感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.368(2018年10月26日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■
【トピックス】
◆風しんの届出数が増えています
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
◆RSウイルス感染症の流行が続いています
【感染症発生情報】
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年10月26日)
◆IDWR 2018年第41週(第41号)(2018年10月26日)
◆IASR Vo.39, No.10 (No.464)(2018年10月)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年10月19日〜2018年10月26日掲載)
【イベント情報】
◆明後日10月28日に「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を開催します
◆明日10月27日に「厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム」を開催します
◆「第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月5日に開催されます
◆サイエンスアゴラ2018で「大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センターセミナー」が11月10日に開催されます
◆サイエンスアゴラ2018で「感染症研究教育拠点連合のセミナー」が11月10日に開催されます
【コラムコーナー】
◆IDESコラム vol.25 【派遣先からのレター編】バングラデシュの避難民キャンプより3
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年10月14日までに1,289例の届出があり、そのうち1,229例は7月23日以降の報告です。患者の多くは、30~50代の男性で、首都圏を中心に報告されています。
明後日10月28日に「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を開催します。新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、6人の専門家が解説いたします。席に限りがございますので、早めのお申込をお願いします。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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トピックス
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◆風しんの届出数が増えています
現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年10月14日までに1,289例の届出があり、そのうち1,229例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を大幅に上回っています。患者の多くは、30~50代の男性で、首都圏を中心に報告されています。
妊娠中の女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんに感染すると、先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性があるため、注意が必要です。
10月2日には、厚生労働省は、風しんの発生届出数の増加が続いている東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県及び愛知県の5都県と日本産婦人科医会、労働部局に対して、協力依頼を発出し、全国の自治体に周知しました。とくにこれら5都県にお住まいで、妊婦、妊娠を希望する女性及び妊婦の同居家族の方は積極的に抗体検査を受けてください。また抗体検査の結果、抗体価が低かった妊娠希望女性及び妊婦の同居家族の方におかれましては、予防接種をご検討ください。
その他の地域にお住まいの妊婦の方も特に風しんが発生している地域では、可能な限り外出を避け、人混みを避けるなど注意してください。
詳細は風しんに関するQ&Aをご参照ください。
<風しんについて>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
<風疹 発生動向調査 2018年第41週(’18/10/17現在)>
https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2018pdf/rube18-41.pdf
【通知・事務連絡等】
<風しんの届出数の増加が認められる都県における風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_1.pdf
<風しんの届出数の増加に伴う対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_2.pdf
<風しんの届出数の増加が認められる5都県における産科医療機関と連携した風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_3.pdf
<風しん対策に関する通知の発出について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_4.pdf
<職域における風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_5.pdf
【リーフレット】
<体調不良の時はムリしないで>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster15.pdf
<妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf
<職場は風しん予防対策をしてますか>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster13.pdf
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。10月23日までに159名の死亡例を含む、247例の患者(確定212例、疑い35例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、10月23日までに、21,553名がワクチンの接種を受けました。
10月17日、今回のエボラ出血熱の流行に関する緊急委員会がWHOで開催されました。現段階では「国際的に懸念される公衆衛生上の危機(PHEIC)」ではない、との見解が示されましたが、今後も対策をさらに強化する必要があるとの提言がなされました。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html
◆RSウイルス感染症の流行が続いています
2018年7月より、RSウイルス感染症の報告数が増加しており、現在も流行が継続しています。例年7月頃から流行が始まることが多く、今年の流行は過去10年間の同時期の報告数と比べると2017年に次いで大きい規模です。
