感染症エクスプレス@厚労省
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2019-04-19
件名 | 【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.385(2019年04月19日) |
感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン ┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓ ┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>> ┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓ >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.385(2019年4月19日) >>>>>>>>>┗━┻━┻━┻━┛ ■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 【トピックス】 ◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートにご協力ください ◆風しんの報告が続いています ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています ◆伝染性紅斑(りんご病)の報告が増えています ◆2019年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマを募集しています ◆肝炎等克服実用化研究事業の平成30年度公開報告会の動画を公開しました 【感染症発生情報】 ◆IDWR 2019年第14週(第14号)(2019年4月19日) ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2019年4月19日) 国の定点医療機関当たり報告数は1.67 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 (2019年4月5日〜2019年4月19日掲載) 【コラムコーナー】 ◆IDESコラム vol.41 「番外編:2020年に向けて」 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。 現在、風しんの報告が多く見られています。2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。2019年は、4月7日までに1,202例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。 詳細は本メールマガジンをご覧ください。 なお、当メールマガジンは隔週の配信に変更となりました。 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ トピックス ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートにご協力ください 当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートを開催します。3分程度で記入できるアンケートです。 皆様に役立つ情報発信につなげるため、ご意見・ご感想などを聴かせてください。 アンケート期間は本日より5月31日迄です。 ぜひご協力くださいますようお願いいたします。 <アンケート開始はコチラ> https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/ ◆風しんの報告が続いています 2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。2019年は、4月7日までに1,202例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30〜50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。 妊娠中の女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんに感染すると、先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性があるため、注意が必要です。 厚生労働省は、今般の風しんの発生状況を踏まえ、厚生科学審議会感染症部会及び予防接種基本方針部会での議論に基づき、これまで風しんの定期接種をうける機会がなかった1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査を前置した上で、予防接種法に基づいた風しんの第5期の定期接種を行うこととなりました。 対象となる男性は、2022年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、原則無料で抗体検査及び定期接種を受けられるようになります。2019年度は、1972年(昭和47)年4月2日〜1979年(昭和54)年4月1日生まれの男性に市区町村がクーポン券を送付します。2019年度にクーポン券が送付されない対象者も、市区町村に希望すればクーポン券を発行し、抗体検査を受けられます。なお、自治体により事業の開始時期や対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。 なお、より多くの対象男性に対して告知し、抗体を獲得していただくために、厚生労働省は、「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたポスター及びリーフレットの作成や、SNSなどを通じた啓発活動を行っております。以下の風しんの追加的対策特設ページからダウンロードもできますので、是非普及啓発活動の資材としてお役立てください。 <風しんの追加的対策特設ページ> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index_00001.html <ポスター(A2サイズ)> http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/poster_cityh.pdf <リーフレット(A4サイズ)> http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/leaf_cityh.pdf <ポスターとリーフレットの画像使用について> 風しんの啓発活動以外の用途では、ご使用をご遠慮申し上げます。また、ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用も固くお断り申し上げます。 今回の追加的対策の円滑な実施にむけて、引き続き検討を進めてまいります。 <風しんについて> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/ <風疹 発生動向調査 2019年第14週(’19/4/10現在)> http://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2019pdf/rube19-14.pdf 【リーフレット】 <体調不良の時はムリしないで> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster15.pdf <妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf <職場は風しん予防対策をしてますか> https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster13.pdf ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。 2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。2019年4月14日までに814名の死亡例を含む、1264例の患者(確定1198例、疑い66例)が報告されています。2018年8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、2019年4月14日までに100,470名がワクチンの接種を受けました。 2019年4月12日、今回のエボラ出血熱の流行に関する緊急委員会がWHOで開催されました。現段階では「国際的に懸念される公衆衛生上の危機(PHEIC)」ではない、との見解が示されました。 今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。 <エボラ出血熱について> https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html ◆伝染性紅斑(りんご病)の報告が増えています 伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによっておこる感染症であり、10〜20日の潜伏期間のあと、両頬に紅い発疹や手足にレース状の発疹がでることがあります。小児にみられることが多く、ほとんどは軽症で自然に治りますが、関節炎がみられたり、妊婦が感染すると、胎児の異常(胎児水腫)や流産になることがあるので注意が必要です。伝染性紅斑の感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。伝染性紅斑に対するワクチンがないため、予防には、手洗いや咳エチケットを心がけてください。 <感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について> https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-21.html <伝染性紅斑とは> https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/5th-disease.html ◆2019年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマを募集しています 厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団では、毎年12月1日の世界エイズデーに向けて、国内キャンペーンのテーマを設定しています。 多くの方にエイズについて考えて頂けるように、テーマ案を広く募集しています。 募集締切は、6月3日(月)です。詳細は以下のウェブサイトをご覧ください。 <2019年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマについて> http://api-net.jfap.or.jp/lot/2019camp_theme.html ◆肝炎等克服実用化研究事業の平成30年度公開報告会の動画を公開しました 肝炎等克服実用化研究事業は、平成30年度公開報告会 −肝炎研究、その先に見えるもの− を、3月16日にイイノホール(東京都千代田区)にて開催しました。 本公開報告会の内容を、平成31年3月28日から平成31年4月26日までの予定で、YouTubeの『AMEDチャンネル』にて動画配信しています。 YouTubeの『AMEDチャンネル』ホームのURLは下記の通りです。 <YouTubeの『AMEDチャンネル』ホーム> https://www.youtube.com/channel/UC1_aQ4jC_rWyF8DFd1QSgZA/ 平成30年度 肝炎等克服実用化研究事業 公開報告会 開催のお知らせのページには、動画をプログラム順にご覧頂ける開催案内サイトのご案内もございます。 <公開報告会 開催のお知らせのページ> https://www.amed.go.jp/news/event/sympo_20190316.html 申し込み方法の項にあるリンクから動画をプログラム順にご覧頂けます。 平成30年度に創出された肝炎等克服実用化研究事業の主な研究成果について、一般市民の皆さまや患者とそのご家族、また関連分野の研究者、医療従事者、製薬企業及び医療機器業界の方など、広く社会にご紹介した内容となっています。是非ご覧ください。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 感染症発生情報 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■国内の感染症発生状況 ◆IDWR 2019年第14週(第14号)(2019年4月19日) 伝染性紅斑の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。 <IDWR 感染症発生動向調査週報> https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2019.html ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2019年4月19日) 国の定点医療機関当たり報告数は1.67 2019年第15週(2019年4月8日〜2019年4月14日)のデータを公表しました。 全国の定点医療機関当たり報告数は1.67となり、前週の1.46よりも増加しました。 <インフルエンザに関する報道発表資料> http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html ■海外の感染症発生状況 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 (2019年4月5日〜2019年4月19日掲載) 2019年04月18日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)- サウジアラビア王国 https://www.forth.go.jp/topics/20190418.html 2019年04月17日 ニューヨーク市における麻しんの発生(2019年4月)― 海外安全情報 https://www.forth.go.jp/topics/20190417.html 2019年04月16日 コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病に関する国際保健規則(2005)緊急委員会の2019年4月12日の会合に関する声明 https://www.forth.go.jp/topics/20190416.html 2019年04月12日 エボラウイルス病 - コンゴ民主共和国(更新16) https://www.forth.go.jp/topics/20190412.html 2019年04月09日 エボラウイルス病―コンゴ民主共和国(更新15) https://www.forth.go.jp/topics/20190409.html 中東呼吸器症候群(MERS)に関する注意 https://www.forth.go.jp/news/20181220.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ コラムコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◆IDESコラム vol.41 「番外編:2020年に向けて」 結核感染症課長:日下英司 4月から結核感染症課長を拝命しました日下英司(ひのしたえいじ)です。よろしくお願い致します。直近9年間にわたり国際関係の仕事に携わっておりました。国際保健の歴史は、まさに感染症との戦いの歴史であり、私自身、感染症対策は重要なことと考えております。結核感染症課長として身が引き締まる思いです。 さて、最近では、現在コンゴ民主共和国(コンゴ民)で発生しているエボラ出血熱が国際保健の分野で話題となっています。エボラ出血熱のような感染症に国際社会としてどう対応すべきか、現在もなお議論されています。 私が留学していたロンドン大学衛生・熱帯医学大学院(LSHTM)の学長であるピーター・ピオット博士が、1976年にザイール(現在のコンゴ民)でエボラ出血熱ウイルスを発見したこと、そしてその後ご一緒にお仕事をさせていただく機会があったことは、偶然とはいえ感染症とピオット博士には深いご縁を感じています。 エボラ出血熱について言えば、40年以上前に発見されたにも拘わらず、治療薬・ワクチンが開発されたのはつい最近のことです。せっかく治療薬やワクチンが開発されても、エボラ出血熱の蔓延国ではその購入能力が乏しいこともあります。それに伴い、開発企業にとってのインセンティブが削られることも生じます。このように、国際的な感染症対策では、日本国内にはない問題が生じます。 これまでの仕事で分かったことですが、発展途上国では、感染症を封じ込める能力に課題を抱えている国が少なくなく、医療提供体制、サーベイランス能力、検査能力にも、解決すべき課題があります。こうした国で感染症が蔓延すると、近年の経済発展、交通手段の発達に伴い、簡単に他国に感染拡大するようになっています。発展途上国の感染症は、たとえ海を挟んでも各国にとって、もはや対岸の火事ではないのです。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、国内における感染症対策の重要性は益々増大しておりますが、この感染症対策においては、グローバルな視点での取り組みが必要不可欠です。有事・平時問わず、状況に応じてどの様な対策をとるべきか、常に自問自答しております。日本国民が感染症から安心して暮らしてゆくため、ベストを尽くす所存です。 ●当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示すものではありません。 ●IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で3年前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管理専門家」のことをいいます。 <感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム> http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html <「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内> http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html <本コラムの感想、ご質問、ご要望など> http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/ ⇒「メルマガの内容に関するご意見」をクリックするとメール作成画面が立ち上がります。 <コラム バックナンバー> http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 『感染症エクスプレス@厚労省』の登録・変更は、ご自身のアドレスでのみ可能です。 配信先の変更は、不要になったアドレスを配信停止いただき、新しいアドレスで新規に登録をお願いします。 ※携帯電話等のキャリアドメインは登録できません。 ●新規登録・配信停止・配信先変更 http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/ ●バックナンバー http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/ ●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります) 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