感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2021-12-17

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓
   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.453(2021年12月17日)
   >>>>>>>>>┗━┻━┻━┻━┛


■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆新型コロナワクチンについて
 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
 ◆SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第4報)公開されました
 ◆コンゴ民主共和国のエボラ出血熱は終息しました
 ◆第46回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
  第57回厚生科学審議会感染症部会(合同開催:令和3年12月17日(金))開催しました
 ◆風しんの追加的対策へのご協力をお願いします
 ◆風しんの普及啓発活動!ボランティア募集します

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2021年48週(第48号)(2021年12月17日)
 ◆インフルエンザの発生状況(2021年12月17日公表)
 ◆IASR  Vo.42, No.11(No.501)(2021年11月)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2021年12月5日〜2021年12月15日掲載)


【IDESコラム】
 ◆IDESコラムvol.61「スイス(ジュネーブ):文化の違いに見る新型コロナウイルス」

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、12月17日現在、国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は1,729,401例、死亡者は18,378名となりました。
 また、入院治療等を要する者は1,298名、退院又は療養解除となった者は1,709,967名となりました。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 トピックス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆新型コロナワクチンについて
  総接種回数は1.9億回を超えました。自治体の方々、医療関係者、職域接種の関係者をはじめ、皆様のご尽力により接種が進んでいることに御礼申し上げます。
  引き続きご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 ≪役立つ情報をご案内します≫
 〇追加接種(3回目接種)と交互接種の、安全性と効果についてご説明するリーフレットを作成しました。
  https://www.mhlw.go.jp/content/000867955.pdf

 ○接種を行う医療機関へのお知らせです。接種を実施する際に必要な情報をまとめています。追加接種(3回目接種)他、改訂されたものを掲載しています。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_iryoukikanheno_oshirase.html

 ○職域追加接種に関する情報を掲載しています。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_shokuiki.html

 ≪このほか、新型コロナワクチンに関する情報はこちらをご覧ください≫
  厚労省HP「新型コロナワクチンについて」
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html

 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について
  12月17日現在、国内での新型コロナウイルス感染症の感染者は1,729,401例、死亡者は18,378名となりました。
  また、入院治療等を要する者は1,298名、退院又は療養解除となった者は1,709,967名となりました。
  再び感染を拡大させないためにも基本的な感染予防対策を怠らないことが大切です。引き続き感染対策の継続をお願いします。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1

 感染管理に関しては、下記国立感染症研究所等が発表しているマニュアルをご覧ください。
 ○新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年8月6日改訂)
  https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/covid19-01-210806.pdf

 ○新型コロナワクチンについて(2021年11月7日現在)
  今回は、変異株に対するワクチン有効性および海外での感染者数とワクチン接種回数の関係を中心に、新型コロナワクチンに関する最近のトピックスについて概要をまとめました。
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/10765-covid19-63.html

 ○新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2021年12月16日現在)
  第63回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(令和3年12月16日、厚生労働省)の報告による、我が国における新型コロナウイルス感染症の状況等についてお知らせいたします。
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/10835-covid19-ab63th.html

 ○新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) COVID-19 Contact-Confirming Application
 ●11月26日にiOS版、11月27日にAndroid版の修正版「1.4.1」の配布を開始しました。
  ―修正版「1.4.1」では、「1.4.0」において発生していた、アプリ起動直後強制終了する事象を解消しています。最新版へのアップデートをお願い致します。 
  また、毎週金曜日にCOCOAのダウンロード数・陽性登録件数について更新しています。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html

 ○厚生労働省からの新型コロナウイルス感染症に関する通知・事務連絡は下記ページに掲載されています。
  自治体・医療機関向けの情報一覧(事務連絡等)(新型コロナウイルス感染症)2021年
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00214.html
 ○啓発資料はこちら
  飲食店における感染症防止対策、新型コロナウイルス感染拡大防止(2021年版)、差別・偏見防止、『TVアニメ「はたらく細胞」』、「ラブライブ!サンシャイン!!」手洗いポスターなどを掲載しています。
  ダウンロードも自由なので、勤務先や学校などで是非ご利用ください。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/qa-jichitai-iryoukikan-fukushishisetsu.html#h2_4

