感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2014-02-28

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┓
┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━╋━╋━╋━┳━┓
 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.138(2014年2月28日)
              ┗━┻━┻━┻━┛


■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

▼トピックス▼
 ◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果
  (第二報)について(2014年2月25日)
 ◆卓上カレンダーを更新しました(インフルエンザ対策の啓発ツール)
▼審議会・研究会等▼
 ◆子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会を開催しました。(2014年
  2月26日)
 ◆平成25年度第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討
  部会、平成25年度第9回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会
  安全対策調査会を開催しました。(2014年2月26日)
▼感染症発生情報▼
 ◆全国の定点当たり報告数は27.36(2/17〜23のインフルエンザの発生状況)
  (2014年2月28日)
 ◆IDWR 2014年第7週(第7号):麻しん、鳥インフルエンザA(H7N9)など
  について(2014年2月28日発行)
 ◆IASR(病原微生物検出情報 月報)2014年2月号:SFTSなど
 ◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2014年2月22〜28日掲載)
▼編集室からのお知らせ▼
 ◆感染症情報のリンク集
 ◆感染症に関するQ&Aのリンク集
 ◆広報・啓発ツールのリンク集

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 全国のインフルエンザの定点当たり報告数が減少していますが、まだ
注意が必要です。一般の方向けに、インフルエンザの啓発ツールとして、
卓上カレンダーや電話伝言メモなどを掲載していますので、ダウンロード
してご活用ください。URLは本メールマガジンの記事をご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼トピックス▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【重症熱性血小板減少症候群】
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの国内分布調査結果(第二報)
 について(2014年2月25日)

 昨年5月より厚生労働科学研究において実施している、SFTSウイルスの
国内分布に関する研究班調査結果の第二報が、国立感染症研究所HPに掲載
されました。この中で、既に患者の発生が確認されている西日本だけでなく、
広く全国にSFTS ウイルスが分布することが明らかとなりました。
 これから春に向けて、SFTSウイルスを媒介するマダニの活動が活発に
なってきます。野外で活動する際、マダニに咬まれないよう注意することが
大事です。
 各医療機関におかれましては、引き続き、以下URLの届出基準の臨床症状
からSFTSが疑われる患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ連絡いただく
よう、ご協力のほどお願いします。

〈病原微生物検出情報(IASR)速報〉重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
ウイルスの国内分布調査結果(第二報)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/2014-02-19-09-27-24/2242-disease-based/sa/sfts/idsc/iasr-news/4428-pr4094.html

国立感染症研究所ホームページ〈重症熱性血小板減少症候群(SFTS)〉
http://www.nih.go.jp/niid/ja/2014-02-19-09-27-24/2238-disease-based/sa/sfts/3143-sfts.html

厚生労働省ホームページ〈重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html

〈届出基準〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-43.html

〈発生届〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/pdf/01-04-43.pdf



【インフルエンザ】
 ◆卓上カレンダーを更新しました(インフルエンザ対策の啓発ツール)
 
 インフルエンザ対策の啓発ツールの一つである、インフルエンザ対策の
キャラクターのマメゾウくんとアズキちゃんの卓上カレンダー(3-4月版)を、
厚生労働省HPにて更新しました。HPからダウンロードおよび印刷してご活用
ください。
 また、厚生労働省ツイッターでは、インフルエンザの話を毎週配信してい
ます。あわせて、インフルエンザの予防啓発としてご活用ください。
 全国の定点当たり報告数は減少傾向にありますが、引き続き、インフル
エンザ予防の注意喚起へのご協力をお願いします。

<卓上カレンダー>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
<厚生労働省ツイッター>
https://twitter.com/MHLWitter


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼審議会・研究会等▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会を開催しました。(2014年2月
 26日)
 
