感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2015-09-18

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.215(2015年9月18日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼  
 ◆エボラ出血熱について(2015年9月18日)
 ◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年9月18日)
 ◆【フォトレポート】麻しん排除認定証書授与式について
 ◆9月24〜30日は結核予防週間です 〜「結核」知って予防。
     早めの受診。〜 
 ◆国立感染症研究所の一般公開が開催されます
▼審議会・研究会等▼
 ◆第3回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催
   しました(2015年9月11日)
 ◆第12回厚生科学審議会感染症部会を開催しました
  (2015年9月18日)
 ◆第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応
    検討部会を開催しました(2015年9月17日) 
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2015年第36週(第36号):A群溶血性レンサ球菌
     咽頭炎などについて(2015年9月18日)
 ◆全国の定点当たり報告数は0.07〜インフルエンザの発生
     状況を公表しました(2015年9月18日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2015年9月10日〜9月18日掲載)

      
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
 
 本日、第12回厚生科学審議会感染症部会を開催し、エボラ出血熱
及び中東呼吸器症候群(MERS)の今後の対応変更について検討しま
した。本日付で対応変更の通知が発出される予定です。
 詳しくは、本メールマガジンのトピックスをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

 
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▼トピックス▼
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◆エボラ出血熱について(2015年9月18日)

 世界保健機関(WHO)の9月16日付の発表によると、
9月13日までの1週間にシエラレオネで5例の確定患者
が報告されました。
 1週間でギニアから確定患者が報告されなかったのは、
この12ヶ月間で初めてになります。9月13日の時点で、
12日連続ギニアから確定患者の報告はありません。
 シエラレオネの新規症例5例中4例は接触者として監視
下にあった症例です。残る1例は5ヶ月以上新規症例の報告
がなかったボンバリ地区からのもので、現在接触者の追跡
を行っています。
 上記2か国及びリベリア、マリ、ナイジェリア、セネガル、
スペイン、アメリカ、イギリス、イタリアを含めた総計は、
患者数28,256例、死亡者数11,306例となっています。
 また、本日付で疑似症の定義が変更になる予定であり、
渡航歴、発熱症状に加えて、接触歴があることが必須に
なります。詳細は追って号外にてお知らせする予定です。
医療機関の皆様におかれましては、今後は以下の対応を
お願いします。

(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2)受診者について、発熱症状、嘔吐、下痢または全身倦怠感等
      に加えて、ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在
      歴が確認でき、かつ次のどちらかに該当する場合は、エボラ
      出血熱の疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で
      都道県知事へ届出を行う。
   ・21日以内にエボラ出血熱患者(疑い患者を含む。)の体液等
        (血液、体液、吐瀉物、排泄物など)との接触歴(感染予防策
        の有無を問わない。)がある
   ・21日以内にエボラ出血熱発生地域(ギニア、シエラレオネ、
        リベリア、ウガンダ、スーダン、ガボン、コートジボワール、
        コンゴ民主共和国、コンゴ共和国)由来のコウモリ、霊長類等
        に直接手で接触するなどの接触歴がある
(3)上記(2)に該当する患者から電話の問い合わせがあった場合は、
     当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡
     するよう、要請する。

<エボラ出血熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/ebola.html
<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/


◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年9月18日)

  世界保健機関(WHO)の9月9日付の発表によると、
サウジアラビアにおいて、9月1日から5日の間に、新たな
中東呼吸器症候群(MERS)患者25人が報告されました。
 これらの患者のうち10人は、現在リヤド市の病院で
起きている集団発生と関係しています。
 医療機関の皆様におかれましては、中東への渡航歴が
あり、急性呼吸器感染症状を呈する方が受診した際は、
渡航歴や現地の医療機関の受診歴等の確認をしていた
だき、感染が疑われる場合には、速やかに保健所に連絡
する等、引き続きご協力をお願いします。
 また、本日付でMERSの国内発生時の対応に関する変更
が変更になり、MERS流行国から韓国が除外となります。
(詳細は追って号外にてお知らせする予定です。)

<中東呼吸器症候群(MERS)について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088627.html


◆【フォトレポート】麻しん排除認定証書授与式について

 本メールマガジン2015年9月4日号で紹介した、「麻しん排除
認定書授与式」が厚生労働省ホームページ「フォトレポート」
に取り上げられました。
 WHO西太平洋地域事務局のシン局長との意見交換の内容も
掲載されています。

<塩崎厚生労働大臣がWHO西太平洋地域事務局のシン局長から、麻しん排除認定証書を授与されました。>
http://www.mhlw.go.jp/photo/2015/08/ph0831-01.html