 ○SNSにおける情報発信
  新型コロナウイルス感染症に対する正しい理解と行動をしていただくために、厚生労働省公式アカウント(Twitter、Facebook)において、日々SNSを発信しています。
  よろしければ、フォローいただけますと幸いです。
  Twitter:https://twitter.com/MHLWitter
  Facebook:https://m.facebook.com/Mhlw.Japan

 <2021年12月15日(水)発信>
 【年末年始に向けて帰省を考えている方々へ】
  普段会わない人と会うことで感染を広げてしまう可能性があります。
  帰省前からマスクを外す飲食などの場面により一層注意するなどいつも以上の感染防止に心がけ、体調を整えることが大切です。
  体調がすぐれない場合は、帰省を控え、かかりつけ医など身近な医療機関にまずは電話相談をお願いします。

 現在の状況と厚生労働省の対応については、各国機関やWHO等から発表された内容を踏まえ、プレスリリースとして毎日発表しております。厚生労働省が把握している情報と現在の対応など、プレスリリース一覧は下記にございます。
 <報道発表一覧(発生状況、国内の患者発生、海外の状況、その他)>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html
 <厚生労働省英語版ページ>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00079.html
 <厚生労働省中国語版ページ>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_09534.html
 <多言語情報(Multilingual information)>
  https://www.c19.mhlw.go.jp/
 <Employment Policy for Foreign Workers −外国人のみなさまへ 仕事や生活の支援について−>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/page11_00001.html

 ◆SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第4報)公開されました
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2551-cepr/10833-cepr-b11529-4.html

 ◆コンゴ民主共和国のエボラ出血熱は終息しました
  2021年12月16日、10月8日にコンゴ民主共和国北キブ州で発生した、本年同国2回目となるエボラ出血熱(EVD)の流行の終息宣言が同国保健当局より発表されました。
  これは最後の確定症例が退院してから、新規症例の発生がないまま、潜伏期の2倍となる42日間のカウントダウンが終了したことを受けたものです。
  10月8日に北キブ州ベニで新たな患者が確認され、流行が宣言されてから、計11名(確定例8名、疑い例3名)の患者が報告されました。
  これは同国13回目のアウトブレイクであり、同地域では2018年〜2020年に2年間継続する大規模な流行が起こっていました。
  他方、主要な流行後に孤発のフレアアップが生じることはまれではなく、今回の初発事例についても、ゲノム解析の結果、
  コミュニティに存在している2018-2020年の流行の新たなフレアアップであったようであることが判明していることから、保健当局は、サーベイランス維持によるフレアアップの準備をしています。

 出典
 ・WHO アフリカ地域事務局 コンゴ民主共和国 Democratic Republic of the Congo declares Ebola outbreak over(2021/12/16)
  https://www.afro.who.int/news/democratic-republic-congo-declares-ebola-outbreak-over
 ・WHO Disease Outbreak News (DONs): エボラウイルス病(コンゴ民主共和国)(2021/10/10)
  https://www.who.int/emergencies/disease-outbreak-news/item/ebola-virus-disease-democratic-republic-of-the-congo_1

 ◆第46回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会・第57回厚生科学審議会感染症部会(合同開催:令和3年12月17日(金))を開催しました
  厚生労働省は、2018年夏以降の風しんの感染拡大を受け、過去に公的に予防接種を受ける機会がなかった世代(1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれ)の男性を対象として、
  3年間、全国で抗体検査と予防接種法に基づく定期接種(原則無料)を実施してきましたが、新型コロナウイルス感染症に伴う受診控え、健診の実施時期の見直し等の様々な影響により、当初の見込みどおりには進んでいない状況です。
  ついては、今後の風しんの流行を防止するために、抗体保有率を引き上げるべく、目標の到達時期をさらに3年間延長し、追加的対策を実施することとしました。
  対象となる男性は、2025年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、無料で抗体検査及び原則無料で定期接種を受けられるようになります。
  詳しくは部会の資料をご覧ください。
  https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000868298.pdf
  https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000868299.pdf

