感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-02-17

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.285(2017年2月17日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆3月1日〜7日は「子ども予防接種週間」です
 ◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画�「医療における適正使用の取組−世界と日本−」
▼審議会・研究会等▼
 ◆第6回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
  ワクチン評価に関する小委員会を開催しました(2017年2月10日)
 ◆第7回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催しました(2017年2月15日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第5週(第5号)(2017年2月17日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は28.57〜インフルエンザの発生状況を
  公表しました(2017年2月17日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2017年2月10日〜2017年2月17日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.42「チョコレート」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
 
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 2月15日に第7回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を、2月10日に
第6回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会ワク
チン評価に関する小委員会を開催しました。
 また、3月1日〜7日は「子ども予防接種週間」です。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆3月1日〜7日は「子ども予防接種週間」です

 平成29年3月1日(水)〜7日(火)までの7日間、「子ども予防接種週間」
を実施します。
 この時期に、4月からの入園・入学に備え、保護者の方々の予防接種への
関心を高め、接種漏れを見直していただくため、予防接種に関する取組を各
地の協力医療機関等において実施いたします。 
 また、各地の協力医療機関に対して、土日や平日の夜間などに予防接種が
受けられる体制を整備していただくようお願いするとともに、保護者からの
相談対応や広報についても充実させていきます。
 医療機関の皆様におかれましては、予防接種の実施や普及啓発等に、ご理
解とご協力をお願いします。

<平成28年度「子ども予防接種週間」の実施について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000150611.html 
<日本医師会ホームページ:子ども予防接種週間>
http://www.med.or.jp/vaccine/
<子ども予防接種週間ポスター>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000150782.pdf 


◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画�「医療における適正使用の取組−世界と日本−」

 2016年11月11日に開催しました第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”
に関する国際会議のプログラムの一つである「厚生労働省セッション〜薬剤耐
性(AMR)対策〜」において、国立国際医療センター病院 国際感染症センター
長の大曲貴夫先生に「医療における適正使用の取組−世界と日本−」というタ
イトルで講演していただきました。

 はじめに日本の医療現場でのAMRの現状についてお話しがあり、持続可能な
医療を提供するためには、アクションプランに基づき国民全体を巻き込んだ
AMR対策を行うことの重要性についてお話しがありました。

 私たち一人ひとりが、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をす
ることで、薬剤耐性を広げないようにしましょう。

 本セッションに参加された方、参加できなかった方も、ご覧いただき今後
の活動に役立てていただけますと幸いです。

<医療における適正使用の取組−世界と日本− 大曲貴夫先生(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=iRIx86VJFC4&feature=youtu.be

<One Healthの取り組み>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113218.html

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▼審議会・研究会等▼
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◆第6回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
 ワクチン評価に関する小委員会を開催しました(2017年2月10日)

 今回の小委員会では、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン、
帯状疱疹ワクチンについて、それぞれファクトシートが報告され、それらに
基づき審議が行われました。両ワクチンとも、引き続き小委員会で検討を行
うこととなりました。

<第6回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会予
 防接種ワクチン評価に関する評価小委員会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000151506.html


◆第7回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催しました(2017年2月15日)

 2月15日に「第7回 新型インフルエンザ対策に関する小委員会」を開催し、
新型インフルエンザにおける抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について、
議論されました。
 医療・医薬品作業班から臨床的観点で論点整理された「新型インフルエン
ザ対策におけるアビガン錠のあり方について(案)」の報告を受けて、小委
員会では公衆衛生的な観点からの論点について活発に意見が交換されました。

<第7回新型インフルエンザ対策に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000151792.html

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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第5週(第5号)(2017年2月17日)

 流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時
期と比較してやや多くなっています。
 また、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たり報
告数は増加しました。
 その他、注目すべき感染症として、インフルエンザを取り上げています。
 
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は28.57〜インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2017年2月17日)

