感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2023-12-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.503(2023年12月22日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆インフルエンザ、咽頭結膜熱、溶連菌感染症の報告数が高い水準にあります
 ◆IDESコラムvol.75 薬剤耐性対策アクションプラン(2023-2027)と 抗微生物薬適正使用の手引き第三版
 ◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートにご協力ください(〆切:1月31日)

【新型コロナウイルスについて】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

【風しんの追加的対策へのご協力をお願いします】
 ◆2025年3月31日までの3年間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます
 ※風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関更新しました(2023年12月15日時点)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2023年第49週(第49号)(2023年12月22日)
 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2023年12月22日)
 ◆IASR Vo.44,No11(No.525)(2023年11月発行)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2023年11月30日〜2023年12月14日掲載)

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 トピックス	
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 ◆インフルエンザ、咽頭結膜熱、溶連菌感染症の報告数が高い水準にあります
  今年度、インフルエンザの定点当たりの報告数は、春から夏にかけても1.0を上回る水準で推移しており、
  直近の定点当たり報告数は、第50週(12/11〜12/17)時点で29.94(※)と高い水準にあります。
  このほか、咽頭結膜熱及びA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の定点当たり報告数も
  例年同時期より高い水準であることに注意が必要です。
  これらの感染症の感染拡大防止のため、マスクの適切な着用を含む咳エチケット、手洗い、換気、
  患者との接触を極力避けるなどの感染対策の実施や周知の徹底を今一度お願いします。
  また、医療機関・社会福祉施設等への病原体の持ち込みを防ぐために、関係機関においては、
  マスクの適切な着用等の関係者が個人で出来る予防策を徹底すると同時に、訪問者等については、
  症状が認められる場合の訪問を自粛してもらう等の工夫をお願いします。
  特に、帰省などで高齢の方と会う場合や大人数で集まる場合など、感染対策により一層ご留意いただき、
  良い年末年始をお過ごしください。

 (※)過去のインフルエンザの定点当たり報告数のピークは、54.33(2017/18シーズン;第5週)、
    57.09(2018/19シーズン;第4週)、23.24(2019/20シーズン;第52週)、12.91(2022/23シーズン;第6週)。
    2020/21シーズン及び2021/22シーズンはピークが見られなかった。

 ・インフルエンザの発生状況について 2023年第50週(12月11日〜12月17日)
  https://www.mhlw.go.jp/content/001181786.pdf
 ・感染症発生動向調査週報(IDWR)2023年第49週(第49号)
  https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/idwr/IDWR2023/idwr2023-49.pdf

 ◆IDESコラムvol.75 薬剤耐性対策アクションプラン(2023-2027)と 抗微生物薬適正使用の手引き第三版

  こんにちは、感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム9期生の城 有美(じょう ゆみ)と申します。

  11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間だったことをご存じでしょうか。このコラムでも何度か取り上げられている
  話題ですが、2023年4月、今後5年間で実施すべき「薬剤耐性(AMR)対策アクションブラン(2023-2027)」が
  取りまとめられましたので、今回ここで取り上げたいと思います。
  特定の種類の抗菌薬や抗ウイルス薬等の抗微生物薬が効きにくくなる、又は効かなくなることを
 「薬剤耐性(AMR)」といいます。
  耐性化した細菌やウイルスに感染し発症すると、耐性がない細菌やウイルスに感染し発症した時と比べて重症化・死亡に至る
  可能性が高まることが報告されています。
  そのため、AMRの発生をできる限り抑制し薬剤耐性微生物による感染症のまん延を防止することが大切とされています。
  2015年の世界保健機関(WHO)総会において「AMRに関するグローバル・アクション・ブラン」が採択され、
  日本でも2016年に「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(2016-2020)」を策定し、AMR対策について
  取り組みが進められてきました。新型コロナウイルス感染症のまん延の影響により2016年から2020年の計画期間が
  2022年度末まで延長されておりましたが、2023年、更なるAMR対策の推進のために2027年までの5年間で
  実施すべき事項がまとめられました。

  今回のAMR対策アクションプラン(2023-2027)でもこれまでの対策を引き継いで、普及啓発・教育、動向調査・監視、
  感染予防・管理、抗微生物剤の適正使用、研究開発・創薬、国際協力の6つの分野に関して目標が設定されました。
  IDES養成プログラムにおいても、AMR対策は深く関係しており、私が取り組んだ課題の一部をご紹介します。
  抗微生物剤の適正使用に関して、今年11月、抗微生物薬適正使用の手引き第三版を公表しました。
  第三版は本編、別冊、補遺の三部から校正されています。第一版、第二版では外来における抗菌薬処方の判断について
  記載していますが、第三版、本編では入院患者における感染症に対する基本的な考え方、別冊では入院患者の感染症で
  問題となる微生物についてそれぞれ診断や治療方針について記載しています。
  補遺では本編・別冊の記載に関する詳細やエビデンスを記載しています。
  現在、この手引きについて、医師のみではなく薬剤師、看護師等、幅広い職種で利用していただけるよう
  工夫を検討しています。
  研究開発・創薬の支援として、2023年11月、抗菌薬確保支援事業(抗微生物薬に対する市場インセンティブ)の仕組みが
  導入されました。このような仕組みは世界的に見ても少なく、抗菌薬開発を維持する一手段として活用が期待される
  我が国の先駆的な取り組みです。
  すでにAMR対策アクションプラン(2023-2027)で設定された6分野すべてにおいて今後5年間にむけた取り組みが
  開始されています。
  今回ご紹介したのは取り組みのごく一部ですが、これからも何らかの形でAMR対策に貢献できるといいなと思っています。

