感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-02-03

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
┗━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━╋━┓
   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.283(2017年2月3日)
   >>>>>>>>>┗━┻━┻━┻━┛


■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆公開シンポジウム「新興感染症と向き合う最新の研究と市民の対策」を
  3月10日に開催します(主催:内閣官房)
 ◆「肝炎研究、今、未来」AMED公開報告会を3月11日に開催します
  (主催:AMED)
 ◆第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰の募集を開始しました
 (主催:内閣官房)
 ◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画�「医療におけるAMRの脅威と対策」
▼審議会・研究会等▼
 ◆第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催
  しました(2017年1月24日)
 ◆第2回抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会を開催しました
 (2017年1月30日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第3週(第3号)(2017年2月3日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は39.41〜インフルエンザの発生状況
  を公表しました(2017年2月3日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2017年1月27日〜2017年2月3日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.40「今日は何の日、2月4日」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
 
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
  
 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 1月24日に第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会
を、1月30日に第2回抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会を開催し
ました。
 また、公開シンポジウム「新興感染症と向き合う最新の研究と市民の対策」
を開催します。奮ってご参加ください。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼トピックス▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

◆公開シンポジウム「新興感染症と向き合う最新の研究と市民の対策」を3月
 10日に開催します(主催:内閣官房)

 新型インフルエンザを中心に新興・再興感染症の最新の研究動向・成果を、
第一線の研究者等を招いて、分かりやすく紹介するとともに、様々な観点か
ら、対策の将来像を議論します。
 これにより、新型インフルエンザを含む新興・再興感染症への意識を高め
ることを目指します。さらに、日本におけるウイルス研究や医薬品・診断法
の開発等の重要性について、国民の皆さまに関心を持っていただくことで、
将来、新興・再興感染症が発生した場合のわが国全体の対応力を強化するこ
とを目的としています。
 参加は事前登録となっております。以下URLからお申し込みください。

<公開シンポジウム概要>
https://co-meid-cas.go.jp/ev/sy0310/


◆「肝炎研究、今、未来」AMED公開報告会を3月11日に開催します(主催:AMED)

 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)は、平成28年度肝炎等克服
実用化研究事業の公開報告会「肝炎研究、今、未来」を、3月11日に日経ホール
(東京都千代田区)にて開催します。 
 本事業では、肝炎治療実績の大幅な改善につながるような研究開発を推進し
ています。 
 入場は無料でどなたでも参加できます。プログラムやお申込み(事前登録制)
等の詳細は以下のURLからご確認ください。
 
<AMED公開報告会 概要>
http://www.amed.go.jp/news/event/kanen170311.html 

<シンポジウム開催案内>
http://www.amed.go.jp/content/files/jp/info/kanen170311_flyer.pdf


◆第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰の募集を開始しました
 (主催:内閣官房)

 内閣官房が、第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰の募集を開始し
ました。
 薬剤耐性(AMR)対策の普及啓発活動の取組について募集しています。対
象は個人又は団体で、自薦、他薦を問いません。
 4つの部門(国民部門、医療部門、研究・教育部門、動物部門)で優良事例
を表彰します。
 先進的な取組、又は多くの国民の皆さまや多くの分野に広がるような取組に
ついて、多数の応募をお待ちしております。
 応募方法等詳細は以下の募集サイトからご確認ください。

<第1回薬剤耐性(AMR)対策普及啓発活動表彰の募集について>
https://co-meid-cas.go.jp/amrform/


◆薬剤耐性(AMR)対策オススメ動画�「医療におけるAMRの脅威と対策」

 2016年11月11日に開催しました第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”
に関する国際会議のプログラムの一つである「厚生労働省セッション〜薬剤耐
性(AMR)対策〜」において、アントワープ大学病院 微生物学研究室長の
ヘルマン・グーセンス先生に「医療におけるAMRの脅威と対策」というタイトル
で講演していただきました。

 抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性(AMR)感染症が重大な危機であるとの認識
が国際的に高まっています。講演ではAMRの出現と拡大の現状やヨーロッパ
でのAMR対策の説明があり、抗菌薬の使用の適正化や新抗菌薬や新技術の研
究開発の重要性についてお話しがありました。

