感染症エクスプレス@厚労省
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メールマガジンのバックナンバーです。

2015-07-10

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃>>>>>>>>>>>>>>
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   >>>>>>>>>┃@┃厚┃労┃省┃Vol.206(2015年7月10日)
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■ヘッドライン■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

▼トピックス▼
 ◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年7月9日)
 ◆エボラ出血熱について(2015年7月8日)
 ◆疑似症の発生状況の届出方法が変更になりました(2015年7月10日)
▼審議会・研究会等▼
 ◆第2回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催しました
  (2015年7月3日)
 ◆第11回厚生科学審議会感染症部会を開催しました(2015年7月8日)
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR 2015年第26週(第26号):伝染性紅斑などについて
  (2015年7月10日)
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報
    (2015年7月4日〜7月10日掲載)
      
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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
 
 「リンゴ病」とも呼ばれる伝染性紅斑の報告数が増加しています。
詳しくは、本メールマガジンの感染症発生情報をご覧ください。 

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

 
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▼トピックス▼
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◆中東呼吸器症候群(MERS)について(2015年7月9日)

  7月9日付の世界保健機関(WHO)の発表によると、韓国
における中東呼吸器症候群(MERS)の患者の累計数は、
死亡者35人を含む186人となっています。
 医療機関の皆様におかれましては、MERSを心配する方
が受診した際は、渡航歴や現地の医療機関の受診歴等の
確認をしていただき、感染が疑われる場合には、速やか
に保健所に連絡する等、引き続きご協力をお願いします。

【WHOのガイダンスの翻訳版が完成しました】
世界保健機関(WHO)より出されたガイダンスの翻訳版が
下記に掲載されています。

<「中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染の可能性例または確定例の治療中の感染予防と制御(日本語版)暫定的ガイダンス(2015年6月4日改訂)」>
http://www.medic.mie-u.ac.jp/kansen-seigyo/research/images/WHO_MERS_IPC_15%201%20(Japanse).pdf

(原文)
「Infection prevention and control during health care for probable or confirmed 
cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection Interim guidance(4 June 2015)」
http://www.who.int/csr/disease/coronavirus_infections/ipc-mers-cov/en/

【その他のMERSに関する参考サイト】
<中東呼吸器症候群(MERS)について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000088627.html
<中東呼吸器症候群(MERS)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/2686-mers.html
<韓国における中東呼吸器症候群(MERS)確定患者の状況>(平成27年6月23日時点)
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/merskorea.pdf
<中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)感染入院患者の感染予防・制御に関する暫定的勧告」(和訳改訂版)>
http://www.medic.mie-u.ac.jp/kansen-seigyo/research/images/MERS_CDC%20guideline_201506%20(Japanese).pdf
<CDC(米国疾病管理予防センター)ガイダンス(英語)>
「Interim Infection Prevention and Control Recommendations for Hospitalized Patients with Middle East Respiratory Syndrome Coronavirus (MERS-CoV)(June 2015)」
(http://www.cdc.gov/coronavirus/mers/infection-prevention-control.html)


◆エボラ出血熱について(2015年7月8日)

 世界保健機関(WHO)の7月8日付の発表によると、7月5日
までの1週間に、ギニア、シエラレオネで新たに27例の確定
患者、18例の死亡者が報告されました。
 5月9日に終息宣言が公表されたリベリアでは、7月5日まで
の1週間に新たに3名の確定患者が報告され、うち1名は6月
28日に亡くなっています。
 上記3か国及びマリ、ナイジェリア、セネガル、スペイン、アメリカ、
イギリス、イタリアを含めた総計は、患者数27,609例、死亡者数
11,261例となっています。

 今回報告されたリベリアの患者について、WHOはこれまで
とは別のアウトブレイクとみており、発生した村を中心に対策を
行っています。
 厚生労働省では、引き続き動向を注視し、必要な情報提供を
行っていきます。
 医療機関の皆様におかれましては、引き続き以下の対応をお
願いします。

(1)発熱症状を呈する患者には必ず渡航歴を確認する。
(2)受診者について、発熱症状に加えて、ギニア又はシエラレオネの
    過去1か月以内の滞在歴が確認できた場合は、エボラ出血熱の
    疑似症患者として直ちに最寄りの保健所長経由で都道府県知事
    へ届出を行う。
(3)ギニア又はシエラレオネの過去1か月以内の滞在歴を有し、かつ
   発熱症状を呈する患者から電話の問い合わせがあった場合は、
   当該エボラ出血熱が疑われる患者に対し、最寄りの保健所へ連絡
   するよう、要請する。

