感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2015-08-21

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.211(2015年8月21日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼
 ◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年8月16日)
 ◆エボラ出血熱について(2015年8月19日)
 ◆第23回世界スカウトジャンボリー大会参加者の髄膜炎菌
   感染症発生について(8月18日)
 ◆手足口病について(2015年8月21日)
 ◆溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症について
    (2015年8月21日) 
▼審議会・研究会等▼
 ◆エイズ動向委員会を開催しました(2015年8月18日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2015年第32週(第32号):手足口病などについて
   (2015年8月21日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2015年8月8日〜8月21日掲載)

      
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
 
 手足口病や溶連菌による感染症の報告数が、例年と比較して
多くなっています。
 詳しくは、本メールマガジンのトピックスをご覧ください。
 
 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

 
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▼トピックス▼
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◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年8月16日)

  8月16日付の世界保健機関(WHO)の発表によると、
韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の患者の累計数
は、死亡者36人を含む186人となっており、7月5日以降、
新たな感染者は出ていません。
 韓国政府の発表によると、7月27日に隔離対象者がゼロ
になりましたが、引き続き流行が完全に終息するまで対策
を継続するとしています。厚生労働省においても引き続き、
現在の対策を継続していきます。
 医療機関の皆様におかれましては、MERSを心配する方
が受診した際は、渡航歴や現地の医療機関の受診歴等の
確認をしていただき、感染が疑われる場合には、速やかに
保健所に連絡する等、引き続きご協力をお願いします。

<中東呼吸器症候群(MERS)について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088627.html


◆エボラ出血熱について(2015年8月19日)

 世界保健機関(WHO)の8月19日付の発表によると、
8月16日までの1週間に、ギニアで3例の確定患者が
報告されました。 シエラレオネでエボラのアウトブレイク
以降、疫学調査をしている1週間で確定患者が0例に
なったのは初めてのことです。
  全体では、3週連続で1週間に3人の確定患者が認め
られています。加えて、積極的調査の対象者の数は、8月
9日の1600人だったものが、8月16日には約半分の
800人となっています。
 上記2か国及びリベリア、マリ、ナイジェリア、セネガル、
スペイン、アメリカ、イギリス、イタリアを含めた総計は、
患者数27,988例、死亡者数11,299例となっています。
 医療機関の皆様におかれましては、引き続き以下の
対応をお願いします。

(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2)受診者について、発熱症状に加えて、ギニア又はシエラレオネの
    過去1か月以内の滞在歴が確認できた場合は、エボラ出血熱の
    疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で都道府県知事
    へ届出を行う。
(3)ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴を有し、かつ
   発熱症状を呈する患者から電話の問い合わせがあった場合は、
   当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡
   するよう、要請する。

<エボラ出血熱の国内発生を想定した行政機関における基本的な対応について(依頼)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20150511_01.pdf
<エボラ出血熱の国内発生を想定した医療機関における基本的な対応について(依頼)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20150511_02.pdf
<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/


◆第23回世界スカウトジャンボリー大会参加者の髄膜炎菌
  感染症発生について(8月18日)

 7月28日から8月8日、山口県きらら浜においてボーイスカウト・
ガールスカウトの世界大会である世界スカウトジャンボリー大会
が開催され、世界各国から3万人を超える青少年が参加しましたが、
開催後、スコットランドとスウェーデンからの参加者が帰国後に
髄膜炎菌感染症を発症したという報告がありました。
 髄膜炎菌はときに髄膜炎のような重篤な疾患を惹起しますが、
患者と濃厚接触しなければ容易に感染・発症するものではなく、
適切な抗菌薬治療により治癒しうる疾患です。
 既にボーイスカウト日本連盟より参加者に対して注意喚起が
されていますが、潜伏期間は平均4日程度(2〜10日)であり、
今後国内で本大会に関連した髄膜炎菌感染症が発生する可能性は
極めて低いと考えられます。
 現在まで国内で関連した髄膜炎菌感染症の発生報告はありません。

[公益財団法人ボーイスカウト日本連盟プレスリリース]
<大会参加者の髄膜炎菌感染症の発生について>
http://www.23wsj.jp/assets/info_zuimakuen.pdf


