感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2023-11-29

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.501(2023年11月29日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆梅毒が増加しています
 ◆抗微生物薬適正使用の手引き 第三版が改訂されました
 ◆One Healthに関する連携シンポジウムを開催します
 ◆世界エイズデーに向けた普及啓発イベントを実施します
 ◆IDESコラムvol.74 「PHEM(フェム)フェローシップの仲間たちと米国CDCから学んだグローバル・ヘルス・セキュリティ
 (世界健康安全保障)の重要性」
 ◆日本医療研究開発機構(AMED)では、感染症領域についての公募を行います

【新型コロナウイルスについて】
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

【風しんの追加的対策へのご協力をお願いします】
 ◆2025年3月31日までの3年間に限り、風しん抗体検査・予防接種を公費で受けられます
 ※風しん抗体検査・風しん第5期定期接種受託医療機関更新しました(2023年11月15日時点)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2023年第45週(第45号)(2023年11月27日)
 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2023年11月24日)
 ◆IASR Vo.44,No11(No.525)(2023年11月発行)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2023年10月24日〜2023年11月8日掲載)

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 トピックス	
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◆梅毒が増加しています
 梅毒については、2011年頃から年々増加傾向にあり、2014年の約1,700件から2018年に約7,000件となるまで年々増加し、
 2022年の報告者数は10,000件を超え、22023年度においても更なる感染者の増加に注意が必要です。
 梅毒は性的接触があれば、誰でも感染する可能性があり、放置すると、心臓・血管・脳などに病変が生じ、
 障害が残る可能性があります。
 厚生労働省では、性感染症への理解や知識を深めていただけますよう、新たに2種類の性感染症の啓発用リーフレットを
 作成しました。
 厚生労働省ウェブサイト内に掲載していますので、是非ご活用いただき、感染拡大防止にお役立ていただけましたら幸いです。

 ・リーフレット(いま、梅毒が急拡大していることをご存じですか?)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001171886.pdf
 ・リーフレット(いま、梅毒が拡大しています)
  https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001171812.pdf
 ・厚生労働省 性感染症について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/
 ・感染症発生動向調査事業年報
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2270-idwr/nenpou/11638-syulist2021.html
 ・感染症発生動向調査 週報(IDWR)
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html

 ◆11月は「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」です。
 世界的に深刻な健康上の脅威となっている薬剤耐性(AMR)に係る全国的な普及啓発活動を推進するため、
 毎年11月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に設定しています。
 AMR臨床リファレンスセンターの今年のテーマは「未来に使える抗菌薬を残すため 今みんなができること」。
 おなじみの TVアニメ「はたらく細胞」とのコラボレーションに加えて、啓発動画の公開や
 第7回「薬剤耐性(AMR)あるある川柳」など、さまざまな啓発キャンペーンや施策を実施していきます。
 厚生労働省では、「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」に併せ、抗微生物薬適正使用の手引き 第三版を改訂いたしました。
 日々の診療や薬剤耐性(AMR)対策推進にご活用いただけますと幸いです。

 ・特設サイト 
  https://amr.ncgm.go.jp/information/campaign2023.html
 ・抗微生物薬適正使用の手引き 第三版
  本編 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168459.pdf
  別冊 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168457.pdf
  補遺 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001168458.pdf
 ・厚生労働省 薬剤耐性(AMR)対策について
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

 ◆One Healthに関する連携シンポジウムを開催します
 厚生労働省・日本医師会・日本獣医師会によるOne Healthに関する連携シンポジウムを開催します。
 
 「わたしたちの身近にせまる感染症−ワンヘルスの視点から新たな感染症と再流行する感染症を考える−」
 新興・再興感染症や人獣共通感染症等をテーマに厚生労働省、日本医師会、日本獣医師会が共催で
 公開シンポジウムを開催します。
 主催:厚生労働省、公益社団法人日本医師会、公益社団法人日本獣医師会
 開催日時:令和5年12月3日(日)13:00 〜 16:00
 開催場所:神戸国際会議場(兵庫県神戸市)国際会議室(3F)
 参加費:無料(事前登録不要)
 詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/onehealth20231203.html

