感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2016-06-17

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.252(2016年6月17日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

▼トピックス▼  
 ◆ジカウイルス感染症のリスクアセスメントとQ&Aを更新しました
  (2016年6月16日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2016年第22週(第22号):流行性耳下腺炎などについて
   (2016年6月17日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2016年6月10日〜6月17日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.9: 「悪魔の住む花」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
        
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
 今月は「夏の蚊対策広報強化月間」です。 
 広報の一環で募集した標語の、優秀賞のひとつをご紹介します。

 「まぁいいカ!では困ります。放置の溜め水、濁り水。」 
 福岡県・中山直子さんの作品です。

 蚊媒介感染症の対策は、基本的ですが、「蚊の感染源をなくすこと」、
「蚊に刺されないようにすること」が大切です。
 医療関係者の皆様におかれましては、蚊の対策に引き続きご協力を
お願いします。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

   
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▼トピックス▼
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◆ジカウイルス感染症のリスクアセスメントとQ&Aを更新しました
  (2016年6月16日)

 世界保健機関(WHO)のガイダンスや、6月14日に開催された
緊急委員会のステートメント等を踏まえ、国立感染症研究所
「ジカウイルス感染症のリスクアセスメント」や、厚生労働省
ホームページ「ジカウイルス感染症に関するQ&A」、厚生労働省
検疫所「渡航者向けポスター・リーフレット」を更新しました。

 ジカウイルス感染症は、主に蚊を媒介として感染します。
ジカウイルス感染症の流行地に出かける際は蚊に刺されないよう
に注意しましょう。
 ブラジルにおいてジカウイルスに関連した小頭症が多数確認
されています。このため、妊婦及び妊娠の可能性がある方は可能
な限り、流行地への渡航を控えてください。

 また、男性から女性パートナーへの性行為による感染事例が
あります。男女ともに流行地域から帰国した方は、症状の有無に
かかわらず、最低8週間、コンドームを使用するか性行為を控える
ことを推奨します。
 「ジカウイルス感染症に関するQ&A」は随時更新していきます
ので、適宜ご確認下さいますようお願いします。

<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2016年第22週(第22号):流行性耳下腺炎などについて
   (2016年6月17日)

 流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年
間の同時期(前週、当該週、後週)と比較してかなり多くなって
います。
 その他、咽頭結膜熱、手足口病の定点医療機関当たり報告数は
増加が続いています。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第22週(第22号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年6月10日〜6月17日掲載)

2016年06月16日国際保健規則に基づくジカウイルスおよび神経疾患と新生児奇形の増加に関する第3回緊急委員会のWHO声明 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06161451.html
2016年06月15日チクングニア熱の発生報告−アメリカ合衆国
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06151128.html
2016年06月15日黄熱の発生−アンゴラ(更新3)アフリカ 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06151031.html
2016年06月14日ラッサ熱の発生について−ベナン(更新)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06141048.html
2016年06月14日エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新13)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06141043.html
2016年06月13日黄熱の発生状況(更新6) 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06131558.html
2016年06月10日ジカウイルス感染症の発生状況(更新17)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06101454.html
2016年06月10日鳥インフルエンザA(H5N6)の発生状況 (更新6)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/06101419.html


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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.9 「悪魔の住む花」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。

 本コラムを担当してから早や2ヶ月、皆様から感想や激励のメールを
いただき、大変励みになっています。
 この場を借りまして御礼を申し上げます。

 6月3日配信のvol.7でご紹介した、星野源さんとコンドームの話題、
その後も各方面で反響が続いています。
 性感染症予防啓発の起爆剤となり、ありがたく思っています。
 コンドームの使用は、性感染症予防のためにも大事なことですので、
私たちもさらなる啓発普及に努めてまいります。

 さて、本題です。
 今回のコラムの表題を見て、ピン!と来た方は、私と同世代か、マニア
の方ではないでしょうか?
「悪魔の住む花」とは、ウルトラセブン@円谷プロダクションの第31話の
タイトルです。
 これが何で感染症の話なの?と申しますと、この話に登場するウルトラ
セブンの敵は「宇宙細菌ダリー」だからなんですね。
 細菌といってもこのダリー、見た目はピンク色した1mmの大きさのダニ
のような生命体で、肺に寄生して血液中のフィブリノゲンを餌にするという
設定です。
 当時、ライブで観た私も幼な心に怖くなり、ダリーが潜んでいるような花
には近寄れなくなった思い出があります。

 ミクロ決死隊からヒントを得たこの話は、ミクロ化したウルトラセブンが
体内(気管支?)で戦闘するという、当時としては画期的な映像です。
 大人になってからも、ウルトラセブンを何度も観る機会があり(子から孫
へのウルトラシリーズですからね)、この話に触れる度に、
「宇宙細菌だけではなく、人体で悪さをする細菌やウイルスを退治できる
ウルトラヒーローが実在したらなぁ」と思ったりします。
そうしたら、世の中から感染症で苦しむ人々がいなくなるのにねぇ・・・と。

 もちろん、SFたるウルトラセブンはこの世にはいませんが、エボラウイルス
や薬剤耐性菌など、さまざまな強敵と闘うために、私たち結核感染症課は、
ウルトラ警備隊のように日々頑張っています。
 いうならば、私はキリヤマ隊長かしら?
 いえいえ、あれほどシブくはないですね。

 ちなみにこの話、かの大女優・松坂慶子さんが主演しています。
 当時はまだ10代の頃の作品だそうです。
 では、次回もどうぞよろしくお願いします。

<参考:円谷プロダクション作品リスト>
http://m-78.jp/programs/page/15/
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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<バックナンバー>
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