RSウイルスは子どもと大人のどちらにも感染することがあり、症状は風邪の様な軽い症状から、呼吸困難などの重い症状を起こすことまで様々です。特に、新生児や6ヶ月以内の乳児、先天性心疾患や肺の基礎疾患があるお子さんに感染すると、時に肺炎や細気管支炎など、重篤な病態を引き起こすことがあり、注意が必要です。
感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指などを介した接触感染が主です。感染対策として、マスクを着用することや咳エチケット、手洗いなどの対策を徹底することが大切です。
<RSウイルス感染症>
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-15.html
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感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年10月26日)
全国の定点医療機関当たり報告数は0.19
2018年第42週(10月15日〜10月21日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は0.19となり、前週の0.12よりも増加しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
◆IDWR 2018年第41週(第41号)(2018年10月26日)
伝染性紅斑の定点医療機関当たり報告数は減少したが、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
また、注目すべき感染症としてインフルエンザを取り上げています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html
◆IASR Vo.39, No.10 (No.464)(2018年10月)
特集は「マラリア 2006〜2017年」です。
関連情報として薬剤耐性マラリアの最新疫学知見や、わが国におけるマラリア治療薬などを取り上げています。
<IASR(病原微生物検出情報 月報)2018年10月号>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年10月19日〜2018年10月26日掲載)
2018年10月25日 コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病のアウトブレイクに関するIHR緊急委員会の2018年10月の会合に関する声明
https://www.forth.go.jp/topics/20181025.html
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イベント情報
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◆明後日10月28日に「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を開催します
2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的な大流行以降、新たな新型インフルエンザは発生していませんが、アジア諸国等においては、依然として鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が確認されています。
新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、6人の専門家が解説いたします。
席に限りがございますので、早めのお申込をお願いします。
【日 時】平成30年10月28日(日)12:20〜16:10(受付開始12:00)
【会 場】イイノホール&カンファレンスセンター
(東京都千代田区内幸町2-1-1)
http://www.iino.co.jp/hall/access/
【参加費】無料
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。
※事前申込制につき、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
<平成30年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/kouen-kensyuukai.html
◆明日10月27日に「厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム」を開催します
厚労科研「公衆浴場等施設の衛生管理におけるレジオネラ症対策に関する研究」班、「水道水質の評価及び管理に関する総合研究」班より微生物分科会が共同主催で、医療機関の給湯・給水系に潜むレジオネラ感染についての講演会・シンポジウムを行います。WEBでの申込制です。
【タイトル】厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム 医療機関の給湯・給水系に潜むレジオネラ感染リスク—実態と予防策—
【日 時】2018年10月27日(土)10:25〜17:15 (受付 9:30〜)
【会 場】国立感染症研究所(戸山庁舎)共用第一会議室
【参加費】無料(会場にて昼食を販売します)
<詳細情報>
https://sites.google.com/view/legionella-resgr/
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。(事前申込制・先着順)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScR2dC3MxnOn-FsDJZ_mPwgB1Oagqi5hAh47TuFS_lB_Q2D3A/viewform
◆「第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月5日に開催されます
「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」は、薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動を広く募集し、優良事例を表彰することで、薬剤耐性(AMR)対策に係る自発的な活動を喚起奨励すること等により、薬剤耐性(AMR)対策の全国的な広がりを促進することを目的としています。
今年は合計96件の応募があり、これらの中から「薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞」、「文部科学大臣賞」、「厚生労働大臣賞」、「農林水産大臣賞」及び「「薬剤耐性へらそう!」応援大使賞」の5つの賞について表彰対象を決定しました。
【タイトル】第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰
【日 時】平成30年11月5日(月)15:00〜16:00(予定)
【会 場】日本科学未来館7階 未来館ホール(東京都江東区青海2丁目3-6)
【参加方法】表彰式の一般参加をご希望の方は、下記ホームページよりお申込みください。
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infection/event/amrhyosyo2018.html
<プレスリリース>
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000167304a.html
※なお、表彰式後引き続き、16:00〜17:00(予定)に薬剤耐性(AMR)対策普及啓発のためのトークイベントを行います(「薬剤耐性へらそう!」応援大使のJOYさん、篠田麻里子さんも出演予定)。
