感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-11-02

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.320(2017年11月2日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

【トピックス】
 ◆「Tokyo AMR One-Health Conference (AMRワンヘルス東京会議)」を
  開催します
 ◆11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2017年第42週(第42号)(2017年11月6日)
 ◆インフルエンザの発生状況2017年第43週(10月23日〜10月29日)分は11月
  6日(月)に公表します。
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年10月27日〜2017年11月2日掲載)

【イベント情報】
 ◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を11月5日に開催します
  <席に限りがございますので、早めにご応募ください>

【コラムコーナー】
 ◆IDESコラム vol.6「40日間」


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です。
11月13日〜14日に、アジア諸国の政府職員、国際機関の担当者、専門家を招
聘して、「Tokyo AMR One-Health Conference (AMRワンヘルス東京会議)」
を開催します。

 また、「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を11月5日に開催
します。
 
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆「Tokyo AMR One-Health Conference (AMRワンヘルス東京会議)」を開催
 します
 11月13日〜14日に、アジア諸国の政府職員、国際機関の担当者、専門家を
招聘して、「Tokyo AMR One-Health Conference (AMRワンヘルス東京会議)」
を開催します。
 薬剤耐性は国際的に重要な公衆衛生上の課題であり、国境を越えた対策が
必要です。ヒトの健康においても農業・畜産業においても、数多くの要因に
左右される複雑な問題です。この会議では、アジアを中心とする各国政府の
AMR担当者や国際機関等から様々な経歴の参加者をお迎えし、抗菌薬の適切な
使い方やワンヘルス・サーベイランス体制、国際支援のあり方についての話
し合いや情報交換を行います。14日には「AMR国際シンポジウム」を公開で開
催します。英政府主席医務官サリー・デイビス卿の基調講演、6名の国内外の
有識者による抗微生物剤の適正使用、ワンヘルス・サーベイランスについての
講演をいただく予定です。下記サイトより申し込み受付中です(定員あり)。
ふるってご参加ください。
<Tokyo AMR One-Health2017>
http://www.tokyo-amr2017.jp


◆11月は薬剤耐性(AMR)対策推進月間です
 薬剤耐性(AMR)に係る全国的な普及啓発活動を推進するため、毎年11
月を「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」としています。 薬剤耐性
(AMR)対策推進月間では、政府機関だけではなく民間の様々な団体が一
体となって、普及啓発に係る取組を重点的に実施していくとともに、同月間
を通じて国民一人ひとりの主体的な取組を促していくものです。厚生労働省
では、AMR臨床リファレンスセンターを通して様々な企画を行う予定です。広
く国民の皆様に薬剤耐性(AMR)についての認識を深めていただく機会に
なることを願っています。
<内閣官房:国際感染症対策調整室の取組>
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/infection/activities/amr.html
<AMR臨床リファレンスセンター:毎年11月は、「薬剤耐性(AMR)対策推進月間」です>
http://amr.ncgm.go.jp/information/20171027.html
<厚生労働省:薬剤耐性(AMR)対策について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第42週(第42号)(2017年11月6日)
 咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比
較してかなり多くなっています。
 RSウイルス感染症の報告数は3,988例と第38週以降減少が続いています。年
齢別では1歳以下の報告数が全体の約71%を占めています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆インフルエンザの発生状況2017年第43週(10月23日〜10月29日)分は11月6日
 (月)に公表します。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年10月27日〜2017年11月2日掲載)
2017年11月01日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新18)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/11011131.html
2017年10月31日 コレラの発生状況− ソマリア(更新11)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/10311352.html
2017年10月31日 コレラ流行の再興− イエメン (更新13)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/10311106.html
2017年10月30日 世界の麻しんの発生状況− WHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/10301435.html
2017年10月27日 ペストの発生報告 − セーシェル諸島(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/10271355.html
2017年10月27日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況(更新23)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/10271041.html


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 イベント情報
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◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」を11月5日に開催します
 <席に限りがございますので、早めにご応募ください>

