感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2017-01-27

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.282(2017年1月27日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
 ◆講演動画配信中!厚生労働省セッション 〜薬剤耐性(AMR)対策〜
▼審議会・研究会等▼
 ◆第7回医療・医薬品作業班会議を開催しました(2017年1月20日)
 ◆第2回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました(2017年1月23日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2017年第2週(第2号)(2017年1月27日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は28.66〜インフルエンザの発生状況
 を公表しました(2017年1月27日)
 ◆IASR  Vo.38, No.1 (No.443)(2017年1月)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2017年1月20日〜2017年1月27日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.39「とどけ、いのちへ。」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
 
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 1月20日に第7回医療・医薬品作業班会議、1月23日に第2回エイズ・性感染
症に関する小委員会を開催しました。
 また、厚生労働省セッション 〜薬剤耐性(AMR)対策〜の講演動画を配信
しております。ご覧ください。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆厚生労働省セッション 〜薬剤耐性(AMR)対策〜の講演動画を配信開始

 2016年11月11日に開催しました第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”
に関する国際会議のプログラムの一つである「厚生労働省セッション〜薬剤耐
性(AMR)対策〜」の講演動画の配信を開始しました。
 抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性(AMR)感染症が重大な危機であるとの認識
が国際的に高まっています。
 本セッションは、医療・獣医療の専門家に、世界や日本におけるAMRの現状
と抗菌薬の適正使用の重要性について講演いただき、抗菌薬の適正使用の普
及啓発を行うために開催しました。
 持続可能な医療のために、皆さま一人ひとりが問題意識を持ち、抗菌薬の
適正使用、慎重使用に取り組んでいただくことが重要です。

 本セッションに参加された方、参加できなかった方も、ご覧いただき今後
の活動に役立てていただけますと幸いです。

<One Healthの取り組み>
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113218.html

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▼審議会・研究会等▼
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◆第7回医療・医薬品作業班会議を開催しました。(2017年1月20日)

 1月20日に厚生科学審議会新型インフルエンザ対策に関する小委員
会 第7回医療・医薬品作業班会議を開催しました。
 新型インフルエンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬の備蓄につい
て議論が行われました。耐性株の出現のリスクやアビガン錠の有効性や安全性
について、前回の作業班で参考人に聴取した知見を踏まえて、新型インフルエ
ンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬のあり方について、議論を深め
ました。

<新型インフルエンザ対策に関する小委員会 第7回医療・医薬品作業班会議>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000149253.html


◆第2回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました(2017年1月23日)

 1月23日に第2回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました。
 本委員会では、第1回の委員の発言を踏まえてエイズ対策・性感染症対策の
現状と課題などが示され、それぞれの内容について議論されました。
 今後は具体的な指針の改定案について議論される予定です。

<第2回厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000149746.html

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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2017年第2週(第2号)(2017年1月27日)

 流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時
期と比較してやや多くなっています。
 また、インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、伝
染性紅斑、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の
定点医療機関当たり報告数は増加しました。
 
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2017.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は28.66〜インフルエンザの発生状況
 を公表しました(2017年1月27日)

 2017年第3週(1月16日〜1月22日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は28.66となっています。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


◆IASR  Vo.38, No.1 (No.443)(2017年1月)

 特集は「ノロウイルス感染症 2015/16シーズン」です。
「福岡市におけるノロウイルス(NoV)GII.17の検出状況」や、「東京都
におけるノロウイルスGII.17流行の分子疫学」、「世界的流行が懸念され
る新型ヒトノロウイルスGII.P17-GII.17の分子進化」等の記事があります。

IASR(病原微生物検出情報 月報)2017年1月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
 (2017年1月20日〜2017年1月27日掲載)
2017年01月25日 E 型肝炎の発生− チャド
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01251453.html
2017年01月23日 アジア・大洋州におけるデング熱の流行
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01231150.html
2017年01月23日 ジカウイルス感染症の発生状況について (更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01231027.html
2017年01月20日 コレラの発生状況− ソマリア
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01201347.html
2017年01月20日 アメリカ大陸の黄熱の発生状況
http://www.forth.go.jp/topics/2017/01201135.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.39「とどけ、いのちへ。」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 元看護師で演歌歌手の入山アキ子さん、誠にありがとうございました!
 このコラムで取り上げたエピソードを、ブログや1月25日に出演されたラジ
オ番組(ニッポン放送「あなたとハッピー」)でアピールしてくださいまし
た。
 入山さんもお話していましたが、歌って覚えると覚えるのが早く、しかも
忘れません。
 ぜひとも、流行しているインフルエンザ予防のため、得意のこぶしで「手
洗い、マスク、咳エチケット〜♪」と歌っていただきたいです。
 新曲「信濃慕情」も応援していますので、「手洗い、マスク、咳エチケッ
ト〜♪」も、どうぞよろしくお願いいたします。