 ◆世界エイズデーに向けた普及啓発イベントを実施します
 厚生労働省は、12月1日の世界エイズデーに向け、公益財団法人エイズ予防財団等の関係団体の協力を得て、
 普及啓発イベントを実施します。
 また、地方公共団体においても、関係機関等と連携し、エイズに関する正しい知識の啓発活動を展開します。
 各医療機関におかれましては、HIV/エイズの予防啓発及び検査に関する情報提供など、
 HIV感染の早期発見・早期治療に向け、引き続きご協力をお願いします。

 ※世界エイズデーとは
 世界保健機関(WHO)は、1988年に世界的レベルでのエイズまん延防止と患者・感染者に対する差別・偏見の解消を図ること
 を目的として、12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。

 <RED RIBBON LIVE公式サイト>
  http://redribbonlive.net/
 <令和5年度世界エイズデー特設ページ>
  https://api-net.jfap.or.jp/edification/aids/special2023.html
 <エイズ予防情報ネット>
  https://api-net.jfap.or.jp/

 ◆IDESコラムvol.74 「PHEM(フェム)フェローシップの仲間たちと米国CDCから学んだグローバル・ヘルス・セキュリティ
 (世界健康安全保障)の重要性」

 今この原稿を書いている米国CDC(U.S. Centers for Disease Control and Prevention)の9階オフィスの窓の外には、
 紅や黄金色に美しく色づいた一面の森が広がっています。自然豊かな都市アトランタで過ごす日々もあと1週間。
 パンデミックの余波で、米国CDCでのリエゾン・オフィサー受け入れへの門戸が開かれるまで長い時間がかかりましたが
 (本IDESプログラムだけでなく、他の部署からの出向も一定期間停止となっていたところが多かったようです)、
 2022年12月についに海外派遣を受け入れていただけることとなりました。米国出向のこの1年間は、苦節2年半、
 待った甲斐があると心から思えるような貴重なものとなりました。リモートワークは引き続き行われているものの、
 多くの局面で対面業務が復活し、CDCのスタッフも久々の顔を合わせての交流を楽しんでいる様子です。

 米国CDCと聞いて私の脳内に浮かぶのは、リチャード・プレストン氏の小説「ホット・ゾーン」です。
 エボラ出血熱を題材としたこのノンフィクションでは、1980-90年代のUSAMRIID(アメリカ陸軍感染症医学研究所)と
 CDCを舞台に、オムニバス形式で、エボラ出血熱の病原体を突き止め制圧しようとする研究者たちの奮闘が迫真の筆致で
 描かれています。
 特に、家庭を持ち2児の母である女性の獣医師が主人公として活躍し、未知の病原体に逞しく立ち向かう姿は非常に魅力的で、
 30年前に出版された小説とは思えないほどです。IDES生の配属先はドライ部門でありウェットラボではないので、
 小説に出てくるような高度安全実験室に出入りすることはありませんが、それでも実際にCDCのメインキャンパス内を
 歩いていると、健康への脅威に様々な方法で対峙する研究者の密かな息吹のようなものが感じられます。

 私のリエゾン・オフィサーとしての任期は2022年12月から2023年11月までの1年間で、GHC(グローバルヘルスセンター)
 という国際保健を主業務とする部署に配属され、その間に複数の課をローテートさせていただきました。
 今回のコラムでは、その中でも特に思い出深い「PHEM(Public Health Emergency Management) Fellowship」について
 ご紹介します。