◆サイエンスアゴラ2018で「大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センターセミナー」が11月10日に開催されます
本セミナーはサイエンスアゴラ2018の一環として開催されます。タイやミャンマーで実施してきたコレラ菌など熱帯感染症の野外調査や研究成果を例に、参加者の皆さんと感染症とそれを取り巻く問題について考えます。
実はコレラはかつて日本で流行したこともあるのをご存知でしょうか?感染症は単なる微生物感染の結果ではなく、貧困や社会インフラの未熟、戦争など様々な社会的・文化的要因が背後にあります。感染症を通じて、世界の様々な問題について、考えてみましょう。安心・安全とされる日本が、また違った観点で見られるかもしれません。
【タイトル】感染による下痢と食中毒 〜東南アジアでコレラに挑む〜
【日 時】2018年11月10日(土)12:45〜14:15
【会 場】テレコムセンタービル 8F会議室C (東京都江東区青海2-5−10)
<サイエンスアゴラ2018>
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/
<サイエンスアゴラ出展番号138>
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/138/
<大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センター>
http://rcc-eri.biken.osaka-u.ac.jp/
<AMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)>
https://www.amed.go.jp/program/list/01/06/001.html
※日・タイ感染症共同研究センターはAMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援を受けて活動しています。
◆サイエンスアゴラ2018で「感染症研究教育拠点連合のセミナー」が11月10日に開催されます
本セミナーはサイエンスアゴラ2018の一環として開催されます。感染症研究教育拠点連合(北海道大学、東京大学、大阪大学、長崎大学)が、エボラウイルス病、インフルエンザ・ジカ熱・結核等の感染症の克服に向けた国際共同研究について、これまでの取り組み、今後の活動について、お話しします。
【タイトル】感染症克服を目指したオールジャパン戦略
【日 時】2018年11月10日(土) 10:30〜12:00
【会 場】テレコムセンター 8階会議室B (東京都江東区青海2-5−10)
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/133/
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。※氏名・所属・連絡先を記載下さい。ご質問も受け付けています。
gaibu1@vetmed.hokudai.ac.jp
<サイエンスアゴラ2018>
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/
<サイエンスアゴラ出展番号133>
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/133/
<AMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)>
https://www.amed.go.jp/program/list/01/06/001.html
※北海道大学、東京大学、大阪大学、長崎大学はAMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援を受けて活動しています。
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コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.25 【派遣先からのレター編】バングラデシュの避難民キャンプより3
(IDES養成プログラム2期生:井手一彦)
IDES2期の井手一彦です。バングラデシュ活動に関して最後のコラムを書かせていただきます。
石川啄木の有名な短歌に「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」があります。やはり自分の慣れ親しんだ言葉には、ついつい引き寄せられてしまいます。フィールドワークにおいても、国籍に関係なく活動するとはいったものの、やはりふと日本語を耳にすると手を携え合いたくなるのが人情。今回の活動においては日本赤十字さんやPeace Winds Japanさんとお目にかかる機会があり、話し込んでしまいました。そして各キャンプでの健康に関する情報や避難キャンプ全体で実施されているプログラムなどの情報を共有していたところ、活動されているキャンプエリアにおいてワクチン接種を強化することが望まれる状況であることが判明しました。
そこで、それぞれが所属する組織の特徴や余力を持ち寄って何をどこまでできるか話し合い、関係者に相談に乗ってもらった結果、それぞれの団体で避難民の方々へ予防接種を実施するという話にまで持って行くことができました。ちょっとした出会いから始まったものですが、ここでもコミュニケーションの継続によって、多くの方々に関わる公衆衛生の改善にたどり着きました。日々多忙ななか、各団体の皆様には本当にお世話になりました。この場を借りて、ますますのご活躍を祈念するとともに、絶え間ないご協力に感謝申し上げたいと存じます。もちろん日本の皆さんから寄付していただいたものが、キャンプ内の生活を支える物資等として届いていることを申し添えておきます。
大量の避難民の急激な流入が始まって1年以上が経過し、初期に造設されたキャンプ地には個人経営のお店が軒を連ねた通りができています。一方で、新たなキャンプ地が造設されてもいます。多くの問題が複雑に絡まり合っており、避難民の方々のご帰国も含め、まだまだ解決すべき課題が山積しています。コラムを読んでくださった皆様が遠い国ではあるものの、このような問題が発生しているということを、話題にし続けてくださるとありがたいです。
最初の石川啄木の短歌は「一握の砂」に掲載されていますが、続く歌は「やまひある獣のごとき わがこころ ふるさとのこと聞けばおとなし」となっています。やはり誰にとっても生まれた地に思い入れがあるもの。心安まるふるさとに避難民の方々が早く帰れることを願いつつ、日本政府職員の一人として彼らの健康を支えていければと思い活動しておりました。
●当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示すものではありません。
●IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で3年前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管理専門家」のことをいいます。
<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
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<コラム バックナンバー>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html
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