感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2017-09-29

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.315(2017年9月29日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【トピックス】
 ◆薬剤耐性(AMR)対策の啓発に『機動戦士ガンダム』を起用
  「AMR対策 いきまぁーす!」
 ◆「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」を作成しま
  した
 ◆受診前に考えてください 〜“それって、いつもの風邪ですか?” 〜

【審議会・研究会等】
 ◆第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
  を開催しました(2017年9月14日)
 ◆第30回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催し
  ました(2017年9月22日)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2017年第36週(第36号)(2017年9月22日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.22〜 インフルエンザの発生状況を
  公表しました(2017年9月22日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年9月15日〜2017年9月22日掲載)

【イベント情報】
 ◆9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

【募集情報】
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 薬剤耐性(AMR)対策の啓発で、『機動戦士ガンダム』を起用したポスター・
リーフレットと「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」
を作成しました。 
 
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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 トピックス
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◆薬剤耐性(AMR)対策の啓発に『機動戦士ガンダム』を起用
 「AMR対策 いきまぁーす!」

 厚生労働省は、薬剤耐性(AMR; Antimicrobial Resistance)対策の啓発の
ために、『機動戦士ガンダム』とコラボレーションし、ポスター・リーフレッ
トの作成と、SNSなどを通じた情報発信を行います。
 ※厚生労働省から国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセン
ターに委託

 抗生物質・抗菌薬などの抗微生物薬は現代の医療において重要な役割を果た
しており、感染症の治癒、患者の予後の改善に大きく寄与してきました。その
一方で、抗微生物薬の使用量が増大していくにつれて、その薬剤の効かなくな
る微生物が発生するという「薬剤耐性(AMR)」の問題をもたらしてきました。
この問題に対して有効な対策が講じられなければ、2050年には全世界で年間
1,000万人が薬剤耐性菌により死亡することが推定されています。

 AMR対策には、抗微生物薬を適切な場面に限定して、適切に使用することが求
められています。しかし、日本においても、不適切な抗微生物薬の使用が一定
数存在すると考えられ、その背景にはウイルスが原因の「かぜ」に抗微生物薬
が効くと患者や家族が誤解しているケースや、症状が治まったと患者自らが判
断し、医師に処方された抗生物質を最後まで飲みきらないケースなど、患者や
家族の抗微生物薬に対する正しい理解が必要とされるケースもあります。こう
したことから、医療従事者だけでなく患者や患者の家族にも、AMRを自分に関
係のあることとして捉えてもらい、薬剤耐性菌を出さないためにできることを、
積極的に周知していく必要があると考えています。

 そこで今回、「機動戦士ガンダム」とコラボレーションし、同作品の本編中
の名セリフ「アムロいきまぁーす!」にかけて「AMR対策 いきまぁーす!」
をキャッチコピーとし、描き下ろしイラストを使用した啓発ツールを作成しま
した。
「機動戦士ガンダム」は1979年の放映から今日に至るまで、アニメ・映画・プ
ラモデルなど多岐にわたるコンテンツが展開されており、世代を越えて認知さ
れています。「機動戦士ガンダム」のファンを始め、多くの国民がAMR対策で
ある「抗微生物薬の適正使用」に関心を持つことを期待して企画しました。
 ポスターとリーフレットの画像は、9月29日から厚生労働省ホームページと
特設サイトでダウンロードできます。また、ポスター(A2、約3,500部)とリー
フレット(A4、約21万部)は、順次、全国の自治体・関係団体などに配布する
予定です。

<AMRCRC啓発サイト>
http://amr.ncgm.go.jp/medics/2-7.html

<薬剤耐性(AMR)対策について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html


◆「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版(ダイジェスト版)」を作成しました

 厚生労働省は、薬剤耐性(AMR)対策のために、平成29年6月に公表した
『抗微生物薬適正使用の手引き 第一版』のダイジェスト版(バイブルサイズ、
8ページ)を作成しました。

 抗微生物薬の適正使用を推進していくために、平成29年6月に、外来診療を
行う医療従事者(特に診察や処方、保健指導を行う医師)向けの『抗微生物薬適
正使用の手引き 第一版』(対象:基礎疾患のない成人及び学童期以上の小児)
を作成しました。

 今回のダイジェスト版では、抗微生物薬について、特に適性に使用してほし
い「急性気道感染症」と「急性下痢症」についての診断・治療手順のフローチ
ャートの掲載や、抗菌薬の処方について患者や家族に説明する際のポイントな
どをまとめています。

 また、このダイジェスト版については、多くの医療従事者が利用しやすいよ
う、本日から厚生労働省のWEBサイトでダウンロードができるようにしました。
印刷したダイジェスト版(20万部)については、9月下旬から順次、全国の自
治体・関係団体などに配布する予定です。