 PHEM fellowshipは米国CDCが提供する3ヶ月間の短期フェローシッププログラムで、主にCDCが地域オフィスや
 カントリーオフィス(※1)を持ちパートナーシップを築いている国々の保健スタッフを対象に、
 「公衆衛生危機管理に関するメソッド」の基礎〜応用知識を教え、各国における実用化とキャパシティビルディングに
 貢献するものです。年に2回程度のコホートが実施されており、参加者はコホートごとに20〜25名程度で、
 私が参加したのは2023年3月から5月にかけて実施されたコホート16(第16期)でした。
 フェローシップが2014年に開始されてから9年近くの間に、既に49ヶ国・223名のフェローが本プログラムを卒業しており、
 アラムナイとして国・地域で助け合える体制が築かれつつあります。本プログラムが魅力的なのは、
 日本国内のみでは機会を得るのが難しい公衆衛生危機管理の実践的教育を受けられるのはもちろんのこと、
 世界各国から訪れるミッドキャリアの公衆衛生人材(保健省や衛生研究所で勤務している政府職員が多いです)と
 仲良くなれること、そしてEMTA(Emergency Management Technical Assistant)と呼ばれるCDC職員とメンターシップを
 築き、今後も困ったら相談できる関係性を作れること…これらに尽きます。単発の教育機会を提供するだけではなく、
 継続的な関係性を各国と結ぶことで、危機対応(レスポンス)と準備(プリペアドネス)を世界全体で向上していこうという
 米国の意欲が見て取れます。
 3ヶ月の間、主にインシデント・マネジメント・システム(IMS)と呼ばれる緊急対応の指揮系統を体系的に学びつつ、
 EOC(危機管理室)のツアーや自治体の保健局の見学、危機対応時に現地派遣を行う即応チームの機能や
 イベントベースドサーベイランス機能についてのワークショップ、HHS/ASPR(米国保健省 戦略的準備対応管理局)スタッフ
 によるMCM(Medical Countermeasures)に関する出張講義…
 そして最後の週は映画「Contagion」のシナリオを基にした机上演習が行われるなど盛り沢山の内容でした。
 「Contagion」はニパウイルスをモチーフとした新興感染症が香港から広がり全世界を席捲する、という2011年公開の
 フィクション映画なのですが、プロットは綿密な取材に基づいてよく作り込まれており(実際にCDCも監修に
 関わっているそうです)、まるで10年後の世界を予見するような内容です。
 CDC内でロケされた場面もあり、見慣れた場所がスクリーンに映ると会場が大いに沸きました。
 参加者は全員がインシデント・マネジャーや広報オフィサーなどIMS内の役割を割り振られ、映画のあらすじの進行と共に
 迫真のロールプレイを行いました。
 また日々の講義はディスカッションが主体なのですが、そこで交わされる同僚たちの熱い議論とそのレベルの高さには
 舌を巻きました。
 同僚たちの出身国はブルキナファソ、ウガンダ、ケニア、スワジランド、サウジアラビア、エジプト、ジョージア、
 モルドバ、インド、パキスタン、タイ、ベトナム、ブルネイ、日本の14ヶ国(合計21名)ですが、彼らがいかによく
 IHR(国際保健規則※2)のコンセプトを理解し、自国に堅牢な危機管理体制を敷くためのビジョンを明確に持てているか、
 感服するばかりです。
 そしてひとたび教室を出れば、毎週末のように遊びに出かけたり、ジェンガや物真似ゲームに興じたり、
 行き帰りのバスでドーナツを奪い合ったり…童心に戻ったかのように盛り上がれる良い仲間でもありました。

 CDCに来て間もない頃は、「CDCはアメリカ国民の利益のために存在している連邦政府機関なのに、PHEMフェローシップの
 ように、どうして他の国の支援にこれだけの労力・人員・予算を割けるのだろうか?」と不思議に思っていました。
 しかし徐々にその理由がわかりました。彼らの中には、自国(アメリカ)のみならず、他国の公衆衛生対応キャパシティを
 向上させることが最終的に「国益になる」という確固とした認識があるのです。
 グローバル・ヘルス・セキュリティ(世界健康安全保障)という概念はもともと、9.11のテロリズムの脅威を受けて
 立ち上がりそれが保健分野にも広がったものですが、このたびのパンデミックでも明らかになったように、健康に対する脅威
 というものは一つの国の努力だけでは対処しきれません。
 国の垣根を超えて、時には外交カードを切りながら協力していくことで、はじめて国民の健康を守ることができる。
 彼らはその信念に基づいて行動しているのだな、とCDCの同僚たちの働きぶりを見るにつけつくづく実感します。