 参考資料
 ・特設サイト 
  https://amr.ncgm.go.jp/information/campaign2023.html
 ・抗微生物薬適正使用の手引き 第三版
  本編 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf
  別冊 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168457.pdf
  補遺 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168458.pdf
 ・薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/ap_honbun.pdf
 ・薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(概要)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/ap_gaiyou.pdf
 ・厚生労働省 薬剤耐性(AMR)対策について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

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 感染症エクスプレス@厚労省に関するアンケートに
 ご参加いただきありがとうございます。

 下記のURLをクリックして、アンケートにご回答ください。
 https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/

 ※URLが改行されている場合やURLにうまくリンクができない場合は、
 URLをコピーしてブラウザのアドレス欄に貼り付けてください。

 今後とも感染症エクスプレス@厚労省をよろしくお願いいたします。

【ご注意】
 本メールをお送りしているアドレスは送信専用のメールアドレスです。
 お問い合わせ等でこのメールアドレスへご返信いただきましても
 回答することができませんので、何卒ご了承ください。

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 新型コロナウイルスについて
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
 2023 年第 50週(12月11 日~12月17 日)における定点当たり報告数は 4.15 (報告数20,511人)であった。
 <新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第48週(12月11 日~12月17 日)(’23/12/22現在)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/001181783.pdf
 
 ◆新型コロナウイルス感染症の発生状況等について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1
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 風しんの追加的対策へのご協力をお願いします	
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 ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い
  2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。
  (確定値)
  2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、
  都市圏を中心に報告されています。(確定値)
  2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値)
  2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値)
  2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。
  2023年は、第49週(12月4日〜12月10日)までに11例が報告されています。

 <風疹 発生動向調査> 2023年第49週(’23/12/13現在)>
  https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2023pdf/rube23-49.pdf

 ◆IDWR 2023年第49週(第49号)(2023年12月22日)
 <第49週>
 咽頭結膜熱の定点当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い/その他最新動向

 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2023.html

 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2023年12月22日)
  2023年第50週(12月11日〜12月17日)のデータを公表しました。
  全国の定点医療機関当たり報告数は29.94となり、前週の33.72よりも減少しました。

 <インフルエンザに関する報道発表資料>
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2023年11月30日〜2023年12月14日掲載)
 2023年12月14日 炭疽−ザンビア共和国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231214_00001.html
 2023年12月8日 インフルエンザA(H1N2)変異型ウイルス- グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(英国)
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231208_00001.html
 2023年12月7日 エムポックス(サル痘)-コンゴ民主共和国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231207_00001.html
 2023年12月6日 鳥インフルエンザA(H5N1)−カンボジア王国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231206_00001.html
 2023年11月30日 小児の呼吸器疾患の急増について−中国北部
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231130_00001.html
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 SNSにおける情報発信
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 厚生労働省公式アカウント(Twitter、Facebook)において、新型コロナウイルスをはじめ、
 感染症に関するSNSを発信しています。
 ぜひご登録ください。
 Twitter:https://twitter.com/MHLWitter
 Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan

 <2023年12月12日(火)発信>
  冬休みや年末年始に帰省等で高齢の方と会う場合や大人数で集まる場合は、
  感染予防を心がけ体調を整えるようにしましょう。
  感染対策として、「手洗い」や「換気」などは引き続き有効です。
  エアコンを使用する場合も多くなりますが、定期的に窓を開けるよう心がけましょう。

  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html#h2_1

 <2023年12月7日(木)発信>
 【梅毒が増加しています】
  梅毒については、2022年の報告者数は1万件を超え、2023年度も更なる感染者の増加に注意が必要です。
  梅毒はキスやセックスなどの性的接触があれば、誰でも感染する可能性があり、放置すると
  心臓・血管・脳などに病変が生じ、障害が残る可能性があります。

  厚生労働省では、性感染症への理解や知識を深めてもらうため、新たに2種類の性感染症の啓発用リーフレットを作成しました。
  厚生労働省ウェブサイト内に掲載していますので、ぜひご活用いただき、感染拡大防止にお役立てください。

  ■リーフレット(いま、梅毒が急拡大していることをご存じですか?)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001171886.pdf
  ■リーフレット(いま、梅毒が拡大しています)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001171812.pdf
  ■厚生労働省ウェブサイト 性感染症について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/

  #性感染症
  #梅毒
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 著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製を行うことができます。

 (編集:鍋島 清香)
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