感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.272(2016年11月11日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆「平成28年度今冬のインフルエンザ総合対策について」サイトを開設し
ました(2016年11月9日)
◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」資料を公開しました
(2016年11月11日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2016年第43週(第43号)(2016年11月11日)
◆インフルエンザの発生状況(2016年11月11日)
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2016年11月4日〜11月11日掲載)
▼編集室より▼
◆「あさコラム」vol.29「命を守る防具」
浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
「平成28年度今冬のインフルエンザ総合対策」サイトを開設しました。
また、11月6日開催「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」も多く
の方々にご参加頂きました。研修で使用した資料をサイトに掲載しておりま
す。
詳細は本メールマガジンをご覧ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆「平成28年度今冬のインフルエンザ総合対策」サイトを開設しました
(2016年11月9日)
11月9日、この冬のインフルエンザ流行シーズンに備えて、「平成28年度
今冬のインフルエンザ総合対策」サイトを開設し、情報提供を開始しました。
ホームページでは、今シーズンのインフルエンザの発生状況や予防、治療
に関する情報を提供するとともに、Q&Aや啓発ポスター、動画等を掲載してい
ます。
今年度の啓発ポスターのスローガンは、「インフルエンザ マメなマナー
を!」「みんなで予防!インフルエンザ」とし、厚生労働省公式ポスターの
ほか、各地のキャラクターとともにインフルエンザ予防を呼びかけるコラボ
版ポスター、子どもと楽しめる塗り絵やステッカーも作成しました。
インフルエンザについて正しくご理解いただき、その予防に努めていただ
きますようお願いします。
<平成28年度 今冬のインフルエンザ総合対策について >
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html
<啓発ツール>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
<インフルエンザQ&A>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
◆「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」資料を公開しました
(2016年11月11日)
11月6日、東京で開催した「新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」
資料を、厚生労働省ホームページに公開しました。
当日は、全国から343名の方々にご参加いただき、パンデミック発生時の診
療に直結する政府の新型インフルエンザ対策として、新型インフルエンザワク
チンの現状や抗インフルエンザ薬の備蓄の状況についての講演のほか、診療上
の重要な情報として薬剤耐性化の状況や重症例の診療等についての講演がなさ
れ、活発な質疑応答が行われました。
<「平成28年度新型インフルエンザの診療と対策に関する研修」資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/kouen-kensyuukai/h28.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2016年第43週(第43号)(2016年11月11日)
インフルエンザは定点当たり報告数の増加が続いており、過去5年間の同時
期と比較してかなり多くなっています。
咽頭結膜熱、水痘、手足口病、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定
点医療機関当たり報告数は増加しました。
感染性胃腸炎の定点医療機関当たり報告数が増加し、過去5年間の同時期と
比較してやや多くなっています。
<IDWR 感染症発生動向調査週報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
◆全国の定点当たり報告数は0.59〜インフルエンザの発生状況を公表しました
(2016年11月11日)
2016年第44週(10月31日〜11月6日)のデータを公表しました。
全国の定点当たり報告数は0.59となっています。
<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年11月4日〜11月11日掲載)
2016年11月10日 野生型ポリオへの取り組み− アフガニスタン
http://www.forth.go.jp/topics/2016/11101020.html
2016年11月09日コレラの発生− イエメン(更新2)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/11090905.html
2016年11月08日パラオにおけるジカウイルス感染症の発生
http://www.forth.go.jp/topics/2016/11081024.html
2016年11月07日ジカウイルス感染症の発生状況 (更新38)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/11081024.html
2016年11月04日コレラの発生− イエメン(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/11041000.html
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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.29「命を守る防具」
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
11月に入り、既に北国からは雪の便りが届いていますが、例年どおりイン
フルエンザの流行が懸念される季節になってきました。
今年は流行の立ち上がりが早い様子です。
手洗い、マスク、咳エチケット、ワクチン接種など、インフル予防にご留
意頂きますよう、お願い申し上げます。
「シューズは命を守る防具なんです!」
Qちゃんことシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子選手の一言
が、たくさんの市民ランナーの心に刺さりました。
11月3日(木)、東京有明で開催された「スマイル アフリカ プロジェクト
ランニングフェスティバル2016」の閉会式でのこと。
高橋さんは訴えます。
「歩いたり走ったりするためではなく、ケガや感染症から身を守るために
も、シューズはとても大切なものです」と。
少しさかのぼって、10月のとある日。
「浅沼さん!ケニアのスナノミ、何とかできない?」
結核対策などでお世話になっているNPO法人日本リザルツの白須紀子代表か
ら電話を頂きました。
聞けば、ケニアの貧困地域で活動している日本リザルツの白石さんという
インターンが、現地でスナノミ問題に関心を持っていて、相談を持ちかけられた
とのこと。
スナノミとは、名のとおり「砂のノミ」で、ツツガムシの一種。
アフリカや中南米、インドなどに生息していますが、スナノミが足裏に寄
生するとスナノミ症を起こします。
スナノミ症はリケッチアが原因の感染症で、足裏の皮膚がボロボロになり、
重傷になると歩けなくなってしまい、重篤化すると死に至ることもあります。
何か特効薬があるのではなく、まず衛生状態の確保、特に靴を履くことが
スナノミ症予防で大事なこと。
しかし、この靴を履くという日本では当たり前のことが、靴が買えないケ
ニアの貧困地域の人たちにはできないのです。
今年、第6回アフリカ開発会議(TICAD �)が開催されたケニアですが、約
200万人の方がこのスナノミ症に感染していると聞いています。
「う〜ん、予防にはやはり、靴を履くことが大事なのですがね…。」
答えた私の頭によぎったのは、「スマイル アフリカ プロジェクト」。
雑誌ソトコトの編集長・小黒一三さんが2009年に立ち上げたプロジェクト
で、履かなくなったシューズを集めてケニアの子どもたちに贈っている活動
です。
この活動に賛同した高橋尚子さんが積極的に活動に取り組んでおり、学校
やランニング大会などで「Qちゃんスマイル」とともに、このプロジェクト
を熱くアピールしています。
また、高橋さんは、シューズを渡しに実際にケニアに何度も訪問し、ケニ
アの子どもたちと触れあっているそうです。
今回、その素敵な体験談をお聴きし、高橋さんの行動力と感性の素晴らし
さに改めて心を打たれました。
白須さんにこの活動をご紹介したところ、さすがは即行動のヒト。
スマイル アフリカ プロジェクトとの連携を活かし、「ランニングフェス
ティバル2016」に日本リザルツの長坂さんを派遣して、この活動をサポート
してくれました。
シドニーパラリンピック車いす800m銀メダリストの廣道純さんもゲストで
参加されたフェスティバルは大いに盛り上がり、たくさんの方々が楽しそう
に走っていました。
またこの日はシューズの特別無料回収も行われ、私も自宅にあったランニ
ングシューズを洗って乾かし、1足、寄贈させて頂きました。
この日だけで、シューズは何と290足以上も集まったそうです。
このプロジェクトの素晴らしいところは、わが国得意の「もったいない」
を伝えるということ。
新しい靴やお金を寄付するのではなく、私たち一人一人が履かなくなった
シューズを洗って乾かし、そのシューズを思い出とともに寄贈する。
こうした草の根の国際協力活動が、大人も子どもも世界の困窮ぶりに目を
向けるきっかけとなってくれたら良いなと思っています。
最近、仕事に追われてランニング不足の私ですが、来年のランニングフェ
スティバルでは仲間を誘って、高橋さんと一緒に走りたいと考えています。
もちろん、洗ったシューズを1足持参しますね。
では、次回もどうぞよろしくお願いします。
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