感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.361(2018年9月7日)
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【トピックス】
◆風しんの届出数が増えています
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
◆手足口病、ヘルパンギーナに注意しましょう
◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集しています
【審議会・研究会等】
◆第5回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(2018年9月5日)
【感染症発生情報】
◆IDWR 2018年第34週(第34号)(2018年9月7日)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年8月31日〜2018年9月7日掲載)
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月26日までに273例の届け出があり、そのうち214例は7月23日以降の報告です。患者の多くは30〜50代の男性で、特に首都圏に患者が集中しています。
IDES研修生を募集しています。ふるってご応募ください。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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トピックス
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◆風しんの届出数が増えています
現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月26日までに273例の届け出があり、そのうち214例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を上回っています。患者の多くは30〜50代の男性で、特に首都圏に患者が集中しています。
妊娠中の女性が風しんに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群を発症することがあるため注意が必要です。特に、妊娠を希望している女性や妊婦の家族は、まずは風しんの抗体検査を受けましょう。
<風しんの届出数の増加に伴う注意喚起について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/180814_1.pdf
<風疹 発生動向調査 2018年第34週(’18/08/29現在)>
http://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2018pdf/rube18-34.pdf
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
2018年8月1日(現地時間)、国際保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。9月3日までに85名の死亡例を含む、124例の患者(確定93例、疑い31例)が報告されています。8月8日には高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、9月4日までに、6,134名がワクチンの接種を受けました。
WHO事務局長は8月16日、今回のエボラ出血熱の流行を、緊急事態の最高値であるグレード3の危機と宣言しており、WHOは現地に専門家チームを派遣しています。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html
◆手足口病、ヘルパンギーナに注意しましょう
手足口病やヘルパンギーナは、夏に流行するウイルス性感染症で、特に乳幼児を中心にみられます。ワクチンはなく、ウイルス感染症であるため抗菌薬は効きません。感染経路は接触感染と飛沫感染であるため、手洗いを徹底しましょう。
●手足口病
手足口病は、主にコクサッキーA型ウイルスやエンテロウイルス71型などによる感染症であり、発熱や手足や口などに小さな水疱ができる感染症です。主に乳幼児にみられ、多くは自宅療養で回復しますが、口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎、脳炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜手足口病〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-20.html
<国立感染症研究所 手足口病とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html
●ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症であり、高熱と口腔粘膜に水疱性の発疹がみられる急性のウイルス性咽頭炎です。基本的に自然軽快しますが、乳幼児では、高熱と口腔内の痛みのために水分摂取ができなくなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜ヘルパンギーナ〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-25.html
<国立感染症研究所 ヘルパンギーナとは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html
◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集しています
感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家(Infectious Disease Emergency Specialist :IDES)を養成するための厚生労働省のプログラムです。2014年に西アフリカで発生したエボラ出血熱の流行を踏まえて、感染症の危機管理に対応できる人材の養成を行うことを目的に、2015年から開始しました。本プログラムでは、研修生を募集しています。応募期間は8月から9月末日です。ふるってご応募ください。
本プログラムでは、2年間(※)の研修期間を通して、国内外の関係機関で研修を行うほか、感染症の流行地への派遣等を通して、国際的に脅威となる感染症の危機管理対応に必要な能力を養成します。
国際的に脅威となる感染症の危機管理オペレーションに関心がある方、将来もこの分野で働く意思のある方の応募をお待ちしています。
<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html
<井手一彦医師のバングラデシュ派遣に関するプレスリリース>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/dl/press_300629_01.pdf
※2年目の派遣機関によっては、修了時期が異なる場合があります。
また、2年目研修終了後に、本人の希望等に応じて、一年を超えない一定期間、厚生労働省で勤務することも可能です。
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審議会・研究会等
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◆第5回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会(2018年9月5日)
2018年9月5日に、第5回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を開催しました。ヒト、動物、環境といった垣根を超えた「ワンヘルス」としての薬剤耐性に係る統合的な動向調査の重要性が指摘されています。薬剤耐性ワンヘルス動向調査に係る技術的事項について検討することを目的として、昨年より、薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を開催しています。
第5回の検討会では、昨年に引き続き発行予定の薬剤耐性ワンヘルス動向調査年次報告書2018について議論しました。
<薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会>
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou_412188.html
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感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2018年第34週(第34号)(2018年9月7日)
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報告数は増加しています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年8月31日〜2018年9月7日掲載)
2018年09月06日 黄熱 - フランス領ギアナ
https://www.forth.go.jp/topics/20180906.html
2018年09月05日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV) - 英国(UK) 5例目の輸入症例
https://www.forth.go.jp/topics/20180905.html
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