感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2016-05-20

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.248(2016年5月20日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

▼トピックス▼  
 ◆黄熱に関する情報提供について(2016年5月20日)
 ◆5月28日(土)にHIV/エイズ普及啓発イベントを実施します
▼審議会・研究会等▼
 ◆第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基本方針部会
  を開催しました(2016年5月11日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2016年第17・18週(第17・18合併号):咽頭結膜熱など
  について(2016年5月20日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.68〜インフルエンザの
   発生状況を公表しました(2016年5月20日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2016年5月13日〜5月20日掲載)
▼編集室より▼
 ◆「あさコラム」vol.5「がまだせ!手洗い!」
   浅沼結核感染症課長によるエッセイを不定期にお届けします
       
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
  
  アフリカのアンゴラ及びコンゴ民主共和国を中心に、感染が確認
されている黄熱に関して、5月19日、世界保健機関(WHO)のIHR
緊急委員会が開催され、黄熱のリスク国・地域へ渡航する方への予防
接種の推奨等が提言されました。
 詳細は本メールマガジンをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
   
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▼トピックス▼
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◆黄熱に関する情報提供について(2016年5月20日)

 アフリカのアンゴラ及びコンゴ民主共和国を中心に感染が確認
されている黄熱に関して、5月19日、世界保健機関(WHO)のIHR
緊急委員会は加盟国に対し、IHR(2005)附録第7に従い、アンゴラ
及びコンゴ民主共和国に出入国する者に黄熱の予防接種を受ける
よう改めて促しました。
 つきましては、黄熱のリスク国・地域へ渡航する場合は、黄熱
予防接種証明書の提示が義務づけられているかに関わらず、渡航
の10日前までに黄熱の予防接種を受けることを推奨します。

 国立感染症研究所においては、黄熱のリスクアセスメントが発出
されました。
 黄熱は、感染症法上の4類感染症で、蚊(主にネッタイシマカ)
が媒介する感染症ですが、通常、この蚊は、我が国には生息して
いないため、リスクアセスメントによれば、国内で感染が拡大する
リスクは低いと考えられます。

 医療機関の皆様におかれましては、医療機関を受診した方から
渡航の相談がある場合、リスクアセスメントを踏まえて情報提供を
お願いするとともに、予防接種の相談があった場合は、検疫所
(FORTH)ホームページに掲載されている黄熱ワクチン接種機関を
ご案内ください。 

<黄熱について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
<黄熱のリスクアセスメント2016年5月19日時点 >
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/1142-disease-based/a/yellow-fever/idsc/6489-yellow-fever-ra.html
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ:黄熱に注意しましょう!>
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
<WHOステートメント(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/ec-yellow-fever/en/


◆5月28日(土)にHIV/エイズ普及啓発イベントを実施します

 厚生労働省は、HIV/エイズに関する正しい知識の啓発を
目的に、以下のとおり、普及啓発イベントを実施します。
 イベントの模様はインターネットにより生中継しますので、
ぜひご視聴下さい。

<イベント内容>
レッドリボンライブ2016
〜せんだのことは忘れても、エイズとHIV検査のことは忘れないで〜

日 時:5月28日(土)14:00〜16:00(予定)
場 所:ニコニコ本社 ニコぶくろスタジオ(東京都豊島区)
出演者:岩本愛吉、きみと歩実、紗倉まな、せんだみつお、
    棚橋弘至、ぱいぱいでか美(50音順)
M C:山本シュウ(総合プロデューサー)※敬称略

<プレスリリース>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000124688.html
<エイズ予防情報ネットAPI-Net>
http://api-net.jfap.or.jp/index.html


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▼審議会・研究会等▼
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◆第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基本方針部会
 を開催しました(2016年5月11日)

 今回は、小児に対する肺炎球菌感染症のワクチンとして使用する
沈降10価肺炎球菌結合型ワクチンを定期接種で使用するワクチンに
追加することの是非について審議を行い、同ワクチンを定期接種
としては導入しないということで取りまとめられました。
 また、予防接種に関する基本的な計画に基づき、PDCAサイクルに
よる定期的な検討を行いました。

<第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000123994.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2016年第17・18週(第17・18合併号):咽頭結膜熱など
 について(2016年5月20日)

 咽頭結膜熱、水痘、手足口病の定点医療機関当たり報告数は
増加しました。
 その他、流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は減少
しましたが、過去5年間の同時期(前週、当該週、後週)と比較
してやや多くなっています。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第17・18週(第17・18合併号)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は0.68〜インフルエンザの
 発生状況を公表しました(2016年5月20日)

 2016年第19週(5月9日〜5月15日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は0.68となっています。
 なお、今シーズンのインフルエンザ発生状況の定期的な公表は、
来週で終了します。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2016年5月13日〜5月20日掲載)

2016年05月20日エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新10)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05201440.html
2016年05月20日出血熱患者の発生について−南スーダン
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05201437.html
2016年05月20日ラッサ熱の発生について−リベリア
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05201432.html
2016年05月19日アンゴラへの旅行者に対する黄熱ワクチン接種の注意喚起(WHO)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05191338.html
2016年05月18日鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況(更新7) 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05181323.html
2016年05月17日中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)の発生(更新16)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05171044.html
2016年05月16日黄熱の発生状況(更新2) 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05161327.html
2016年05月16日ジカウイルス感染症の発生状況(更新14)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05161023.html
2016年05月13日エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新9)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/05131529.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆「あさコラム」vol.5「がまだせ!手洗い!」

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
 前回のコラムで熊本地震の派遣報告をしましたが、「もう少し具体的
な話を」ということで、今回は手洗いについてお話したいと思います。

 正しい手洗い、感染症予防では大変重要です。
しかし、簡単なようで、いざ実践するとなると、なかなか難しいもので
あります。

 雨の降る4月27日、避難所となっている南阿蘇中学校をお訪ねしました。
 こちらはノロウイルスの集団発生の疑いがあった避難所で、気になる
避難所のひとつでしたので、状況について御案内いただきました。

 私がお伺いした時、既に体育館は土足禁止となり、トイレは1時間
おきに消毒剤で清掃されるなど清潔さを保っていました。
 手洗い場には、指の間まで石けんを泡立てるといった手の洗い方が
図で掲示され、液体石けんとペーパータオルが準備されていました。

 水道が断水なのに流水で手が洗えるため、不思議に思ってお尋ね
したら、自衛隊の皆さんが貯水槽に水を運んでくれているため、蛇口
から水が出るのだとか。
 ありがたいなぁ、なるほどね、と感心していたところ、ふと見ると、
マスクをした中高生ぐらいのボランティア少年が手洗い場に立って
います。

 何のために立っているのかなぁと、これまたお尋ねしたところ、
手洗い場を利用する皆さんの手洗いを見ているだけ、とのこと。
 何も言わずにただ見ているだけなのですが、少年の前では、皆さん、
しっかりと手を洗ってくれているそうです。
 これもなるほどね!と、大いに感心しました。

 その後の4月30日、南阿蘇中学校に再度お伺いしたところ、その
ボランティア少年は、手洗い場から姿を消していました。
 もう少年が見ていなくても、正しい方法で手を洗う習慣が避難所
の皆さんについたから、との理由でした。
 南阿蘇村、素晴らしいコミュニティです。

<写真:手洗いをする少年〜感染症エクスプレス@厚労省>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116724.html
<手洗い手順リーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10600000-Daijinkanboukouseikagakuka/0000123506.pdf
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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