 ◆風しんの追加的対策へのご協力をお願いします
  2018年は、12月30日までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。(確定値)
  2019年は、12月29日までに2,298例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。(確定値)
  2020年は、1月3日までに100例の報告があり、患者の約7割は男性でした。
  2021年は、12月6日までに12例の報告があります。
 <風疹 発生動向調査 2021年第48週(’21/12/8現在)>
  https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2021pdf/rube21-48.pdf

 風しんはなぜ怖いの?クーポン券とは?どうやって使うの?など、わかりやすく動画にて説明しております。
 ぜひ皆様の視聴および周りの方への視聴のお勧めをお願いいたします。
 <動画はこちら>(YouTubeへリンク)
  https://www.youtube.com/watch?v=IUQZN1J4zI4
 <風しんの追加的対策特設ページ>
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html
 ■□啓発資料□■ ※現在、新しい動画やポスターを作成中です。
 <ポスター(A2サイズ)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/A2_final.pdf
 <リーフレット(A4サイズ)>
  https://www.mhlw.go.jp/content/000617770.pdf
 ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用は固くお断り申し上げます。
  https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2021pdf/rube21-11.pdf
 <クーポン券の使用可否のお知らせポスター>
  https://www.mhlw.go.jp/content/000537268.pdf
 <名刺サイズの案内用紙>
  https://www.mhlw.go.jp/content/000537274.pdf
 <クーポン券の使用上の注意>
  https://www.mhlw.go.jp/content/000537276.pdf

 ◆風しんの普及啓発活動!ボランティア募集します
  厚生労働省では、2030年までの「風しん排除」の達成を目指して、海外に渡航する人、40歳代前半から59歳までの風しんに対する免疫の不十分な人、
  妊婦と接する機会が多い人などに対して風しんの予防に関する啓発を行っております。
  ついては、2022年2月4日(金)「風しんの日」にイベントを開催する予定ですが、本イベントを含めた風しんの普及啓発活動にボランティアとしてご協力いただける企業、団体、自治体等を募集いたします。
  本普及啓発の内容についてご関心がある場合には、こちらのメールアドレスにお問い合わせください。
  kansenshomail@mhlw.go.jp

 〜イベント実施内容案〜
 【実施目的】
  著名人の訴求力を活用したイベントを通じ、「風しん」に関する普及啓発を図る
  ・風疹に関する理解促進
  ・先天性風疹症候群(CRS)に関する理解促進
  ・抗体検査・ワクチン接種の促進
    →1962(昭和37)年4月2日〜1979(昭和54)年4月1日生まれの男性(過去に公的な予防接種が行われていない層)への訴求
    20代〜30代女性(CRSにとくに注意すべき層)への訴求
 【実施体制】
  主催:“風疹ゼロ”プロジェクト実行委員会(日本産婦人科医会、国立感染症研究所等)
  共催:厚生労働省

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 感染症発生情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■国内の感染症発生状況
 ◆IDWR 2021年48週(第48号)(2021年12月17日) 
  感染性胃腸炎の定点当たり報告数は第43週以降増加が続いている
 <IDWR 感染症発生動向調査週報>
  https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2021.html

 ◆インフルエンザの発生状況(2021年12月17日公表)
  2021年第49週(12月6日〜12月12日)のデータを公表しました。
  全国の定点医療機関当たり報告数は0.01(報告数:35件)です。
 <インフルエンザに関する報道発表資料>
  http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

 令和3年度 今冬のインフルエンザ総合対策について
  https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
 令和3年度 インフルエンザQ&A
  https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html

