感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2019-10-25

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.398(2019年10月25日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆風しんの報告が続いています
 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2019年10月25日)
 ◆RSウイルス感染症の流行が続いています
 ◆フィリピンでポリオ(急性灰白髄炎)が発生しています
 ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
 ◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を11月3日に開催します
 ◆「第3回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月9日に開催されます
 ◆登録有形文化財 旧長濱検疫所一号停留所(検疫資料館)の一般公開について(11月16日)
 ◆J-PRIDE研究成果発表会「重症・難治性感染症の理解と予防・治療法の開発に向けて〜若手研究者たちの挑戦〜」開催のお知らせ
 ◆第1回Hospital Water Hygiene研究会学術集会が11月23日に開催されます。

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2019年第41週(第41号)(2019年10月25日)
 ◆IASR  Vol.40, No.9(No.475)(2019年9月)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2019年10月10日〜2019年10月25日掲載)
  
【コラムコーナー】
 ◆IDESコラム vol.54 「横浜で1000円札著名人の偉業と歴史を体感 」

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。 

 現在、風しんの報告が多く見られています。2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。2019年は、10月13日までに2,228例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。

 詳細は本メールマガジンをご覧ください。
 
 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆風しんの報告が続いています
  2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。
 2019年は、10月13日までに2,228例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。
 厚生労働省は、今般の風しんの発生状況を踏まえ、厚生科学審議会感染症部会及び予防接種基本方針部会での議論に基づき、これまで風しんの定期接種をうける機会がなかった1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査を前置した上で、予防接種法に基づいた風しんの第5期の定期接種を行っております。
 対象となる男性は、2022年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、原則無料で抗体検査及び定期接種を受けられるようになります。2019年度は、1972年(昭和47)年4月2日〜1979年(昭和54)年4月1日生まれの男性に市区町村からクーポン券を送付しております。2019年度にクーポン券が送付されない対象者も、市区町村に希望すればクーポン券を発行し、抗体検査を受けられます。なお、自治体により事業の開始時期や対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

 なお、より多くの対象男性に対して告知し、抗体を獲得していただくために、厚生労働省は、「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたポスター及びリーフレットの作成や、SNSなどを通じた啓発活動を行っております。また、「ラグビー日本代表」を起用した啓発活動を行っております。その他、名刺サイズの案内用紙やクーポン使用上の注意、医療機関向けのクーポン券の使用可否お知らせポスターなどを啓発資料として用意しておりますので、ぜひご活用いただければと存じます。
 以下の風しんの追加的対策特設ページからもダウンロードできますので、是非普及啓発活動の資材としてお役立てください。

 また、YouTubeにて動画【止めるぞ 風しん 〜おじさま世代の皆様へ〜】を公開しております。風しんの患者が急増する中、40代、50代の皆さま、その他の皆さまも、すぐ検査に行っていただきたい思いを動画にし、公開いたしました。
 風しんはなぜ怖いの?クーポン券とは?どうやって使うの?など、わかりやすく動画にて説明しております。ぜひ皆様の視聴および周りの方への視聴のお勧めをお願いいたします。
<動画はこちら>(YouTubeへリンク)
https://www.youtube.com/watch?v=IUQZN1J4zI4

<風しんの追加的対策特設ページ>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html
■□シティーハンター□■
<ポスター(A2サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/poster_cityh.pdf
<リーフレット(A4サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/leaf_cityh.pdf
■□ラグビー日本代表□■
<ポスター(A2サイズ)>
https://www.mhlw.go.jp/content/poster_rugbyj.pdf
<リーフレット(A4サイズ)>
https://www.mhlw.go.jp/content/leaf_rugbyj.pdf
<ポスターとリーフレットの画像使用について>
風しんの啓発活動以外の用途では、ご使用をご遠慮申し上げます。また、ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用も固くお断り申し上げます。

<クーポン券の使用可否のお知らせポスター>
https://www.mhlw.go.jp/content/000537268.pdf
<名刺サイズの案内用紙>
https://www.mhlw.go.jp/content/000537274.pdf
<クーポン券の使用上の注意>
https://www.mhlw.go.jp/content/000537276.pdf

 今回の追加的対策の円滑な実施にむけて、引き続き検討を進めてまいります。

<風しんについて>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
<風疹 発生動向調査 2019年第41週(’19/10/16現在)> 
http://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/rubella/2019pdf/rube19-41.pdf

【リーフレット】
<体調不良の時はムリしないで>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster15.pdf
<妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf
<職場は風しん予防対策をしていますか>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster13.pdf


◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2019年10月25日)
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.72
 2019年第42週(10月14日〜10月20日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.72となり、前週の0.90よりも減少しました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


