感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-03-31

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.291(2017年3月31日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼審議会・研究会等▼
 ◆第20回感染症部会を開催しました(2017年3月27日)
 ◆新型インフルエンザ等対策有識者会議 医療・公衆衛生に関する分科会
 (第8回)を開催しました(2017年3月27日)
 ◆第148回エイズ動向委員会を開催しました(2017年3月29日)
 ◆新型インフルエンザ等対策有識者会議(第14回)が開催されました
 (2017年3月30日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第11週(第11号)(2017年3月31日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は7.71〜インフルエンザの発生状況
  を公表しました(2017年3月31日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
  (2017年3月24日〜2017年3月31日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.48「My Dear Fellow」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします

 
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 3月27日に「第20回感染症部会」「第8回医療・公衆衛生に関する分科会」
を開催しました。また、3月29日に「第148回エイズ動向委員会」を開催しま
した。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。


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▼審議会・研究会等▼
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◆第20回感染症部会を開催しました(2017年3月27日)

 今回の感染症部会では、新型インフルエンザ対策におけるファビピラビル
(商品名アビガン)を使用する基準や備蓄の必要性、免疫抑制患者等のハイ
リスク患者や重症患者等が投与対象者とするなど、厚生科学審議会としてア
ビガンのあり方の整理が行われました。
 また、抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会が作成し、薬剤耐性
(AMR)に関する小委員会での了承を経た「抗微生物薬適正使用の手引き 第一版」
についても更に審議しました。いずれも活発な議論が行われ、了承されました。

<厚生科学審議会 (感染症部会)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127717


◆新型インフルエンザ等対策有識者会議 医療・公衆衛生に関する分科会
 (第8回)を開催しました(2017年3月27日)

 3月27日に新型インフルエンザ等対策有識者会議 医療・公衆衛生に関す
る分科会(第8回)を開催しました。
 厚生科学審議会感染症部会の取り纏めを受け、新型インフルエンザ対策に
おけるアビガンを使用する場面や使用する場合の自治体との連携等が整理さ
れました。

<新型インフルエンザ等対策有識者会議 医療・公衆衛生に関する分科会(第8回)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000157877.html


◆第148回エイズ動向委員会を開催しました(2017年3月29日)

 3月29日に第148回エイズ動向委員会を開催しました。
 平成28年第4四半期及び平成28年度年間報告の速報値を発表しました。
 新規HIV感染者報告数は1,003件、新規エイズ患者報告数は437件で合計は
前年の1,434人より僅かに増加しました。

 エイズ発症で感染が明らかになる割合が依然として3割を超えており、早
期発見は個人においては早期治療、社会においては感染拡大防止に結びつく
ため、自治体や各医療機関におかれましては、HIV/エイズの予防啓発及び検
査に関する情報提供など、引き続きご協力をお願いします。

<エイズ予防情報ネット:エイズ動向委員会資料>
http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html


◆新型インフルエンザ等対策有識者会議(第14回)が開催されました
 (2017年3月30日)

 3月30日に新型インフルエンザ等対策有識者会議(第14回)が開催されま
した。
 新型インフルエンザ対策として、バイオテロ等の危機管理の観点を踏まえ、
ハイリスクグループに限定されない多くの重症患者を投与対象者とすること
とし、アビガンの備蓄目標量を約200万人分とすることで了承されました。

<新型インフルエンザ等対策有識者会議>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第11週(第11号)(2017年3月31日)

 咽頭結膜熱の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同
時期と比較してかなり多くなっています。
 また、感染性胃腸炎、水痘、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点
医療機関当たり報告数は増加しました。
  
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は7.71〜インフルエンザの発生状況を公
 表しました(2017年3月31日)

 2017年第12週(3月20日〜3月26日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は7.71となり、前週の10.33よりも減少
しました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


◆IASR  Vo.38, No.3 (No.445)(2017年3月)

 特集は「麻疹 2016年」です。
「関西国際空港内事業所での麻疹集団感染事例について」や、
「尼崎市における2016年の麻疹発生状況」、
「首都圏内の空港に関連する遺伝子型D8の麻疹発生事例について」
等の記事があります。

IASR(病原微生物検出情報 月報)2017年3月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年3月24日〜2017年3月31日掲載)
2017年03月30日 撲滅への進展を脅かす麻疹の流行− ヨーロッパ
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03301412.html
2017年03月29日 黄熱の発生報告 − スリナム
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03291448.html
2017年03月27日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新9)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03271346.html
2017年03月27日 髄膜炎菌感染症の発生報告−ナイジェリア
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03271103.html
2017年03月24日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新8)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03241126.html
2017年03月24日 ジカウイルス感染症の発生国への旅行者に向けた注意情報
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03241121.html
2017年03月24日 結核(10の事実)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/03241113.html


