感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-04-21

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.294(2017年4月21日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆2017年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマを募集しています
 ◆ゴールデンウィークなどで海外旅行を計画している方、麻しんにご注意
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第14週(第14号)(2017年4月21日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は3.98〜インフルエンザの発生状況を
  公表しました(2017年4月21日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年4月14日〜2017年4月21日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.51「地域のチカラ」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
 ◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケート
  にご協力ください

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 ゴールデンウィークなどで海外旅行を計画している方、麻しんにご注意く
ださい。
 また、2017年度「世界エイズデー」の国内向けキャンペーンテーマを6月
5日(月)まで募集しております。奮ってご応募ください。
 
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆2017年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマを募集しています

 厚生労働省と公益財団法人エイズ予防財団は、毎年12月1日の世界エイズ
デーに向けて、国内キャンペーンのテーマを設定しています。
 多くの方にエイズについて考えて頂けるように、エイズ予防情報ネット
(API-Net)を通じてテーマ案を広く募集しています。
 募集締切は、6月5日(月)です。詳細は以下のWEBサイトをご覧ください。 

<2017年度「世界エイズデー」キャンペーンテーマについて>
http://api-net.jfap.or.jp/lot/2017camp_theme.html


◆ゴールデンウィークなどで海外旅行を計画している方、麻しんにご注意

 麻しんはかつては乳幼児に多い病気でしたが、近年では海外旅行から帰国
して発症した方を発端として集団発生事例が起こっています。
 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされ、高熱と全身の発しんを
伴う感染症です。空気感染によっても人から人へ伝播します。
 潜伏期間が1〜2週間ありますので、元気に帰国してもその後に発症するこ
とがあり、罹患するとまれですが亡くなる可能性もあります。
 予防が重要で、MR(麻しん・風しん混合)ワクチンの接種が有効な予防法
です。
 ゴールデンウィークなどで海外旅行を計画している方は、麻しんの罹患歴
やワクチン接種歴が明らかでなければ、MRワクチンの接種を積極的に検討し
てください。

<厚生労働省 麻しんについて(日本語版)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
<厚生労働省 Measles(英語版)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles_eng/index.html
<国立感染症研究所 麻疹とは>
http://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ma/measles.html
<厚生労働省検疫所FORTH 海外渡航のためのワクチン>
http://www.forth.go.jp/useful/vaccination.html
<WHO 各国の麻しん報告数(2016年9月〜2017年2月)>
http://www.who.int/immunization/monitoring_surveillance/burden/vpd/surveillance_type/active/big_measles_reportedcases6months.jpg?ua=1


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第14週(第14号)(2017年4月21日)
 咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は第11週以降減少が続いています。
 その他、注目すべき感染症として、麻しんを取り上げています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は3.98〜インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2017年4月21日)

 2017年第15週(4月10日〜4月16日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は3.98となり、前週の5.06よりも減少し
ました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年4月14日〜2017年4月21日掲載)
2017年04月20日 ポリオ−小児麻痺(10の事実)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04201304.html
2017年04月20日 チクングニア熱の発生報告(更新)− パキスタン
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04200936.html
2017年04月19日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新11)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04191121.html
2017年04月18日 公衆衛生における10年 2007−2017:WHO事務局長より
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04181453.html
2017年04月18日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新12)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04181110.html
2017年04月17日 ポリオの予防接種への注意喚起 ― 海外安全情報
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04171003.html


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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.51「地域のチカラ」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 去る4月14日、熊本県庁において「熊本地震犠牲者追悼式」が執り行われ
ました。
 御遺族や関係者など多数の方々とともに私も参列し、お祈りを申し上げて
きました。

 昨年、2度にわたる震度7の激震を観測したこの大きな地震で犠牲となられ
た方々は、災害関連死を含め225名にも及びます。
 また、現在も約4万7000名の方々が、仮設住宅などでご不便な暮らしを余
儀なくされています。
 ここに改めまして、この地震により亡くなられた方々と御遺族の皆様にお
悔やみを申し上げますとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上
げます。

 思い起こせば、昨年の発災時、私も被災地に出向き、避難所等における季
節性インフルエンザやノロウイルスなどのアウトブレイクをどのように未然
に防いでいくか、国立感染症研究所の専門家の方々や保健医療関係者の方々
とともに取り組みましたが、おかげさまで感染症の大きな流行は起きません
でした。
 これは被災地で活躍された関係者の方々のご尽力の賜物であったことはも
ちろんですが、加えて、被災された住民の皆様の「心配り」もあったからで
はないかと思います。

 それを裏付けるかのように、追悼式では、蒲島郁夫熊本県知事がご挨拶の
中で、
「トイレを使われた高齢者の手を洗ってあげるため、水が入ったやかんを持
って待っている子どもたち、食事の配膳や物資の仕分けを率先して行う子ど
もたち、多くの避難所で大人に負けない子どもたちの活躍がありました。」
と述べられ、また、ご遺族代表の冨永真由美さんのご挨拶の中で、
「家の前に「うちは水が出ますので、トイレは自由にお使い下さい」と立て
札を立てられた方。「お隣が高齢の方だから水くみに行ったら、必ず分けて
あげるの」とおっしゃる方。皆大変な中で気遣いや手助けを始められ、そ
れを続けてらっしゃる姿が目に留まるようになってきました。」
と、お話になりました。

 感染症対策において、手洗い、トイレ、食品衛生は大変重要な事項ですし、
それらに適切に対応するためにも「水」は不可欠なものです。
 そのため、仮設トイレや給水車などは、被災地支援の必須アイテムなので
すが、初動時には十分に満たせない場合もあり得ます。
 そうした時こそ、地域における助け合い、住民の皆さん同士の助け合いが、
大きな力になります。

 「弱っている方々を皆で支える」、こうした地域の心配りがあったからこ
そ、熊本地震では感染症の流行を抑えられたのかもしれない…。
 追悼式でのご挨拶を拝聴しながら、かような思いが私の心によぎりました。
 まさに「地域のチカラ」です。

 「地域のチカラ」は、感染症対策における様々な場面で試されています。
 直近では、山形県で発生している麻しんへの対応です。
 バリ島で麻しんに感染した男性が端緒になり、自動車教習所及び宿泊施設
に関連して山形県の内外に麻しんの感染が拡がり、山形県の報道発表資料に
よりますと、4月20日現在、本件での感染者数は60例となっています。
 感染者が受診した医療機関の医師や立ち寄った施設の職員の方が感染する
などの二次感染、さらに三次感染も確認されておりますが、現在は山形県の
東置賜郡と酒田市で感染が続いている模様です。
 管轄の保健所や地元医師会・医療機関などの関係者の方々の感染拡大防止
へのご尽力もさることながら、住民の皆様にはぜひ麻しんのことを良く知っ
ていただき、適切な受診やワクチン接種などに取り組んでいただきたいと思
います。

 麻しんによる亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を防ぐためにも、「地域のチカ
ラ」をぜひ発揮して欲しいと、心から願うばかりです。


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◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートに
 ご協力ください

 当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートを
開催します。3分程度で記入できるアンケートです。
 皆様に役立つ情報発信につなげるため、ご意見・ご感想などを聴かせてく
ださい。
  アンケート期間は本日より5月31日迄です。
 ぜひご協力くださいますようお願いいたします。

<アンケート開始はコチラ>
https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/

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