◆RSウイルス感染症の流行が続いています
 2019年8月より、RSウイルス感染症の報告数が増加しており、現在も流行が継続しています。
 RSウイルスは子どもと大人のどちらにも感染することがあり、症状は風邪の様な軽い症状から、呼吸困難などの重い症状を起こすことまで様々です。特に、新生児や6ヶ月以内の乳児、先天性心疾患や肺の基礎疾患があるお子さんに感染すると、時に肺炎や細気管支炎など、重篤な病態を引き起こすことがあり、注意が必要です。
 感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指などを介した接触感染が主です。感染対策として、マスクを着用することや咳エチケット、手洗いなどの対策を徹底することが大切です。

<RSウイルス感染症>
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-15.html


◆フィリピンでポリオ(急性灰白髄炎)が発生しています
 2019年9月に、フィリピンにおいて、ポリオ(急性灰白髄炎)の発生が報告されました。急性弛緩性麻痺の症状のある患者さんを観た際は、フィリピンなど、ポリオ流行国への渡航歴を聞いた上で、ポリオの検査をご検討ください。必要に応じて、ポリオや急性弛緩性麻痺の届出の徹底もお願いします。
 なお、フィリピンを含め、ポリオが発生している国に4週間以上の長期滞在を予定している方は、渡航前の追加接種が世界保健機関より推奨されています。特に、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが分かっており、この世代の方に対しては追加接種が強く推奨されます。
 また、定期接種(四種混合)を終えてない方や、これまでに一度もポリオの予防接種を受けたことがない方は、長期滞在しない場合であっても、渡航前に予防接種を受けて頂くことが推奨されます。


◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の流行地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州及びイツリ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。 
 2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。2019年10月19日までに、北キブ州・イツリ州・南キブ州の3州において、2,169名の死亡例を含む、3,239例の患者(確定3,123例、疑い116例)が報告されています。また、2018年8月8日から高リスク群に対してのワクチン接種が始まりました。
 2019年6月11日(現地時間)、WHO及びウガンダ共和国保健省は、同国西部のカセセ県において、エボラ出血熱患者が確認されたことを発表しました。2019年8月30日までに、3例の死亡例が報告されています。これらの患者は、コンゴ民主共和国からの入国者の発症例で、患者への接触者については追跡できているとのことです。
 2019年7月14日(現地時間)、北キブ州の州都ゴマにおいて、エボラ出血熱患者が確認されました。2019年7月17日、今回のエボラ出血熱の流行に関する緊急委員会がWHOで開催され、「国際的に懸念される公衆衛生上の危機(PHEIC)」に該当するとの見解が示されています。2019年10月17日に緊急委員会が開催され、PHEIC継続の見解が示されています。
 2019年8月16日、コンゴ民主共和国の保健省及びWHOは、南キブ州でのエボラ出血熱の発生を確認したと発表しました。
 今回の発生地域では、2019年4月18日の武装勢力による病院襲撃によりWHO職員に死傷者が出るなど、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。


◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を11月3日に開催します
 2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的な大流行以降、新たな新型インフルエンザは発生していませんが、本年は2009年の新型インフルエンザA(H1N1)から10年となります。新型インフルエンザは10〜40年周期でみられるとされており、アジア諸国等においては、依然として鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が確認されています。
 新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、6人の専門家が解説いたします。
 席に限りがございますので、早めのお申込をお願いします。
 【日  時】令和元年11月3日(日)13:15〜16:15(受付開始13:00)
 【会  場】イイノホール&カンファレンスセンター
    (東京都千代田区内幸町2-1-1) 
     http://www.iino.co.jp/hall/access/
 【参加費】無料
 【参加方法】下記URLよりお申し込みください。
 ※事前申込制につき、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
<令和元年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/kouen-kensyuukai.html


◆「第3回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月9日に開催されます
 「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」は、薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動を広く募集し、優良事例を表彰することで、薬剤耐性(AMR)対策の全国的な広がりを促進することを目的としています。
 今年は合計57件の応募があり、これらの中から「厚生労働大臣賞」など5つの賞について表彰対象を決定いたしました。表彰式の一般参加をご希望の方は、下記の要領に従ってお申込みください。

 「第3回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」
 【日  時】令和元年11月9日(土)14:00〜15:00(予定)※
 【会  場】野村コンファレンスプラザ日本橋(東京都中央区日本橋室町2‐4‐3日本橋室町野村ビル6F)
 【参加方法】令和元年10月10日(木)12時より下記ウェブサイトで申込受付します。
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infection/event/amrhyosyo2019.html 

 ※ 表彰式後引き続き、15:00〜15:40(予定)に薬剤耐性(AMR)対策普及啓発のためのトークイベントを行います(「薬剤耐性へらそう!」応援大使のJOYさん、篠田麻里子さんの他、芸人AMEMIYAさん、俳優の荒牧慶彦さんも出演予定です)。