<エボラ出血熱の国内発生を想定した行政機関における基本的な対応について(依頼)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20150511_01.pdf
<エボラ出血熱の国内発生を想定した医療機関における基本的な対応について(依頼)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20150511_02.pdf
<保健所管轄区域案内>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/hokenjo/
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ>
http://www.forth.go.jp/


【エボラに関する第6回IHR緊急会合】
  7月2日、エボラに関する第6回IHR緊急委員会が開催され、
報告書がIHRのアナウンスメントサイトに掲載されました。
 西アフリカでのエボラ流行は引き続き国際的な公衆の保健上
の緊急事態(PHEIC)であり、現行の勧告を延長するとした上で、
発生国の国境付近でのサーベイランス体制の強化などを提案
しています。

<Statement on the 6th meeting of the IHR Emergency Committee regarding the Ebola outbreak in West Africa>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2015/ihr-ebola-7-july-2015/en/


◆疑似症の発生状況の届出方法が変更になりました(2015年7月10日)

 感染症法第14条に規定する感染症の疑似症の発生状況
の届出方法を7月10日から変更しました。
 これまで、当該疑似症の届出については、疑似症定点と
して指定された医療機関が、原則としてインターネットを
通じて必要な事項をシステムへ入力することにより実施し
ていましたが、当該システムの運用停止に伴い、今後は、
指定の医療機関が所定の様式を保健所へ提出することに
より実施することとなりました。
 感染症の発生動向を把握し、適切かつ迅速な対応により
感染の拡大を防止するために、引き続き、感染症発生動向
調査へのご協力をよろしくお願いします。

<感染症法に基づく医師の届出のお願い(届出様式のダウンロード)>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/kekkaku-kansenshou11/01.html


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▼審議会・研究会等▼
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◆第2回新型インフルエンザ対策に関する小委員会を開催しました
  (2015年7月3日)

 7月3日に第2回の委員会を開催し、プレパンデミックワクチン
の備蓄方針について、今年度はインドネシア株を備蓄すること、
及び鶏卵培養ワクチンに加え細胞培養ワクチンを備蓄すること
について了承されました。
 また、アジュバント等の研究を積極的に推進することも併せて
提言されました。
 作業班、小委員会に関連する資料や議事録を含む情報につい
ては、下記URLにて順次公表する予定です。

<第2回新型インフルエンザ対策に関する小委員会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=263447


◆第11回厚生科学審議会感染症部会を開催しました(2015年7月8日)

 7月8日、第11回厚生科学審議会感染症部会を開催しました。
 今回は、「新型インフルエンザ対策に関する小委員会」に
おいて検討されたプレパンデミックワクチンの備蓄方針について、
本部会に報告し、審議の結果、内容について了承されました。
 また、韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況
及び国内における対応、感染症サーベイランスシステム(NESID)
の一部機能の停止と今後の対応について報告しました。

<第11回厚生科学審議会感染症部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei.html?tid=127717


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

◆IDWR 2015年第26週(第26号):伝染性紅斑などについて
  (2015年7月10日)

 伝染性紅斑の定点当たり報告数は増加し、過去5年間の
同時期と比較してやや多くなっています。
 この他に、手足口病、流行性耳下腺炎の定点当たり報告
数は増加しました。
 また、注目すべき感染症として「伝染性紅斑(ヒトパルボ
ウイルスB19感染症)」についての記事があります。

[国立感染症研究所ホームページ]
<伝染性紅斑とは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/443-5th-disease.html


IDWR(感染症発生動向調査週報)2015年第26週
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2015.html


■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2015年7月4日〜7月10日掲載)
2015年07月10日 エボラ出血熱の発生状況 (第27週):補足
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07101053.html
2015年07月09日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新17)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091610.html 
2015年07月09日 髄膜炎の発生−ニジェール(更新3)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091604.html 
2015年07月09日 デング熱の流行状況について(更新6) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091556.html
2015年07月09日 エボラ出血熱の発生状況(第27週)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091440.html 
2015年07月09日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新49) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091254.html
2015年07月09日 イエメンでデング熱が流行しています 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07091247.html
2015年07月08日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新16)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07081330.html 
2015年07月08日 エボラ出血熱の発生状況(第26週):補足4
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07081324.html 
2015年07月08日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新48)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07081308.html 
2015年07月07日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新15)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07071138.html 
2015年07月07日 エボラ出血熱の発生状況(第26週):補足3
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07070810.html 
2015年07月06日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新14)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07061156.html 
2015年07月06日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新47) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07061033.html
2015年07月06日 中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新46)
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07061025.html 
2015年07月06日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新13) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07060923.html
2015年07月06日 エボラ出血熱の発生状況 (第26週):補足2 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07060854.html
2015年07月03日 韓国における中東呼吸器症候群(MERS)の発生状況(更新12) 
http://www.forth.go.jp/topics/2015/07031153.html


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