感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-09-08

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.312(2017年9月8日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【トピックス】
 ◆RSウイルス感染症が流行っています

【審議会・研究会等】
 ◆第3回一類感染症に関する検討会を開催しました(2017年9月1日)

【感染症発生情報】
 ◆IDWR 2017年第34週(第34号)(2017年9月8日)
   今週の注目すべき感染症はRSウイルス感染症
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年9月1日〜2017年9月8日掲載)

【イベント情報】
 ◆9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

【募集情報】
 ◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中

【コラムコーナー】
 ◆IDESコラム vol.2「IDESはアイデスと呼びます」
   IDESメンバーによるコラムを不定期にお届けします

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 9月1日に第3回一類感染症に関する検討会を開催しました。
 また、RSウイルス感染症が流行っています。医療機関の皆様におかれまし
ては、注意喚起のご協力をお願いします。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。


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 トピックス
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◆RSウイルス感染症が流行っています

 RSウイルスは急性呼吸器疾患を起こすウイルスです。2〜8日の潜伏期を経
て、典型的には発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続きます。下気道症状
が出現し重症化する場合もあります。本年は第34週の時点で報告数は6,601例
と2週連続で増加しました。

 RSウイルスは飛沫感染により、特に家庭内で高い確率で伝播するため、屋
外からウイルスを持ち込むことにより乳児に感染させ、肺炎や細気管支炎に
なってしまうこともあります。生後まもなく感染することもあり、低出生体
重児や心臓の病気のある乳幼児で重症化のリスクが高いことが知られていま
す。
 治療は酸素投与、吸引などの呼吸管理が中心で特異的な治療はなく、感染
予防が重要です。まずは、手洗いや咳エチケットを徹底しましょう。

 生まれたばかりの乳児がいる家庭では特に注意が必要です。
 医療機関の皆様におかれましては、注意喚起のご協力をお願いします。

<国立感染症研究所:RSウイルス感染症とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html
<IDWR 感染症発生動向調査週報(注目すべき感染症:RSウイルス感染症)>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html


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 審議会・研究会等
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◆第3回一類感染症に関する検討会を開催しました(2017年9月1日)

 9月1日に「第3回一類感染症に関する検討会」が開催され、本年5月に発生
した「コンゴ民主共和国におけるエボラ出血熱の発生」、6月に改訂された
「ウイルス性出血熱への行政対応の手引き」が報告されました。
 国内患者発生に際し、国民に対してどのような行政対応を行うべきかにつ
いて委員の先生より意見が述べられました。
 今回の意見をふまえて、今後の一類感染症に対する行政対応の在り方をま
とめ、次回検討することになりました。

<第3回一類感染症に関する検討会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou.html?tid=298445 


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 感染症発生情報
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第34週(第34号)(2017年9月8日)

 手足口病の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してやや
多くなっています。
 今週の注目すべき感染症はRSウイルス感染症です。2017年は7月上旬から患
者報告が急増しており、9月ごろから急増した過去数シーズンと比較すると早
い時期からの増加となっています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年9月1日〜2017年9月8日掲載)

2017年09月07日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生報告(更新16)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09070941.html
2017年09月06日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新21) 
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09060950.html
2017年09月05日 マラリアのないヨーロッパの実現へ−Ashgabat声明
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09051314.html
2017年09月05日 ヨーロッパにおける麻しんの流行 (更新10)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/09051210.html


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 イベント情報
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◆9月30日(土)に国立感染症研究所の一般公開が開催されます

 9月30日(土)に、東京都新宿区の国立感染症研究所戸山庁舎で一般公開が
開催されます。
 実験室体験、手洗い実習、標本展示などのほか、講演会〜話題の感染症〜
(薬剤耐性菌)、感染症クイズ(肝炎、アウトブレイク探偵、意外と身近な
世界三大感染症)、パネル展示(動物由来感染症、ゲノミクスと感染症、病
原体の種類、感染研のお仕事)などの催しも用意いたしております。
 また、ご家族向けの感染症ゲーム、蚊の模型工作など皆さまで楽しめるコ
ーナーもあります。

<国立感染症研究所一般公開のお知らせ>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/open-campus/openhouse.html


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 募集情報
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◆感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム4期生を募集中