 本セッションに参加された方、参加できなかった方も、ご覧いただき今後
の活動に役立てていただけますと幸いです。

<医療におけるAMRの脅威と対策  ヘルマン・グーセンス先生(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=BKs8mhFFL80&feature=youtu.be

<One Healthの取り組み>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113218.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼審議会・研究会等▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催し
 ました(2017年1月24日)

  1月24日に第24回予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を薬事・食品
衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催しました。
 今回は、百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、肺炎球菌(7価及
び13価)、Hib、BCG、日本脳炎、B型肝炎、ロタウイルスの各ワクチンにつ
いて、平成28年10月末までの副反応疑い報告を基に審議が行われ、これまで
の報告において各ワクチンの安全性に重大な懸念は認められないと評価され
ました。
 
<第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000149425.html


◆第2回抗微生物薬適正使用(AMS)等に関する作業部会を開催しました
 (2017年1月30日)

 外来における急性気道感染症と急性下痢症の診療の進め方をまとめた抗微生
物薬適正使用の手引き(仮称)について、たたき台を基に議論を深めました。
 多忙な外来医師でも、患者の理解を促進できるよう、わかりやすい内容にす
る方針となりました。

<薬剤耐性(AMR)に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=401608


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼感染症発生情報▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第3週(第3号)(2017年2月3日)
 インフルエンザの定点医療機関当たり報告数は第34週以降増加が続いてい
ます。
 また、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、手足口病、
伝染性紅斑、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報
告数は増加しました。
 その他、RSウイルス感染症の報告数は増加しています。
 
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は39.41〜インフルエンザの発生状況
 を公表しました(2017年2月3日)

 2017年第4週(1月23日〜1月29日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は39.41となっています。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年1月27日〜2017年2月3日掲載)
2017年01月31日 ブラジルにおける黄熱の流行 ― 海外安全情報
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01311325.html
2017年01月31日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01311200.html
2017年01月30日 黄熱の発生報告 − ブラジル(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01301436.html
2017年01月27日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生報告(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01271031.html
2017年01月27日 コレラの発生状況− イエメン
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01271029.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼編集室からのお知らせ▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆「あさコラム」vol.40「今日は何の日、2月4日」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
 皆様からの感想のメール、誠にありがとうございます。執筆の励みとなっ
ています。

 前回は献血事業における感染症予防のお話を書きましたが、その中で、私
の献血回数(139回)についてのご質問をいただきましたので、その点につい
て補足します。
 学生時代からこまめに献血には取り組んできましたが、社会人になってか
らは、年2回実施されている省内献血(400ml献血)を中心に献血をしていま
した。
 しかし、東日本大震災を契機に、自分ができる身近なボランティアは何か
と考え、月1〜2回、土日や祭日に成分献血に取り組みました。

 また、他者からの血小板輸血を頻繁に行った白血病や再生不良性貧血など
の患者さんには、通常の血小板輸血では拒絶反応を起こすなど効果が乏しく、
HLA(ヒト白血球抗原)型の適合した血小板の輸血が必要となります。
 そのため、協力できる献血者のHLA等をあらかじめ登録し、日本赤十字社
(以下、日赤)の血液センターから要請を受けた際、日時を合わせて血小板
献血をしてHLAが適合した患者さんの治療に役立ててもらう「HLA適合血小板
献血制度」があり、こちらにも協力をしています。

 非血縁者間でHLA型の適合する確率は数百人から数万人に1人ですから、登
録後にこの要請を日赤から受けた時には、「自分とHLAが一致する見知らぬヒ
トがいるんだなあぁ」と素直に驚きました。
 大ヒット映画の「君の名は。」みたいですね。
 輸血される患者さんの病状に合わせて日程調整をし、(業務に支障がないよ
うに休暇取得して)指定された献血ルームで血小板献血をしましたが、大変貴
重な経験となりました。

 このように、成分献血で献血回数を増やしましたが、「私の血液がお役に
立てるなら」と、続けてきた結果だと思っています。

 さて、2月4日は暦の上では立春ですが、他にも「世界対がんデー
(World Cancer Day)」や「ビートルズの日」とのこと。
 これらに加えて、わが国では、今年から新しい意味がこの日に付与されま
した。

