感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-09-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.314(2017年9月22日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【トピックス】
 ◆9月24日からは結核予防週間“それって、いつもの風邪ですか?”

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2017年第36週(第36号)(2017年9月22日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.22〜 インフルエンザの発生状況を
  公表しました(2017年9月22日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年9月15日〜2017年9月22日掲載)

【イベント情報】
 ◆9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

【募集情報】
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中

【コラムコーナー】
 ◆IDESコラム vol.3「高校時代の想いを今」

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 9月24日からは結核予防週間です。皆さんも病院を受診する時は「いつもの
風邪とは違うところはないかな?」と考えてみてください。思い当たること
があれば積極的に医師に伝えてください。
 
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。


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 トピックス
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◆9月24日からは結核予防週間“それって、いつもの風邪ですか?”

 厚生労働省では、毎年、9月24日〜30日の結核予防週間を、広く国民の皆様
に、結核についての理解を深めていただく期間としています。

 今年度は“それって、いつもの風邪ですか?”を標語として、患者と医師
とのコミュニケーションの大切さを啓発する内容のポスターを作成しました。
 患者は正しい診断に役立つ情報を医師に伝えること、医師は必要な情報を
患者から聞くことが正しい診断には重要です。しかし、患者と医師の間でそ
ういった情報のやりとりが無いと、診断の遅れや誤った診断につながります。 
 今回のポスターでは、症状を上手に医師に伝えられない患者と、診断に必
要な情報が得られないために診断を進めにくい医師とのやりとりを描くとと
もに、受診時に皆さんから医師に是非とも伝えてほしい、本人にしかわから
ないような「感染症の正しい診断をより早く行うために役立つ情報」を例示
しました。
 皆さんも病院を受診する時は「いつもの風邪とは違うところはないかな?」
と考えてみてください。そして、思い当たることがあれば積極的に医師に伝
えてください。

<啓発ポスター>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/tbkoho29.pdf

<結核(BCGワクチン)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第36週(第36号)(2017年9月22日)

 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報告数は3週連続で増加
し、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
 また、咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は2週連続で増加し、過去
5年間の同時期と比較してやや多くなっています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.22〜 インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2017年9月22日)

 2017年第36週(9月11日〜9月17日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.22となり、前週の0.18から増加し
ました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年9月15日〜2017年9月22日掲載)

2017年09月20日 トラコーマの撲滅の達成 −カンボジア、ラオス
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09201152.html
2017年09月19日 チクングニア熱の発生−イタリア
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09191205.html
2017年09月15日 コレラ流行の再興− イエメン (更新11)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09150952.html
2017年09月15日 コレラの発生状況− ソマリア(更新9)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09150949.html

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 イベント情報
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◆9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

 9月30日(土)に、東京都新宿区の国立感染症研究所戸山庁舎で一般公開が
開催されます。
 実験室体験、手洗い実習、標本展示などのほか、講演会〜話題の感染症〜
(薬剤耐性菌)、感染症クイズ(肝炎、アウトブレイク探偵、意外と身近な
世界三大感染症)、パネル展示(動物由来感染症、ゲノミクスと感染症、病
原体の種類、感染研のお仕事)などの催しも用意いたしております。
 また、ご家族向けの感染症ゲーム、蚊の模型工作など皆さまで楽しめるコ
ーナーもあります。

<国立感染症研究所一般公開のお知らせ>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/open-campus/openhouse.html


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 募集情報
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◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中

 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機
管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家
(IDES: Infectious Disease Emergency Specialist)を養成するための厚生
労働省のプログラムです。本プログラムの4期生を募集しています。

 近年、国境を越えた往来の増加、都市の過密化、行動様式の多様化など、
様々な要因により新型インフルエンザやエボラ出血熱、MERS、ジカウイルス
感染症などの新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威
となっています。
 こうした、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理には、感染症に関
する臨床経験や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整
能力等、総合的な知識と能力が求められます。同時に、国民の生命と健康を
新興・再興感染症から守るためには、こうした知識と能力を有する人材を継
続的に育成し、国内外で活躍していただくことが不可欠です。
 厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対
応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、関係機関がネット
ワークをつくり、本プログラムを開設しました。

 応募期間は9月1日〜9月30日(当日消印有効)です。詳細は採用案内をご
覧下さい。
 多くの医師の皆様の応募をお待ちしています。 

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html


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 コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.3「高校時代の想いを今」
 (IDES養成プログラム 3期生:高橋、西島、神代、市村)

 こんにちは。IDESコラムも3回目になりました。当コラムはIDES養成プログ
ラム3期生が順番に担当しています。研修生は、それぞれ異なる経験と想いを
もってプログラムにに参加しておりますが、今回担当します私は、感染症の
病原体に関する基礎研究を行った後、感染症疫学を学び、ネパールやフィリ
ピンで感染症患者を診てきました。

 さて、先日テレビドラマ「コード・ブルー〜ドクターヘリ緊急救命
〜THE THIRD SEASON」が最終回を迎えました。皆さんはご覧になりましたか?
かくいう私はドクターヘリで搬送されてきた患者さんのことを思い出し、登
場人物に感情移入しやすいようで、医療系ドラマを観るのを控えて
います。医療従事者の方々には同じ想いの方も少なくないのではないでしょ
うか。私の姉は欠かさず観ていたようで、先日「コード・ブルーでエボラ
が取り上げられてたよ」と電話をくれました。「エボラ」と聞いて私が高校
時代に感染症に胸を熱くした頃を思い出しました。

 エボラ出血熱は、一類感染症に分類され、エボラウイルスに感染すること
で起こる重篤で平均で50%の方が亡くなる疾患です。エボラウイルスは感染したヒト
または動物の血液などの体液と直接接触した場合に感染するリスクがありま
す。名前からも、怖い感染症という印象があるのではないでしょうか?
 エボラ出血熱が最初に報告されたのは1976年です。高校生の私は、このこ
とを知って、国境を越えて自分たちにも届きうる「脅威」としての感染症を
知り、私は、感染症で苦しむ患者さんを少しでも減らしたいと心に決めまし
た。
 最近は2014年に西アフリカ諸国で発生したアウトブレイクで1万人以上が亡くなり、注目を集めま
した。このアウトブレイクを受け、エボラ出血熱のような国際的に脅威とな
る感染症の危機管理対応で中心的な役割を担う専門家を育成するためにIDES
養成プログラムは開設されました。このプログラムを知った私は、迷うこと
なく応募し、幸いにして、採用していただきました。高校生時代の想いを今、
果たすきっかけをいただいたと思っています。感染症の分野で国際的に貢献
できる専門家になれるよう精進して参ります。

 今後、感染症疫学の父であるJohn Snow氏、Louis Pasteur氏、野口英世氏
などの話題も交えながら感染症・公衆衛生についてコラムを書いて参ります。
お楽しみに。

 ちなみに、来週9月30日はIDES養成プログラム4期生への募集の最終日です
(当日消印有効)。感染症対策に情熱を持っている医師の方々は是非、応募
をご検討ください。お待ちしております。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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<コラム バックナンバー>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html

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