 感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラムは、国内外で、感染症危機
管理を実施するための能力を身に付けた専門家である感染症危機管理専門家
(IDES: Infectious Disease Emergency Specialist)を養成するための厚生
労働省のプログラムです。本プログラムの4期生を募集しています。

 近年、国境を越えた往来の増加、都市の過密化、行動様式の多様化など、
様々な要因により新型インフルエンザやエボラ出血熱、MERS、ジカウイルス
感染症などの新興・再興感染症が出現し、人々の健康に対する世界的な脅威
となっています。
 こうした、国際的に脅威となる感染症に対する危機管理には、感染症に関
する臨床経験や疫学知識のみならず、行政マネジメント能力、国際的な調整
能力等、総合的な知識と能力が求められます。同時に、国民の生命と健康を
新興・再興感染症から守るためには、こうした知識と能力を有する人材を継
続的に育成し、国内外で活躍していただくことが不可欠です。
 厚生労働省では、平成27年度から国際的に脅威となる感染症の危機管理対
応で中心的な役割を担う将来のリーダーを育成するため、関係機関がネット
ワークをつくり、本プログラムを開設しました。

 応募期間は9月1日〜9月30日(当日消印有効)です。詳細は採用案内をご
覧下さい。
 多くの医師の皆様の応募をお待ちしています。 

<感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html

<「感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム」採用案内>
http://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/kikikanri/index.html


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 コラムコーナー
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◆IDESコラム vol.2「IDESはアイデスと呼びます」
 (IDES養成プログラム 3期生:市村、高橋、西島、神代)

 こんにちは。9月1日よりIDES養成プログラム4期生の募集を開始したわけで
すが、それでも、「IDESって何?」と思っている方は多いのではないでしょ
うか?
 IDES(Infectious Disease Emergency Specialist;アイデスと呼びます)
は、厚生労働省で2年前の平成27年度からはじまったプログラムの中で養成さ
れる「感染症危機管理専門家」のことをいいます。私たちはIDES養成プログ
ラムの3期生として研修を受けています。詳しくは、
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/ides/index.html
にありますので、お時間がある方はアクセスください。

 IDES養成プログラムは、「国際的に脅威となる感染症の危機管理対応で中
心的な役割を担う」人材育成を目的とし、1年目は厚生労働省・検疫所・国
立国際医療研究センター・国立感染症研究所での国内研修、2年目は各国、
各国際機関における感染症関連部局での研修があります。現在2期生5名が海
外で、3期生4名が国内で研修を受けています。IDES養成プログラムの研修生
は、感染症対策への熱意とともに、多岐にわたる専門性を活かして、日々取
り組んでいます。

 私自身はこれまで、世界保健機関(WHO)専門家として、アジアやアフリカ
のいくつかの国で、結核の全国調査を支援してきました。結核は、過去の病
気のようにも感じられますが、特にアジアやアフリカでは未だに大きな社会
的問題であり、その実態を明らかにするための調査でした。各国でその事情
は異なりますが、結核は昔の病気ではなく、さらなる対策が必要であること、
日本で行われてきた結核対策が国際的に大きく貢献できることを感じてきま
した。また、業務の後に、各国の結核対策担当者の仲間と膝をつき合わせて、
今後の結核対策について熱意を持って語り合ったことは、良い思い出です。

 この活動を通して、感染症や危機管理への情熱は深まり、縁あってIDES養
成プログラム3期生となっています。本プログラムに参加して、行政の立場か
ら見る感染症対策はこれまでとは大きく異なって感じられ、新鮮な刺激とな
っています。今後のわが国の対策に少しでも貢献できるように、今後も研鑽
を積んで参ります。

 冒頭で申し上げましたが、IDES養成プログラム4期生を現在募集中していま
す。応募期間は9月30日までとなっています。多くの皆様の応募をお待ちして
おります。
 最後に、採用案内にあります、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)
理事長・名誉世界保健機関(WHO)西太平洋事務局長の尾身茂先生のお言葉を
引用いたします。
「我こそはと思う、次代のリーダーの応募を待っています!」

<facebookページ:感染症危機管理専門家(IDES)養成プログラム>
https://www.facebook.com/idestp/


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