感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.309(2017年8月18日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆夏休みなどで海外から帰国された方は、体調の変化に注意しましょう
◆ヨーロッパ地域における麻しん患者報告数の増加しているので、海外渡
航者は注意が必要です
◆「RSウイルス感染症」が増加しています
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2017年第31週(第31号)(2017年8月18日)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年8月4日〜2017年8月18日掲載)
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
夏休みなどで海外から帰国された方は、麻しんや、蚊を介した感染症によ
る体調の変化に注意しましょう。
また、RSウイルス感染症が増加していますので、医療従事者の皆様におか
れましては、注意喚起などのご協力をお願いいたします。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆夏休みなどで海外から帰国された方は、体調の変化に注意しましょう
渡航先や渡航先での行動によって、感染する可能性のある感染症は異なり
ますが、麻しんや、蚊を介した感染症が海外で多く報告されています。
蚊媒介感染症では、特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱、チク
ングニア熱、ジカウイルス感染症などに注意が必要です。
また、動物についてもどのような病原体を持っているか分からないことが
多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もありますので、動物との
接触についても注意が必要です。
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週
間以上と長いものもあり、渡航中あるいは帰国直後に症状がなくても、しば
らくしてから具合が悪くなることがあります。
その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状
況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴など
について必ず伝えてください。
医療従事者の皆様におかれましては、受診される方の海外渡航歴等につい
て、留意していただきますようお願いいたします。
<夏休みにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<麻しんについて>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/
<蚊媒介感染症>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html
◆ヨーロッパ地域における麻しん患者報告数の増加しているので、海外渡航
者は注意が必要です
近年、ヨーロッパ地域において麻しん報告数の増加が確認されています。
特にイタリアとルーマニアにおける報告数の増加が顕著であることが、ECDC
(欧州疾病対策センター)から発表されました。
ECDC 平成29年第32週感染症状況報告によると、
○イタリアでは、本年8月8日の時点で4,087名の麻しん患者が報告されていま
す(昨年は年間861名)。
○ルーマニアでは、本年8月4日の時点で6,486名の麻しん患者が報告されてい
ます(昨年は年間1,969名)。
これらの状況を踏まえ、海外渡航者への注意喚起のため、リーフレットを作
成いたしました。
医療機関の皆様におかれましては、海外渡航者に対する注意喚起について、
よろしくお取計い願います。
<事務連絡>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/170816_1.pdf
<リーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/dl/leaf_170822.pdf
◆RSウイルス感染症が増加しています
RSウイルスは急性呼吸器疾患を起こすウイルスです。2〜8日の潜伏期を経て、
典型的には発熱、鼻汁などの上気道炎症状が数日続きます。下気道症状が出現
し重症化する場合もあります。本年は第31週の時点で報告数は4,934例に達し
ました(昨年の同時期は1,082例)。
RSウイルスは飛沫感染により、特に家庭内で高い確率で伝播するため、屋外
からウイルスを持ち込むことにより乳児に感染させ、肺炎や細気管支炎になっ
てしまうこともあります。生後まもなく感染することもあり、低出生体重児や
心臓の病気のある乳幼児で重症化のリスクが高いことが知られています。
治療は酸素投与、吸引などの呼吸管理が中心で特異的な治療はなく、感染予
防が重要です。まずは、手洗いや咳エチケットを徹底しましょう。
生まれたばかりの乳児がいる家庭では特に注意が必要です。
医療機関の皆様におかれましては、注意喚起のご協力をお願いします。
<国立感染症研究所:RSウイルス感染症とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2017年第31週(第31号)(2017年8月18日)
咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同
時期と比較してかなり多くなっています。
また、RSウイルス感染症の報告数は4,934例と第26週以降増加が続いています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年8月4日〜2017年8月18日掲載)
2017年08月17日 ヨーロッパにおける麻しんの流行(更新9)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08171110.html
2017年08月16日 コレラ流行の発生− タンザニア(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08161149.html
2017年08月16日 コレラ流行の再興− イエメン (更新9)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08160955.html
2017年08月14日 コレラの発生状況− ケニア(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08141450.html
2017年08月10日 巡礼(Hajj)に伴うサウジアラビア入国の要件−WHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08101101.html
2017年08月09日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新20)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08091504.html
2017年08月09日 イエメンのコレラ流行の視察後の声明の要約−WHO事務局長
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08091001.html
2017年08月08日 リンパ系フィラリア症の撲滅−トンガ
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08081109.html
2017年08月07日 デング熱の発生状況− コートジボワール(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08071053.html
2017年08月04日 予防接種についての10の事実(ファクトファイル)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/08041352.html
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