感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2016-04-01

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.242(2016年4月1日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

▼トピックス▼  
 ◆薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(案)について(2016年4月1日)
 ◆西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に対する「国際的に懸念
    される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」宣言の解除について
    (2016年3月29日)
 ◆蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針の一部を改正する
  告示が施行されました(2016年3月30日)
 ◆病原体サーベイランスに関する啓発リーフレットを作成しました
   (2016年4月1日)
 ◆感染症・予防接種相談窓口の電話番号が変更になりました
    (2016年4月1日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2016年第11週(第11号):咽頭結膜熱などについて
   (2016年4月1日)
 ◆全国の定点医療機関当たり報告数は13.81〜インフルエンザの
    発生状況を公表しました(2016年4月1日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2016年3月26日〜4月1日掲載)
▼編集室より▼
 ◆【浅沼結核感染症課長「あさコラム」本日スタート!】
   vol.1「感染症の種類、いくつご存知ですか?」 
 ◆『感染症エクスプレス@厚労省』登録変更、新規登録受付中!
     
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

  厚生労働省にほど近い日比谷公園では、今まさに桜が満開となり、
行き交う人々を楽しませてくれています。
 今日から4月、新しい生活をスタートされた方も多いかと思います。
 本メールマガジンも今号から、結核感染症課長による「あさコラム」
が始まりました。
 『感染症エクスプレス@厚労省』をご存じない方、新しく配属された
方がおられましたら、ぜひ本メールマガジンをご紹介ください。メール
アドレス毎に登録が可能です。
 
 本年度も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
  
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▼トピックス▼
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◆薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(案)について(2016年4月1日)

 薬剤耐性(AMR)対策については、昨年12月24日、「国際的に脅威
となる感染症対策関係閣僚会議」の下に、「薬剤耐性に関する検討調整
会議」を設置し、「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン(案)」に
ついて検討が行われてきました。本アクションプランは来週にも、同会議
にて正式に決定する予定です。
 正式決定次第、下記URLに掲載される予定ですのでご確認ください。

<国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議>
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokusai_kansen/


◆西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に対する「国際的に懸念
 される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」宣言の解除について
 (2016年3月29日)

 3月29日、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に関するIHR
緊急委員会は、西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行状況は、
「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態(PHEIC)」に当た
らないとの見方を示しました。
 これを受け、世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長
は、2014年8月に宣言されたPHEICを解除することを発表しました。
 一方でチャン事務局長は、エボラ出血熱の感染を防ぎ、再流行を
迅速に探知できるよう、西アフリカの国々においては引き続き監視
体制と対応能力の確保が必要とコメントしました。

<WHOステートメント(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/end-of-ebola-pheic/en/
<WHOチャン事務局長のコメント(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/ihr-emergency-committee-ebola/en/


◆蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針の一部を改正する告示が
  施行されました(2016年3月30日)
 
 ジカウイルス感染症は、蚊が媒介する感染症であり、デング熱やチクン
グニア熱同様、日本国内各地に分布するヒトスジシマカが媒介することが
知られています。
 このため厚生労働省は、「蚊媒介感染症に関する特定感染症予防指針」
にジカウイルス感染症を追加する省令・告示の改正を3月30日に公布
しました。
 医療機関の皆様におかれましては、引き続き、ジカウイルス感染症を
疑う患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ情報提供いただくよう、
ご協力お願いします。
 国民の皆様におかれましては、海外の流行地において、蚊に刺されて
から数日後に、軽度の発熱、発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠感、
頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。
 海外の流行地へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を
使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。

<ジカウイルス感染症について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html


◆病原体サーベイランスに関する啓発リーフレットを作成しました
 (2016年4月1日)

 平成26年の感染症法改正によって、感染症法に病原体の検査に関する
明確な規定が設けられ、本日から感染症に対する情報収集体制が強化
されることとなりました。
 これに伴い、インフルエンザについて、指定された医療機関から定期的
・定量的な検体収集を行う指定提出機関制度が創設されるとともに、
都道府県知事は必要に応じて、感染症法に基づく感染症の患者や病原体
保有者等に対して、検体の採取や提出等を求めることができることとなり
ました。
 これまでも医療機関の皆様には、感染症発生動向調査として、病原体
のサーベイランスにご協力いただいているところですが、医療機関を受診
する患者の方に本制度を知っていただき、ご理解をいただくことを目的
に、2種類のリーフレットを作成しましたので、適宜ご活用ください。
 引き続き、感染症発生動向調査へのご協力をよろしくお願いします。