 2009年の新型インフルエンザ(A/H1N1)の世界的な大流行以降、新たな新型
インフルエンザは発生していませんが、アジア諸国等で、依然として鳥イン
フルエンザウイルスのヒトへの感染が確認されています。
 新型インフルエンザを取り巻く、鳥インフルエンザの疫学、治療や感染対
策の現在の流れを含め、本研修では、新型インフルエンザの最新の状況等、
4人の専門家が解説いたします。

【日  時】平成29年11月5日(日)13:00〜16:00(受付開始12:30)
【会  場】イイノホール&カンファレンスセンター
    (東京都千代田区内幸町2-1-1) 
     http://www.iino.co.jp/hall/access/
【参加費】無料
【参加方法】下記URLよりお申し込みください。
 ※事前申込制につき、定員に達し次第、締め切らせていただきます。

<平成29年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/kouen-kensyuukai.html


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 コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.6「40日間」
 (IDES養成プログラム 3期生:市村、高橋、西島、神代)

 先週のことですが、実は、私は会議出席のため、ジュネーブに訪問してお
り、合間を縫って、コラムを執筆しておりました。ジュネーブは落ち葉が舞
い、朝晩にはコートが必要なほど涼しく、日本よりも一足先に秋の深まりを
感じておりました。日本でも、徐々に涼しくなり、紅葉狩りなどで旅行に出
かけられる方々もいらっしゃるのではないでしょうか。国内だけではなく、
秋は海外旅行も比較的多い季節となっています。日本人海外旅行動向による
と、秋も毎月140万人前後の人々が海外旅行に出かけているそうです。
 さて、海外旅行の際、みなさんは「検疫(英語で”quarantine”)」の表
示を見たことがあるかと思います。検疫は、どのような業務をしているかご
存じでしょうか。検疫の「疫」は感染症を意味しており、検疫は、国内に常
在しない感染症の病原体が船舶又は航空機を介して国内に侵入することを防
止するためのプロセスと言えます。英語では、”quarantine”と表現します
が、これはイタリア語で「40日間」を意味する”quarantena”および
”quaranta giorni” が語源とされます。これは14世紀にペストが流行した
際に、船内に感染者がいないことを確認するため、疫病の潜伏期間に等しい
「40日間」、疑わしい船を停泊させる法律に由来します。
 我が国において、検疫業務は、厚生労働省と農林水産省により行われてお
り、厚生労働省は、主に食品と人間に関する検疫を担当しています。海外か
ら航空機で入国した際に、入国審査の前に体温を確認するサーモグラフィカ
メラを設置したゲートを通るのにお気づきでしょうか。サーモグラフィカメ
ラは感染症などにより発熱した方を見つけるために、設置されています。そ
のゲートの横には健康相談室があるのですが、そこでは発熱のために検疫官
がお声がけした方、機内で客室乗務員から案内された方、案内を見て自ら相
談にくる方など、様々な方がいらっしゃいます。ご相談の際には、症状や渡
航先に合わせて、各疾患の情報や体調の注意事項についてもお伝えしており
ます。
 IDES養成プログラムの1年目の国内研修はいくつかの場所で行われますが、
この中には、検疫所も含まれます。我々研修生は実際に検疫業務を通して、
常に国内外での感染症の動向を念頭に入れながら航空機・船舶等の出航国に
合わせた対応を行うなど、検疫の最前線で研鑽を積んでいます。今後、2020
年のオリンピック・パラリンピックにも向けて、多くの海外からの訪日客が
予想されます。その中で、感染拡大防止等の公衆衛生上の観点からも、検疫
には大きな役割があります。
 皆様には、海外旅行・出張などで検疫を通る際に、検疫の果たしている役
割について思い出して頂けましたら幸いです。そして、帰国時にもしも体調
が優れない場合には、健康相談室に気軽にお越しください。

※IDES(Infectious Disease Emergency Specialist)は、厚生労働省で2年
前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成される「感染症危機管
理専門家」のことをいいます。私たちはIDES養成プログラムの3期生として研
修を受けています。

<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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<コラム バックナンバー>
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