感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.307(2017年7月28日)
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▼トピックス▼
◆渡航者向けの「麻しん」の予防啓発活動に「マジンガーZ」を起用
〜みんなで目指そう「麻しんがゼロ」〜(2017年7月27日)
◆来週8月4日は、麻しん(はしか)予防の日
◆夏休みなどで海外に渡航される方は、感染症を防ぐために、渡航先での
行動にも注意しましょう。
◆明日7月29日に国立感染症研究所・村山庁舎の一般公開を開催します
▼審議会・研究会等▼
◆第3回麻しん・風疹対策推進会議を開催しました(2017年7月27日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2017年第28週(第28号)(2017年7月28日)
◆IASR Vo.38, No.7 (No.449)(2017年7月)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年7月21日〜2017年7月28日掲載)
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
渡航者向けに「麻しん」感染の予防啓発活動に「マジンガーZ」を起用し
た啓発ツールを作成しました。夏休みのこの時期、海外に渡航する予定があ
る方には麻しんの感染予防にも注意していただくようお願いします。
また、7月27日に第3回麻しん・風しん対策推進会議を開催しました。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆渡航者向けの「麻しん」の予防啓発活動に「マジンガーZ」を起用
〜みんなで目指そう「麻しんがゼロ」〜(2017年7月27日)
麻しん感染予防のために、「マジンガーZ」とコラボレーションしたポス
ターとリーフレットを作成し、SNSなどを通じた啓発活動を行います。
麻しんは、感染力が非常に強く、麻しんウイルスは簡単に人から人に感染し、
免疫が不十分な人が感染すると高い確率で発症します。発症した場合には、肺
炎や中耳炎になることがあり、先進国であっても、患者1,000人に1人が死亡
するといわれています。2016年には全世界で約19万人の患者が報告されました。
日本は、2015年にWHO(世界保健機関)から、土着の麻しんウイルスが存在
しない「麻しん排除国」に認定されました。昨今、日本で報告された麻しんは、
海外で感染した方が発症する輸入症例に由来しています。こうした輸入症例に
関連した麻しんの国内発症を防ぐためには、海外渡航を検討している方への積
極的な注意喚起が必要です。
そこで今回、海外渡航を検討している方を対象に、麻しんの感染予防に関心
を持っていただくため、「マジンガーZ」とコラボレーションし、『みんなで
目指そう「麻しんがゼロ」』のキャッチコピーと力強いビジュアルの啓発ツー
ルを作成しました。
「マジンガーZ」はマンガ・アニメ・ゲーム・映画など多岐にわたってコン
テンツが展開されており、40代〜50代だけでなく、若い世代にも幅広く認知さ
れています。また、2018年1月には45年ぶりとなる映画『劇場版マジンガーZ』
(仮題)の公開も予定され、麻しんの注意喚起につながることを期待して企画
しました。
今回のコラボレーションでは、ポスター・リーフレットの作成のほか、『劇
場版マジンガーZ』(仮題)の公式ホームページやツイッターなどを通じて、
麻しんの感染予防に関する情報を発信しています。
7月27日より厚生労働省のホームページ(次ページ参照)からダウンロードが
できます。また、ポスター(A2、約3,000部)とリーフレット(A4、約16万部)は、
8月上旬を目処に全国の自治体・関係団体に配布する予定です。
<麻しんとは>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/
<ポスター(A2サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/dl/poster_z.pdf
<リーフレット(A4サイズ)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/dl/leaf_z.pdf
◆来週8月4日は、麻しん(はしか)予防の日
国立感染症研究所では「8月4日を、はしか予防の日」と定めて、予防啓発を
すすめて参ります。
2015年3月27日に、日本はWHO西太平洋地域事務局から麻しん(はしか)の排
除が認定されました。しかし、海外には麻しんが流行している国がまだ多く残
っています。
渡航先で感染して帰国後麻しんを発症する人も相次いでいます。今年は、ヨ
ーロッパでも麻しんの流行規模が大きくなっており、死亡者も報告されていま
す。
夏休みに海外旅行を計画している方で、これまで麻しんにかかったことが明
らかでなく、麻しんのワクチンを2回接種していない方は、渡航前に麻しん風
しん混合ワクチン(MRワクチン)の接種を検討していただきたいと思います。
<国立感染症研究所:麻疹とは>
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
◆夏休みなどで海外に渡航される方は、感染症を防ぐために、渡航先での行動
にも注意しましょう。
渡航先や渡航先での行動によって、感染する可能性のある感染症は異なりま
すが、蚊を介した感染症が世界的に多く報告されています。
