感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-02-10

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.284(2017年2月10日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画②「世界レベル及び国レベルでのAMR対策」
▼審議会・研究会等▼
 ◆第1回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を開催しました(2017年2月3日)
 ◆第8回医療・医薬品作業班会議を開催しました(2017年2月3日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第4週(第4号)(2017年2月10日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は38.14〜インフルエンザの発生状況
  を公表しました(2017年2月10日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2017年2月3日〜2017年2月10日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.41「世のため人のため」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
 
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 2月3日に第1回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会と第8回医療・医薬品作
業班会議を開催しました。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画②「世界レベル及び国レベルでのAMR対策」

 2016年11月11日に開催しました第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”
に関する国際会議のプログラムの一つである「厚生労働省セッション〜薬剤耐
性(AMR)対策〜」において、FAOアジア太平洋地域事務所上級動物生産衛生担
当官のカティンカ・デバログ先生に「世界レベル及び国レベルでのAMR対策」と
いうタイトルで講演していただきました。

 抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性(AMR)感染症が重大な危機であるとの認識
が国際的に高まっており、持続可能な医療の提供のためには、世界規模での取
組が必要であるとの認識が共有されてきています。カティンカ先生の講演では
WHO行動計画の内容、OIE、FAOでの取組ついて説明があり、ヒト、動物、環境と
いった垣根を越えた分野横断的なAMR対策の重要性ついてお話しがありました。

 本セッションに参加された方、参加できなかった方も、ご覧いただき今後の
活動に役立てていただけますと幸いです。

<世界レベル及び国レベルでのAMR対策  カティンカ・デバログ先生(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=cX7U39eaxow&feature=youtu.be

<One Healthの取り組み>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113218.html

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▼審議会・研究会等▼
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◆第1回薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会を開催しました(2017年2月3日)

 薬剤耐性(AMR)対策アクションプランの目標のひとつである薬剤耐性動向
の監視・調査についての検討会を開催しました。医療領域だけでなく、農畜
水産領域や食品、環境を含めた、ワンヘルス・アプローチによる動向調査を
目指し、今回の検討会では、各分野のサーベイランスの概要に対する相互の
理解を深め、課題等について意見交換が行われました。

<薬剤耐性ワンヘルス動向調査検討会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-kenkou.html?tid=412188


◆第8回医療・医薬品作業班会議を開催しました(2017年2月3日)

 2月3日に厚生科学審議会新型インフルエンザ対策に関する小委員会 第8回
医療・医薬品作業班会議を開催しました。
 抗インフルエンザウイルス薬の一つであるアビガン錠について、新型イン
フルエンザ対策におけるあり方について議論が行われました。
 耐性株の出現のリスクやアビガン錠の有効性や安全性について、委員の間
で活発に意見が交換されました。
 今回の作業班会議で整理された論点については、次に開催される小委員会
に報告することとされました。

<新型インフルエンザ対策に関する小委員会 第8回医療・医薬品作業班会議>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000150507.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第4週(第4号)(2017年2月10日)

 インフルエンザの定点医療機関当たり報告数は第34週以降増加が続いてお
り、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
 また、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎(ロタウイ
ルスに限る)の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
 その他、流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は横ばいとなってい
ます。
 
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は38.14〜インフルエンザの発生状況を公
 表しました(2017年2月10日)

 2017年第5週(1月30日〜2月5日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は38.14となり、前週の39.41よりも減少し
ました。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年2月3日〜2017年2月10日掲載)
2017年02月08日 ブラジルにおける黄熱ワクチンの接種推奨地域の拡大−WHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02081310.html
2017年02月07日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02071154.html
2017年02月06日 緊急事態の1年後も続くジカウイルス感染症の流行−PAHO
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02061139.html
2017年02月03日 ジカウイルス感染症:長い道のり−WHO事務局長より
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02031410.html
2017年02月03日 ジカウイルス感染症の発生状況について (更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02031019.html
2017年02月03日 コレラの発生状況− ソマリア(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/02031017.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.41「世のため人のため」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 インフルエンザ、まだ流行を続けています。
 今季はインフルエンザA型(H3N2)が主流ですが、これからインフルエンザ
B型が増えてきそうです。
 身近にできる予防として、手洗いの徹底、マスクの着用、咳エチケットの
励行をお願いいたします。

