感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓
>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.326(2017年12月15日)
>>>>>>>>>┗━┻━┻━┻━┛
■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【トピックス】
◆年末年始に海外へ渡航されるみなさま、感染症に注意しましょう
◆ラジオ「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」放送中
【審議会・研究会等】
◆第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
を開催しました(2017年12月8日)
【感染症発生情報】
◆IDWR 2017年第48週(第48号)(2017年12月15日)
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2017年12月15日)
全国の定点医療機関当たり報告数は4.06
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年12月1日〜2017年12月8日掲載)
【コラムコーナー】
◆IDESコラム vol.9「ゾンビ・アポカリプスに備える」
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
インフルエンザの発生状況について、全国の定点医療機関当たり報告数は
4.06で、前週の2.58から増加しました。
医療機関の皆様におかれても、流行入りを機に、日常の診療に加え、咳エ
チケットや手洗い等のインフルエンザの予防対策の周知にも、改めてご協力
をお願いします。
12月8日に第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本
方針部会を開催しました。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
トピックス
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆年末年始に海外へ渡航されるみなさま、感染症に注意しましょう
海外では、日本で発生していない、動物や蚊・マダニなどが媒介する病気が
海外では発生していることがあり、注意が必要です。渡航先で感染症にかから
ないようにするためには、感染症の正しい知識と適切な予防方法を身につける
ことが重要です。
また、帰国時に発熱や咳、下痢、具合が悪いなど体調に不安がある場合、又
は、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど健康上心配なことがありましたら、
お気軽に検疫所までご相談ください。
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週
間以上と長いものもあり、帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあり
ます。
その際は、早急に医療機関に電話をしてから受診し、渡航先、滞在期間、現
地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン
接種歴などについて必ず伝えてください。
厚生労働省ではHPを通じて、年末年始に海外へ渡航される方に、海外での感
染症の防止や帰国後に注意すべきことなどの情報を提供しています。
ぜひご覧ください。
医療機関の皆様におかれましては、海外での感染症の注意喚起にご協力をお
願いします。
<厚生労働省:年末年始における海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<検疫所ホームページ:FORTH海外で健康に過ごすために>
http://www.forth.go.jp/
◆ラジオ「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」放送中
TBSラジオの番組「荻上チキ・Session-22」内で、12月1日の世界エイズデー
に合わせ、新コーナー「ラブセッション〜HIV/エイズ啓発プロジェクト」
(毎週金曜日の23時40分ごろから)をお送りしています。
「ラブセッション」は、HIV/エイズの正しい知識を学び、HIV/エイズのデ
マや嘘に惑わされないスキルを身に付けるコーナーです。4か月にわたり、
HIV/エイズの基礎知識から実際の検査の方法、そして、HIV感染者の診療の現
場まで、リアルなHIV/エイズに関する知識を学んでいきます。
是非お聞きください!
<TBSラジオ;お知らせ>
https://www.tbsradio.jp/202613
放送エリア:関東TBSラジオを中心に、
全国5局(北海道HBC、新潟BSN、北日本KNB、RKB毎日)
<ストリーミング放送;放送エリア外の方はこちら>
https://www.tbsradio.jp/ss954
<ラジオクラウド;生放送を聴き逃した方はこちら>
https://radiocloud.jp/archive/ss954hiv
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
審議会・研究会等
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
を開催しました(2017年12月8日)
今回の基本方針部会では、予防接種に関する基本的な計画におけるPDCAサ
イクルについてのヒアリングを実施するとともに、風しんに関する特定感染
症予防指針の改正について審議しました。
また、定期接種化を検討しているワクチンの審議内容、長期療養特例の実
施状況について報告を行いました。
<第20回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000187163.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
感染症発生情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2017年第48週(第48号)(2017年12月15日)
インフルエンザの定点医療機関当たり報告数は第42週以降増加が続いており、
過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数も、第45週以降増加が続いており、
過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2017年12月15日)
全国の定点医療機関当たり報告数は4.06
2017年第49週(12月4日〜12月10日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は4.06で、前週の2.58から増加しました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年12月1日〜2017年12月8日掲載)
2017年12月14日 結核(10の事実)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/12141422.html
