感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.360(2018年8月31日)
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【トピックス】
◆関東地方で風しんの届出数が増えています
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
◆手足口病、ヘルパンギーナに注意しましょう
◆海外へ渡航されるみなさまへ 感染症に注意しましょう
◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集しています
【審議会・研究会等】
◆エイズ動向委員会を開催しました(2018年8月27日)
【感染症発生情報】
◆IDWR 2018年第33週(第33号)(2018年8月31日)
◆IASR Vo.39, No.8 (No.462)(2018年8月)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年8月24日〜2018年8月31日掲載)
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
現在、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月19日までに184例の届け出があり、そのうち124例は7月23日以降の報告です。患者の多くは30〜50代の男性で、特に首都圏に患者が集中しています。
IDES研修生を募集しています。ふるってご応募ください。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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トピックス
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◆関東地方で風しんの届出数が増えています
現在、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月19日までに184例の届け出があり、そのうち124例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を上回っています。患者の多くは30〜50代の男性で、特に首都圏に患者が集中しています。
妊娠中の女性が風しんに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群を発症することがあるため注意が必要です。妊婦への感染を防止するため、特に、妊婦の家族や10代後半から40代の女性のうち、明らかに風しんにかかったことがある、風しんの予防接種を受けたことがある又は風しんに対する抗体が陽性であると確認ができていることを確認できていない方は、まずは風しんの抗体検査を受けましょう。
<風しんの届出数の増加に伴う注意喚起について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/180814_1.pdf
<風疹 発生動向調査 2018年第33週(’18/08/22現在)>
http://www.niid.go.jp/niid//images/idsc/disease/rubella/2018pdf/rube18-33.pdf
◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
2018年8月1日(現地時間)、国際保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。8月28日までに77名の死亡例を含む、115例の患者(確定85例、疑い30例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、8月29日までに、4,645名がワクチンの接種を受けました。
WHO事務局長は8月16日、今回のエボラ出血熱の流行を、緊急事態の最高値であるグレード3の危機と宣言しており、WHOによる緊急支援チームの編成が必要な状態だとしています。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。
<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html
◆手足口病、ヘルパンギーナに注意しましょう
手足口病やヘルパンギーナは、夏に流行するウイルス性感染症で、特に乳幼児を中心にみられます。ワクチンはなく、ウイルス感染症であるため抗菌薬は効きません。感染経路は接触感染と飛沫感染であるため、手洗いを徹底しましょう。
●手足口病
手足口病は、主にコクサッキーA型ウイルスやエンテロウイルス71型などによる感染症であり、発熱や手足や口などに小さな水疱ができる感染症です。主に乳幼児にみられ、多くは自宅療養で回復しますが、口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎、脳炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜手足口病〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-20.html
<国立感染症研究所 手足口病とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html
●ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症であり、高熱と口腔粘膜に水疱性の発疹がみられる急性のウイルス性咽頭炎です。基本的に自然軽快しますが、乳幼児では、高熱と口腔内の痛みのために水分摂取ができなくなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜ヘルパンギーナ〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-25.html
<国立感染症研究所 ヘルパンギーナとは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html
◆海外へ渡航されるみなさまへ 感染症に注意しましょう
海外では、日本で発生していない、感染症が発生していることがあり、注意が必要です。
渡航先で感染症にかからないようにするためには、感染症の正しい知識と適切な予防法を身につけることが重要です。
また、帰国時に発熱や咳、下痢など体調に不安がある場合、又は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、お気軽に検疫官までご相談ください。
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。
厚生労働省ではウェブサイトを通じて、海外へ渡航される方に、海外での感染症の防止や帰国後に注意すべきことなどの情報を提供しています。ぜひご覧ください。
医療機関の皆様におかれましては、海外での感染症の注意喚起にご協力をお願いします。
<厚生労働省:夏休みにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<検疫所ホームページ:FORTH海外で健康に過ごすために>
https://www.forth.go.jp/index.html
◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集しています
感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家(Infectious Disease Emergency Specialist :IDES)を養成するための厚生労働省のプログラムです。2014年に西アフリカで発生したエボラ出血熱の流行を踏まえて、感染症の危機管理に対応できる人材の養成を行うことを目的に、2015年から開始しました。本プログラムでは、研修生を募集しています。応募期間は8月から9月末日です。ふるってご応募ください。
本プログラムでは、2年間(※)の研修期間を通して、国内外の関係機関で研修を行うほか、感染症の流行地への派遣等を通して、国際的に脅威となる感染症の危機管理対応に必要な能力を養成します。
国際的に脅威となる感染症の危機管理オペレーションに関心がある方、将来もこの分野で働く意思のある方の応募をお待ちしています。
<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html
<井手一彦医師のバングラデシュ派遣に関するプレスリリース>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/dl/press_300629_01.pdf
※2年目の派遣機関によっては、修了時期が異なる場合があります。
また、2年目研修終了後に、本人の希望等に応じて、一年を超えない一定期間、厚生労働省で勤務することも可能です。
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審議会・研究会等
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◆エイズ動向委員会を開催しました(2018年8月27日)
8月27日に第151回エイズ動向委員会を開催しました。
平成30年第1・2四半期及び平成29年年間報告の確定値を発表しました。
平成29年年間報告では、新規HIV感染者報告数は976件、新規エイズ患者報告数は413件、合計は1,389件と前年より減少し、11年ぶりに合計件数が1,400件を下回りました。
新規HIV感染者・エイズ患者報告数に占めるエイズ患者報告数の割合は、約3割のまま推移しています。早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結びつきます。自治体や医療機関の皆様におかれましては、HIV/エイズの予防啓発や検査に関する情報提供など、引き続きご協力をお願いします。
<エイズ予防情報ネット:エイズ動向委員会資料>
http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html
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感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2018年第33週(第33号)(2018年8月31日)
ヘルパンギーナの定点医療機関当たり報告数は2週連続で減少しています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html
◆IASR Vo.39, No.8 (No.462)(2018年8月)
特集は「水痘・帯状疱疹の動向とワクチン」です。
関連情報として感染症発生動向調査による水痘(入院例)サーベイランス結果や、水痘ワクチンの効果などを取り上げています。
<IASR(病原微生物検出情報 月報)2018年8月号>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年8月24日〜2018年8月31日掲載)
2018年08月29日 コンゴ民主共和国でのエボラウイルス病のアウトブレイクに関連する国際的な旅行者のためのWHOの勧告
https://www.forth.go.jp/topics/20180829.html
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