<AMRCRC啓発サイト>
http://amr.ncgm.go.jp/medics/2-7.html

<薬剤耐性(AMR)対策について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000120172.html


◆受診前に考えてください 〜“それって、いつもの風邪ですか?” 〜

 今年度の結核予防週間の標語は“それって、いつもの風邪ですか?”です。
患者と医師とのコミュニケーションの大切さを啓発するポスターを作成しました。
風邪のような症状であっても、いつもの風邪と異なるところに気づき、それを
医師に伝えることさえできれば、早期の診断・治療につながり、感染症の拡大を
防ぐことができるかもしれません。これは結核に限ったことではありません。
ポスターにはそのような、「感染症の正しい診断をより早く行うために役立つ情報」を
例示しました。
皆さんも病院を受診する前に「いつもの風邪とは違うところはないかな?」
と考えてみてください。それは本人にしか分からない情報なのです。
そして、思い当たることがあれば積極的に医師に伝えてください。

<啓発ポスター>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/tbkoho29.pdf

<結核(BCGワクチン)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/


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 審議会・研究会等
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◆第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
 を開催しました(2017年9月14日)

 今回の基本方針部会においては、予防接種に関する基本的な計画における
PDCAサイクルにかかるヒアリングなどを実施しました。

<第19回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000177270.html


◆第30回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催し
 ました(2017年9月22日)

 9月22日に第30回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品衛
生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
今回は、百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、肺炎球菌(13価)、
Hib、BCG、日本脳炎、B型肝炎、ロタウイルスのワクチンについて、平成29年
6月末までの副反応疑い報告を基に審議が行われ、これまでの報告において
各ワクチンの安全性については重大な懸念は認められないと評価されました。
 また、HPVワクチン接種後に生じた症状に対する「認知行動療法的アプ
ローチ」について研究代表者から報告いただくとともに、協力医療機関を中
心とした医療体制の整備状況等について報告を行い、さらに新潟大学医歯学
総合病院教授より「新潟県での副反応診療システムの取り組み」について報
告いただきました。

<厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=284075


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第37週(第37号)(2017年9月29日)

 RSウイルス感染症の報告数は10,500例と増加しました。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報告数は4週連続で増加
し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
 また、流行性耳下腺炎、水痘、伝染性紅斑、マイコプラズマ肺炎の定点医
療機関当たり報告数は増加しました。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.18〜 インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2017年9月29日)

 2017年第38週(9月18日〜9月24日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.18となり、前週の0.22から減少しま
した。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年9月22日〜2017年9月29日掲載)

2017年09月28日 世界的なMERS-CoVの脅威に対する新たな取り組みへの合意
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09281211.html
2017年09月27日 コレラの発生状況− ナイジェリア(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09271212.html
2017年09月26日 麻しんの発生状況について−汎米保健機構
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09261048.html
2017年09月25日 チクングニア熱の発生−イタリア(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09251158.html
2017年09月22日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生報告(更新18)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09220936.html


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 イベント情報
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◆明日9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

 明日9月30日(土)に、東京都新宿区の国立感染症研究所戸山庁舎で一般
公開が開催されます。
 実験室体験、手洗い実習、標本展示などのほか、講演会〜話題の感染症〜
(薬剤耐性菌)、感染症クイズ(肝炎、アウトブレイク探偵、意外と身近な
世界三大感染症)、パネル展示(動物由来感染症、ゲノミクスと感染症、病
原体の種類、感染研のお仕事)などの催しも用意いたしております。
 また、ご家族向けの感染症ゲーム、蚊の模型工作など皆さまで楽しめるコ
ーナーもあります。

<国立感染症研究所一般公開のお知らせ>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/open-campus/openhouse.html


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 募集情報
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◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中

 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機
管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家
(IDES: Infectious Disease Emergency Specialist)を養成するための厚生
労働省のプログラムです。本プログラムの4期生を募集しています。

 近年、国境を越えた往来の増加、都市の過密化、行動様式の多様化など、
様々な要因により新型インフルエンザやエボラ出血熱、MERS、ジカウイルス
感染症などの新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威
となっています。
 こうした、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理には、感染症に関
する臨床経験や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整
能力等、総合的な知識と能力が求められます。同時に、国民の生命と健康を
新興・再興感染症から守るためには、こうした知識と能力を有する人材を継
続的に育成し、国内外で活躍していただくことが不可欠です。
 厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対
応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、関係機関がネット
ワークをつくり、本プログラムを開設しました。

 応募期間は9月1日〜9月30日(当日消印有効)です。詳細は採用案内をご
覧下さい。
 多くの医師の皆様の応募をお待ちしています。 

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html


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