感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2018-10-12

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.366(2018年10月12日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■

【トピックス】
 ◆風しんの届出数が増えています
 ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
 ◆RSウイルス感染症の流行が続いています

【感染症発生情報】
 ◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年10月12日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2018年10月5日〜2018年10月12日掲載)

【イベント情報】
 ◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を10月28日に開催します
 ◆「厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム」を10月27日に開催します
 ◆「第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月5日に開催されます
 ◆サイエンスアゴラ2018で「大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センターセミナー」が11月10日に開催されます
 ◆サイエンスアゴラ2018で「感染症研究教育拠点連合のセミナー」が11月10日に開催されます

【コラムコーナー】
 ◆IDESコラム vol.23 【派遣先からのレター編】バングラデシュの避難民キャンプより2

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年9月30日までに952例の届出があり、そのうち892例は7月23日以降の報告です。患者の多くは、30~50代の男性で、首都圏を中心に報告されています。
 「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を10月28日に開催します。新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、6人の専門家が解説いたします。席に限りがございますので、早めのお申込をお願いします。

 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆風しんの届出数が増えています
 現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年9月30日までに952例の届出があり、そのうち892例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を大幅に上回っています。患者の多くは、30~50代の男性で、首都圏を中心に報告されています。
 妊娠中の女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんに感染すると、先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性があるため、注意が必要です。
10月2日には、厚生労働省は、風しんの発生届出数の増加が続いている東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県及び愛知県の5都県と日本産婦人科医会、労働部局に対して、協力依頼を発出し、全国の自治体に周知しました。とくにこれら5都県にお住まいで、妊婦、妊娠を希望する女性及び妊婦の同居家族の方は積極的に抗体検査を受けてください。また抗体検査の結果、抗体価が低かった妊娠希望女性及び妊婦の同居家族の方におかれましては、予防接種をご検討ください。
 その他の地域にお住まいの妊婦の方も特に風しんが発生している地域では、可能な限り外出を避け、人混みを避けるなど注意してください。
 詳細は風しんに関するQ&Aをご参照ください。

<風しんについて>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
<風疹 発生動向調査 2018年第39週(’18/10/3現在)>
https://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2018pdf/rube18-39.pdf

【通知・事務連絡等】
<風しんの届出数の増加が認められる都県における風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_1.pdf
<風しんの届出数の増加に伴う対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_2.pdf
<風しんの届出数の増加が認められる5都県における産科医療機関と連携した風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_3.pdf
<風しん対策に関する通知の発出について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_4.pdf
<職域における風しん対策について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/181003_5.pdf

【リーフレット】
<体調不良の時はムリしないで>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster15.pdf
<妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster14.pdf
<職場は風しん予防対策をしてますか>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/poster13.pdf


◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
 2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。10月9日までに122名の死亡例を含む、194例の患者(確定159例、疑い35例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、10月10日までに、15,525名がワクチンの接種を受けました。
 WHO事務局長は8月16日、今回のエボラ出血熱の流行を、一国内における緊急事態の最高値であるグレード3の危機と宣言しました。
 今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。

<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html


◆RSウイルス感染症の流行が続いています
 2018年7月より、RSウイルス感染症の報告数が増加しており、現在も流行が継続しています。例年7月頃から流行が始まることが多く、今年の流行は過去10年間の同時期の報告数と比べると2017年に次いで大きい規模です。
 RSウイルスは子どもと大人のどちらにも感染することがあり、症状は風邪の様な軽い症状から、呼吸困難などの重い症状を起こすことまで様々です。特に、新生児や6ヶ月以内の乳児、先天性心疾患や肺の基礎疾患があるお子さんに感染すると、時に肺炎や細気管支炎など、重篤な病態を引き起こすことがあり、注意が必要です。
 感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指などを介した接触感染が主です。感染対策として、マスクを着用することや咳エチケット、手洗いなどの対策を徹底することが大切です。

<RSウイルス感染症>
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-15.html


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年10月12日)
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.17

 2018年第40週(10月1日〜10月7日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.17となり、前週の0.16よりも増加しました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2018年10月5日〜2018年10月12日掲載)
2018年10月10日 サル痘 - ナイジェリア
https://www.forth.go.jp/topics/20181010.html