◆9月24〜30日は結核予防週間です
  〜「結核」知って予防。早めの受診。〜 

厚生労働省は、9月24〜30日を結核予防週間として、
広く国民の皆様に、結核についての正しい理解を
深めていただく期間としています。
 平成26年の患者数(※)は、19,615人となり、結核
の統計を取り始めてから初めて2万人を切りました。
 しかし、年間2千人を超える方が亡くなっている、
我が国の主要な感染症であることに変わりはありま
せん。
 近年は、結核患者の高齢化が進んでおり、4割近く
が80歳以上の高齢者となっています。
 高齢者の結核を予防し、早期発見するには、家族
や周囲の方の「気づき」が大切です。

○長引く咳等の症状を訴える方が受診された際には、
   結核の可能性も視野に入れた診療をお願いいたします。
○医療従事者は、結核患者と接触する機会が比較的
   多いと思われますので、長引く咳等、体調が思わしく
   ない場合は、速やかに医師の診察を受けるようお願い
   いたします。

※平成26年の新登録結核患者数。(平成26年結核登録者情報調査年報)

<結核(BCGワクチン)について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index.html
<平成26年結核登録者情報調査年報集計結果(概況)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou03/14.html


◆国立感染症研究所の一般公開が開催されます

 10月3日(土)、東京都新宿区の国立感染症研究所戸山庁舎
で、一般公開が開催されます。
 実験体験、手洗い実習、標本展示などのほか、講演会〜話題
の感染症〜(インフルエンザ、デング熱)、感染症クイズ(注文の
多いジビエ料理店、アウトブレイク探偵)、パネル展示(くすりで
治せるウイルス感染症、感染症はどうやって検査するの?、
病原体の種類、感染研のお仕事、厚生労働省・結核感染症課の
取り組み)などの催しを用意しています。
 また、ご家族向けの感染症ゲーム、病原体模型工作など皆さま
で楽しめるコーナーもあります。

<国立感染症研究所一般公開のお知らせ>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/open-campus/openhouse.html


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▼審議会・研究会等▼
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◆第3回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催
  しました(2015年9月11日)

 本会議では、抗インフルエンザウイルス薬の今後の備蓄の
在り方について検討が行われ、同委員会に設置されている
医療・医薬品作業班がまとめた「新型インフルエンザ対策
における抗インフルエンザウイルス薬備蓄目標及び薬剤の
種類と量に関する議論の整理」が承認されました。
 
<第3回新型インフルエンザ対策に関する小委員会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=263447


◆第12回厚生科学審議会感染症部会を開催しました
    (2015年9月18日)

 本会議では、抗インフルエンザウイルス薬の備蓄について、
新型インフルエンザ対策に関する小委員会がまとめた「新型
インフルエンザ対策における抗インフルエンザウイルス薬備蓄
目標及び薬剤の種類と量に関する議論の整理」が承認されま
した。
 また、エボラ出血熱やMERSの発生状況及び今後の対応
について検討しました。
 本部会の意見を踏まえ、疑似症の定義変更などに関する
通知が本日付で発出される予定です。

<第12回厚生科学審議会感染症部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127717
⇒追って掲載されます


◆第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応
   検討部会を開催しました(2015年9月17日)

  本会議では、追跡調査の結果が報告され、その結果、従来の
整理を変えるに至る新たな医学的知見はないとされました。
 また、HPVワクチンについて、国民へのより適切な情報提供
を行うためには、継続して検討が必要であり、現時点では
積極的勧奨の一時差し控えは継続することが適当とされました。
 さらに、救済に関しては従来からの基本的考え方を踏襲し、
速やかに審査を進めることについて部会の賛同が得られました。

<第15回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000097690.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2015年第36週(第36号):A群溶血性レンサ球菌咽頭炎
   などについて(2015年9月18日)

  A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、伝染性紅斑の定点あたりの報告
数は増加し、過去5年の同時期と比べてかなり多くなっています。
 そのほかRSウイルス感染症、感染性胃腸炎、水痘、マイコプラ
ズマ肺炎の定点あたりの報告数は増加しました。


◆全国の定点当たり報告数は0.07〜インフルエンザの発生状況
 を公表しました(2015年9月18日)

 2015年第37週(9月7日〜9月13日)のデータを公表しました。
 全国の定点当たり報告数は0.07となっています。

<インフルエンザに関する報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2015年9月10日〜9月18日掲載)
2015年09月17日 エボラ出血熱の発生状況(第37週) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09171404.html
2015年09月16日 アメリカ大陸でのコレラの流行状況 (更新4)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09161319.html 
2015年09月16日 エボラ出血熱の発生状況(第36週):補足4 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09161313.html
2015年09月15日 エボラ出血熱の発生状況(第36週):補足3
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09151433.html 
2015年09月15日 チクングニア熱の発生−セネガル 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09151426.html
2015年09月14日 エボラ出血熱の発生状況(第36週):補足2 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09141310.html
2015年09月11日 アメリカ大陸における麻しんの流行 (更新3)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09111413.html 
2015年09月11日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況 (更新68) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09111405.html
2015年09月11日 エボラ出血熱の発生状況(第36週):補足
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09110840.html
2015年09月10日 エボラ出血熱の発生状況(第36週) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/09101037.html


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