 さて、今年も2月から宮崎、沖縄、米国アリゾナで、プロ野球の春季キャ
ンプが開催されています。
 プロ野球好きの皆さんは、選手やチームの動向や仕上がりぶりなど、キャ
ンプ情報を毎日楽しみにしているのではないでしょうか。
 応援しているチームのキャンプに日本各地から赴き、練習を見学しながら、
選手からサインをもらったり、一緒に写真を撮ったり、夜はキャンプ地の美
味しいモノを食べたりと、現地で春季キャンプを楽しむファンの数が、昔と
比べてずいぶん増えたなぁと思います。
 各球団もキャンプツアーを組んだり、スマートフォン用のキャンプアプリ
を提供するなど、熱心にキャンプも盛り上げようとしていることもプラスに
なっていると思います。
 そのおかげもあって、キャンプ地の経済効果への波及も半端ではない数字
になっているようです。

 さて、私が注目している新人選手は、福岡ソフトバンクホークスに入団し
た古谷優人投手、背番号49。
 北海道幕別町の江陵高校出身、惜しくも甲子園出場とはなりませんでした
が、北北海道大会では球速154kmをマークした快速左腕です。
 高卒ルーキーでドラフト2位という上位指名が示すように、球団からも大い
に期待されている逸材です。

 野球の実力もさることながら、この若干18歳の若者は、「世のため人のため、
そしてチームのために全力で頑張る」と、プロ野球選手としてやりたいことに
「社会貢献活動」を掲げています。
 「有名になったら障がい者の人たちを球場に招待したい」と熱く語る決意
の裏には、妹さんの存在があるからだそうです。

 古谷投手の小学3年の妹さんは、先天性サイトメガロウイルス感染症によ
る小児脳梗塞のため左半身のまひ、言語障がいが残っているとのこと。
 サイトメガロウイルスは健康であれば感染しても問題ないのですが、妊婦
さんが初めて感染した場合、胎児への感染が危ぶまれます。
 いわゆるTORCH症候群を引き起こすウイルスですが、この感染症を防ぐため
のワクチンはなく、抗体検査を妊娠を希望する前に行うなどで対応するしか
ありません。
 妊婦さんがサイトメガロウイルスに感染しても、必ず胎児に先天性感染を
起こすわけではありませんが、毎年およそ1,000人ほどの先天性感染が確認さ
れています。

 古谷投手は中学生の時まで、妹さんとどう接したら良いのか戸惑っていた
とのことですが、彼が変わったのは軟式野球部の活動が終わった中学3年生の
夏に妹さんのリハビリに付き添ってから。
 麻痺している左手で積み木を一生懸命に繰り返す妹さんの姿を見て、そう
いう人を助けたい、何か役に立つことをしていきたいと思ったそうです。
 それでもヤンチャな性格は変わらず、野球でテングになっていた古谷投手を
心身ともに更に成長させたのは、江陵高校野球部の谷本献悟監督の熱血指導。
 「監督から鍛えられたのは人間力。人の痛みがわかる選手になれた。」と
語る古谷投手が投げる試合には、いつも妹さんが応援に駆け付けてくれてい
ました。

 「ここまで来られたのは妹のおかげ。投げるときは福岡へ呼びたい。」
 ホークスの工藤公康監督のような左腕のエースとなるべく、家族の見守る
北の大地からプロ野球界へ飛び込んだ古谷投手。
 古谷投手の今後の活躍を励みに、私たちも「世のため人のため」となるよう、
感染症対策に挑んでいきたいと思います。


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