 日本を外から眺めてみて初めて気付くことが多くありますが、
 特に「アジア太平洋地域の中で、また世界の中で、公衆衛生危機管理の文脈において日本が果たすべき役割とは何か?」
 という問題意識はこちらに来てから生まれ、常に頭から離れませんでした。
 アジア地域は生活習慣上、家禽との距離が近いこともあり、今後も新型インフルエンザ等の新興感染症の発祥の地となる
 可能性が高いといわれています。
 健康危機対策を行う上で、日本は地政学的に重要な場所に位置している…そしてアジア太平洋地域の枠組みを通して、
 パートナーとの連携を今後一層高めていくべきだということを、パンデミック後のこの世界で私たちは今一度よく認識する
 必要があります。
 改めまして、公衆衛生研究・事業運営・情報発信のメッカである米国CDCで学べるという滅多にない機会を得られたことに
 感謝するとともに、今後もより多くの日本人研究者や政府関係者が、CDCを訪れてその実態を見学し、活発な意見交換を
 行っていけるよう願っています。

 ※1 2023年時点で米国CDCは全世界60ヶ国以上にカントリーオフィスと6つの地域オフィスを置き、
  それらを通じて地域でのグローバル・ヘルス戦略の展開やキャパシティビルディングを行っている。
 ※2 International Health Regulations:世界保健機関(WHO)憲章第21条に基づく国際規則。
  国際交通に与える影響を最小限に抑えつつ、疾病の国際的伝播を最大限防止することを目的としている。

 【写真】
 ・CDC外観
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20231129_image-cdc.html
 ・PHEM_1
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20231129_image-phem1.html
 ・PHEM_2
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20231129_image-phem2.html
 ・PHEM_3
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20231129_image-phem3.html
 ・PHEM_4
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/20231129_image-phem4.html

 【参考資料】
 ・米国CDCホームページ
  Emergency Management and Global Health Security - Public Health Emergency Management Fellowship
  https://www.cdc.gov/orr/deo/emergency-management.htm

 ・厚生労働省ホームページ
  世界健康安全保障イニシアティブ(GHSI)の活動について(第18回厚生科学審議会健康危機管理部会 資料)
  https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/001075054.pdf

 ・「ホット・ゾーン(原題:The Hot Zone)」 リチャード・プレストン 著、高見浩 訳、早川書房、1994年
 ・「コンテイジョン(原題:Contagion)」 スティーブン・ソダーバーグ監督、2011年

 ◆日本医療研究開発機構(AMED)では、感染症領域についての公募を行います。
 ○◆令和6年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る公募日本医療研究開発機構(AMED)
 では、令和6年度「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に係る公募を行います。

  【公募締め切り】令和5年12月6日(水) 正午【厳守】
  公募内容の詳細は、以下のURLからご確認ください。
  https://www.amed.go.jp/koubo/11/02/1102B_00083.html

