感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2016-12-22

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.278(2016年12月22日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼ 
 ◆ノロウイルスの一層の感染予防対策の啓発について事務連絡を発出し
 ました(2016年12月21日)
▼審議会・研究会等▼
 ◆第6回医療・医薬品作業班会議を開催しました(2016年12月16日)
 ◆第1回抗微生物薬(AMS)等に関する作業部会を開催しました
 (2016年12月19日)
 ◆第1回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました
 (2016年12月20日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2016年第49週(第49号)(2016年12月26日掲載予定)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2016年12月16日〜12月22日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.35「心から」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします

 
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 第6回医療・医薬品作業班会議、第1回抗微生物薬(AMS)等に関する作業
部会、第1回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました。
 本年もご愛読いただきありがとうございました。次回の配信は1月6日を予
定しています。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

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▼トピックス▼
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◆ノロウイルスの一層の感染予防対策の啓発について事務連絡を発出しまし
 た(2016年12月21日)

 本シーズンの感染症発生動向調査における感染性胃腸炎患者の定点医療
機関当たり報告数は、第49週(12月5日〜11日)に19.45となり、直近
5年間で最も流行した平成24年のピーク時に迫る水準となっています。
 また、一部の自治体で検出されたウイルス型の多くは過去に流行した
G�.2の変異株であることが判明しており、現在市中で使用されている
ノロウイルス迅速診断検査キット(イムノクロマト法を用いたキット)
では、他の株より更に感度が低い可能性のあることも指摘されています。
 このため、ノロウイルスによる感染の疑いがある場合は、検査結果に
関わらず感染防止対策等に努めていただきますようお願い致します。

<事務連絡:感染性胃腸炎の流行状況を踏まえたノロウイルスの一層の感染予防対策の啓発について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/dl/161222-01.pdf

<厚生労働省:感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/


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▼審議会・研究会等▼
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◆第6回医療・医薬品作業班会議を開催しました(2016年12月16日)
 平成28年12月16日に厚生科学審議会新型インフルエンザ対策に関する小委
員会 第6回医療・医薬品作業班会議を開催し、新型インフルエンザ対策にお
ける抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について議論を行いました。
 耐性株の出現のリスクやアビガン錠の有効性や安全性について、参考人を
招き、議論を深めました。

<新型インフルエンザ対策に関する小委員会 第6回医療・医薬品作業班会議>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=263447


◆第1回抗微生物薬(AMS)等に関する作業部会を開催しました(2016年12月19日)
 抗微生物薬適正使用の手引きについて議論が行われ、急性気道感染症と急
性下痢症に関して、外来診療の現場で使いやすい手引きを作成していくこと
が確認されました。
 外来診療で手にとって役立ててもらえるような、また国民への普及啓発に
もつながるような内容にしていけるよう、今後も議論が進められる予定です。
<厚生科学審議会感染症部会薬剤耐性(AMR)に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000146302.html


◆第1回エイズ・性感染症に関する小委員会を開催しました(2016年12月20日)
 第1回エイズ・性感染症に関する小委員会を12月20日に開催しました。
 本委員会では、予防指針及び予防指針を改定することを目的に議論が行われ、
今後、改定の論点をまとめて、議論を進めることが確認されました。

<第1回厚生科学審議会感染症部会エイズ・性感染症に関する小委員会>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=403928

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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2016年第49週(第49号)(2016年12月26日掲載予定)

<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年12月19日〜12月22日掲載)
2016年12月21日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況 (更新12)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12211051.html
2016年12月20日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新32)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12201126.html
2016年12月19日 マラリア対策−世界から取り残され改善半ばのアフリカ
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12191047.html
2016年12月16日 コレラの発生− イエメン(更新6)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12161033.html
2016年12月16日 ジカウイルス感染症の発生状況 (更新44)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12160939.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.35「心から〜」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
 インフルエンザとノロウイルス、流行中。
 これらの予防のためには、いつもどこでも「手洗い」は大事です。
 何はともあれ、「手洗い」をお願いいたします。

 また、年末年始は海外への渡航される方々も増えますが、わが国は冬でも、
世界各地の気候は様々です。
 ウイルスを運ぶ蚊も飛んでいますし、ヒトコブラクダも歩いています。
 海外へ渡航される方々には、感染症予防について心の片隅にメモして、旅
行などを楽しんでいただきたいと思います。

