感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.331(2018年1月26日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【トピックス】
◆初の海外渡航者向け「風しん啓発イベント」を成田空港で開催します
〜2月4日(風しんの日)限定で、無料の相談窓口や抗体検査ブースを開設〜
◆ラジオ「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」好評放送中
【感染症発生情報】
◆IDWR 2018年第2週(第2号)(2018年1月26日)
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年1月26日)
全国の定点医療機関当たり報告数は51.93
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年1月12日〜2018年1月19日掲載)
【イベント情報】
◆「ワンヘルスに関する連携シンポジウム−ヒトと動物の共通感染症−」を
開催します
【コラムコーナー】
◆IDESコラム vol.11「90年前の教訓」
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
インフルエンザの発生状況について、全国の定点医療機関当たり報告数は
51.93で、前週の26.44から増加しました。
医療機関の皆様におかれても、日常の診療に加え、咳エチケットや手洗い等
のインフルエンザの予防対策の周知にも、改めてご協力をお願いします。
なお、2月4日(風しんの日)に、初の海外渡航者向け「風しん啓発イベント」
を成田空港で開催します。是非お越しください。
また、ラジオ「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」好評放送
中ですので、是非お聞きください。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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トピックス
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◆初の海外渡航者向け「風しん啓発イベント」を成田空港で開催します
〜2月4日(風しんの日)限定で、無料の相談窓口や抗体検査ブースを開設〜
厚生労働省では、2020年までの「風しん排除」の達成(※1)を目指して、
海外に渡航する人、30歳代後半から50歳代までの風しんに対する免疫の不十
分な人、妊婦と接する機会が多い人などに対して風しんの予防に関する啓発
を行っております。
この度、風しんが海外から持ち込まれ、国内で感染が拡大することを予防
するため、初の海外渡航者向け啓発イベントを、2(ふう)月4(しん)日
(風しんの日)に成田空港で開催します。イベントでは、より多くの人が風
しんの抗体を持っておくことの必要性を伝えるために、無料の相談窓口の設
置や、抗体検査を実施するほか、風しん専門家と大学生によるトークショー
などを開催します。是非お越しください。
1.イベント概要
(1)日時 平成30年2月4日(日)10:00〜15:00
(2)場所 成田国際空港第二ターミナル3階 スカイリウム周辺
(3)共催 厚生労働省、“風疹ゼロ”プロジェクト(※2)
(4)協力団体 成田空港株式会社、神奈川県、日本医師会、広島テレビ
放送株式会社
(5)主な内容(詳細は下記URL)
○風しん予防相談窓口、風しん抗体検査
○風しん専門家によるトークショー(11:30、13:30〜、各30分程度)
○リーフレット、ノベルティの配布 等
※1 風しん排除の定義:下記二点を満たすこと
・風しんウイルスの土着性の感染伝播が、12か月以上認められないこと
・質の高い動向調査の存在下で「風しんウイルスの土着性の感染伝播」による
先天性風しん症候群(CRS)の事例が認められないこと
先天性風しん症候群:胎児が風しんウイルスに感染した場合に、難聴・
白内障・先天性心疾患等の障害をもつ子どもが生
まれることがある。
※2“風疹ゼロ”プロジェクト:日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会、
日本周産期新生児学会、日本小児科学会、日本小児科医会、国立感染症
研究所からなる、2020年までの風しん排除を目的に啓発活動を行ってい
る団体。毎年2月4日を“風しんの日”と定め、2月を啓発強化月間と
している。
<初の海外渡航者向け「風しん啓発イベント」を成田空港で開催します>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192273.html
◆ラジオ「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」好評放送中
TBSラジオの番組「荻上チキ・Session-22」内で、「ラブセッション〜HIV/
エイズ啓発プロジェクト」(毎週金曜日の23時35分ごろから)が好評放送中
です。このコーナーではHIV/エイズのデマや嘘に惑わされないスキルを身に
付けるため、4か月にわたり、HIV/エイズの基礎知識から実際の検査の方法、
そして、HIV感染者の診療の現場まで、リアルなHIV/エイズに関する知識を
お伝えしています。
本日から3週にわたって、「HIV/エイズ診療、取材報告〜診療の現場はど
うなっているのか?」と題して、エイズ治療の地方ブロック拠点病院の一つ
である国立病院機構名古屋医療センターでの現場取材の様子を放送します。
HIV診療の実際の様子、HIV感染者の生の声、診療の現場で活躍するスタッフ
の想いなど、リアルな現場の様子をお伝えします。
是非お聞きください。
<ラブセッション〜HIV / エイズ啓発プロジェクト>
https://www.tbsradio.jp/tag/ss954-hiv/
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感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2018年第2週(第2号)(2018年1月26日)
インフルエンザの定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期
と比較してやや多くなっています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年1月26日)
全国の定点医療機関当たり報告数は51.93