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 新型コロナウイルスについて
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 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
 2023 年第 46週(11月13 日〜11月19 日)における定点当たり報告数は 1.95 (報告数9,648 人)であった。
 <新型コロナウイルス感染症(COVID-19)発生動向調査 第46週(11月13日〜11月19日)(’23/11/24現在)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/001170443.pdf
 ◆第124回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和5年8月4日)
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00424.html
 ◆新型コロナウイルス感染症に関する発生状況、国内の患者発生、空港・海港検疫事例、海外の状況、変異株、その他
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html
 ◆感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について(第27報)
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/12000-sars-cov-2-27.html
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 風しんの追加的対策へのご協力をお願いします	
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 ◆風しんの追加的対策へのご協力のお願い
 2018年は、第52週(12月24日〜12月30日)までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。
 (確定値)
 2019年は、第52週(12月23日〜12月29日)までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、
 都市圏を中心に報告されています。(確定値)
 2020年は、第53週(12月28日〜翌年1月3日)までに101例の報告があり、患者の約7割は男性でした。(確定値)
 2021年は、第52週(12月27日〜翌年1月2日)までに12例の報告があります。(確定値)
 2022年は、第52週(12月26日〜翌年1月1日)までに15例の報告があります。
 2023年は、第45週(11月6日〜11月12日)までに11例が報告されています。
 <風疹 発生動向調査> 2023年第45週(’23/11/15現在)>
 https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2023pdf/rube23-45.pdf

 ◆IDWR 2023年第45週(第45号)(2023年11月27日)
 <第45週>
 咽頭結膜熱の定点当たり報告数は第42週以降増加が続いている。過去5年間の同時期の平均と比較して
 かなり多い/その他最新動向

 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2023.html

 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2023年11月24日)
 2023年第46週(11月13日〜11月19日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は21.66となり、前週の17.35よりも増加しました。

 <インフルエンザに関する報道発表資料>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2023年10月24日〜2023年11月8日掲載)
 2023年11月8日 ジフテリア - ギニア共和国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231108_00001.html
 2023年10月24日 デング熱−チャド共和国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231024_00002.html
 2023年10月24日 ニパウイルス感染症−インド共和国
 https://www.forth.go.jp/topics/2023/20231024_00001.html
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 SNSにおける情報発信
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 厚生労働省公式アカウント(Twitter、Facebook)において、新型コロナウイルスをはじめ、
 感染症に関するSNSを発信しています。
 ぜひご登録ください。
 Twitter:https://twitter.com/MHLWitter
 Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan

 【医療従事者の方へ】
 <2023年11月22日(水)発信>
 現在、 #インフルエンザ 、 #A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 ( #溶連菌感染症 )、 #咽頭結膜熱 など
 様々な上気道感染症が流行しています。咳エチケット、手洗い、換気、患者との接触を極力避けるなどの感染対策を
 お願いします。
 ところで、上記の3つの感染症のうち #抗菌薬 が効くのはどれでしょう?

 (投票機能)
 1.インフルエンザ
 2.溶連菌感染症
 3.咽頭結膜熱
 4.1-3のすべて

 <2023年11月24日(金)発信>
 【かぜ症状で医療機関を受診しようと考えている方へ】
 多くのかぜ症状は、ウイルスが原因ですが、ウイルスに抗菌薬は効きません。
 一方で溶連菌感染症など、抗菌薬が必要な場合もあります。
 抗菌薬を求める前に、医師に「この病気に抗菌薬は効きますか?」と聞いてみましょう。
 #WAAW2023

 <2023年11月24日(金)発信>
 現在、#インフルエンザ、#A群溶血性レンサ球菌感染症(#溶連菌感染症)、#咽頭結膜熱 など
 さまざまな上気道感染症が流行しています。
 では、溶連菌感染症の治療薬として適切な標準治療薬の種類はどれでしょうか?
 #WAAW2023

 (投票機能)
 1.アモキシシリン
 2.ニューキノロン系
 3.第三世代セファロスポリン系
 4.マクロライド系

 <2023年11月27日(月)発信>
 【医師の皆さまへ】
 かぜに対して抗菌薬を処方していませんか?安易に広域抗菌薬を処方していませんか?
 抗菌薬を投与するか、何を投与するか、処方する医師一人ひとりの心がけで薬剤耐性(AMR)の広がりを防げます。

 抗菌薬適正使用の推進にご協力お願いします。
 #WAAW2023
 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html

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 ○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用など
 著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製を行うことができます。

 (編集:鍋島 清香)
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