感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.101(2013年06月07日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆新型インフルエンザ等対策政府行動計画が閣議決定されました(2013
年6月7日)
◆風しんの2013年第20週(2013年5月20日~5月26日)の速報デー
タが6月4日に公表されました
◆中東呼吸器症候群(MERS)に関する情報提供について(協力依頼)
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(2013年6月6日)
◆中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(協力依頼)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第21週(第21号)(2013年
6月7日発行)
▼特別企画~新型インフルエンザ等政府対策行動計画を解説します~▼
◆新型インフルエンザ等の対策推進における医療機関の役割分担
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
「新型インフルエンザ等政府対策行動計画」が閣議決定されました。新型
インフルエンザに加え、全国的かつ急速なまん延のおそれがある新感染症も
対象となる法に基づいた政府行動計画です。主要6項目について本メールマ
ガジンでも解説していきますので、併せてご確認ください。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療に
ご活用ください。
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▼トピックス▼
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【新型インフルエンザ】
◆新型インフルエンザ等対策政府行動計画が閣議決定されました(2013年
6月7日)
新型インフルエンザ等対策政府行動計画が閣議決定、公示されました。
<新型インフルエンザ等対策政府行動計画>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/keikaku.html
【風しん】
◆風しんの2013年第20週(2013年5月20日~5月26日)の速報データ
が6月4日に公表されました
風しんの第21週の報告数は673例であり、2013年の累計の報告数は
8,507例となりました。
第21週の都道府県別の報告数は、大阪(204)、東京都(112)、兵庫県
(85)、神奈川県(61)、和歌山(33)の順であり、近畿地方や関東地方を
中心に都市部での報告が多く見られます。
医療機関の皆様におかれては、引き続き、先天性風しん症候群の発生予
防のため、これまで風しんにかかっていない方、予防接種を受けていない
方及び妊娠可能年齢の方への情報提供・注意喚起等への御協力をいただき
ますよう、お願いいたします。
<風しんについて(厚生労働省)>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
【コロナウイルス感染症】
◆中東呼吸器症候群(MERS)に関する情報提供について(協力依頼)
今週も引き続き患者の発生が報告されており、現在までに、MERSである
と確定された患者の数は55名(うち31名死亡)です。発生国は、現在のと
ころ、ヨルダン、カタール、サウジアラビア及びアラブ首長国連邦で変わり
ませんが、新たにイタリアから、ヨルダンに渡航歴のある患者と、その姪及
び職場の同僚の計3名で感染が確認されたとの報告がなされています。
各医療機関においては、以下の要件に該当する患者を診察した場合は、最
寄りの各保健所へ情報提供いただくよう、引き続きご協力のほどお願いしま
す。また、平時からの院内感染対策の一層の徹底についてもお願いいたしま
す。
(情報提供を求める患者の要件)
38度以上の発熱と咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学
的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日
以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者。
但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。
<新種のコロナウイルスによる感染症の発生について(症例定義の変更)
(通知)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20120930-01.pdf
参考資料
●検疫所ホームページ●
<中東呼吸器症候群(MERS:マーズ)の発生状況について>
http://www.forth.go.jp/news/2013/06051723.html
●国立感染症研究所ホームページ●
<MERS(マーズ)コロナウイルス(MERS-CoV)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012.html
【重症熱性血小板減少症候群】
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(2013年6月6日)
マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、
本年(今シーズン)は10名の患者(うち2名死亡)発生が確認されていま
す(6月6日現在)。
(発生年:2013年10名、2012年8名、2010年1名、2005年2名)(発生
県:広島県2名、山口県3名、徳島県1名、愛媛県2名、高知県2名、佐賀
県2名、長崎県3名、熊本県1名、宮崎県2名、鹿児島県3名)
この度、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(第2版)」を
作成し、厚生労働省HPに掲載しました。医療従事者の方向けにも、SFTSと
鑑別診断の必要な疾病の記載など、内容を更新していますので、ぜひご活用
下さい。
また、各医療機関におかれましては、引き続き、以下URLの届出基準の臨
床症状からSFTSが疑われる患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ連絡
いただくよう、ご協力のほどお願いします。
〈重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html
〈重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(第2版)〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html
〈届出基準〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-43.html
〈発生届〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/pdf/01-04-43.pdf
【鳥インフルエンザA(H7N9)】
◆中国における鳥インフルエンザA(H7N9)の発生状況について(協力依頼)
患者数:132名(うち死者数:38名) 6月7日現在
先週から新たな患者は確認されていませんが、死亡者が1名増えました。
各医療機関におかれましては、引き続き、38度以上の発熱と急性呼吸器
症状を呈し、症状や所見、渡航歴、動物との接触歴等から鳥インフルエンザ
A(H7N9)を疑う患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ情報提供いただ
くよう、ご協力のほどお願いします。
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第21週(第21号)(2013年6
月7日発行)
咽頭結膜熱の定点当たりの報告数が3週連続で増加しており、過去5年間
の同じ時期と比べやや多くなっています。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html
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▼特別企画~新型インフルエンザ等対策政府行動計画を解説します~▼
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◆新型インフルエンザ等の対策推進における医療機関の役割分担
新型インフルエンザ等対策政府行動計画では、国、自治体、医療機関等の
役割について記載されています。
たとえば、医療機関の役割として、新型インフルエンザ等による健康被害
を最小限にとどめる観点から、医療機関は、新型インフルエンザ等の発生前
から、地域医療体制の確保のため、新型インフルエンザ等患者を診療するた
めの院内感染対策や必要となる医療資器材の確保等を推進することが求めら
れます。
医療機関は、診療継続計画に基づき、地域の医療機関が連携して発生状況
に応じて、新型インフルエンザ等患者の診療体制の強化を含め、医療を提供
するよう努めることが期待されています。(次回「実施体制(主要6項目)」
に続く)
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