感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2013-06-14

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.102(2013年06月14日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼
 ◆風しんの2013年第22週(2013年5月27日~6月2日)の速報データ
  が6月11日に公表されました
 ◆中東呼吸器症候群(MERS)のリスクアセスメントについて
 ◆中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(協力依頼)
 
▼感染症発生情報▼
 ◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第22週(第22号)(2013年
  6月14日発行)

▼特別企画~新型インフルエンザ等政府対策行動計画を解説します~▼
 ◆新型インフルエンザ等対策における実施体制(主要6項目)


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 今夏以降にMRワクチンが一時的に不足する可能性が出てきました。厚生
労働省では、安定供給の目途がつくまでの間、任意接種においては、妊婦の
周囲の方、及び妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方で、抗体価が十分で
あることが確認できた方以外の方を優先して接種を実施できるよう情報提供
を行っています。詳細はトピックスをご覧ください。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療に
ご活用ください。


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▼トピックス▼
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【風しん】
◆風しんの2013年第22週(2013年5月27日~6月2日)の速報データが
 6月11日に公表されました

 風しんの第22週の報告数は682例であり、2013年の累計の報告数は
9,408例となりました。
 第21週の都道府県別の報告数は、大阪(208)、東京都(111)、神奈川県
(66)、兵庫県(64)、和歌山(28)の順であり、近畿地方や関東地方を中心
に都市部での報告が多く見られます。

 麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)の供給量に関し、5月以降の任
意の予防接種者数が急激に増加しており、現在の接種者数の水準がこのまま
続いた場合、今夏以降にMRワクチンが一時的に不足する恐れが出てまいり
ました。
 そのため、安定供給の目途がつくまでの間、効果的な先天性風しん症候群
の発生の予防及び今後の安定的な定期接種の実施のため、任意の予防接種に
ついて、妊婦の周囲の方、及び妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方で、
抗体価が十分であると確認できた方以外の方が優先して接種を実施できるよ
う、ホームページ等において情報提供と協力依頼を行っています。

<風しんについて(厚生労働省)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html



【コロナウイルス感染症】
◆中東呼吸器症候群(MERS)のリスクアセスメントについて

 国立感染症研究所が、現時点で得られている情報に基づき、MERSのリスク
評価を行い、その内容を公表しています。

<MERSコロナウイルスによる感染事例に関するリスクアセスメントと対応>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/alphabet/mers/2186-idsc/3631-mers-riskassessment.html

 なお、現在までに、MERSであると確定された患者の数は58名(うち33名
死亡)です。発生国は、現在のところ、ヨルダン、カタール、サウジアラビ
ア及びアラブ首長国連邦といった中東地域の国です。英国、イタリア、ドイ
ツ、フランス及びチュニジアからも患者の報告はありますが、これらは全て
中東地域への渡航歴のある方もしくはその接触者です。

 各医療機関においては、以下の要件に該当する患者を診察した場合は、最
寄りの各保健所へ情報提供いただくよう、引き続きご協力のほどお願いいた
します。また、平時からの院内感染対策の一層の徹底についてもお願いいた
します。
(情報提供を求める患者の要件)
 38度以上の発熱と咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学
的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日
以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者。
 但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

<新種のコロナウイルスによる感染症の発生について(症例定義の変更)
(通知)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20120930-01.pdf

参考資料
●検疫所ホームページ●
<中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の発生状況について>
http://www.forth.go.jp/news/2013/06051723.html

●国立感染症研究所ホームページ●
<MERS(マーズ)コロナウイルス(MERS-CoV)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012.html 



【鳥インフルエンザA(H7N9)】
◆中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(協力依頼)

 患者数:132名(うち死者数:39名) 6月14日現在
 先週から新たな患者は確認されていませんが、死亡者が1名増えました。

 各医療機関におかれましては、引き続き、38度以上の発熱と急性呼吸器
症状を呈し、症状や所見、渡航歴、動物との接触歴等から鳥インフルエンザ
A(H7N9)を疑う患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ情報提供いただ
くよう、ご協力のほどお願いします。



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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第22週(第22号)(2013年6
 月14日発行)

 咽頭結膜熱の定点当たりの報告数が4週連続で増加しており、過去5年間
の同じ時期と比べやや多くなっています。その他、水痘や手足口病の定点あ
たりの報告数も増加しています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html



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▼特別企画~新型インフルエンザ等対策政府行動計画を解説します~▼
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【新型インフルエンザ】
 ◆新型インフルエンザ等対策における実施体制(主要6項目) 

 政府行動計画では、新型インフルエンザに対し、
  ①感染拡大を可能な限り抑制し、国民の生命および健康を保護する
  ②国民生活および国民経済に及ぼす影響が最小となるようにする
という目的を達成するため、「実施体制」、「サーベイランス・情報収集」、
「情報提供・共有」、「予防・まん延防止」、「医療」、「国民生活・国民
経済の安定」が主要6項目として記載されています。
 今回はこの主要6項目の1つ「実施体制」について解説致します。他の主
要項目については次号以降解説していきます。

(1)実施体制
 新型インフルエンザ等が発生した場合は、国、地方公共団体、指定公共機
関等が一体となった取組が行われます。内閣総理大臣、国務大臣からなる政
府対策本部が設置され、基本的対処方針が決定されます。状況に応じては、
政府現地対策本部も設置します。 
 その際、国民の生命・健康に著しく重大な被害を与えるおそれがある新型
インフルエンザ等が国内で発生し、全国的かつ急速なまん延により、国民生
活及び国民経済に甚大な影響を及ぼすおそれがあると認められるときは、特
措法に基づき、緊急事態宣言を行い、必要な措置を講じます。(次回「サー
ベイランス・情報収集(主要6項目)」に続く)

<新型インフルエンザ等行動計画>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku.html


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