◆登録有形文化財 旧長濱検疫所一号停留所(検疫資料館)の一般公開について(11月16日)
 登録有形文化財 旧長濱検疫所一号停留所(検疫資料館)の一般公開について、以下のとおり一般公開いたします。
 公開日: 令和元年11月16日(土)
 入場時間: 10:00〜16:00(受付15時30分終了)
 所在地: 横浜市金沢区長浜107番地の8
 予約等: 予約及び入場料ともに不要
 公開内容(予定):
 検疫資料館内部の公開、ビデオによる業務紹介等 ※今回の公開は検疫資料館のみです。
 問合せ先: 横浜検疫所総務課 電話045−201−4458

チラシ
https://www.forth.go.jp/keneki/yokohama/01_info/pdf/20190927_01.pdf
横浜検疫所検疫史アーカイブ
https://www.forth.go.jp/keneki/yokohama/museum/index.html

 旧長濱検疫所(横浜検疫所の前身)一号停留所は、明治28年(1895年)3月に完成した、当時の上等船客用(当時の旅客船賃「一等・二等」などの利用者)の停留施設です。長濱検疫所の建物の中でも、特に明治の面影を残すものとして評価され、現在は、「検疫資料館」として検疫業務等に使用した資料の展示を行っています。
 建物は、ほぼ東西に長く、南面の両端が突出したコの字型、左右対称の平屋で、当時は、東京湾を見下ろす高台に広い芝庭を前にして建っていました。所内には8つの部屋(一室2人用)、食堂及び談話室があり、感染症の疑いがある方々が一定期間滞在していました(建坪は127.25坪(約420平米))。
 通常、一般公開は年に一度だけですので、ぜひこの機会をご利用ください!


◆J-PRIDE研究成果発表会「重症・難治性感染症の理解と予防・治療法の開発に向けて 〜若手研究者たちの挑戦〜」開催のお知らせ
 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)は、事業発足3年目を迎える感染症研究革新イニシアティブ(J-PRIDE)において創出された成果を紹介する研究成果発表会を開催します。J-PRIDEでは、異分野連携や斬新な発想に基づく挑戦的な課題から、数々の顕著な成果が生み出されてきました。本発表会が、感染症研究関連分野から参加される皆様にとって、新たな着想を得て、研究ネットワーク拡大の機会となることを期待します。

 日時: 令和元年11月18日(月)9:00〜17:40、11月19日(火)8:55〜17:50 
 会場: イイノホール (東京都千代田区内幸町2-1-1)
 詳細: https://www.amed.go.jp/news/event/jpride_sympo_2019111819.html
 お申し込み方法:以下URLよりお申し込みください。
https://www.d-wks.net/amed191118/form/


◆第1回Hospital Water Hygiene研究会学術集会が11月23日に開催されます。
 下記の通り、第1回Hospital Water Hygiene研究会学術集会が開催されます。参加ご希望の方は事前申込制となりますので、下記URLをご覧ください。

 第1回Hospital Water Hygiene研究会学術集会
 日時:2019年11月23日(土) 12:50〜17:45
 会場:東京医科大学病s院 臨床講堂 (東京都新宿区西新宿7−1)
 メインテーマ:医療機関の給水給湯系統に存在する病原微生物問題を考える
 主催:Hospital Water Hygiene研究会
 協力:厚生労働省科学研究費補助金(厚生労働省科学研究費補助金(健康安全・危機管理対策総合研究事業)「公衆浴場におけるレジオネラ症対策に資する検査・消毒方法等の衛生管理手法の開発のための研究」班、「化学物質等の検出状況を踏まえた水道水質管理のための総合研究」班より微生物分科会
URL:https://fs.lck-cloud.jp/u13673/annualmeeting/


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR  2019年第41週(第41号)(2019年10月25日)
 <伝染性紅斑>伝染性紅斑の定点医療機関当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多い
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2019.html


◆IASR  Vo.40, No.9 (No.475)(2019年9月)
 特集は「A型肝炎 2015年〜2019年3月現在」です。
 関連情報として、A型肝炎ワクチンなどを取り上げています。
 
<IASR(病原微生物検出情報 月報)2019年9月号>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2019年10月11日〜2019年10月25日掲載)