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 イベント情報
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◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を10月28日に開催します
 2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的な大流行以降、新たな新型インフルエンザは発生していませんが、アジア諸国等においては、依然として鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が確認されています。
 新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、6人の専門家が解説いたします。
 席に限りがございますので、早めのお申込をお願いします。
【日  時】平成30年10月28日(日)12:20〜16:10(受付開始12:00)
【会  場】イイノホール&カンファレンスセンター
    (東京都千代田区内幸町2-1-1) 
     http://www.iino.co.jp/hall/access/
【参加費】無料
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。
 ※事前申込制につき、定員に達し次第、締め切らせていただきます。
<平成30年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/kouen-kensyuukai.html


◆「厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム」を10月27日に開催します 
 厚労科研「公衆浴場等施設の衛生管理におけるレジオネラ症対策に関する研究」班、「水道水質の評価及び管理に関する総合研究」班より微生物分科会が共同主催で、医療機関の給湯・給水系に潜むレジオネラ感染についての講演会・シンポジウムを行います。WEBでの申込制です。

【タイトル】厚労科研 健康安全・危機管理対策総合研究事業 講演会・シンポジウム  医療機関の給湯・給水系に潜むレジオネラ感染リスク—実態と予防策—
【日  時】2018年10月27日(土)10:25〜17:15 (受付 9:30〜) 
【会  場】国立感染症研究所(戸山庁舎)共用第一会議室
【参加費】無料(会場にて昼食を販売します)
<詳細情報>
https://sites.google.com/view/legionella-resgr/
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。(事前申込制・先着順)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScR2dC3MxnOn-FsDJZ_mPwgB1Oagqi5hAh47TuFS_lB_Q2D3A/viewform


◆「第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」が11月5日に開催されます
 「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」は、薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動を広く募集し、優良事例を表彰することで、薬剤耐性(AMR)対策に係る自発的な活動を喚起奨励すること等により、薬剤耐性(AMR)対策の全国的な広がりを促進することを目的としています。
 今年は合計96件の応募があり、これらの中から「薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞」、「文部科学大臣賞」、「厚生労働大臣賞」、「農林水産大臣賞」及び「「薬剤耐性へらそう!」応援大使賞」の5つの賞について表彰対象を決定しました。

【タイトル】第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰
【日  時】平成30年11月5日(月)15:00〜16:00(予定)
【会  場】日本科学未来館7階 未来館ホール(東京都江東区青海2丁目3-6)
【参加方法】表彰式の一般参加をご希望の方は、下記ホームページよりお申込みください。
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infection/event/amrhyosyo2018.html
<プレスリリース>
 https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000167304a.html
※なお、表彰式後引き続き、16:00〜17:00(予定)に薬剤耐性(AMR)対策普及啓発のためのトークイベントを行います(「薬剤耐性へらそう!」応援大使のJOYさん、篠田麻里子さんも出演予定)。


◆サイエンスアゴラ2018で「大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センターセミナー」が11月10日に開催されます
 本セミナーはサイエンスアゴラ2018の一環として開催されます。タイやミャンマーで実施してきたコレラ菌など熱帯感染症の野外調査や研究成果を例に、参加者の皆さんと感染症とそれを取り巻く問題について考えます。
 実はコレラはかつて日本で流行したこともあるのをご存知でしょうか?感染症は単なる微生物感染の結果ではなく、貧困や社会インフラの未熟、戦争など様々な社会的・文化的要因が背後にあります。感染症を通じて、世界の様々な問題について、考えてみましょう。安心・安全とされる日本が、また違った観点で見られるかもしれません。 

【タイトル】感染による下痢と食中毒 〜東南アジアでコレラに挑む〜
【日  時】2018年11月10日(土)12:45〜14:15 
【会  場】テレコムセンタービル 8F会議室C (東京都江東区青海2-5−10)

<サイエンスアゴラ2018>
http://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/ 
<サイエンスアゴラ出展番号138>             
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/138/ 
<大阪大学微生物病研究所 日・タイ感染症共同研究センター> 
http://rcc-eri.biken.osaka-u.ac.jp/ 
<AMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)>
https://www.amed.go.jp/program/list/01/06/001.html
※日・タイ感染症共同研究センターはAMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援を受けて活動しています。 