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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.48「My Dear Fellow」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 山形県の自動車教習所に通っていた10〜20代の方々を中心に、麻疹の感染
が発生。
 2017年3月31日現在で59名の本件に関係した感染が確認されています。
 この教習所には全国各地から合宿参加者が集まっていたこともあり、発症
者は山形県外にも拡がっている状況です。
 麻疹は感染力は非常に強いため、今後、免疫力のない方々への感染の拡が
りが心配です。
 感染拡大を防ぐためにも注意喚起を行うとともに、ワクチンの接種を勧め
ていきます。

 さて、3月は卒業・別れの季節。
 各地で卒業式や修了式が開催されていますが、先日、国立感染症研究所
(感染研)において、実地疫学専門家養成コース(Field Epidemiology  
Training Program Japan (FETP-J))第17期生の修了式が開催されました。
 私もお祝いの言葉を贈るため、修了式に出席してまいりました。

 今回、FETP-Jを修了されたのは、6名の研修生。
 この2年間、麻疹の流行や熊本地震の支援など、現地での感染症危機管理
事例(アウトブレイク)の情報収集、リスク評価、実地疫学調査などをはじ
め、公衆衛生の現場で必要とされる疫学・統計学及び関連法規に関する基礎
知識などについて、学ばれていました。
 この研修中、結核感染症課で数ヶ月間、一緒に過ごしてくれた研修生もお
り、私にとっても思い出深いメンバーです。
 今までのFETP-Jの卒業生同様、出身母体である自治体や病院等に戻られても、
この2年間で身につけたスキルを生かして、今後もますます頑張って欲しい
ものです。
 また、研修生の皆さんを親身に指導していただいた感染研の先生方やスタ
ッフの方々にも、御礼を申し上げたいと思います。

 卒業といえば、人気アイドルグループ・ももいろクローバーZ(ももクロ)
のメンバーである有安杏果さんが、このたび日本大学芸術学部写真学科を卒
業されたとのこと。
 大学生だったことは今まで公表されていなかったのですが、卒業制作の作
品が写真学科奨励賞を受賞されたということもあり、報道で大きく取り上げ
られました。
 なぜ、有安さんをあさコラムで…というと、実は2014年(平成26年)の大
晦日、ももクロがNHK紅白歌合戦に出場した際、有安さんはインフルエンザに
罹患したため出場を辞退したことがあったからです。

 本番前々日の12月29日の夜から発熱し、インフルエンザと診断され、自宅
で療養していた有安さん。
 抗インフルエンザ薬で大晦日には既に熱が下がっていたそうですが、自分
不在のももクロが紅白歌合戦でどのように歌うか、TV中継を見ていました。
 曲名は「My Dear Fellow」。ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手の
当時の入場曲です。
 ももクロの残り4名のメンバーの衣装には、寄せ書きが入った有安さんの
衣装があちこちに移されていて、会場全体がペンライトで有安さんのイメー
ジカラーの緑一色に。
 そして、メンバーの佐々木彩夏さんが、有安さんの大きなお面を出して盛
り上げた姿を見て、有安さんは感激のあまり涙が止まらなかったとのこと。

 そうなのです!
 有安さんのように、インフルエンザや他の感染症にかかった時は、無理を
しないでしっかり療養しましょう。
 仕事や用務は、必ず仲間が助けてくれます。
 他人へ感染させないためにも、仲間を信じてじっくり休むこと。
 感染症に罹患した時こそ、休む勇気が大切です。

 結核感染症課も、この4月1日付で17名が異動予定です。
 これまで、私が不在の時でも感染症対策のために尽くしてくれた仲間たる
課員の皆には、何と申し上げてよいのか感謝の言葉も見つかりません。
 色々とたくさん、助けてくれました。
 この場を借りて、心から御礼を申し上げます。

 また、自治体で感染症対策に取り組んでいた皆様や病院等で感染症治療の
活躍されていた皆様の中で、今回、卒業・異動される皆様。
 これまでのご尽力に、心から御礼を申し上げます。
 新しいステージでのご活躍を祈念しています。

 ちなみに、私は異動いたしません。
 卒業はまだ先の様みたいです。
 4月からも、あさコラムをどうぞよろしくお願いいたします。

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