2017年12月12日 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・デー
http://www.forth.go.jp/topics/2017/12121402.html
2017年12月12日 コレラの発生 − ケニア
http://www.forth.go.jp/topics/2017/12121353.html
2017年12月12日 コレラの発生 − ザンビア
http://www.forth.go.jp/topics/2017/12121117.html
2017年12月11日 マールブルグ病の発生 − ウガンダ&ケニア(更新4)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/12111052.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コラムコーナー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆IDESコラム vol.9「ゾンビ・アポカリプスに備える」
(IDES養成プログラム 3期生:神代 和明)
災害は忘れた頃にやってくるという言葉がありますが、身近で物事が起こ
らなければ、気づかないうちに他人事になってしまことは、私も含めて、よ
くあることではないでしょうか。
感染症については、私たちは、国民の皆様に情報発信などを通して、感染
症が皆様自身の問題であると意識にとどめてもらうために、twitter、
facebook、このメルマガなど様々な方法で情報発信をしています。海外でも
工夫を凝らした啓発がされています。
米国疾病予防管理センター(CDC)は、2011年から、万が一ゾンビが発生し
たと仮定して、国民の防災に対する意識を高めようとする普及啓発活動を続
けています。ゾンビ・アポカリプス(ゾンビ襲来による世の終わり)を生き
残るためにはなにを準備しておく必要があるかシミュレーションすることで
普段から災害が起きたときになにが必要かを啓発するものです。
水、食料、懐中電灯、救急箱、避難経路の確認といったことをWEBサイト、漫
画などの様々なルーツを用いて、説明しています。
ゾンビ好きな人は世界中にいるでしょう。
皆様も「もしゾンビが襲ってきたら」そんなことを映画やゲームなどの後に
思ったことは一度はあるのではないでしょうか?
一度は想像したことがあるリアルなゾンビを使うことで、お固くなってし
まいがちな啓発内容を身近に感じてもらい、より多くの層に関心を持っても
らうことにつながったそうです。例えばこのキャンペーンでは、中学生向け
の教育ツールを提供していますが、単に「防災について勉強しよう」という
よりも、「ゾンビがきたらどうする?」と問いかけた方が、生徒は関心をも
ち、より能動的に考えることにつながるのではないでしょうか。
厚生労働省も、AMR臨床リファレンスセンターとともに、抗菌薬が効かなく
なる薬剤耐性(AMR)についての啓発をするために「機動戦士ガンダム」とコ
ラボレーションしました。約40年にわたる長寿コンテンツですので「ガンダム」
の名を耳にした人は少なくないのではないでしょうか。
コラボレーションをするメリットとして、各キャラクターが持つ訴求力を
もって、強力に、伝えるべきメッセージを伝えるべきターゲットに届きやす
くなるという点です。
災害は忘れた頃にやってくる・・・
私たちは、感染症に無関心であったり、感染症をしらない方々に、感染症
に興味をもってもらうために情報発信をしています。
ですが、どんなに情報発信をしても、皆様に行動を変えていただけなけれ
ば意味がありません。そのためにも、まずは、皆様には、家族、友人や職場
で話題にあげていただきたいと思います。それが、感染症が身近な存在にな
る第一歩であり、「みんなにもできること」でもあります。
<CDC Zombie Preparedness>
https://www.cdc.gov/phpr/zombie/index.htm
<薬剤耐性(AMR)対策の啓発に『機動戦士ガンダム』を起用>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000179184.html
<薬剤耐性(AMR)対策について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html
http://amr.ncgm.go.jp
※当コラムの見解は執筆者の個人的な意見であり、厚生労働省の見解を示す
ものではありません。
※IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で2年
前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機
管理専門家」のことをいいます。
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
⇒「メルマガの内容に関するご意見」をクリックするとメール作成画面が立ち上がります。
<コラム バックナンバー>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
『感染症エクスプレス@厚労省』の登録・変更は、ご自身のアドレスで
のみ可能です。
配信先の変更は、不要になったアドレスを配信停止いただき、新しい
アドレスで新規に登録をお願いします。
※携帯電話等のキャリアドメインは登録できません。
●新規登録・配信停止・配信先変更
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
●バックナンバー
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/
●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります)
https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/
●内容に関するご意見
kansenshomail@mhlw.go.jp
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用して行っています。
○登録していないにもかかわらず当メールマガジンが配信された場合は、他の方が
間違えて登録した可能性がありますので、配信停止のお手続きをお願いします。
○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。
○携帯メールなどには対応しておりません。
○当メールマガジンは等幅フォントでの閲覧をおすすめします。
○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用など
著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製
を行うことができます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) 厚生労働省(2011年)〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.
|