感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-04-14

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.293(2017年4月14日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケート
  にご協力ください
 ◆ハチミツを与えるのは赤ちゃんが1歳を過ぎてから。
▼審議会・研究会等▼
 ◆第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催
  しました(2017年4月10日)
 ◆第4回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました(2017年4月11日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第13週(第13号)(2017年4月14日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は5.06〜インフルエンザの発生状況
  を公表しました(2017年4月14日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年4月7日〜2017年4月14日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.50「永遠の課題」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします

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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 4月10日に第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部
会を、4月11日に第4回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました。
 また、当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケ
ートへのご協力をよろしくお願いいたします。
 
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートに
 ご協力ください

 当メールマガジン「感染症エクスプレス@厚労省」に関するアンケートを
開催します。3分程度で記入できるアンケートです。
 皆様に役立つ情報発信につなげるため、ご意見・ご感想などを聴かせてく
ださい。
  アンケート期間は本日より5月31日迄です。
 ぜひご協力くださいますようお願いいたします。

<アンケート開始はコチラ>
https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/


◆ハチミツを与えるのは赤ちゃんが1歳を過ぎてから。

 赤ちゃんのお世話をする方(お母さん・お父さん・おばあちゃん・おじい
ちゃん・親族・その他)へ注意喚起をお願いいたします。
  1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症
にかかることがあります。
 ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
 ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。
 1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品
は与えないようにしましょう。

<ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html


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▼審議会・研究会等▼
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◆第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催し
 ました(2017年4月10日)

 4月10日に第26回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品
衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と
合同で開催しました。
 今回は、HPVワクチンについて、平成29年11月末までの副反応疑い報告を
基に審議が行われ、これまでの報告において当該ワクチンの安全性につい
て新たなシグナルの検出はなく、従前通りの評価とされました。

 また、研究班(厚生労働科学研究 研究代表者:祖父江友孝・大阪大学教
授)から、第23回同部会(2016年12月)で報告した全国疫学調査について
の追加分析結果の報告があり、「HPVワクチン接種歴のない者においても、
HPVワクチン接種後に報告されている症状と同様の『多様な症状』を呈する
者が一定数存在した」との結論に変更はありませんでした。

<第26回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成
29年度第1回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会
(合同開催) 資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161332.html


◆第4回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました(2017年4月11日)

 4月11日に第4回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました。
 本小委員会では、これまでの委員等の発言を踏まえて改正案の叩き台が
示され、その内容について追加の議論がなされました。
 今後は予防指針改正案が示され、厚生科学審議会感染症部会にはかられ
る予定です。

<エイズ・性感染症に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000161620.html

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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第13週(第13号)(2017年4月14日)

 流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数が増加しました。
 また、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報告数
は第6週以降増加が続いています。

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は5.06〜インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2017年4月14日)

 2017年第14週(4月3日〜4月9日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は5.06となり、前週の6.78よりも減少
しました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年4月7日〜2017年4月14日掲載)
2017年04月11日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新11)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/04111053.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.50「永遠の課題」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 最近は感染症関係にまつわる悲しい出来事がいくつか起こり、意気消沈し
ています。

 まず、既に報道でご存じのとおり、この3月末に乳児ボツリヌス症で生後
6ヶ月の赤ちゃんが死亡されました。
 亡くなられた赤ちゃんとご遺族の方には、心からお悔やみ申し上げます。

 この赤ちゃん、生後4カ月ごろから市販のジュースに混ぜながらハチミツ
を摂取していたところ、けいれんや呼吸症状などの神経症状が発症して入
院。
 治療の甲斐なく、乳児ボツリヌス症で荼毘に付されました。
 摂取していたハチミツからは、ボツリヌス菌が検出されました。

 乳児ボツリヌス症は、1歳未満の乳児にみられる疾患です。
 ハチミツにはボツリヌス菌が存在することがあることから、離乳が完了し
て腸内環境が整っていない場合は、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出す
ため、ボツリヌス症を引き起こすことがあります。
 ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、亡くなられることもま
れながらあります。
 (なお、1歳以上の方にとっては、ハチミツはボツリヌス症のリスクの高
い食品ではありません。)

 この件を調べていたところ、「乳児にハチミツを与えない」ことは「育児
の常識」とのご意見があった一方、実はこのことを知らない方々も、若い世
代を中心に少なからずいることがわかりました。
 確かに、ハチミツには「1歳未満の乳児には与えないで下さい」との表示
はありますし、母子健康手帳にも同様の記載があり、保健師さんも現場でご
指導いただいているかと思います。
 ですが、親子が孤立化するケースもある最近の子育て事情を考えますと、
全ての親御さんや赤ちゃんのお世話をする方々にこうした情報を行き渡らせ
るためには、根気強く普及啓発に取り組んでいかなければなりません。

 かくいう私たちも、各種通知や発表、ツイッターやWEBサイトの活用など、
情報提供に努めていますが、こうした状況を踏まえますと、もう一歩の工夫
や努力をしていかなければなりません。
 改めて、普及啓発や注意喚起の難しさを痛感しております。

 もうひとつの出来事は、オウム病。
 研究班の報告によりますと、これまでに2名、妊婦の方がオウム病で死亡
されたことがわかりました。
 亡くなられた妊婦の方とご遺族の方には、心からお悔やみ申し上げます。
 国内で妊婦の方がオウム病で亡くなったケースが初めて判明したことから、
詳細解明については、研究班で調査に取り組んでいただ
いています。

 オウム病はインコやオウム、ハトの糞に含まれるオウム病クラミジアを吸
入することで感染する人獣共通感染症です。
 突然の発熱や呼吸器症状を呈し、重症化すると死亡する場合もありますが、
年間感染者数も多くないことから、感染症の中でも認知度が高くないようで
す。

 オウム病の感染予防は動物由来感染症ハンドブックや厚生労働省のWEBサ
イトでも周知しています。
 ポイントは、トリとの接し方や飼育などに十分注意すること。
 トリに触ったら手洗いをする、トリに口移しでエサを与えないこと、トリ
を飼う時はケージ内をこまめに清掃することなどが重要です。
 また、現時点では不明な点もありますが、医療現場の方々には、妊婦の方
が発熱と呼吸器症状を呈した場合、オウム病もぜひ鑑別疾患のひとつに入れ
ていただければと思います。

 「知識こそ最良のワクチン」という言葉が示すように、感染症予防のため
には、まずは一人ひとりが予防知識を身につけていただき、さらにそれを実
践していただかなければなりません。
 しかし、興味を引き付ける内容で広報や情報提供を継続的に行ったとして
も、世の中全体にはなかなか伝わらないのが実情です。
 普及啓発や注意喚起について、どうしたら実効性の高いものにできるのか
まさに「永遠の課題」。
 何か妙案がないか、思案の真っ只中にいるところです。


<ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html

<動物感染症由来ハンドブック>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000155227.pdf

<動物由来感染症>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index.html



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