2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値)
 2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値)
 2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。
 2023年は、第52週(12月25日〜12月31日)までに12例が報告されています。
 2024年は、第9週(2月26日〜3月3日)までに0例が報告されています。

 <風疹 発生動向調査> 2024年第9週(’24/3/6現在)>
  https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2024pdf/rube24-09.pdf

 ◆IDWR 2024年第9週(第9号)(2024年3月15日)
 <第9週>インフルエンザの定点当たり報告数は3週連続で減少した。過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い/
 その他最新動向

 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2024.html.html

 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2024年3月15日)
 2024年第10週(3月4日〜3月10日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は16.14となり、前週の13.96よりも増加しました。

 <インフルエンザに関する報道発表資料>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2024年3月4日〜2024年3月18日掲載)
  2024年3月18日 中東呼吸器症候群−サウジアラビア王国
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240318_00003.html
  2024年3月18日 ニパウイルス感染症−バングラデシュ人民共和国
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240318_00002.html
  2024年3月18日 オウム病−ヨーロッパ地域
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240318_00001.html
  2024年3月4日 鳥インフルエンザA(H10N5)とインフルエンザA(H3N2)の重複感染−中華人民共和国
  https://www.forth.go.jp/topics/2024/20240304_00001.html
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 SNSにおける情報発信
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 厚生労働省公式アカウント<X(Twitter)、Facebook>において、新型コロナウイルスをはじめ、
 感染症に関するSNSを発信しています。
 ぜひご登録ください。
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 <2024年3月15日(金)発信>X(旧Twitter)
 ■新型コロナ・インフルエンザ発生状況
  第10週(3月4日〜3月10日)の定点当たり報告数は# 新型コロナ は6.5で5週連続減少(昨夏ピーク20.5)、
  # インフルエンザ は16.1で前週より増加(過去5年のピーク57.2)しました。
  今後も感染対策をお願いします。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/houkokusuunosuii.html

 <2024年3月14日(木)発信<X(旧Twitter)>
 【麻しん(はしか)にご注意を】
  麻しんウイルスの主な感染経路は空気感染で、感染力が非常に強いため、国内でも感染がさらに広がる可能性があります。
  高熱、全身の発しん、せき、鼻水、目の充血などがある場合は、医療機関受診前に電話等でご相談ください。
  https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

 <2024年3月14日(木)発信<Facebook>
 【麻しん(はしか)にご注意を】
  国内で麻しんの感染事例が報告されており、感染がさらに広がる可能性があります。
  感染予防にはワクチン接種が最も有効です。
  定期接種を2 回受けておらず罹患したことがない方は接種をご検討ください。
  また、麻しんは感染力が非常に強いため、麻しんを疑う症状(高熱、全身の発しん、せき、鼻水、目の充血など)が
  ある場合は、医療機関受診前に電話等でご相談ください。
  https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html

  #麻しん
  #はしか

 <2024年3月8日(金)発信<X(旧Twitter)>
 【新型コロナ・インフルエンザ発生状況】
  第9週(2月26日〜3月3日)の定点当たり報告数は#新型コロナ は7.0で4週連続減少(昨夏ピーク20.5)、
  #インフルエンザ は14.0 で3週連続減少(過去5年のピーク57.2)しました。
  今後も感染対策を心がけましょう。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/houkokusuunosuii.html
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 (編集:鍋島 清香)
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