感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.253(2016年6月24日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆【オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ】
黄熱の予防接種はお済みですか?
▼審議会・研究会等▼
◆第4回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本
方針部会ワクチン評価に関する小委員会を開催しました
(2015年6月22日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR 2016年第23週(第23号):咽頭結膜熱などについて
(2016年6月24日)
◆IASR レプトスピラ症 2007年1月〜2016年4月などについて
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
(2016年6月17日〜6月24日掲載)
▼編集室より▼
◆「あさコラム」vol.10:「孤島の太陽」
浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
今月は「夏の蚊対策広報強化月間」です。
広報の一環で募集した標語の優秀賞に選ばれた作品を二つ、
ご紹介します。
「蚊の用心 しているあなたも 日本代表」 大分県・大海 寛輝さん
「小さくも 大きな脅威 蚊に注意」 茨城県・大山 藍さん
蚊媒介感染症の対策は、基本的ですが「蚊の感染源をなくすこと」、
「蚊に刺されないようにすること」が大切です。
医療関係者の皆様におかれましては、蚊の対策に引き続きご協力を
お願いします。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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◆【オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ】
黄熱の予防接種はお済みですか?
第31回オリンピック競技会が8月、第15回パラリンピック競技会
が9月に、ブラジル・リオデジャネイロで開催されます。
●黄熱の予防接種の必要性の確認を!
ブラジルには一部に黄熱の予防接種が推奨される地域があり、
予防接種国際証明書(イエローカード)の提示を求められること
があります。渡航が決まったら、黄熱の予防接種を必要とするかを
確認してください。
●黄熱の予防接種は接種機関が決まっています。
黄熱の予防接種は予約制で、全国24か所の接種機関(平成27年
2月現在)のみで実施しています。予約制ですので早めにお問合せ
ください。
●予防接種は余裕を持ったスケジュールで。
黄熱ワクチンをはじめ生ワクチンを接種した場合は、別のワクチン
の接種は27日以上の間隔を置く必要があります。
渡航地に必要な予防接種を確認し、早めに準備しましょう。
<オリンピック・パラリンピックでブラジルへ渡航される方へ>
http://www.forth.go.jp/news/2016/02051708.html
<リーフレット(黄熱ワクチン接種を行っている機関)>
http://www.forth.go.jp/news/157651a460a04a8919eec1b2d7ae13b3046dc676.pdf
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▼審議会・研究会等▼
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◆第4回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本
方針部会ワクチン評価に関する小委員会を開催しました
(2015年6月22日)
今回の小委員会においては、ロタウイルスワクチン、DTPワクチン、
帯状疱疹ワクチンについて審議を行いました。
また、沈降精製10価肺炎球菌結合型ワクチンについて、分科会等
での審議の結果について報告を行いました。
<第4回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本
方針部会予防接種ワクチン評価に関する評価小委員会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000128420.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR 2016年第23週(第23号):咽頭結膜熱などについて
(2016年6月24日)
咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎、水痘、
手足口病、伝染性紅斑、マイコプラズマ肺炎の定点医療機関当たり
報告数は増加しています。
その他、RSウイルス感染症の報告数は増加しました。
IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第23週(第23号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html
◆IASR レプトスピラ症 2007年1月〜2016年4月などについて
特集は「レプトスピラ症 2007年1月〜2016年4月」です。
「沖縄県におけるレプトスピラ症患者の発生状況(2008〜2015)」
や、「海外渡航に関連したレプトスピラ症」等、外国情報では、
「アンゴラの都市部における大規模な黄熱アウトブレイクと
感染拡大のリスク」の記事があります。
IASR(病原微生物検出情報 月報)2016年6月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html
■海外の感染症発生状況
◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年6月17日〜6月24日掲載)
2016年06月23日中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新19)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06231035.html
2016年06月22日中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新18)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06221529.html
2016年06月21日ジカウイルス感染症に対する今後18か月の対策戦略の計画(WHO/PAHO)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06211350.html
2016年06月20日黄熱の発生状況(更新7)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06201434.html
2016年06月20日中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新17)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06201314.html
2016年06月17日ジカウイルス感染症の発生状況(更新18)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06171046.html
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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.10 「孤島の太陽」
こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
早いもので本コラムも連載10回目となりました。
思いがけなく大きな反響をいただき、身が引き締まる思いです。
在任中は可能な限り、皆様に興味を持って頂けそうな話題や、
関連のある話題を、随時綴ってまいります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
さて、このたびの九州での記録的豪雨で被害に遭われた皆様に
おかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
当初はカラ梅雨ではないかと思われた今年の梅雨ですが、最近は
日本各地で雨に見舞われています。
これだけ雨が続くと、太陽の日差しが恋しくなりますね。
そこで、今回は「孤島の太陽」という映画を紹介いたします。
私事ですが、2000年から10年余り「月刊公衆衛生情報」という
専門誌に、映画コラムを連載していたことがありました。
公衆衛生や厚生労働行政に関係の深い映画を紹介していくという
内容なのですが、上司だった谷口 隆さん(現:大阪府吹田保健所長)
から題材としてご紹介頂いた映画がこの「孤島の太陽」です。
「孤島の太陽」は、高知県・沖の島の駐在保健婦を主人公にした
1968年の日本映画です。
主演は当時、絶大な人気を誇っていた樫山 文枝さん。
ずいぶんと昔の映画ですが、主人公の荒木 初子さんは、実は、
保健衛生の普及および向上に貢献され、沖の島のフィラリア対策に
尽力を果たした実在の保健師さんなのです。
フィラリアは蚊を媒介する感染症で、荒木さんが赴任した当時は、
沖の島で猛威をふるっていました。
当然ながらフィラリアで死亡する方も多く、沖の島の保健衛生上
の重要課題の一つになっていました。
そこで荒木さんは毎日のように、島民宅を訪問したり、婦人会に
出席するなど、蚊の駆除の重要性を説いて回っていたとのこと。
蚊の幼虫駆除のため、墓地の花筒の水を捨てるなど、島民の反発
を受けながらも、徹底的に蚊の駆除を進めていました。
そして、映画のシーンにもありますが、長崎大学熱帯医学研究所
の支援のもと、フィラリアの全島一斉検診として、深夜の採血活動にも
積極的に取組んでおられました。
こうした荒木さんの取り組みと、フィラリア治療薬の普及のおかげで、
1960年代後半には、沖の島からフィラリアをなくすことができたのです。
この功績を讃えようと、荒木さんの生誕百年に先立ち、島民や、
出身者らで作る「保健婦初子の会」によって、昨年、顕彰像が沖の島
の公園に建立されました。
奇しくも今年は、中南米で流行したジカ熱対策などのため、皆さん
にも蚊の駆除をお願いしているところ。
天国の荒木さんに激励して頂きながら、私たちも蚊対策に努めて
まいります。
では、次回もどうぞよろしくお願いします。
<参考:「孤島の太陽」(日活HP)>
http://www.nikkatsu.com/movie/21088.html
<参考:荒木初子顕彰像(沖の島観光協会HP)>
http://www.oki-shin.com/topix.htm
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<バックナンバー>
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