 それは「風疹の日」。

 日本産婦人科医会が立ち上げた「“風疹ゼロ”プロジェクト」が、2月4日
を風疹の日、2月を“風疹ゼロ”啓発月間と定めました。
 ちなみに、風疹の日は、「ふー(2)しん(4)」という語呂合わせだそう
です。
 このプロジェクトは、妊娠中に風疹に感染することで目や耳、心臓にトラ
ブルを生じる先天性風疹症候群(CRS)の出生をゼロにし、風疹の完全抑制を
目標として活動を進めるために、風疹予防に関する情報発信や啓発活動を進
めていくもので、日本産婦人科学会や日本周産期・新生児医学会などの関係
学会、国立感染症研究所、風疹をなくそうの会『hand in hand』の皆さんも
一緒に参画していくとのことです。
 もちろん、厚生労働省もこのプロジェクトに賛同、応援しています。

 「“風疹ゼロ”プロジェクト」からは、次のメッセージが送られています。
 以下、引用いたします。

 2月4日は“風疹の日”−『“風疹ゼロ”プロジェクト』−を進めましょう
 1.風疹にご注意!わが国では風疹流行のリスクはいまだに消えていません!
 2.妊娠20週頃まで(主に妊娠初期)に風疹ウイルスに感染すると胎児が先
天性風疹症候群(CRS)になるおそれが生じます
 3.30〜50代の男性は風疹に対する免疫のない方は多く、風疹流行の要因と
なっています。
 4.海外流行地への渡航は風疹ウイルスに感染するリスクを上げます。渡航
の際は万全の風疹予防対策、また帰国後は風疹発症リスクに対する適切な対
応策をとってください。
 2017年2月 −“風疹ゼロ”プロジェクト−

 2013年(平成25年)の流行時には国内で約1万4千人の方に感染し、2012年
(平成24年)〜2014年(平成26年)年には45名の先天性風疹症候群(CRS)の
赤ちゃんが生まれました。
 こうした流行を二度と起こすことなく厚生労働省の目標でもある東京オリ
ンピック・パラリンピック開催年度の2020年(平成32年)度までに風疹の排
除の実現を図るため、定期接種や風疹抗体検査の推進、継続的な情報発信や
啓発などに取り組み、定期接種の実施率を95%以上にしていかないといけま
せん。

 また、私も含まれる1962年(昭和37年)〜1987年(昭和62年)生まれの
方々、特に、この世代の男性には風疹の抗体価が少ない方がいます。
 次世代を担う赤ちゃんを守っていくためにも、まずは、この世代の方々に
風疹の抗体検査を受けていただくようにお願いいたします。

 かくいう私も「隗より始めよ」。
 献血同様、自ら率先して風疹の抗体検査を受けるなど“風疹ゼロ”に向け
ての活動をしてまいります。

 2020年(平成32年)度には「“風疹ゼロ”で春爛漫」となるよう、結核感
染症課も継続的に風疹対策に取り組んでまいります。
 皆さんも風疹の現状を知っていただき、「“風疹ゼロ”プロジェクト」に
ご支援をいただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
⇒「メルマガの内容に関するお問合せ」をクリックするとメール作成画面が立ち上がります。
<バックナンバー>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html


■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

『感染症エクスプレス@厚労省』の登録・変更は、ご自身のアドレスで
のみ可能です。
 配信先の変更は、不要になったアドレスを配信停止いただき、新しい
アドレスで新規に登録をお願いします。
※携帯電話等のキャリアドメインは登録できません。

●新規登録・配信停止・配信先変更
 http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
●バックナンバー
 http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/
●お問い合わせ(登録の変更は上記にて承ります)
 https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/
●内容に関するご意見
 kansenshomail@mhlw.go.jp

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用して行っています。
○登録していないにもかかわらず当メールマガジンが配信された場合は、他の方が
 間違えて登録した可能性がありますので、配信停止のお手続きをお願いします。
○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。
○携帯メールなどには対応しておりません。
○当メールマガジンは等幅フォントでの閲覧をおすすめします。
○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用など
 著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転載、複製
 を行うことができます。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) 厚生労働省(2011年)〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.
          
©  2011 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.