 子宮頸がん予防ワクチンに関する意見交換会を2月26日に開催しました。

 子宮頸がん予防ワクチンの安全性について、国内外の研究者による意見
交換が行われました。概要は以下の通りです。

 ○米国のLee氏から、HPVワクチンには製造で用いられたDNA断片が含まれ
  ており、このDNA断片が様々な症状を引き起こしているという仮説に
  ついての発表がありました。この仮説に対し、ニュージーランドの
  Harris氏及びその他の有識者から、以下のような意見が出され、科学的
  根拠に乏しいという指摘がなされました。
  ・科学的検証をする上で必須の対照群がなく、因果関係を述べることは
   適切でない。
  ・HPVワクチンの中に含まれるDNA断片はごく微量で、全身に影響を
   及ぼすとは考えられない。
  ・複数の仮説を重ねて導き出しているに過ぎない。

 ○フランスのAuthier氏から、アルミニウムを含むアジュバントが
  マクロファージ筋膜炎(MMF)という局所の病変を引き起こしており、
  このMMFが全身の副反応を引き起こしているという仮説についての
  発表がありました。この仮説に対し、フランスのBeytout氏及びその他
  の有識者から、以下のような意見が出され、科学的根拠に乏しいという
  指摘がなされました。
  ・アルミニウムが含まれるワクチンは世界で80年以上使用されており、
   安全性が確認されている。
  ・MMFを主張するグループは、主張の内容が頻繁に変わり、信憑性に
   乏しい。
  ・局所のMMFという病変が、全身の症状を引き起こす根拠がない。

 ○堺氏から、HPVワクチン接種後の有害事象の発生状況について発表が
  ありました。この発表に対し、有識者等より、データの解釈に誤りが
  あるとの指摘がありました。

※ 資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000038484.html



◆平成25年度第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、
 平成25年度第9回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策
 調査会を開催しました。(2014年2月26日)
 
 平成25年度第8回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、
平成25年度第9回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査
会を2月26日に開催しました。
 今回は、子宮頸がん予防ワクチンに関し、機能性身体症状の治療について
有識者からヒアリングを行うとともに、接種時の注意事項等について審議が
行われました。
 また、麻しん、風しん、おたふく、水痘、A型肝炎、インフルエンザ、
成人用肺炎球菌の各ワクチンの安全性について検討がなされ、副反応の報告
状況が、これまでと大きな変化はないことなどから、安全性に重大な懸念は
認められず、引き続き、報告状況や報告内容に十分な注意をするとの評価が
まとめられました。
 このほか、本年10月からの定期接種化に向けて、水痘及び成人用肺炎球菌
ワクチンの副反応報告基準を審議し、事務局案のとおり承認されました。

※ 資料 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000038488.html



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼感染症発生情報▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■国内の感染症発生状況

【インフルエンザ】
◆全国の定点当たり報告数は27.36(2/17〜23のインフルエンザの発生状況)
 (2014年2月28日)

 2014年第8週(2014年2月17日〜2月23日)のデータを公表しました。
 全国の定点当たり報告数は、27.36となっております。
 都道府県別では大分県(49.33)、福井県(43.16)、福岡県(42.91)、
北海道(39.14)、長崎県(38.29)、三重県(35.49)、宮崎県(34.71)、
新潟県(34.25)、青森県(31.58)、愛知県(31.30)、熊本県(31.30)、
佐賀県(30.64)、岩手県(30.17)の順となっています。25道府県で
前週の報告数よりも減少がみられました。
 国内のインフルエンザウイルスの検出状況をみると、直近の5週間
(2014年第4週〜第8週)ではAH1pdm09が最も多く検出されています。

<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html

<インフルエンザウイルス分離・検出速報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html



◆IDWR 2014年第7週(第7号):麻しん、鳥インフルエンザA(H7N9)などに
 ついて(2014年2月28日発行)

 麻しんが16例報告されており、第1〜7週までの累計報告数は103例と
なっています。
 また、「鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について」が海外感染症
情報に掲載されています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html



◆IASR(病原微生物検出情報 月報)2014年2月号:SFTSなど

 特集は「日本における重症熱性血小板減少症候群」です。SFTSVの自然界に
おける存在様式とヒトへの感染経路、日本におけるSFTSの発見と後方視的
臨床的・疫学的調査研究、日本における検査体制等、その他特集関連情報
などがまとめられています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html



