感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。
2020-09-18
件名 | 【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.421(2020年9月18日) |
感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>> ┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓ >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.421(2020年9月18日) >>>>>>>>>┗━┻━┻━┻━┛ ■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【トピックス】 ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について ◆インフルエンザの発生状況(2020年9月11日、18日公表) ◆季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い ◆季節性インフルエンザ(2019/2020シーズン)の発生状況について ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生の募集を8月から開始しました ◆風しんの追加的対策へのご協力をお願いします ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています ◆フィリピンポリオ(急性灰白髄炎)の流行が継続しています。マレーシアでポリオが発生しています 【感染症発生情報】 ◆IDWR 2020年36週(第36号)(2020年9月18日) ◆IASR Vo.41, No.8(No.486)(2020年8月) ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 (2020年9月4日〜2020年9月18日掲載) ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。 2020年9月11日より、2019/2020シーズンのインフルエンザの発生状況の公表を開始しました。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、9月17日、各自治体が公表している感染者数(陽性者数)を集計した結果、感染者は76,610(※1)名、死亡者1,481名となりました。 これに加え、これまでにチャーター便で感染者15名、空港検疫で感染者869名が確認されており、合計すると77,494名となります。また、国内死亡者は空港検疫での死亡1名を加えて1,482名となります。(※については下記本文をご参照ください。) 詳細は本メールマガジンをご覧ください。 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、9月17日、各自治体が公表している感染者数(陽性者数)を集計した結果、感染者はは76,610(※1)名、死亡者1,481名となりました。また、新規感染者は480名、新規死亡者は9名となりました。 これに加え、これまでにチャーター便で感染者15名、空港検疫で感染者869名が確認されており、合計すると77,494名となります。また、国内死亡者は空港検疫での死亡1名を加えて1,482名となります。 ※1 国内事例には、空港検疫にて陽性が確認された事例を公表している自治体の当該事例数は含まれていません。 感染管理に関しては、下記国立感染症研究所等が発表しているマニュアルをご覧ください。 ○新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年6月2日改訂版)(国立感染症研究所 感染症疫学センター・国立国際医療研究センター 国際感染症センター) https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-01-200602.pdf 別添:表. 状況、職種、活動種類に応じた COVID-19 流行時における PPE の使用例 https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-01-200602tbl.pdf ○新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き第3版を公開しています(9月4日) 最新の第3版が公開されております。ご参考ください。 https://www.mhlw.go.jp/content/000670444.pdf ○ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告 2020年2月に3711人の乗員乗客を乗せたダイヤモンドプリンセス号内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団発生が発生し、合計712人の患者が確認された。患者周囲の環境汚染の程度を確認し、感染伝播について推測するため、船内の環境調査を実施した。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9849-covid19-19-2.html ○新型コロナウイルス感染症の直近の感染状況等(2020年8月23日現在) 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードの報告による、2020年8月23日時点での我が国における新型コロナウイルス感染症の状況についてお知らせいたします。 https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9836-covid19-ab6th.html その他、国立感染症研究所の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報は以下のページでご覧いただけます。 ○新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報について(国立感染症研究所) https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9324-2019-ncov.html ≪新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省ホームページ):新型コロナウイルス感染症 特設ページ≫ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html お知りになりたい分野別に分類されております。 <陽性者数、PCR検査の実施人数など発生状況に係るデータはこちら(グラフ)> https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kokunainohasseijoukyou.html#h2_1(国内の発生状況) 更に詳細を知りたい場合、CSVファイルの形で過去のデータもダウンロードできます。 https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html この特設ページでは、医療機関の方向けの情報の他、健康や医療相談の情報、暮らしや仕事の情報、国内の発生状況、政府の取組、医療提供体制整備など、幅広く項目を設けております。ぜひご活用ください。 ○新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のご利用をお願いいたします! 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に資するよう、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策テックチーム事務局と連携し、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA:COVID-19 Contact Confirming Application)を開発しました。ぜひご自身のスマートフォンにインストールして、ご利用いただきますようお願いいたします。 本アプリは、利用者ご本人の同意を前提に、スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を利用して、お互いに分からないようプライバシーを確保して、新型コロナウイルス感染症の陽性者と接触した可能性について、通知を受けることができます。 利用者は、陽性者と接触した可能性が分かることで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができます。利用者が増えることで、感染拡大の防止につながることが期待されます。 ご利用のスマートフォンによりApp Store またはGoogle Playからインストールをいただくことができます。iOS・Androidともに、現在バージョンは「1.1.3」を配布しております。ダウンロード数は、9月17日17:00現在、合計で約1,704万件(iOS・Android合計)となっております。 詳細はこちらから(厚生労働省新型コロナウイルス接触確認アプリ) https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html 接触確認アプリについてのQ&Aも更新しております。個人情報などのご不安に対してもこちらに記載があります。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00009.html ソースコードも公開しております。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html#sc <動作可能なOS(7月31日時点)> ■iPhone端末の場合 ■Android端末の場合 ・iOS 13.5以上 ・Android 6.0以上 (動作確認済の機種は下記のHPで順次掲載します) ○厚生労働省からの新型コロナウイルス感染症に関する通知・事務連絡は下記ページに掲載されています。 自治体・医療機関向けの情報一覧(新型コロナウイルス感染症): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00088.html また、上記ページ内にもございますが、主な通知・事務連絡(特に医療提供体制及び宿泊療養・自宅療養関係)については、こちらのページにもまとまっております。ご参考ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00024.html ○「3密を避けましょう」ポスターや、感染予防に大切な7つのピクトグラム、手洗いポスター、アマビエロゴなど、啓発資料はこちら(ダウンロード自由、ぜひご利用ください。) https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/qa-jichitai-iryoukikan-fukushishisetsu.html#h2_4 現在の状況と厚生労働省の対応については、各国機関やWHO等から発表された内容を踏まえ、プレスリリースとして毎日発表しております。 厚生労働省が把握している情報と現在の対応など、プレスリリース一覧は下記にございます。 <報道発表一覧(発生状況、国内の患者発生、海外の状況、その他)> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html <関連情報> ○新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連情報について(国立感染症研究所) https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/9324-2019-ncov.html <厚生労働省英語版ページ> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_00032.html <厚生労働省中国語版ページ> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_09534.html ◆季節性インフルエンザワクチン接種時期ご協力のお願い 2020/21シーズン向けのインフルエンザワクチンは、4価ワクチンに変更された平成27年以降で最大の約3,178万本(最大約6,300万人分)を確保できる見込みですが、新型コロナウイルス感染症の流行が懸念される中、インフルエンザワクチンの需要が高まる可能性があります。 より必要とされている方に確実に届くよう、定期接種対象者の方(65歳以上の方など)は、10月1日以降早めに接種いただき、それ以外の方は10月26日までお待ちいただくなど、接種の時期についてのご協力をお願いします。 詳しくはこちら https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index_00011.html また、関係者の皆様には、ワクチンの効率的な使用や安定供給に一層のご協力をお願いいたします。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index_00002.html ◆インフルエンザの発生状況(2020年9月11日、18日公表) 2020年9月11日より、2019/2020シーズンのインフルエンザの発生状況の公表を開始しました。 第36週(8月31日〜9月6日):全国の定点医療機関当たり報告数は0.00(報告数:3件)です。 第37週(9月7日〜9月13日):全国の定点医療機関当たり報告数は0.00(報告数:4件)です。 <インフルエンザに関する報道発表資料> http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html ◆季節性インフルエンザ(2019/2020シーズン)の発生状況について 昨シーズンのインフルエンザの流行開始時期は、11月下旬(前シーズン同様、早い開始)で、流行のピーク時期は、12月下旬から1月上旬(過去2シーズンより早いピーク)でした。ピークの高さは過去2年と比較して低く推移しました。(累計受診者数(推計)は、約729.8万人(前シーズンは約1170.4万人)) また、病原体のシーズン全体に占める割合は、A/H1pdm09亜型が86%、B型が12%、A/H3亜型が2%の順でした。 入院患者数(約1.3万人)は、過去2シーズン(約2万人)と比較して大きく減少しましたが、15〜59歳ではICU利用と人工呼吸器使用の数と割合が過去2シーズンより高い傾向でした。 詳しくはこちらをご覧ください。 https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000663066.pdf ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生の募集を8月から開始しました 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家(IDES: Infectious Disease Emergency Specialist)を養成するための厚生労働省のプログラムです。本プログラム研修生の採用募集を開始しました。 近年、国境を越えた往来の増加、都市の過密化、行動様式の多様化など、様々な要因により新型インフルエンザやエボラ出血熱、MERS、ジカウイルス感染症などの新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威となっています。 こうした、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理には、感染症に関する臨床経験や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整能力等、総合的な知識と能力が求められます。同時に、国民の生命と健康を新興・再興感染症から守るためには、こうした知識と能力を有する人材を継続的に育成し、国内外で活躍していただくことが不可欠です。 厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、関係機関がネットワークをつくり、本プログラムを開設しました。平成30年度には、バングラデシュへ、地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク(GOARN)チームの一員として本プログラムから1名派遣しました。 応募期間は8月17日〜10月16日(当日消印有効)です。詳細は採用案内をご覧下さい。 多くの医師の皆様の応募をお待ちしています。 <感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム> http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html <「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内> http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html ◆風しんの追加的対策へのご協力をお願いします 2018年は、12月30日までに2,941例の届出があり、そのうち、2,881例は7月23日以降の報告でした。(確定値) 2019年は、12月29日までに2,306例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。2020年は9月6日までに89例の報告があります。 厚生労働省は、今般の風しんの発生状況を踏まえ、厚生科学審議会感染症部会及び予防接種基本方針部会での議論に基づき、これまで風しんの定期接種をうける機会がなかった1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査を前置した上で、予防接種法に基づいた風しんの第5期の定期接種を行っております。 対象となる男性は、2022年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、無料で抗体検査及び原則無料で定期接種を受けられるようになります。クーポン券は市区町村から順次送付しております。まだクーポン券が送付されない対象者も、市区町村に希望すればクーポン券を発行し、抗体検査を受けられます。なお、自治体により事業の開始時期や対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。 また、YouTubeにて動画【止めるぞ 風しん 〜おじさま世代の皆様へ〜】を公開しております。風しんの患者が急増する中、40代、50代の皆さま、その他の皆さまも、すぐ検査に行っていただきたい思いを動画にし、公開いたしました。 風しんはなぜ怖いの?クーポン券とは?どうやって使うの?など、わかりやすく動画にて説明しております。ぜひ皆様の視聴および周りの方への視聴のお勧めをお願いいたします。 <動画はこちら>(YouTubeへリンク) https://www.youtube.com/watch?v=IUQZN1J4zI4 <風しんの追加的対策特設ページ> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html <風疹 発生動向調査 2020年第32週(’20/9/9現在)> https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2020pdf/rube20-36.pdf ■□啓発資料□■ <ポスター(A2サイズ)> https://www.mhlw.go.jp/content/A2_final.pdf <リーフレット(A4サイズ)> https://www.mhlw.go.jp/content/000617770.pdf ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用は固くお断り申し上げます。 <クーポン券の使用可否のお知らせポスター> https://www.mhlw.go.jp/content/000537268.pdf <名刺サイズの案内用紙> https://www.mhlw.go.jp/content/000537274.pdf <クーポン券の使用上の注意> https://www.mhlw.go.jp/content/000537276.pdf 今回の追加的対策の円滑な実施にむけて、引き続き検討を進めてまいります。 <風しんについて> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/ 【リーフレット】 <体調不良の時はムリしないで> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster15.pdf <妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf <職場は風しん予防対策をしていますか> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster13.pdf 【政府広報オンライン】 昭和37年度〜53年度生まれの男性の皆さんへ 風しんの予防接種にご協力ください! https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201406/3.html 【政府インターネットテレビ】(動画) <昭和37〜53年度生まれの男性の方へ 〜生まれてくる赤ちゃんを守る“風しん対策”> https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg19934.html <ピックアップ!〜赤ちゃんを守る! 〜男性も風しん対策を> https://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg20050.html ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の流行地域であるコンゴ民主共和国(特に赤道州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。 2020年6月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国保健省は、同国北西部の赤道州において、新たにエボラ出血熱が発生したことを発表しました。2020年9月11日までに、赤道州において、48名の死亡例を含む、121例の患者(確定115例、疑い6例)が報告されています。 2020年6月9日、WHOは、今回の患者発生と北キブ州等で継続中の患者発生との間に関連性が認められないことを発表しました。 ◆フィリピンポリオ(急性灰白髄炎)の流行が継続しています。マレーシアでポリオが発生しています 野生型ポリオウイルス(WPV)は西太平洋地域では2002年に根絶が宣言されていますが、低い接種率に関連して生じるワクチン由来株(VDPV)の1・2型が、2019年より西太平洋地域で流行しています。 2019年9月にフィリピンでポリオの発生が報告されて以降、フィリピン/マレーシアではそれぞれ2019年には15/3例、2020年は4月時点で1/1例のポリオ症例の報告があります。急性弛緩性麻痺の症状のある患者さんを観た際は、フィリピンなど、ポリオ流行国への渡航歴を聞いた上で、ポリオの検査をご検討ください。必要に応じて、ポリオや急性弛緩性麻痺の届出の徹底もお願いします。 なお、フィリピンを含め、ポリオが発生している国に4週間以上の長期滞在を予定している方は、渡航前の追加接種が世界保健機関より推奨されています。特に、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが分かっており、この世代の方に対しては追加接種が強く推奨されます。 また、定期接種(四種混合)を終えてない方や、これまでに一度もポリオの予防接種を受けたことがない方は、長期滞在しない場合であっても、渡航前に予防接種を受けて頂くことが推奨されます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感染症発生情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■国内の感染症発生状況 ◆IDWR 2020年36週(第36号)(2020年9月18日) 咽頭結膜熱の定点当たり報告数は増加した <IDWR 感染症発生動向調査週報> https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2020.html ◆IASR Vo.41, No.8(No.486)(2020年8月) 特集は「日本紅斑熱 1999~2019年」です。 関連情報として、静岡県における日本紅斑熱患者発生状況とマダニの分布域の変化などを取り上げています。 <IASR(病原微生物検出情報 月報)2020年8月号> http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html ■海外の感染症発生状況 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 (2020年9月4日〜2020年9月18日掲載) 更新情報はございません。 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 『感染症エクスプレス@厚労省』の登録・変更は、ご自身のアドレスでのみ可能です。 配信先の変更は、不要になったアドレスを配信停止いただき、新しいアドレスで新規に登録をお願いします。 ※携帯電話等のキャリアドメインは登録できません。 ●新規登録・配信停止・配信先変更 http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/ ●バックナンバー http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/ ●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります) https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/ ●メールマガジン内容に関するご意見 kansenshomail@mhlw.go.jp ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用して行っています。 ○登録していないにもかかわらず当メールマガジンが配信された場合は、他の方が間違えて登録した可能性がありますので、配信停止のお手続きをお願いします。 ○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。本メールまたは本メールアドレスにご返信頂いても一切対応できかねます。ご了承ください。 ○頂いたご意見について、全てにご返信等できかねます。ご了承ください。 ○携帯メールなどには対応しておりません。 ○当メールマガジンは等幅フォントでの閲覧をおすすめします。 ○使用端末によって、改行などの表示が異なります。 ○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用など 著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製を行うことができます。 (編集:相原 瑶) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― Copyright (C) 厚生労働省(2011年)〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved. |