 さて、今年もまた終ろうとしています。
 この一年を振り返りますと…

 新年早々、AMR(薬剤耐性)のアクションプランの策定に追われながらも、
「麻しん・風しん対策推進会議」を開催、石田純一さんと東尾理子さんにも
ご出席いただき、麻しん・風しん対策のPRと今後の対策の方針をご議論いた
だきました。
 2月にはWHO(世界保健機関)が、ジカウイルス感染症について「国際的に
懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」を宣言。以後、
リオ・デ・ジャネイロオリンピック/パラリンピックに向けた対策と、蚊の発
生時期に向けた国内対策に取り組んだ結果、今年は国内発生を防ぐことがで
きました。
 4月にはAMR(薬剤耐性)対策アクションプランが「国際的に脅威となる感
染症対策関係閣僚会議」において決定。このプランに基づきAMR対策に取り
組んでいこうとしていた矢先に、熊本地震が起こりました。
 大きな被害を受けた現地に派遣された私も、避難所等の感染症対策の実態
を確認し、現場で対応に取り組んでいた専門家や医師・保健師・看護師・薬
剤師の皆さんの頑張りや、避難された方々の自主的な衛生管理の取り組みを
肌で感じ、感銘を受けました。11月には熊本県内の避難所は全て閉鎖されま
したが、復興支援はまだまだ重要です。

 夏には、ジカウイルス感染症などの蚊媒介感染症対策に取り組むとともに、
関西国際空港や一部自治体等を舞台とした麻しんの発生を受けて「麻しん排
除認定会議」を開催、定期接種の確保等、当省健康局健康課予防接種室とと
もに対策に取り組みました。なお、平成28年(2016年)48週時点の感染症発
生動向調査(12月7日集計分)によると、累積の麻しん報告数は155例。何と
かこの数字で治まっているのは、自治体の皆さんの対策と麻しんの予防接種
のおかげだと思います。
 7月には、HTLV-1対策推進協議会を開催、今後の対策に関して、構成員の
皆さんと意見を交わしました。
 8月には北海道では平成5年(1993年)以来2例目の「ダニ媒介脳炎」が発生。
 マダニにかまれて脳炎を発症した男性は、残念にも亡くなられました。
 この頃は、RSウイルスやおたふくかぜ、マイコプラズマの流行もありまし
た。

 秋から冬にかけては、季節性のインフルエンザやノロウイルスの流行が見
られ、鳥インフルエンザA(H5N6)も野鳥や家きんで発生。衛生管理の普及や
サーベイランスなど、対策には万全を期しているところです。
 梅毒は平成28年(2016年)48週時点の感染症発生動向調査(12月7日集計分)
4,168例と、感染症法施行以降報告数が最大となっています。新規HIV感染者数
およびAIDS患者報告数の減少も頭打ちの状態です。
 性感染症の最大の敵は無関心。それに対峙するために取り組んだ
セーラームーンの性感染症予防ポスターや世界エイズデーのRED RIBBON LIVE
なども話題になりました。
 11月には「結核に関する特定感染症予防指針」の一部を改正することが
できました。
 G7伊勢志摩サミット等でも取り上げられたAMR対策については、感染症部会
AMR(薬剤耐性)に関する小委員会を設置し、具体的作業を進めているところ
です。

 こうしてみると春夏秋冬、移り変わる感染症対策でした。

 こうした中、この4月から感染症エクスプレスでコラムを連載することにな
り、今回までほぼ毎週、続けることができました。
 「読者の皆さんが楽しめるように、気楽に書くように」と担当から言われて、
初期の頃は水曜日のカンパネラや星野源さんにまつわるネタを取り上げました。
 (あさコラムで取り上げられると大ブレイクする!という話ではないですが…)
 他にも、少しでも感染症につながるネタを探しながら、感染症学的な話や
各種イベントのご紹介はもとより、歴史やスポーツ、映画やドラマ、リサイク
ルなど色々なジャンルにチャレンジしてきました。
 さすがに私の引き出しにあるネタも切れてきましたので、区切りが良い今回
で、連載を終了しようと、少し前には考えていました。
 けれども、連載から降りるのは逃げてるような気もしますし、やり残した気
分もあります。メルマガ読者の皆さんからの個別の励ましやご指摘・ご助言も、
連載を続けるための嬉しいエネルギーとなっています。
 ということで、もう一年「あさコラム」を頑張ってみたいと思います。

 感染症対策は、自治体、保健所や検疫所など、住民や渡航者のため現場で頑
張る皆さん、国立感染症研究所や大学などで研究や調査に挑む専門家の皆さん、
各医療機関で献身的に治療に取り組む医療従事者の皆さんのおかげで成り立っ
ています。
 直接的に感謝を申し上げる機会はなかなかありませんが、この場を借りまし
て、改めまして心から御礼を申し上げます。

 ありがとうございました。

 そして、昼夜や平休日を問わず支えてくれた、結核感染症課の素敵なメンバ
ーたちにも、この場を借りて「ありがとう」を伝えたいと思います。

 今年もお世話になりました。
 大晦日には、熊本県出身・抜群の歌唱力の島津亜矢さんが歌う
故・美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」をNHK紅白歌合戦で聴きながら、
たくさんの人々に感謝の気持ちを送りたいと思います。
 (実は、福山雅治さんの2016スペシャルメドレーも楽しみにしています)

 皆さん、来年も一緒によろしくお願いいたします。


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12月30日は休刊となります。

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