2018年第3週(1月15日〜1月21日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は51.93で、前週の26.44から増加しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2018年1月19日〜2018年1月26日掲載)
2018年01月24日 黄熱の発生状況 − ブラジル
http://www.forth.go.jp/topics/2018/01241443.html
2018年01月22日 大規模な麻しんワクチンの接種キャンペーン −ソマリア
http://www.forth.go.jp/topics/2018/01221306.html
2018年01月19日 E型肝炎−ナミビア
http://www.forth.go.jp/topics/2018/01191303.html
2018年01月19日 黄熱ワクチンの推奨事項の情報更新 − ブラジル
http://www.forth.go.jp/topics/2018/01191115.html
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イベント情報
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◆「ワンヘルスに関する連携シンポジウム−ヒトと動物の共通感染症−」を
開催します
2月11日に、医療・獣医療における動物からヒトへ伝播する感染症(動物由
来感染症)の現状と課題への取組を専門家から紹介する、「ワンヘルスに関す
る連携シンポジウム−ヒトと動物の共通感染症−」を開催します。
感染症の分野において、動物由来感染症はヒトにおける感染症のうち半数以
上を占めると推定されています。そのことから、動物由来感染症対策には、医
療、獣医療などの関係者が分野横断的に連携する「ワンヘルス・アプローチ」
の取組が重要であるとの認識が世界的に高まっています。
こうした観点から、医療・獣医療の各分野の最新の知見、取組を紹介し、医
療・獣医療等の動物由来感染症対策に関わる分野の方々をはじめ、国民の皆様
に対して、動物由来感染症対策の重要性について、広く普及・啓発するととも
に、分野間の連携を推進するために、厚生労働省主催、日本医師会及び日本獣
医師会共催で公開シンポジウムを開催します。下記サイトより申し込み受付中
です。
ふるってご参加ください。
<One Healthの取り組み>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000190453.html
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コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.11「90年前の教訓」
(IDES養成プログラム 3期生:高橋 里枝子)
2018年が始まって早くも3週間が経過しました。明治元年(1868年)から
満150年の年に当たり、全国各地で「明治150年」を記念したイベントが開催
されます。感染症の分野では、スペイン風邪の流行から100年であり、野口
英世氏が亡くなってから今年でちょうど90年になります。このように、2018
年は感染症でも特別な年なのです。
この野口英世氏、千円札に肖像画が印刷されていますが、幼くして大火傷
を負いながらも、努力して医師になった姿に感銘を受けた方も多いのではな
いでしょうか?かくいう私の父は、未来の野口英世を志し、医師になった一
人です。野口氏による医学界での貢献については、現在では諸説ございます
が、ペスト菌の研究など基礎医学研究において、日本国内のみならず国際的
にも活躍し、また、横浜港に入港した船舶の検疫を行うなど、検疫官として
も活躍されていました。私たち、IDES養成プログラムの研修生は横浜検疫所
の検疫官もしていますが、野口氏は私たちの大先輩に当たるわけです。
昨年は、ガーナで野口氏の遺体を解剖検査した際のノートが再発見され、
黄熱の所見が記載されていたと報告されています。基礎医学研究においては、
ペスト菌の他、梅毒、黄熱病の研究でも有名です。しかしながら、野口氏は
研究していた黄熱病に自ら罹患してしまい、死に至りました。自らが活躍し
続けるためにも、自らを守ることがとても大切であることを野口氏は教えて
くれているのかも知れません。
空気が乾燥するこの季節、現在インフルエンザが流行していますが、実は
ノロウイルスにも注意が必要です。胃腸炎にかかってしまったお子さんを看
病していたら、お父さん・お母さんも感染してしまった、ということがあり
ます。特に冬季に流行するノロウイルスは、患者の便や吐物に大量のウイル
スが排出され、手指などを介して経口感染します。そのため、手洗いの徹底
や患者の吐物を適切に処理することで感染拡大を予防することが出来ます。
こまめに手洗いを心がけることが、自らの感染を防ぐ上で重要です。このよ
うに、相手を思いやりながら、自らも守るということは、感染症対策でもと
ても大切な考え方です。
感染症予防では、皆様には手洗いと咳エチケットの徹底をお願いしていま
す。厚生労働省のホームページでは、ポスター等を通じて皆さんに衛生的な
手洗いの手順や咳エチケットの方法を説明しています。看病しているうちに、
自ら患者になってしまうことのないよう、今後も適切な手洗いと咳エチケッ
トをよろしくお願い致します。
<手洗いポスター>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/dl/poster25b.pdf
<咳エチケット>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000187997.html
※当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示す
ものではありません。
※IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で2年
前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機
管理専門家」のことをいいます。
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
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<コラム バックナンバー>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html
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