◆手足口病について(2015年8月21日)

 過去5年間の平均と比較して手足口病の報告が多くなっています。
 現在多く検出されているCA16は時に髄膜炎等を起こし重症化する
ことで知られるEV71と比較して予後良好とされていますが、引き続
き発生動向に注意が必要です。

<手足口病に関するQ&A>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html


◆溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症について
 (2015年8月21日)

 例年と比較して、溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症
の報告数が多くなっています。
 溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症は、A群溶血性
レンサ球菌咽頭炎、劇症型溶血性レンサ球菌感染症ともに
届出対象となっていますが、両者とも過去5年間の平均と比較
して多い状況です。
 原因については不明ですが、引き続き発生動向に注意が必要です。

[国立感染症研究所ホームページ]
<A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/340-group-a-streptococcus-intro.html


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▼審議会・研究会等▼
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◆エイズ動向委員会を開催しました(2015年8月18日)

 8月18日、第142回エイズ動向委員会を開催しました。
 2015年3月30日から6月28日までの約3ヶ月間における
新規HIV感染者報告数は267件で、新規エイズ患者報告数
(感染に気づかずにエイズを発症して報告されたもの)は
118件でした。
 合計は385件で、全体に占める新規エイズ患者報告数の割合が
30.6%でした。
 感染経路としては、新規HIV感染者報告、新規エイズ患者
報告ともに同性間性的接触が最多でした。年齢については、
新規HIV感染者報告数は特に20〜40代、新規エイズ患者報告
数は、40代前後で多くなっていますが、幅広い年齢層において
報告が認められています。
 HIVは、性別・年齢を問わず誰もが感染する可能性があります。
適切な予防策により感染を予防することが重要です。
 早期発見は、個人においては早期治療、社会においては感染
の拡大防止に結びつくため、各医療機関におかれましては、
HIV/エイズの予防啓発及び検査に関する情報提供など、引き続
きご協力をお願いします。

<エイズ動向委員会資料>
http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2015年第32週(第32号):手足口病などについて
 (2015年8月21日)

 手足口病・A群溶血性レンサ球菌咽頭炎・伝染性紅斑の
定点当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期
と比較して多くなっています。
 この他に、RSウイルス感染症・マイコプラズマ肺炎の定点
当たり報告数の増加が続いています。
 
IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第32週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2015年8月8日〜8月21日掲載)
2015年08月21日 太平洋地域での症状・疾患サーベイランス報告(更新7) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08211147.html
2015年08月21日 エボラ出血熱の発生状況 (第33週):補足
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08210750.html
2015年08月20日 エボラ出血熱の発生状況(第33週)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08201417.html 
2015年08月19日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新60)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08191406.html 
2015年08月18日 エボラ出血熱の発生状況(第32週):補足3 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08180752.html
2015年08月17日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新36)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08170757.html 
2015年08月17日 エボラ出血熱の発生状況(第32週):補足2
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08170756.html 
2015年08月14日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新35)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08141116.html 
2015年08月14日 アメリカ大陸でのコレラの流行状況(更新3)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08141019.html 
2015年08月14日 エボラ出血熱の発生状況(第32週):補足 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08140837.html
2015年08月13日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新59) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08131509.html
2015年08月13日 エボラ出血熱の発生状況(第32週)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08131128.html 
2015年08月12日 アメリカ大陸における麻しんの流行(更新2) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08121147.html
2015年08月12日 エボラ出血熱の発生状況(第31週):補足4
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08120838.html 
2015年08月11日 チクングニア熱の発生−スペイン 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08111042.html
2015年08月11日 ポリオの発生−マダガスカル 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08111041.html
2015年08月11日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新34) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08111040.html
2015年08月11日 エボラ出血熱の発生状況(第31週):補足3
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08111036.html 
2015年08月11日 カリブ海諸国におけるチクングニア熱の患者の発生状況(更新7)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08110901.html
2015年08月10日 エボラ出血熱の発生状況(第31週):補足2
http://www.forth.go.jp/topics/2015/08100848.html


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