感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.277(2016年12月16日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆新型インフルエンザ等対策本部の運営訓練を実施しました
(2016年12月13日)
▼審議会・研究会等▼
◆第9回日中韓三国保健大臣会合が開催されました(2016年12月4日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2016年第48週(第48号)(2016年12月16日)
◆インフルエンザの発生状況(2016年12月16日)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2016年12月9日〜12月16日掲載)
▼編集室より▼
◆「あさコラム」vol.34「酉年」
浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
12月4日に第9回日中韓三国保健大臣会合が開催されました。
また、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行していますので、手洗いの
徹底、ふん便、吐物の適切な処理等の感染予防に努めていただきますようお
願いいたします。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆新型インフルエンザ等対策本部の運営訓練を実施しました(2016年12月13日)
12月13日、総理を始め全閣僚が出席した新型インフルエンザ等対策本部の
運営訓練が行われました。
今回の訓練は4回目となり、国内で複数の感染者が確認され、感染が拡大
しているという状況のもと、緊急事態宣言を行うことを想定した訓練で、連
絡訓練においては、全関係省庁、全都道府県、全指定公共機関、全市区町村
に加え、初めて全指定地方公共機関も参加した訓練となりました。
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▼審議会・研究会等▼
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◆第9回日中韓三国保健大臣会合が開催されました(2016年12月4日)
第9回日中韓三国保健大臣会合が、平成28年12月4日(日)に韓国の釜山で
開催されました。
本会合は、日本、中国、韓国の保健担当大臣が、新型インフルエンザ対策
など保健医療分野における三国の共通の課題での協力について議論をするた
めに、平成19年から開催されている会合です。
本会合を通して、感染症への備えと対応や薬剤耐性等を含めた日中韓の共
通の課題について、協力関係の維持及び一層の強化を行うことが確認されま
した。
また、日中韓三国保健大臣会合に先立ち、平成28年12月3日(土)には日中
韓の間で検疫の状況などについて情報交換を行うワーキンググループも開催
されました。
<日中韓三国保健大臣会合について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kokusai/other/trilateralsummit/
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2016年第48週(第48号)(2016年12月16日)
流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期
と比較してかなり多くなっています。
また、インフルエンザ、感染性胃腸炎は定点医療機関当たり報告数は増加
が続いており、過去5年間の同時期と比較してやや多くなっています。
その他、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、マイコプラズマ肺炎、咽頭結膜熱、
水痘の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
◆全国の定点医療機関当たり報告数は3.31〜インフルエンザの発生状況
を公表しました(2016年12月16日)
2016年第49週(12月5日〜12月16日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は3.31となっています。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年12月9日〜12月16日掲載)
2016年12月13日 10の事実 −HIVの安全
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12130929.html
2016年12月12日 コレラの発生− イエメン(更新5)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12121123.html
2016年12月09日 中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新31)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12091344.html
2016年12月09日 10の事実 −マラリア
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12091107.html
2016年12月09日 ジカウイルス感染症の発生状況 (更新43)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/12090929.html
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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.34「酉年」
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
この冬、ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しています。
感染力が強く、集団発生を起こしやすいノロウイルスは、手指や食品など
を介して経口で感染し、嘔吐や下痢、腹痛などを起こします。
特にお子さんやご高齢者の方々は、症状が重篤化することがあります。
予防のためは、感染者の方のおう吐物や便に対して適切な処理に心がけ、
積極的に手洗いに取り組むことが重要です。
また、感染した場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるとと
もに、脱水症状の防止のため水分補給に努めていただきたいと思います。
さて、今回のテーマは、鳥インフルエンザ。
今年は国内の野鳥や家きん、動物園の飼育鳥などに、高病原性鳥インフル
エンザA(H5N6)の発生が数多く確認されています。
12月13日時点で、家きんが2県4件、野鳥が11道県64件。
特に野鳥は11月以降、最も速いペースで見つかり、過去最多の件数となっ
ています。
家きんでは採卵鶏(ニワトリ)とあひる。
家きんの発生事例においては、既に処分は終了していますが、今般の流行
状況から、今後も大規模な発生が起こりうるかもしれません。
家きん飼育者の皆さんは大変ご心配だと思いますが、家きん舎の点検や消
毒、家きんの健康観察を行うことが肝要です。
ヒトの病気と同様、早期発見・早期対応により、被害をより小さく治める
ことができます。
野鳥ではコハクチョウ、オオハクチョウ、マガン、ツル、カモ、ハヤブサ
などに高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)発生。
死んでいる野鳥を発見した場合は、素手で触らず、家畜保健衛生所などに
連絡するよう、周知に努めています。
また、動物園では、コクチョウやシロフクロウ、シジュウカラガン、マガ
モなどに、高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)が発生しています。
動物園では希少な鳥を飼育しているケースもあり、鳥の展示を取りやめた
り、ふれあいイベントを中止するなど、対策に取り組んでいます。
なお、国立感染症研究所や農業・食品産業技術総合研究機構によると、今
回の高病原性鳥インフルエンザA(H5N6)は、現在のところヒトに直接感染する
可能性は低いとのこと。
しかし、世界全体では、今まで中国で16名の方に高病原性鳥インフルエン
ザH5N6の感染が確認されています。
環境等の違いがあるとはいえ、万が一のヒト感染に備え、厚生労働省では
自治体の皆さんと協力し、鳥インフルエンザの情報収集に努めるとともに、
健康監視や治療体制の整備に取り組んでいます。
未然にヒト感染を防ぐためにも、死んでいる鳥には直接触れない、素手で
は触らないということが大事です。
特に、家きん農場で従事されている方や防疫作業に従事される方について、
関係省庁と共に感染防護策の周知に努めているところです。
来年(平成29年)の干支は酉、トリ年。
酉年にちなんだ新春イベントを準備していた動物園もあるようですが、鳥
インフルエンザの影響で既に開催中止を決めたところもあるとか。
園としては残念でしょうが、健康の問題には代えられません。
そういえば、平成17年(2005年)の酉年では、国内では高病原性鳥インフ
ルエンザA(H5N2)が発生、インドネシアやベトナム、中国では高病原性鳥イ
ンフルエンザA(H5N1)が発生しています。
ちょっと嫌なデータですが、来年の酉年ではこのようにならないことを、
祈るばかりです。
では、次回もどうぞよろしくお願いします。
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