■海外の感染症発生状況

◆厚生労働省検疫所(FORTH):海外の感染症情報(2014年2月22〜28日掲載)

<東アジア>
 2014年02月28日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(更新25)
 http://www.forth.go.jp/topics/2014/02281033.html
 2014年02月25日 鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(更新24)
 http://www.forth.go.jp/topics/2014/02251313.html
<東南アジア>
 2014年02月26日 タイにおけるデング熱の流行状況について(更新1)
 http://www.forth.go.jp/topics/2014/02261007.html
<中南米>
 2014年02月24日 カリブ海諸国におけるチクングニア熱の患者の発生状況について(更新5)
 http://www.forth.go.jp/topics/2014/02241322.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼編集室からのお知らせ▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

◆感染症情報のリンク集
 国立感染症研究所:http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases.html
 厚生労働省検疫所(FORTH):http://www.forth.go.jp/index.html
 エイズ予防情報ネット:http://api-net.jfap.or.jp/
 WHO:http://www.who.int/en/
 CDC:http://www.cdc.gov/
 ECDC:http://www.ecdc.europa.eu/en/Pages/home.aspx
 China CDC:http://www.chinacdc.cn/en/


◆感染症に関するQ&Aのリンク集
<腸管出血性大腸菌感染症>
 http://www1.mhlw.go.jp/o-157/o157q_a/index.html
<マイコプラズマ肺炎>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou30/index.html
<RSウイルス感染症>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html
<感染性胃腸炎(ノロウイルス)>
 http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html
<感染性胃腸炎(特にロタウイルス)>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/Rotavirus/index.html
<手足口病>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html
<咽頭結膜熱>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou17/01.html
<重症熱性血小板減少症候群(SFTS)>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html
<インフルエンザ>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html
<鳥インフルエンザA(H7N9)>
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
<狂犬病>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou10/07.html
<結核とBCGワクチン>
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/bcg/
<オーラルセックス(口腔性交)による性感染症>
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/qanda.html
<ポリオ>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/qa.html
<日本脳炎>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/nouen_qa.html
<子宮頸がん>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_shikyukeigan_vaccine.html
<子宮頸がん予防ワクチン接種の「積極的な接種勧奨の差し控え」>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/qa_hpv.html
<風しん>
 http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubellaqa.html
<麻しん(はしか)>
 http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/index.html


◆広報・啓発ツールのリンク集
<インフルエンザ予防対策(ポスター、カレンダー、電話伝言メモなど)>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
<麻しん>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou/pdf/poster07.pdf
<風しん>
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
<予防接種スケジュール(国立感染症研究所)>
 http://www.nih.go.jp/niid/ja/component/content/article/320-infectious-diseases/vaccine/2525-v-schedule.html
<予防接種後健康被害救済制度のリーフレット>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/dl/leaflet_h241119.pdf
<性感染症>
 http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/
<動物由来感染症>
 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

●バックナンバー
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/backnumber/
●配信先変更・配信停止の手続き
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/
●登録に関するお問い合わせ
https://mhlw.asp.3mail.jp/inquiry/
●内容に関するご意見
kansenshomail@mhlw.go.jp
●注意事項
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■

○当メールマガジンは外部の電子メール配信サービスを利用して行っています。
○登録していないにもかかわらず当メールマガジンが配信された場合は、他の
 方が間違えて登録した可能性がありますので、配信停止のお手続きをお願い
 します。
○当メールマガジンの送信元アドレスは送信専用となっています。
○携帯メールなどには対応しておりません。
○当メールマガジンは等幅フォントでの閲覧をおすすめします。
○当メールマガジンの内容の全部または一部については、私的使用または引用
 など著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより引用、転
 載、複製を行うことができます。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) 厚生労働省(2011年)〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
Copyright (C) Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.
          
©  2011 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Right reserved.