感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2013-07-26

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.108(2013年07月26日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼
 ◆沈降13価小児肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の定期接種化に対する
  意見募集について
 ◆第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催しました(2013年
  7月22日)
 ◆風しんの2013年第28週(2013年7月8日~7月14日)の速報データを
  7月23日に公表しました

▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第28週(第28号)(2013年
  7月26日発行)

▼特別企画~新型インフルエンザ等政府対策行動計画を解説します~▼
 ◆新型インフルエンザ等対策における国民生活・国民経済の安定


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 100号(5月31日号)より連載していました「特別企画~新型インフルエン
ザ等政府対策行動計画を解説します」がいよいよ今号で最終回となります。
このメールマガジン発行の目的の1つに、万一の新型インフルエンザ等の発生
の際、医療従事者へ最新の情報を迅速に直接、厚生労働省から提供できること
があります。ぜひこの機会に皆さまの周りの方にもこのメールマガジンについ
てお知らせ頂ければ幸いです。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』をご活用ください。


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▼トピックス▼
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【予防接種】
◆沈降13価小児肺炎球菌結合型ワクチン(PCV13)の定期接種化に対する意見
 募集について

 2013年6月18日に薬事承認された沈降13価小児肺炎球菌結合型ワクチン
(PCV13)の定期接種化について、第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分
科会での審議結果を受け、「予防接種法施行規則等の一部を改正する省令案」
に関するパブリックコメントの募集を開始しました。
 意見・情報受付の締切日は2013年8月22日、施行予定日は2013年11月中と
なっています。
 下記URLにて、広く皆様からのご意見や情報をお待ちしています。

<「予防接種法施行規則等の一部を改正する省令案」に関する意見募集について>
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495130090&Mode=0



◆第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催しました(2013年
 7月22日)
 
 今回は、小児用肺炎球菌の予防接種について、参考人の公募及び傍聴者か
らの発言についての他、分科会の下にある3部会(予防接種基本方針部会、
研究開発及び生産・流通部会、副反応検討部会)での審議状況、風疹ワクチ
ンの需給状況等について審議しました。

≪小児用肺炎球菌の予防接種について≫
 ○小児用肺炎球菌ワクチン(PCV)について、7価ワクチンから13価
  ワクチンへの一斉切り替え及び補助的追加接種(supplemental dose)を
  任意接種とすることについて、審議・了承されました。

≪参考人の公募及び傍聴者からの発言について≫
 ○参考人の公募及び傍聴者からの発言について、審議・了承されました。

≪3部会(予防接種基本方針部会、研究開発及び生産・流通部会、副反応
検討部会)での審議状況≫
 ○それぞれの部会から、以下の内容について報告がありました。

 ▽予防接種基本方針部会の審議状況
  ・予防接種基本計画の策定状況、風しん対策、小児用肺炎球菌ワクチン
   の予防接種及び4ワクチン(水痘、おたふくかぜ、成人用肺炎球菌、
   B型肝炎)に関する技術的検討(接種年齢、接種回数、ワクチンの
   選定等)について

 ▽研究開発及び生産・流通部会の審議状況
  ・ワクチンの研究開発の現状及び促進策に向けた関係者ヒアリングに
   ついて

 ▽副反応検討部会
  ・定期接種ワクチンの副反応報告の検討状況及びHPVワクチンの積極
   的勧奨差し控えについて

≪風しんの需給状況について≫
 ○風しんの流行に対する取り組み、ワクチン需給状況について報告しました。

<第2回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会配付資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000371fc.html



【風しん】
◆風しんの2013年第28週(2013年7月8日~7月14日)の速報データを7月
 23日に公表しました

 風しんの第28週の報告数は290例であり、2013年の累計の報告数は
12,832例となりました。
 第28週の都道府県別の報告数は、東京都(62)、大阪府(52)、兵庫県(34)、
神奈川県(23)、京都府(15)の順であり、近畿地方や関東地方を中心に都市
部での報告が多く見られます。
 全国の風しん報告数は5月~6月(19~26週)と比較して、現在、減少傾向
にありますが、流行が継続している地域もあり、引き続き注意が必要です。
 7月19日時点での医療機関を除く風しんワクチンの在庫数は、約82万本と
なりました。
 医療機関の皆様におかれては、引き続き、先天性風しん症候群の発生予防の
ため、これまで風しんにかかっていない方、予防接種を受けていない方及び
妊娠可能年齢の方への情報提供・注意喚起等への御協力をいただきますよう、
お願いいたします。

<風しんについて(厚生労働省)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html



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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第28週(第28号)(2013年7月
 26日発行)

 手足口病の定点当たりの報告数が10週連続で増加しています。その他、
「手足口病患者から検出されているエンテロウイルス 2013年」と題した
病原体情報が掲載されています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html

参考:「手足口病に関するQ&A」厚生労働省ホームページ
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/hfmd.html



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▼特別企画~新型インフルエンザ等対策政府行動計画を解説します~▼
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【新型インフルエンザ】
 ◆新型インフルエンザ等対策における医療

 新型インフルエンザ等対策政府行動計画では、目的を達成するために国が実
施すべき具体的な対策として、6項目を挙げています。最終回となる今号では、
そのうちの「(6)国民生活・国民経済の安定」について、解説します。

(6)国民生活・国民経済の安定
 新型インフルエンザは、多くの国民がり患し、各地域での流行が約8週間程
度続くと言われています。また、本人のり患や家族のり患等により、国民生活
及び国民経済の大幅な縮小と停滞を招くおそれがあります。

 このため、新型インフルエンザ等発生時に、国民生活及び国民経済への影響
を最小限とできるよう、国、地方公共団体、医療機関、指定(地方)公共機関
等は特措法に基づき事前に十分準備しておく必要があります。例えば、国は、
都道府県等と連携するなどし、指定(地方)公共機関に対する業務計画の策定
支援や物資の供給・備蓄といった対策等を実施し、指定(地方)公共機関は、
職場における感染対策、重要業務の継続や一部の業務の縮小について計画を
策定する等、それぞれの主体が連携しつつ、発生時に向けた準備を行います。
一般の事業者においても事前の準備を行うことが重要です。

 万一、新型インフルエンザ等が発生した際には、電気やガスの安定的な供給
や、生活関連物資等の価格を安定させるなどのために、国や指定(地方)公共
機関等、それぞれの主体が適切に対応し、国民生活及び国民経済への影響が最
小となるよう努めます。


 ここまで、7回にわたって新型インフルエンザ等対策政府行動計画の解説を
お届けしました。新型インフルエンザ等の予知や発生そのものの阻止は困難で
あり、その病原性も不明です。これを乗り越えるためには、行政のみならず、
医療関係者、事業者等、国民が一体となって、冷静かつ適切に対処していく
必要があります。皆様方のご協力をよろしくお願いいたします。

<新型インフルエンザ等対策政府行動計画>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku/pdf/koudou.pdf

※本メールマガジンは、日々の感染症情報に加え、新型インフルエンザ等発生
に厚生労働省から医療関係者へ最新の情報を直接提供することも目的としてい
ます。是非これを機会に読者の皆様の周りの方にもお知らせいただければ幸い
です。(終わり)



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