感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2018-06-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.351(2018年6月22日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています
 ◆流行性角結膜炎の報告が増えています
 ◆咽頭結膜熱の報告が増えています
 ◆「AMED感染症研究事業 市民向けシンポジウム −みるみる興味が湧いてくる!感染症研究の世界−」開催のお知らせ
 ◆第2回「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」の取組事例を募集中です(6月29日(金)〆切)
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集中

【審議会・研究会等】
 ◆第25回感染症部会を開催しました(2018年6月15日)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2018年第23週(第23号)(2018年6月22日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2018年6月15日〜2018年6月22日掲載)

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 流行性角結膜炎と咽頭結膜熱の報告が増えています。手洗いによる予防を心がけ、タオルなど感染者との共有は避けましょう。
 また、6月15日に第25回感染症部会を開催しました。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています

 コンゴ民主共和国(旧ザイール)北西部の赤道州における、エボラ出血熱の流行状況が、2018年6月18日に現地の保健省より発表されました。今回の流行では、これまでに28名の死亡例を含む、確定例38例、疑い例28例のエボラ出血熱が報告されています。6月6日以降、新たな確定例は報告されていません。
 6月11日、JICA国際緊急援助隊・感染症対策チームがコンゴ民主共和国に派遣されました。
 厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。発生地域であるコンゴ民主共和国から帰国された方で体調が悪いときには、必ず検疫所に申告するようにしてください。

<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708.html
<外務省HP>
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_006101.html
<JICA HP>
https://www.jica.go.jp/information/jdrt/2018/20180608.html


◆流行性角結膜炎の報告が増えています

 流行性角結膜炎は、アデノウイルス(主に8、19、37、4型等)の感染により発症し、結膜の充血や眼瞼の浮腫や眼の痛みを引き起こします。幼児を中心とする小児にみられることが多いですが、成人にもみられます。感染経路は、ウイルスに汚染された手指やタオルなどを介した接触感染であるため、手洗いによる予防を心がけ、タオルや点眼薬など感染者との共有は避けましょう。

<厚生労働省:流行性角結膜炎>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-05-30.html
<国立感染症研究所:流行性角結膜炎とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/528-ekc.html


◆咽頭結膜熱の報告が増えています

 咽頭結膜熱は、アデノウイルスによる発熱、咽頭炎、結膜炎などを起こす、子どもに多い急性ウイルス性感染症です。アデノウイルスは接触感染や飛沫感染などで感染します。以前はプールを介して感染することもあったことからプール熱とも呼ばれます。咽頭結膜熱は例年夏に流行しますが、今年は既に全国的に報告が多くなっています。
 予防のために、十分な手洗いを行い、タオルの共有は避けましょう。

<咽頭結膜熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html
<国立感染症研究所:咽頭結膜熱とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/a/adeno-pfc.html


◆「AMED感染症研究事業 市民向けシンポジウム −みるみる興味が湧いてくる!感染症研究の世界−」開催のお知らせ 

 AMED感染症研究課が行っている感染症研究支援や、最先端の感染症研究のご紹介を2部制で行います。第1部では、感染症研究の道を選んだ研究者から、その魅力、そして立ちはだかる困難についてご紹介します。第2部では、あなたの身近にひそむ感染症や、その克服に向けた最先端の研究をご紹介します。第1部、第2部のどちらかのみの参加も歓迎です。 

日時:2018年8月23日(木)  
 第1部:15:30〜17:00 (開場 15:00)  第2部:18:00〜19:30 
会場:よみうり大手町小ホール(読売新聞ビル内) 
<詳細情報>
https://www.amed.go.jp/news/event/shimin_sympo_20180823.html 
<お申し込みはこちら>
  https://krs.bz/amed/m?f=500


◆第2回「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」の取組事例を募集中です(6月29日(金)〆切)

 政府は、第2回「薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰」の取組事例を募集(6月29日(金)〆切)しています。薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動の取組について募集し、優良事例を表彰します。対象は個人又は団体で、自薦、他薦を問いません。

 優良事例には、文部科学大臣賞、厚生労働大臣賞、農林水産大臣賞、薬剤耐性対策推進国民啓発会議議長賞(毛利衛さん)、「薬剤耐性へらそう!」応援大使賞(JOYさん、篠田麻里子さん)が贈られます。

 先進的な取組、多くの国民の皆さまや多くの分野に広がるような取組など、多数の応募をお待ちしております。
 詳細は以下の募集ページをご覧ください。

<第2回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰の募集について>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infection/event/amrform2018.html


◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムの研修生を募集中

 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家(Infectious Disease Emergency Specialist :IDES)を養成するための厚生労働省のプログラムです。本プログラム研修生の採用募集をしています。

 近年、国境を越えた往来の増加、都市の過密化、行動様式の多様化など、様々な要因により新型インフルエンザやエボラ出血熱、MERS、ジカウイルス感染症などの新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威となっています。
 こうした、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理には、感染症に関する臨床経験や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整能力等、総合的な知識と能力が求められます。同時に、国民の生命と健康を新興・再興感染症から守るためには、こうした知識と能力を有する人材を継続的に育成し、国内外で活躍していただくことが不可欠です。
 厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、関係機関がネットワークをつくり、本プログラムを開設しました。

 応募期間は5月1日〜6月30日(当日消印有効)です。詳細は採用案内をご覧下さい。
 多くの医師の皆様の応募をお待ちしています。 

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html


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 審議会・研究会等
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◆第25回感染症部会を開催しました(2018年6月15日)

 今回の感染症部会では、輸入症例への対策強化などを盛り込んだ、麻しん及び風しんに関する特定感染症予防指針の改正、加湿器の衛生上の措置に関する記載を追加した、レジオネラ症を予防するために必要な措置に関する技術上の指針の改正、およびプレパンデミックワクチンの対象株をH5N1からH7N9へ変更することを含めた、プレパンデミックワクチンの今後の備蓄方針等についての審議が行われ、了承されました。
 また、昨シーズンのインフルエンザの発生状況のまとめ、コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生状況と対応等についての報告が行われました。

<厚生科学審議会(感染症部会)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127717

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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2018年第23週(第23号)(2018年6月22日)
咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2018.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2018年6月15日〜2018年6月22日掲載)
2018年06月21日 リフトバレー熱−ケニア
http://www.forth.go.jp/topics/2018/06211603.html
2018年06月15日 MERSの最新状況 2018年5月
http://www.forth.go.jp/topics/2018/06151301.html

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