感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.295(2017年4月28日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆ゴールデンウィーク(GW)に海外へ渡航される方、GW後に海外から帰国
された方へ、注意喚起をお願いします
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2017年第15週(第15号)(2017年4月28日)
◆全国の定点医療機関当たり報告数は4.06〜インフルエンザの発生状況を
公表しました(2017年4月28日)
◆IASR Vo.38, No.4 (No.446)(2017年4月)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年4月21日〜2017年4月28日掲載)
▼編集室より▼
◆「あさコラム」vol.52「ゴールデンウィークがやって来る」
浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケート
にご協力ください
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
ゴールデンウィークで海外に渡航される方は、帰国後しばらくしてから感
染症を発症することがありますので、ご注意ください。
5月5日(金)の本メールマガジンは休刊とさせていただき、5月12日(金)
より通常配信いたします。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆ゴールデンウィーク(GW)に海外へ渡航される方、GW後に海外から帰国さ
れた方へ、注意喚起をお願いします
海外には麻しん・風しんや、動物や昆虫(蚊・ダニなど)が媒介する感染症
など、日本ではまれな感染症が流行していることがあります。これから海外
へ渡航される患者さんに対しては、帰国時に発熱や咳、下痢、具合が悪いな
ど体調に不安がある場合に、検疫官に相談していただくことが大切です。
ただし、感染症には、潜伏期間が数日から1週間以上と長いものもあり、
帰国後しばらくしてから具合が悪くなることがあります。
初診患者さんに対しては海外渡航の有無を問診するように注意してくださ
い。渡航歴がある場合、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での活動内容、
動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについても確認してください。
また、帰国後の体調不良時に医療機関を受診する場合に、これらの情報を
医師につたえるよう、予め患者さんに伝えておくことも重要です。
厚生労働省ではWEBサイトを通じて、GWに海外へ渡航される方に、海外で
の感染症の防止や帰国後に注意すべきことなどの情報を提供しています。
ぜひご覧ください。
<ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<FORTH海外で健康に過ごすために>
http://www.forth.go.jp/
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2017年第15週(第15号)(2017年4月28日)
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
また、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報告数
は第6週以降増加が続いています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html
◆全国の定点医療機関当たり報告数は4.06〜インフルエンザの発生状況を
公表しました(2017年4月28日)
2017年第16週(4月17日〜4月23日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は4.06となり、前週の3.98よりも増加し
ました。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
◆IASR Vo.38, No.4 (No.446)(2017年4月)
特集は「食品媒介蠕虫症」です。
「東京都におけるアニサキス症とその対策」や、
「シメサバ寿司におけるアニサキスの寄生状況調査」ほか、
「わが国における条虫症、肺吸虫症等の発生状況」、
「輸入感染症としての食品媒介蠕虫症」等の記事を掲載しております。
IASR(病原微生物検出情報 月報)2017年3月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2017年4月21日〜2017年4月28日掲載)
2017年04月27日チクングニア熱の発生報告(更新2)− パキスタン
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04271135.html
2017年04月26日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新13)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04261325.html
2017年04月25日 世界マラリア・デー−WHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04251343.html
2017年04月25日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生報告(更新6)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04250958.html
2017年04月24日 世界予防接種週間−WHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04241324.html
2017年04月21日 顧みられない熱帯病に対する今までにない進展−WHO報告
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04211319.html