<病原体サーベイランス啓発リーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/A_0317out.pdf
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/B_0317out_1.pdf
<感染症発生動向調査について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115283.html
<平成26年の感染症法改正に伴う感染症の情報収集体制の強化について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000115688.html


◆「感染症・予防接種相談窓口」の電話番号が変わりました(2016年4月1日)
 
 厚生労働省では予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般
について、国民の皆様のお問合せにお応えする「感染症・予防接種相談窓口」
を設置していますが、4月1日より、電話番号が変更になりました。

<感染症・予防接種相談窓口>
 電話番号: 0422-70-1485
 受付時間: 午前9時から午後5時まで(土日祝日と年末年始を除く)

※行政に関するご意見・ご質問は受け付けておりません。
※本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により
  運営されています。

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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2016年第11週(第11号):咽頭結膜熱などについて(2016年4月1日)

 咽頭結膜熱、水痘、手足口病の定点医療機関当たり報告数は増加しました。
 流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間
の同時期と比較してやや多くなっています。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第11週(第11号) 
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html


◆全国の定点医療機関当たり報告数は13.81〜インフルエンザの発生状況を
 公表しました(2016年4月1日)

 2016年第12週(3月21日〜3月27日)のデータを公表しました。
 全国の定点医療機関当たり報告数は13.81となっています。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報 (2016年3月26日〜4月1日掲載)

2016年03月31日エボラ出血熱終息に向けた状況レポート(更新7)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03311155.html 
2016年03月31日西アフリカのエボラ流行に関するIHR緊急委員会の第9回会合における声明
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03311023.html 
2016年03月30日黄熱の発生−中国カリブ海
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03301339.html 
2016年03月30日ジカウイルス発生状況について−ドミニカおよびキューバ
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03301202.html
2016年03月30日小頭症の発生状況−パナマ 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03301113.html
2016年03月30日ギラン・バレー症候群の発生−パナマ
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03301045.html 
2016年03月30日鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況(更新4) 
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03300923.html
2016年03月28日ジカウイルス感染症の発生状況(更新7)
http://www.forth.go.jp/topics/2016/03281621.html

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▼編集室からのお知らせ▼
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◆【浅沼結核感染症課長「あさコラム」本日スタート!】
   vol.1「感染症の種類、いくつご存知ですか?」 

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課長の浅沼一成です。
今号から、不定期にコラムを書かせて頂くことになりました。
 どうぞよろしくお願いします。

 さて、現在世間の耳目を集めている「ジカウイルス感染症」は、
昨年から中南米で流行している感染症ですが、本年2月の世界
保健機関(WHO)の「国際的に懸念される公衆の保健上の緊急事態
(PHEIC)」を受け、2月5日に感染症法上の4類感染症に位置づけ
られました。
 まだ分からないことも多い蚊媒介感染症のひとつですが、小頭症
やギランバレー症候群との関連が強く示唆されています。
 わが国も、流行地への渡航についての注意喚起やヒトスジシマカ
などの媒介蚊の駆除の徹底といった、ジカウイルス感染症対策に
取り組んでいます。本紙面を借りて、引き続き、皆様のご協力と
ご理解をお願いします。

 ところで、感染症法においては、法の対象となる感染症として、
1類感染症から5類感染症までを定めています。
 皆さんは、それぞれの分類の主な感染症は思い浮かびますか?
 暗記した覚えのある方もいると思いますが、不意に質問を受ける
と、なかなか全問正解とはいかないもの。
 どうしたらガッチリと覚えられるのでしょうかね?
 普及啓発も兼ねて、「水曜日のカンパネラ」のコムアイさんに、
語呂合わせの類別感染症の歌でも歌ってもらいたいなぁ・・・と思う
今日この頃です。
 では、次回もどうぞよろしくお願いします。

<感染症法に基づく医師の届出のお願い(類別感染症一覧)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html
<本コラムの感想、ご質問、ご要望など>
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