2019年10月24日 エボラウイルス病−コンゴ民主共和国(更新43)
https://www.forth.go.jp/topics/201910241027.html
2019年10月24日 中東呼吸器症候群(MERS-CoV)−サウジアラビア王国(更新)
https://www.forth.go.jp/topics/20191024.html
2019年10月23日 ジカウイルス感染症の発生国への旅行者に向けた注意情報(更新)
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/20191023.html
2019年10月21日 コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病に関する国際保健規則(2005)緊急委員会の会合に関する声明(2019年10月18日)
https://www.forth.go.jp/topics/20191021.html
2019年10月17日  ナイジェリアにおける黄熱の感染拡大にかかる情報
https://www.forth.go.jp/topics/20191017.html
2019年10月15日  エボラウイルス病−コンゴ民主共和国(更新41)
https://www.forth.go.jp/topics/20191015.html


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 コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.54 「横浜で1000円札著名人の偉業と歴史を体感」
  IDES養成プログラム5期生:匹田 さやか
 7月から省に在籍してしばらくして、コンゴ民主共和国(DRC)で流行しているエボラ出血熱に対して緊急委員会が開催され、WHOよりPHEIC(国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態)が宣言されました。2014年に西アフリカでエボラ出血熱が感染拡大した際にもPHEICが宣言され、IDES養成プログラム設立のルーツとなったと心得ております。
 8月から9月にかけてIDESを修了された3人の先生方が国際緊急援助隊・感染症対策チームの一員としてDRCに派遣されました。現役生の私たちも先輩方の活躍に刺激を受けながら、国内での対応に関わっております。
 エボラ出血熱は日本の法律で検疫感染症に指定されています。日本国内で発症した方は現在のところいませんが、国内で感染が拡大することのないよう、行政では感染しうる場所から入国する方を把握し、感染の可能性を推測、体調の報告をお願いして経過を追うなどの対応をしています。
 さらに、IDES養成プログラムでは検疫官として検疫の現場業務を研修します。感染症危機管理において、行政と現場対応の双方に関わることができるのがプログラムの醍醐味です。ひいては今まさにPHEICが宣言されているエボラ出血熱に対応する機会をいただき、存分に勉強しております。
 先日は横浜検疫所にて、エボラ出血熱・新型インフルエンザの発症が疑われる患者さんが客船内で発生し、検疫の過程で接触することを想定した訓練が行われました。横浜港に寄港する前の国・地域で検疫感染症が発生している、などの場合、臨船検疫といって、乗客が横浜港に降りる前に検疫官として客船に乗り込み、船医さんらに状況を確認します。今回の訓練は、先月臨船検疫を行った客船と協同で行なったため、検疫業務という壁を越えて船医さんともコミュニケーションを取ることができました。
 今年はG20、ラグビーW杯、即位の礼といったマスギャザリングが日本で開催されましたが、日本の検疫の歴史は開国の歴史、現代史と並行しています。1853年夏、ペリー率いる黒船が久里浜に訪れました。大統領親書を渡し、一度は日本を離れましたが、翌1954年1月に再来し、2週間後に横浜に上陸、3月3日に日米和親条約が調印されました。
 1858年に「不平等条約」とも呼ばれる日米修好通商条約が締結され、下田、函館に加えて横浜、長崎、新潟、神戸を開港しました。同年、長崎にコレラが侵入し全国に流行、江戸だけで10万人が死亡しました。全国で56万人の感染者を出した日本初の大流行である1822年の「文政コレラ」とともに、通称「安政コレラ」と呼ばれています。
 この年に勝海舟が検疫所の建設を提唱して20年経った1878年、横浜と神戸の二港に消毒所が設置され、翌1879年に日本初の統一された検疫規則である「海港虎列刺(コレラ)病伝染預防規則」が公布、検疫実施機関として神奈川県に地方検疫局が設置されました。しかし、拒否事例が生じたこともあり、さらに20年経った1899年に海港検疫法が公布されるまで、列強国に検疫を依頼する状況が続いたそうです。
 1878年に横浜に設置された消毒所は、現在の横須賀市に位置していましたが、軍港拡張に伴い1895年には現在の横浜市金沢区に移転されました。長濱検疫所と呼ばれたこの施設の一号停留所は、2018年に国の登録有形文化財(建造物)に登録され、現在も明治の面影を残すものとして検疫業務等に使用した資料の展示を行っています。
 私たちも先日見学に伺い、検疫や開国の歴史、また現1000円札に印刷されている野口英世氏や、新1000円札に印刷される予定である北里柴三郎氏の偉業を体感しました。
 今年は11月16日(土)に一般公開が行われますので、ぜひ足をお運び下さい。
【参考】
 厚生労働省ホームページ「エボラ出血熱の流行が続くコンゴ民主共和国 へ感染症危機管理専門家(IDES)が派遣されています」
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/dl/press_r010904_01.pdf
 厚生労働省 横浜検疫所 横浜検疫所検疫史アーカイブ
https://www.forth.go.jp/keneki/yokohama/museum/index.html


●当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示すものではありません。
●IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で4年前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管理専門家」のことをいいます。

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

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(編集:相原 瑶)
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