感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2018-08-24

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.359(2018年8月24日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■■□■□■

【トピックス】
 ◆関東地方で風しんの届出数が増えています
 ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しました
 ◆手足口病、ヘルパンギーナが増加しています
 ◆海外へ渡航されるみなさまへ 感染症に注意しましょう
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生の募集を開始しました

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2018年第31週(第31号)(2018年8月20日)
 ◆IDWR 2018年第32週(第32号)(2018年8月24日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2018年8月10日〜2018年8月24日掲載)


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 現在、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月12日までに139例の届け出があり、そのうち80例は7月23日以降の報告です。患者の多くは30〜50代の男性で、特に千葉県と東京都に患者が集中しています。
 IDES研修生の募集を開始しました。ふるってご応募ください。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆関東地方で風しんの届出数が増えています

 現在、関東地方で風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年は8月12日までに139例の届け出があり、そのうち80例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を上回っています。患者の多くは30〜50代の男性で、特に千葉県と東京都に患者が集中しています。
 妊娠中の女性が風しんに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風しん症候群を発症することがあるため注意が必要です。妊婦への感染を防止するため、特に、妊婦の家族や10代後半から40代の女性のうち、明らかに風しんにかかったことがある、風しんの予防接種を受けたことがある又は風しんに対する抗体が陽性であると確認ができていることを確認できていない方は、まずは風しんの抗体検査を受けましょう。

<風しんの届出数の増加に伴う注意喚起について>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/180814_1.pdf


◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しました

 2018年8月1日(現地時間)、国際保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。8月20日までに59名の死亡例を含む、102例の患者(確定75例、疑い27例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、8月21日までに、1,693名がワクチンの接種を受けました。
 WHO事務局長は8月16日、今回のエボラ出血熱の流行を、一国内における緊急事態の最高値であるグレード3の危機と宣言しました。
 今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。

<エボラ出血熱について>
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html


◆手足口病、ヘルパンギーナが増加しています
 手足口病やヘルパンギーナは、夏に流行するウイルス性感染症で、特に乳幼児を中心にみられます。ワクチンはなく、ウイルス感染症であるため抗菌薬は効きません。感染経路は接触感染と飛沫感染であるため、手洗いを徹底しましょう。

●手足口病
 手足口病は、主にコクサッキーA型ウイルスやエンテロウイルス71型などによる感染症であり、発熱や手足や口などに小さな水疱ができる感染症です。主に乳幼児にみられ、多くは自宅療養で回復しますが、口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎、脳炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜手足口病〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-20.html
<国立感染症研究所 手足口病とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ta/hfmd.html

●ヘルパンギーナ
 ヘルパンギーナは主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症であり、高熱と口腔粘膜に水疱性の発疹がみられる急性のウイルス性咽頭炎です。基本的に自然軽快しますが、乳幼児では、高熱と口腔内の痛みのために水分摂取ができなり、入院が必要になることもあります。まれに髄膜炎や心筋炎などの合併症を引き起こすこともあります。
<感染症法に基づく医師の届出について 〜ヘルパンギーナ〜>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-25.html
<国立感染症研究所 ヘルパンギーナとは> 
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/515-herpangina.html


◆海外へ渡航されるみなさまへ 感染症に注意しましょう

 海外では、日本で発生していない、感染症が発生していることがあり、注意が必要です。

 渡航先で感染症にかからないようにするためには、感染症の正しい知識と適切な予防法を身につけることが重要です。
 また、帰国時に発熱や咳、下痢など体調に不安がある場合、又は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、お気軽に検疫官までご相談ください。
 感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあります。その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。

 厚生労働省ではウェブサイトを通じて、海外へ渡航される方に、海外での感染症の防止や帰国後に注意すべきことなどの情報を提供しています。ぜひご覧ください。
 医療機関の皆様におかれましては、海外での感染症の注意喚起にご協力をお願いします。

<厚生労働省:夏休みにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<検疫所ホームページ:FORTH海外で健康に過ごすために>
https://www.forth.go.jp/index.html


◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生の募集を開始しました

 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家(Infectious Disease Emergency Specialist :IDES)を養成するための厚生労働省のプログラムです。2014年に西アフリカで発生したエボラ出血熱の流行を踏まえて、感染症の危機管理に対応できる人材の養成を行うことを目的に、2015年から開始しました。本プログラムでは、研修生を募集しています。応募期間は8月から9月末日です。ふるってご応募ください。

 本プログラムでは、2年間(※)の研修期間を通して、国内外の関係機関で研修を行うほか、感染症の流行地への派遣等を通して、国際的に脅威となる感染症の危機管理対応に必要な能力を養成します。
 国際的に脅威となる感染症の危機管理オペレーションに関心がある方、将来もこの分野で働く意思のある方の応募をお待ちしています。
 
<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html
<井手一彦医師のバングラデシュ派遣に関するプレスリリース>
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/dl/press_300629_01.pdf

※2年目の派遣機関によっては、修了時期が異なる場合があります。
 また、2年目研修終了後に、本人の希望等に応じて、一年を超えない一定期間、厚生労働省で勤務することも可能です。


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2018年第31週(第31号)(2018年8月20日)
 ヘルパンギーナの定点医療機関当たり報告数は第19週以降増加が続いています。

◆IDWR 2018年第32週(第32号)(2018年8月24日)
 ヘルパンギーナの定点医療機関当たり報告数は減少しています。
 また注目すべき感染症として「RSウイルス感染症」を取り上げています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2018年8月10日〜2018年8月24日掲載)
2018年08月22日 エボラウイルス病 - コンゴ民主共和国北キブ州(更新)
https://www.forth.go.jp/topics/201808221530.html
2018年08月22日 コンゴ民主共和国におけるエボラウイルス病 - 近隣諸国における即時対応性と準備
https://www.forth.go.jp/topics/201808221415.html
2018年08月16日 伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型 - ナイジェリア
https://www.forth.go.jp/topics/20180816.html
2018年08月13日 コンゴ民主共和国北キブ州でエボラワクチンの接種開始
https://www.forth.go.jp/topics/20180813.html


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