2017年04月21日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新12)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04211039.html
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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.52「ゴールデンウィークがやって来る」
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
今年も春の大型連休、ゴールデンウィークがやって来ます。
「ゴールデンウィーク」は昭和26年(1951年)、映画業界の宣伝用語とし
て生まれた和製英語で、その翌年から一般にも広く使用されるようになった
とのこと。
このゴールデンウィーク、本来は5月3日から5月5日までの3日間の連休を指
すそうですが、実態としては、4月29日から5月5日までを中心とした期間があ
たるそうです。
今年平成29年(2017年)は、5月1日と2日に休めば4月29日から5月7日まで
最大9連休となることから、海外へ渡航される方々が多くなるのでは、と予想
されています。
ちなみに、大手旅行会社のJTBさんによりますと、ゴールデンウィーク期間
中(平成29年(2017年)4月29日〜5月5日)、海外旅行人数は59万5000人を見
込んでおり、そのうちアジアに渡航される方は合計37万1000人、ハワイやグ
アム・サイパンを含む北米州に渡航される方は合計14万6000人と推計されて
います。
結核感染症課といたしましては、ゴールデンウィークに海外に渡航される
方々に、安全で快適に過ごしていただき帰国することができるよう、
「ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について」という特集
を厚生労働省ホームページに掲載し、海外で注意すべき感染症及びその予防
対策をお知らせしています。
私なりに、ポイントを絞ってみますと…。
○最も感染の可能性が高いのは、コレラや細菌性赤痢、A型肝炎、腸チフス
など、食べ物や水を介した消化器系の感染症。
したがって、海外では、十分火の通った食べ物を食べる、生水は飲ま
ないようにするといった注意が必要です。
○海外では、動物や蚊・マダニなどが媒介する病気が流行していることが
あり、注意が必要です。
例えば、蚊を介して感染する感染症は、マラリア、デング熱、チクン
グニア熱、ジカウイルス感染症、黄熱など、熱帯・亜熱帯地域を中心に
流行しています。
アジア、アフリカ、中南米などの熱帯・亜熱帯地域に渡航される方々
は、虫除けのローションやスプレーを使用する、長袖・長ズボンを着用
する、素足でのサンダル履きは避けるなど、蚊やマダニに刺されないよ
うにご用心ください。
○中国、エジプトでは、鳥インフルエンザの患者さんが発生しています。
こうした国々では、ニワトリやアヒルを飼育している場所や生きた鳥
が売買されている市場には近づかない、また、鳥の死骸やフンにはさわ
らないようにしてください。
○サウジアラビアなどの中東諸国では、中東呼吸器症候群(MERS)が発生
しています。
MERSの患者さんやMERSコロナウイルスの感染源となっているラクダと
の接触、未殺菌のラクダ乳などを避けるようにしましょう。
また、東南アジアを中心に麻しん、風しんの感染には注意が必要です。
特に、近年、わが国の一部地域において流行した麻しんについては、海外
からの輸入症例が端緒となっています。
こうした地域に渡航される方は、麻しんや風しんを国内に持ち込まないた
めにも、先ずは麻しん・風しんの抗体検査、必要があればワクチン接種をさ
れることをお勧めいたします。他にも、破傷風や狂犬病など、海外で注意す
べき感染症もあります。
渡航先ではどのような感染症が流行し、どの点に注意しなければならない
のか、ぜひ一度は、渡航前に確認していただきたいものです。
そして、万が一、帰国時に発熱や咳、下痢、具合が悪いなど、体調に不安
がある場合や、動物に咬まれたり、蚊に刺されたなど、健康上心配なことが
ありましたら、お気軽に厚生労働省の各検疫所の検疫官までご相談ください。
検疫所で検査が必要な場合などは、即時に対応させていただきます。
また、帰国した後、自宅等で体調が悪くなり医療機関を受診される時には、
適切な診断治療のためにも、必ず渡航歴をお伝え下さい。
さて、現在の海外感染症への注意喚起のポスターの見出しは、次のとおり
です。
・蚊 意外にキケンあり (「海外に危険あり」をもじって)
・鳥 扱い注意 (「取扱注意」をもじって)
・動物とは 離し上手に (「話し上手」をもじって)
担当者のセンスが伺えますが、
・受診の時は 渡航歴 (もじりなし)
も加えていただき、海外渡航時には旅のお供として、ぜひ覚えていってい
ただければ幸いです。
ゴールデンウィーク中とはいえ、現場で感染症対策を担当する医療関係者
や行政関係者の皆さんは、万が一という際には休日返上で取り組んでいただ
くことになります。
現場の皆さんには大変申し訳ない気持ちでいますが、ヒトの生命を守る仕
事の宿命であります。
検疫所も大忙し、私たち結核感染症課も万が一に備えて在京待機など、抜
かりなく対応してまいります。
渡航される皆さんにおかれましては、健康と笑顔が保たれるよう、くれぐ
れも感染症予防には留意をしていただきたいと願うばかりです。
Will make me feel alright!
※ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について、詳しくはこ
ちらまで。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
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開催します。3分程度で記入できるアンケートです。
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ださい。
アンケート期間は本日より5月31日迄です。
ぜひご協力くださいますようお願いいたします。
<アンケート開始はコチラ>
https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/
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