 さて、今年もこの時期がやってきました、「はたちの献血」キャンペーン。
 このキャンペーンは、献血者が減少しがちな冬場において実施されている
日本赤十字社(日赤)の献血推進キャンペーンです。
 毎年1月から2月にかけて、はたちを迎える新成人の方々を中心に、献血へ
のご理解とご協力をお願いしております。

 このキャンペーンキャラクターには、女優の深田恭子さん、新垣結衣さん、
榮倉奈々さん、市川由衣さん、武井咲さん、俳優の山田孝之さん、スポーツ
選手ではニューヨークヤンキースの田中将大投手やプロゴルファーの石川遼
選手など、かつてはそうそうたるメンバーが務めてきました。
 平成27年からは、2014年(平成26年)ソチオリンピック金メダリスト・男
子フィギュアスケートの羽生結弦選手が就任。
 献血者数が年々減少している中、テレビやラジオのCMやポスターなどで、
同世代の方々に向けて献血への協力と参加を呼びかけています。

 毎回、素敵な曲ばかりのキャンペーンソングも、最近ではMONKEY MAJIKの
「HERO」、平井堅さんの「青空傘下」、AAAの「Love」、GReeeeNの「ビリー
ヴ」、ナオト・インティライミさんの「未来へ」と続き、今回はKANA-BOONの
「君を浮かべて」。
 皆さんも既にテレビやラジオでお聴きになったかと思います。


 わが国では、がんや血液疾患などで、1日平均約3,000人の患者さんが血液
製剤を必要としています。
 血液は未だに人工的に製造することができませんので、血液製剤を安定的
に患者さんに届けるためには、常に誰かの献血が必要です。

 しかし、ヒトの血液から製造する血液製剤には、ウイルス等による感染の
リスクがつきまといます。
 血液製剤の安全性を確保するためには、原料となる献血された血液に対す
る感染症検査が不可欠。
 具体的には、献血された血液の検体は全国8カ所の赤十字血液センターの検
査施設に運ばれ、感染症の検査(抗原・抗体検査、核酸増幅検査(NAT))が
行われています。

 抗原・抗体検査としては、
  ・梅毒血清学的検査
  ・B型肝炎ウイルス(HBV)検査(HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体)
  ・C型肝炎ウイルス(HCV)検査(HCV抗体)
  ・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査(HIV−1、2抗体)
  ・HTLV−1抗体検査
  ・ヒトパルボウイルスB19検査
 核酸増幅検査(NAT)としては、
  ・B型肝炎ウイルス(HBV)検査
  ・C型肝炎ウイルス(HCV)検査
  ・HIV検査
 が行われています。

 抗原・抗体検査はウイルスなどに感染した後、血液中に産生される抗原や
抗体を検出する方法であるため、感染直後しばらくは感染していることが検
査で検出できない期間(ウインドウ・ピリオド)があります。
 そのため、日赤はウイルスを構成する核酸(DNAまたはRNA)を増幅し、ウ
イルスの有無を検出する核酸増幅検査(NAT)を実施することで、ウインドウ・
ピリオドの短縮に取り組んでいます。
 このNATは1999年(平成11年)に導入されましたが、2014年(平成26年)8月
1日からは、献血者1人分の血液ごとにNATを行う「個別NAT」が導入されました。
 血液製剤によっては加熱などでウイルスの不活化もできますが、献血由来
の血液製剤について、個別NATの導入によりHBV、HCV、HIVに対する安全性は
かなり向上しました。
 しかし、それでもウインドウ・ピリオドを完全になくすことはできません。

 血液製剤による感染症を未然に防ぐことは、感染症対策としても大変重要
です。
 日赤や血液製剤に関係する企業が医薬品医療機器法や血液法などの法令を
遵守し、血液製剤の安全性を確保することはもちろん、感染症報告の徹底や
輸血感染事例についての遡及調査など、他の対策も確実に行わないとなりま
せん。
 一方で、献血をする側も「責任ある献血」、すなわち、問診に正しく答え
て献血する、検査目的に献血をしないことが大切です。

 私も今まで献血を139回しましたが、体調や服薬状況、海外渡航歴など、
献血可能な条件がたまたまクリアできてのこと。
 条件がクリアできず献血ができなくても、献血の現状を知っていただき献
血についてたくさん話してもらうことや、献血の呼びかけやイベントの企画
などの献血ボランティアに参加することなどで、献血に貢献されている方が
たくさんいます。
 自分なりの貢献ができるのが献血の良いところ。まさに、献血が身近なボ
ランティアと言われる所以です。
 「We are シンセキ!!」と叫ぶ、ラジオDJ・山本シュウさんのFMラジオ番
組「LOVE in Action」を聴取していただくだけでも、献血への理解が深まる
のではないかと思います。

 「僕たちの一歩は、だれかの一生」、「とどけ、いのちへ。」。
 どうぞよろしくお願いいたします。

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