感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.114(2013年09月06日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆回帰熱の国内症例の確認について
◆風しんの2013年第34週(2013年8月19日~8月25日)の速報データを
9月3日に公表しました
◆新型インフルエンザ等発生時の診療継続計画作りの手引きができました
▼審議会・研究会等▼
◆第5回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を
開催しました。(2013年9月6日)
◆第134回エイズ動向委員会を開催しました(2013年8月30日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第34週(第34号)(2013年9月
6日発行)
▼特別企画~まもなく結核予防週間が始まります!~▼
◆9月24日~30日は結核予防週間です〈第1弾:発生動向と高齢者の結核〉
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
医療機関向けの診療継続計画作りの手引きが厚生労働科学研究の成果として
公表されました。新型インフルエンザ等対策政府行動計画では、全ての医療機
関において診療継続計画の作成が求められています。詳細は本メールマガジン
や掲載URLをご覧ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。
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▼トピックス▼
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【回帰熱】
◆回帰熱の国内症例の確認について
これまで我が国では輸入症例の報告しかなかった回帰熱(四類感染症)で
すが、国立感染症研究所の遡り調査の結果、国内での感染例(2症例)が確
認されました。
この2症例は、当初、ライム病と診断されていましたが、実際には、回帰
熱であったか、ライム病と回帰熱に同時に感染していた可能性が示唆されて
います。
今回確認された回帰熱の病原体は、1995年に北海道で発見されたスピロヘ
ータ科のボレリア属菌ボレリア・ミヤモトイ(Borrelia miyamotoi)です。
回帰熱は、同じくボレリア感染症であるライム病と同様に、主としてシュ
ルツェマダニという、本州中部以北の高地や寒冷地に生息するマダニにより
媒介されます。
回帰熱の症例が国内で確認されたことを受けて、マダニ媒介性の回帰熱に
関するQ&Aや回帰熱とライム病の比較表などを作成しましたので、ご活用く
ださい。
回帰熱又はライム病を疑う患者を診察し、病原体診断検査を行う必要があ
る場合は、まずは最寄りの保健所にご相談ください。
<回帰熱について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/kaikinetsu.html
<病原微生物検出情報<速報>国内感染が確認された回帰熱の2例>
(国立感染症研究所)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/relapsing-fever-m/relapsing-fever-iasrs/3877-pr4046.html
<回帰熱とは>(国立感染症研究所)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/379-relapsing-fever-intro.html
【風しん】
◆風しんの2013年第34週(2013年8月19日~8月25日)の速報データを
9月3日に公表しました
風しんの第34週の報告数は68例であり、平成25年の累計の報告数は
13,846例となりました。
また、東京都から先天性風しん症候群が1例報告され、平成24年10月から
平成25年8月25日までの累計の報告数は17例(平成25年に12例)となりま
した。
第34週の都道府県別の報告数は、大阪府(23)、東京都(12)、神奈川県(6)、
京都府(5)の順であり、近畿地方や関東地方を中心に都市部での報告が多く
見られます。
全国の風しん報告数は、減少傾向にありますが、地域的な流行には引き続き
注意が必要です。
MRワクチンの供給量については、5月、6月の任意の予防接種者数の急激
な増加により、今夏以降にMRワクチンが一時的に不足する恐れがありました
が、関係者による前倒し出荷・増産等の対応や任意の予防接種者数の減少等に
より、全国的な不足は回避できる見込みです。
平成25年6月~8月にかけて、効果的な先天性風しん症候群の発生の予防の
ため、任意の予防接種について、妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族など
の、妊婦の周囲の方、10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠
する可能性の高い方)が優先して接種を実施できるよう、呼びかけていました
が、9月時点で、多くの地域でそのような特段の配慮は必要ない状況となりま
した。
ご協力いただきました皆様に御礼申し上げます。
<風しんについて(厚生労働省)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/
【新型インフルエンザ】
◆新型インフルエンザ等発生時の診療継続計画作りの手引きができました
新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいた新型インフルエンザ等対策
政府行動計画が平成25年6月に策定されました。この行動計画では、新型イ
ンフルエンザ等の発生時にも医療の提供を確保するために、全ての医療機関に
おいて診療継続計画の作成が求められています。
同年8月に、厚生労働科学研究の成果として出された、医療機関向けの診療
継続計画作りの手引きが公表されました。診療所や病院の規模別に2種類の手
引きがあります。医療機関のみなさまには、ぜひご覧いただき、診療継続計画
を作成する際の参考にされてください。
<診療所、小規模・中規模病院向け>