 ◆IASR  Vo.42, No.11(No.501)(2021年11月)
  特集はインフルエンザ2020/21シーズンです。
  関連情報として、2020/21シーズンインフルエンザ流行状況、ILIサーベイランスによる流行状況の把握,2020?2021年三重県、2020/21シーズンにおける山形県のインフルエンザ集団発生などを取り上げています。
 <IASR(病原微生物検出情報 月報)2021年11月号>
  http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html

 ■海外の感染症発生状況
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2021年12月5日〜2021年12月15日掲載)
  2021年12月15日 中東呼吸器症候群(MERS-CoV)−アラブ首長国連邦(UAE)
  https://www.forth.go.jp/topics/20211215_00001.html
  2021年12月13日 伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型−イエメン共和国
  https://www.forth.go.jp/topics/20211213_00001.html
  2021年12月05日 黄熱病−ガーナ
  https://www.forth.go.jp/topics/20211205_00001.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 コラムコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆IDESコラム Vol.61「スイス(ジュネーブ):文化の違いに見る新型コロナウイルス」
  感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム5期生:水島 遼

  現在スイスのジュネーブにあるWHO本部に派遣されていますIDES5期の水島です。
  早くもスイスに来て一年近くが経ち、春夏秋冬を見て、一応はスイスについて何となくわかった気もするので、今回はスイスをテーマにして書きたいと思います。
  スイスは想像以上に良いところで、食事では特にチーズやチョコレートは驚くくらい美味しいです。また、景色がとても素晴らしく、日本に無い景色に溢れています。
  ジュネーブで言えば、レマン湖はアルプスの麓にあるので、水がすごく澄んでいて、また日により綺麗なエメラルドに見えるときもあります。
  以前、四国の四万十川を訪れたことがあり、その際川の色がとてもエメラルド色なのですごく感動しましたが、その時見たものを上回るエメラルドの度合いには正直驚きました。
  また、夏は木々の色が絵画の様に鮮やかで、モネやゴッホ等のような昔の絵画に描かれている色鮮やかな風景は、少し誇張しているのではと思っていましたが、こちらに来て本当にただ見た風景を描いただけなのだと理解し驚きました。
  個人的には、原理はよくわかりませんが、光が違うのかなと感じるのですが、いずれにせよ景色はすごく綺麗です。こちらの人はどの町にも旧市街が残っているように古い建物を大切するのと同様、自然も大切にしていると感じます。
    日本に比べ自然にペットボトルがあまり落ちていないのにとても感心しますし、某アルプスの少女のイメージに違わず、基本的にスイスの人は自然を愛し大事にし、うまく調和している気がします。
  この様子を見ると、スイスがいわゆる永世中立国であり、何故戦争を嫌い、平和を愛するのかがなんとなくわかる気がします。
  日本も戦争放棄を掲げていますが、そういう面では日本人と気が合うのかなと感じますが(ただ、平和に対する考え方は日本と異なり、大国に挟まれた小国故、スイスには自衛のための軍隊も徴兵制もあるので、
  よく重そうなザックを背負った軍服姿の若い人を見かけます)、しかしながら、新型コロナウイルスに対する行動を見ると、日本との考えの違いを感じます。
  以下はあくまで私が個人的に感じたことなので参考程度にしていただければと思いますが、雑感を書かせていただきます(また私は東京出身なので、どうしても日本の基準が東京になってしまっているであろうことは断っておきます。また、スイスも基本的にジュネーブを基準にしています)。
  まず、スイスの人は日本より外出機会が多いような気がします。スイスは日本ほど家で出来る娯楽が充実していないというか、家に籠ることは不健康でネガティブなイメージを比較的持っているようで、娯楽は自然を使ったものが多く、
  夏はハイキング、冬はスキー等のように、外に出る機会が多く見えます。また、日本でもよく言われているように、こちらの人は自主性を重んじるというか、日本のようにコロナだから自粛というような考え方は希薄と思います。
  特に夏休みシーズンには、ワクチン接種証明があればシェンゲン協定(ヨーロッパの国家間において国境検査なしで国境を越えることを許可する協定)内の国間での移動が自由になっていましたし、
  現に周りは普通に国外のリゾート地にバカンスに行ってました。規制が無ければ、日本に比べ人の動きは激しいと思います。
  スイスは、日本の九州位の大きさに人口が約850万人なので、人口密度的にはあまり高くは無いこともあり、ソーシャルディスタンスやアルコール消毒については日本との差は大きな違いは感じませんでした。