特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱、チクングニア熱、ジカウイ
ルス感染症などに注意が必要です。
蚊に刺されることなどによる感染症を防止するためにも、野外活動の際には、
長袖・長ズボンを着用する、素足でのサンダル履き等は避ける、虫除け剤を使
用するなど注意をしましょう。
また、動物についてもどのような病原体を持っているか分からないことが多
く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もありますので、むやみに動物
に近づかない、そしてむやみに動物に触れることはやめましょう。
A型肝炎、E型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフスなど水や食べ物からも感染する
疾患も数多く存在します。
開発途上国など公衆衛生の整備が不十分な地域ではそれらに感染するリスク
がより高いので、生水・生野菜・氷・カットフルーツを避ける、食前に手を洗
い、十分に火の通ったものを食べる、などの注意をしましょう。
その他、生鮮魚介類や生肉等を介した寄生虫疾患も注意が必要です。
海外で感染症にかからないようにするために、感染症に対する正しい知識と
予防に関する方法を身に付けることが重要です。
医療機関の皆様におかれましては、海外渡航者への感染症に関する注意喚起
へのご協力をお願いします。
<夏休みにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
◆ 明日7月29日に国立感染症研究所・村山庁舎の一般公開を開催します
明日7月29日に東京都武蔵村山市の国立感染症研究所・村山庁舎にて一般公
開を開催します。
皆様のご来場をお待ちしております。
場所:国立感染症研究所・村山庁舎 東京都武蔵村山市学園4-7-1
日時:2017年7月29日(土)13:00-17:00(入場は16:30まで)
入場料:無料
<国立感染症研究所:一般公開のお知らせ>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/open-campus/openhouse.html
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▼審議会・研究会等▼
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◆第3回麻しん・風しん対策推進会議を開催しました(2017年7月27日)
本会議では、麻しんの排除の維持、今後の風しんの排除にむけての最近の
動向の報告と今後の取組について検討が行われました。
また、沖縄県と東京都における麻しん風しんの対策・取組や、学会等が推
進している“風疹ゼロ”プロジェクトについての紹介がありました。
引き続き、麻しんの国内土着株の排除状態の維持と、2020年までの風しん
排除を達成することを目標として、各種の施策を推進していきます。
<第3回麻しん・風しん対策推進会議資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000172838.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2017年第28週(第28号)(2017年7月28日)
咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同
時期と比較してかなり多くなっています。
また、今週は注目すべき感染症として手足口病を取り上げます。手足口病は、
2017年は第13週以降増加が続いており、第15週以降、過去5年間の同時期の平
均と比較して定点医療機関当たり報告数が多い状態が続いています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
◆IASR Vo.38, No.7 (No.449)(2017年7月)
特集は「アデノウイルス感染症」です。
「アデノウイルスの血清型から遺伝子型へ:型別と同定法」や
「地方衛生研究所におけるアデノウイルス検査の意義」、
「兵庫県における咽頭結膜熱患者からのウイルス検出状況、2007〜2017年」
等の記事を取り上げています。
<IASR(病原微生物検出情報 月報)2017年7月号>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年7月21日〜2017年7月28日掲載)
2017年07月27日 コレラ流行の再興− イエメン (更新7)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/07271053.html
2017年07月27日 コレラの発生状況− ソマリア(更新8)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/07270952.html
2017年07月26日 アメリカ大陸における結膜炎の流行(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/07261522.html
2017年07月24日 コレラの発生状況− ケニア(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/07241210.html
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