平成24年度 厚生労働科学研究費補助金
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業
「新型インフルエンザ発生時の公衆衛生対策の再構築に関する研究(研究代表
者:押谷 仁)」
分担研究「新型インフルエンザ等発生時の診療継続計画作りに関する研究(分
担研究者:吉川 徹)」
http://www.virology.med.tohoku.ac.jp/pandemicflu/tool.html
<大規模・中規模病院向け>
平成25年度 厚生労働科学研究費補助金
新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業
「新型インフルエンザ等発生時の市町村におけるワクチンの効率的な接種体制
のあり方の検討(研究代表者:和田 耕治)」
分担研究「新型インフルエンザ等に対する医療機関におけるBCP策定の手引き
の検討(分担研究者:田辺 正樹)」
http://www.medic.mie-u.ac.jp/kansen-seigyo/research/index.html
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▼審議会・研究会等▼
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【予防接種】
◆第5回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を開
催しました。(2013年9月6日)
第5回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を9
月6日に開催しました。
今回は、予防接種基本計画の策定に向けた8つの項目のうち、主に第6~
第8について審議しました。
また、報告事項として、風疹ワクチンの需給状況について報告されました。
(予防接種基本計画の策定について)
○ 予防接種の適正な実施に関する施策を推進するための基本的事項(三
予防接種記録の整備)(第4)、予防接種の有効性及び安全性の向上に関
する施策を実施するための基本的事項(第6)、予防接種に関する国際的
な連携に関する事項(第7)、その他予防接種に関する施策の総合的かつ
計画的な推進に関する重要事項(第8)について、審議されました。
<第5回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会
予防接種基本方針部会資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000022171.html
【エイズ】
◆第134回エイズ動向委員会を開催しました(2013年8月30日)
8月30日に第134回エイズ動向委員会を開催しました。
委員会では、平成25年4月1日~平成25年6月30日までの3か月間にお
ける新規HIV感染者報告数(294件)は過去2位、新規AIDS患者報告数
(146件)は過去1位、HIV感染者とAIDS患者を合わせた新規報告件数
(440件)は過去1位であることが報告されました。特に新規AIDS患者報
告例の年齢が上昇傾向を示していますが、早期に検査を受け、早期に治療を受
けることでAIDSの発症は防ぐことができます。
一方、保健所等におけるHIV抗体検査件数は、前回に比し増加、前年同時
期に比し減少していました。また、相談件数は、前回および前年同時期に比し
減少していました。HIV抗体検査件数は横ばい傾向、相談件数は減少傾向を
示しています。
早期発見は個人においては早期治療、社会においては感染の拡大防止に結び
つくので、HIV抗体検査・相談の機会を積極的に利用していただくことが必
要です。
<エイズ動向委員会資料>
http://api-net.jfap.or.jp/status/index.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第34週(第34号)(2013年9月
6日発行)
感染性胃腸炎の定点当たり報告数が増加しています。その他、「同一ツアー
内におけるデング熱、チクングニア熱の発生事例」について、速報としてまと
められています。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html
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▼特別企画~まもなく結核予防週間が始まります!~▼
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【結核】
◆9月24日~30日は結核予防週間です〈第1弾:発生動向と高齢者の結核〉
それ
。 。 。
「二の腕の 。 。 。って、結核の予防だったんだ。」
。 。 。
厚生労働省では、9月24~30日を結核予防週間とし、広く国民の皆様に、結
核についての正しい知識を深めていただく期間としています。
結核は過去の病気と思われがちですが、いまだ年間2万人を超える新規患者
が発生している、わが国における主要な感染症です。
近年では、結核患者の高齢化が進んでおり、新登録結核患者の半数以上は70
歳以上の高齢者が占めています。高齢者の結核の多くは、若い頃に感染し現在
発症したものであり、今後もその割合は増えていくことが予想されます。
高齢者は他の疾患を合併していることも多く、結核の症状に気付かれにくい
事などから、発見の遅れも問題となります。高齢者の結核の早めの発見と適切
な治療が、対策上の重要な課題の一つとなっています。
わが国の結核の発生動向については、結核登録情報調査年報集計結果をご参
照ください。
<厚生労働省 政策について 結核>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/index.html
<平成23年 結核登録者情報調査年報集計結果(概況)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou03/11.html
<財団法人 結核予防会 結核研究所 疫学情報センター>
http://www.jata.or.jp/rit/ekigaku/
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