  しかし、マスクの扱いについては違いを感じます。人と人とのつながりが大事なのはどの国でも同じですが、日本人とスイス人ではコミュニケーションのあり方に違いがあるので、その関係もありやはりマスクを忌避する状況はこちらでは散見します。
  特に印象に残っているものの一つは、道の向かいから来た初老の男女が、お互い知り合いだったようで、さっきまでしていたマスクを会った途端に外してハグ、マスク無しでの会話を始めたことです。
    正直、この行動を見て何のためのマスクなのかと思ったことがあります。
  また、レストランでは座っている人々のほとんどがマスク無しで対面で会話している光景を街のいたるところで目にした時も驚きました。こちらは顔を見せて話すのが礼儀というような感じで、基本的にマスクは日本ほど根本で受け入れられていないとよく感じます。
  これらを通して文化の違いが新型コロナウイルスの地域での流行状況の違いに影響を与えていることの一部を垣間見た気がします。実は、このコラムを書き始めたのは11月中旬で、それからまたヨーロッパの状況も大きく変わり、
  当初想定していたより今回扱う内容がセンシティブになってしまいましたので、これらはあくまで個人的な見方であるということにご留意いただければと思います。
  また、書いている内容はこちらに来てすぐに違和感として印象に残ったことを中心になっていますが(最近はこちらに慣れてきたのかその違和感は薄らいでいます)、状況は日々変わっています。
  私が日本から離れた1年近くの間に、日本での状況も変わってきたであろうことと同様、こちらの状況もなかなか一括りにすることは難しいです。例えば、最近のコロナの状況を考慮し、スイスでも先日マスクに対する規制が強まりました。
  また、私はスイスに関してはまだまだ初心者です。例えば、スイスでは地域によってフランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語を話す地域に分かれており、スイス人はお互いどうやって意思統一しているのか、
  例えばフランス語圏の人など、スイスの他の語圏の人より、フランス人との方が話が合ったりしないのかと思ってしまうように、私にとってスイスという国はまだまだ未知数なので、今回は気になっていたことをざっくり書かせていただいたという感じです。
  個人的には、このような時期に海外にいることで平時では無いストレスを感じる場面も多く日々残念に思うことも多いです。
  今後はこういうことも少しでも改善していってもらいたいですし、ヨーロッパを含め全世界の状況が落ち着くことを心より願っています。
  https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/column61_00002.html

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

『感染症エクスプレス@厚労省』の登録・変更は、ご自身のアドレスでのみ可能です。
 配信先の変更は、不要になったアドレスを配信停止いただき、新しいアドレスで新規に登録をお願いします。
 
※携帯電話等のキャリアドメインは登録できません。
 ●新規登録・配信停止・配信先変更
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
 ●バックナンバー
  http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/
 ●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります)
  https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/
 ●メールマガジン内容に関するご意見
  kansenshomail@mhlw.go.jp
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 ○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用して行っています。
 ○登録していないにもかかわらず当メールマガジンが配信された場合は、他の方が間違えて登録した可能性がありますので、配信停止のお手続きをお願いします。
 ○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。本メールまたは本メールアドレスにご返信頂いても一切対応できかねます。ご了承ください。
 ○頂いたご意見について、全てにご返信等できかねます。ご了承ください。
 ○携帯メールなどには対応しておりません。
 ○当メールマガジンは等幅フォントでの閲覧をおすすめします。
 ○使用端末によって、改行などの表示が異なります。
 ○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用など
 著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製を行うことができます。

 (編集:松下 愛美)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) 厚生労働省(2011年)〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.

©  2011 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.