◆サイエンスアゴラ2018で「感染症研究教育拠点連合のセミナー」が11月10日に開催されます
 本セミナーはサイエンスアゴラ2018の一環として開催されます。感染症研究教育拠点連合(北海道大学、東京大学、大阪大学、長崎大学)が、エボラウイルス病、インフルエンザ・ジカ熱・結核等の感染症の克服に向けた国際共同研究について、これまでの取り組み、今後の活動について、お話しします。 

【タイトル】感染症克服を目指したオールジャパン戦略
【日  時】2018年11月10日(土) 10:30〜12:00
【会  場】テレコムセンター  8階会議室B (東京都江東区青海2-5−10)

https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/133/
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。※氏名・所属・連絡先を記載下さい。ご質問も受け付けています。
 gaibu1@vetmed.hokudai.ac.jp 
<サイエンスアゴラ2018>
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/
<サイエンスアゴラ出展番号133>             
https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/program/booth/133/
<AMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)>
https://www.amed.go.jp/program/list/01/06/001.html
※北海道大学、東京大学、大阪大学、長崎大学はAMED感染症研究国際展開戦略プログラム(J-GRID)の支援を受けて活動しています。


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 コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.23 【派遣先からのレター編】バングラデシュの避難民キャンプより2
 (IDES養成プログラム2期生:井手 一彦)

 IDES2期の井手一彦です。バングラデシュ南東部のコックスバザールでの3ヶ月間の活動を終えて帰国して参りました。
 さてミャンマーから避難された方が滞在するキャンプでの家屋の過密状況は報道などで目にされた方もいらっしゃるかと思いますが、具体的な数字を知ったらイメージが変わる方もいらっしゃるかもしれません。国際移住機関の報告では、2017年8月25日以降1年間でおよそ70万人が避難し、2018年8月末現在の避難者総数は92万人とされています。この総数は日本の政令指定20都市の人口と比べてみると、千葉市、北九州市についで14番目(※1)に位置する規模です。避難キャンプ全体の敷地は166万人(※2)が居住するニューヨークマンハッタンの1/3(※3)に匹敵することからもその過密ぶりを想像していただけるのではないでしょうか。

 キャンプ内では多くの機関、組織が協力して対策を講じていますが、うまく実行に移せないこともあります。その原因の一つが「誤った噂」です。この「誤った噂」が、誤解や不安をあおり、それがどんどんエスカレートしてしまうことがあります。
 例えばキャンプ内には巨大なタンクや手押しポンプが設置され、水の確保は可能となっていますが、各家庭内にくみ置きされることもあり、水の塩素処理を行うための浄水タブレットが配布されます。一定量の水に1個溶かすだけで、安心して飲める水ができますが、現地語で説明しながら配布しても未使用のまま家庭内に放置されていることがあります。
 また、ワクチンを小児や妊婦さんに接種する活動を行いますが、拒否される方がいらっしゃいました。そこには、堕胎させるために変な薬を配布しているという噂があったようです。
 その他にもある医療施設に行くと体を切り刻まれるという噂もありました。創傷部が感染していたことから、膿を排泄するために切開したことが噂の始まりではないかということでした。
 私たちが活動する際は、現地語が話せるスタッフに同行してもらい、現地語で記載されたパンフレットも併用しながら、避難民の方に理解していただきながら対策を受け入れてもらえるよう活動しています。小さな行き違いや思い込みが、噂という形になり、結果として避難民の健康や命に関わる問題に帰結します。

 バングラデシュの避難キャンプに限ったことではありませんが、災害や迫害によって避難生活を強いられる方々は、避難前の生活とは環境も状況も異なっていることもあり、ストレスや不安をたくさん抱えていらっしゃいます。時間も人も要しますが、彼らに信頼してもらえるよう、日頃からのコミュニケーションと丁寧な説明の繰り返しが、よりよい結果に結びつくことから、たくさんのボランティアの方々が日々キャンプ内で活動してくださっています。

  次回の私のコラムでは、密なコミュニケーションから、日本の団体と協業させていただき、新たな取り組みにつながったことについてお話しいたします。

※1:総務省政令指定都市一覧(平成28年10月26日現在)
※2:United states census bureau
※3:https://www.theguardian.com/global-development/2018/aug/24/rohingya-one-year-after-attacks

●当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示すものではありません。
●IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で3年前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管理専門家」のことをいいます。

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html

<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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<コラム バックナンバー>
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