 2017年第6週(2月6日〜2月12日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は28.57となり、前週の38.14よりも減
少しました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年2月10日〜2017年2月17日掲載)
2017年02月14日 コレラの発生状況− ソマリア(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02141117.html
2017年02月13日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新3)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02131310.html
2017年02月13日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生報告(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02130959.html
2017年02月10日 ジカウイルス感染症の発生状況について (更新3)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02101439.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.42「チョコレート」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 ジカウイルス感染症(ジカ熱)が感染症法の「4類感染症」に指定されて
から、1年が経ちました。
 昨年は夏の蚊対策強化月間などが功を奏したのか、国内定着事例は確認さ
れませんでした。
 しかし、海外からの輸入事例は確認されていますので、今年も蚊の駆除を
はじめとした蚊媒介感染症対策について、どうぞよろしくお願いいたします。

 さて、去る2月14日は「バンレンタインデー」。
 女性が男性に告白できる日として定着して久しいですが、皆さんも職場や
学校、家庭などで、チョコレートのプレゼントが行き来したのではないでし
ょうか?

 調べてみますと、バレンタインデーはキリスト教司祭の「バレンタイン」
が由来となっています。
 戦争に出陣する兵士となるため、若者の結婚が禁止だった3世紀のローマ。
 この状況を憂いたバレンタイン司祭が、愛を貫く若者たちを密かに結婚さ
せていたため、ローマ皇帝から迫害を受けて処刑されたのが西暦269年(270
年説もあります)2月14日です。
 その200年後のこの日、恋人達のために生命を落としたバレンタインを守
護聖人として祀り、祈りを捧げたのがバレンタインデーの始まりだそうです。

 西欧では恋人達がプレゼントやカードを贈り合うバレンタインデーですが、
記録によりますと1936年(昭和11年)、神戸にあるモロゾフ製菓さんが初め
てわが国にこの日を紹介したとのこと。
 1950年代に入り、「女性から愛する男性へチョコレートを贈る日」 とし
て、製菓会社さんや百貨店などが行ったキャンペーンから端を発し、定着し
ていきました。
 1970年代以降、「本命チョコ」や「義理チョコ」などの言葉が生まれるな
ど、激しいチョコレート商戦が繰り広げられる中、わが国ならではイベント
として拡大し、今日に至っています。
 なんと、わが国のチョコレートの年間消費量の4分の1が、この日に消費さ
れているとか。

 さて、このチョコレート、実はインフルエンザウイルスへの予防効果があ
るらしいのです。
 「えぇ?ホント?」とつい疑いたくなりますが、日本チョコレート・ココ
ア協会などによりますと、チョコレートやココアに含まれるココアポリフェ
ノールの効果には、血圧低下や動脈硬化予防といった生活習慣病の予防効果、
脳機能の改善効果、アレルギーの改善、便通改善などの他に、インフルエン
ザウイルスの感染抑制効果があるようです。
 ココア熱水抽出物の抗インフルエンザ効果についての研究レポートを読む
と、試験管での実験や動物実験などではその感染抑制効果が確認されていま
すが、ココア飲料を用いた人への臨床実験では明らかな有意差はありません
でした。しかし、免疫細胞であるナチュラルキラー細胞の活性については、
ココア摂取群は比較対照群に対して、上昇程度が有意に高いことが分かった
とのことです。

 もちろん、チョコレートやココアは医薬品ではありませんので、科学的根
拠を持ってインフルエンザの予防や治療ができるものではありません。
 とはいえ、こうした食の研究結果の積み重ねによっては、健康に役立つ機
能性食品として認知されていく可能性もあります。

 何はともあれ、国生さゆりさんの「バレンタイン・キッス」やPerfumeの
「チョコレイト・ディスコ」などの定番曲のとおり、いくつになってもドキ
ドキ・ワクワクのバレンタインデー。
 甘い甘いチョコレート(※結核感染症課女性陣からの嬉しい義理チョコ)
を美味しくいただきながら、
 「ワクチンや医薬品ではなく、食品であるチョコレートでちょこっとした
予防ができるものだろうか?」
 と、近未来のインフルエンザ対策のあり方を考えている今日この頃です。

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