感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2013-05-17

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.98(2013年05月17日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼

◆第9回新型インフルエンザ等対策有識者会議が開催されました(2013年5
月14日)

◆第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を
開催しました。(2013年5月17日)

◆第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催し
ました(2013年5月16日)

◆風しんの2013年第18週(2013年4月29日~5月5日)の速報データが
5月14日に公表されました

◆鳥インフルエンザA(H7N9)に関する情報提供について(協力依頼)
(2013年5月17日)

◆新種のコロナウイルス感染症に関する情報提供について(協力依頼)

◆厚生労働科学研究費補助金の公募(二次)を開始しました(2013年5月
3日)


▼感染症発生情報▼

◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第17・18週(第17・18号)
(2013年5月17日発行)

◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年5月17日)


▼編集室からのお知らせ▼

◆広報ツールのまとめ


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 引き続き、近畿地方や関東地方など特に都市部での風しんの報告が多く見
られます。関係医療機関におかれましては、働く世代が予防接種を受けやす
くなるため、診療時間帯を工夫していただいたり、妊娠を希望する女性や妊
婦の家族が医療機関を受診した際に、適宜風しんに関する情報提供・注意喚
起を行っていただくなど、可能な範囲でご協力いただけますようお願いします。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療にご
活用ください。



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▼トピックス▼
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【新型インフルエンザ】
◆第9回新型インフルエンザ等対策有識者会議が開催されました(2013年5
月14日)

 5月14日に「新型インフルエンザ等対策有識者会議」の第9回が開催され
ました。
 新型インフルエンザ等対策ガイドラインは、前回議論した新型インフルエ
ンザ等対策政府行動計画(案)(※)を補足する内容について記載されてい
ますが、会議では、新型インフルエンザ等対策ガイドラインにおけるまん延
防止対策や医療提供体制等に関して議論されました。
 この日の議論に基づき修正されたガイドライン案について、5月17日か
ら6月15日までパブリックコメントとして広くご意見を募集致します。

※新型インフルエンザ等対策政府行動計画は5月17日までパブリックコメ
ント実施。

<第9回有識者会議資料>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi/dai9/sidai.html

<「新型インフルエンザ等対策ガイドライン(案)」に対する意見募集(パ
ブリックコメント)について>
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public 
→追って掲載される予定です。
 画面左の「キーワードで検索」に「新型インフルエンザ等対策ガイドライ
ン」と入力して検索してください。


◆第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を
開催しました(2013年5月17日)

 第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会を
5月17日に開催しました。

 今回は、予防接種基本計画の策定に向けて、フリートーキング形式で行われ、
各委員の専門的見地から、基本計画に関して以下のような意見が出されました。

 ○予防接種の理念や意義について、基本計画の中に盛り込むべき。
 ○中長期的な内容、短期的な内容に分けて計画を策定するべき。
 ○緊急事態にも機動的に対応できる計画とするべき。
 ○ワクチンの安全性や有効性の向上を図るため、国民に分かりやすく適切な
  情報提供が行える仕組みを盛り込むべき。
 ○基本計画を評価する仕組みを策定すべき。
 ○医療経済の観点や国内と海外のワクチン価格差なども議論していくべき。

 これらの意見を整理し、次回から予防接種基本計画の策定に向けて具体的な
内容について議論を進めていきます。


◆第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会を開催しま
した(2013年5月16日)

 第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会が薬事・食
品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会と合同で開催され、子宮頸
がん予防ワクチンの副反応報告について審議されました。

主な審議結果は以下の通りです。

 ○現時点では、診断の妥当性や因果関係や転帰(予後)等について明らかで
  はない点も多く、医学的データが不足しており、定期接種を一時中止すべ
  きと判断するには、医学的論拠が不十分。

 ○今回保護者等から情報提供のあった個々の副反応事例については、迅速か
  つ詳細に調査をし、医学的なデータを可能な限り収集すべき。また、副作
  用報告の転帰に係る情報等についても速やかに情報収集すべき。

 ○接種の際、接種を受けられる方がワクチンの有効性やリスクを理解した上
  で接種を判断できるよう、適切な情報提供を行うべき。

 今後、今回保護者等から提出された症例も含め、副反応に関する情報を収集
し、改めて審議がなされる予定です。


<第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会配付資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000008f2q.html#shingi13
→追って掲載される予定です。


【風しん】
◆風しんの2013年第18週(2013年4月29日~5月5日)の速報データが
5月14日に公表されました。

 風しんの第18週の報告数は366例であり、2013年の累計の報告数は5,964例
となりました。
 第18週の都道府県別の報告数は、大阪(101)、東京都(65)、神奈川県
(56)、兵庫県(39)、埼玉(14)の順であり、近畿地方や関東地方を中心に
都市部での報告が多く見られます。
 医療機関の皆様におかれては、引き続き、先天性風しん症候群の発生予防
のため、これまで風しんにかかっていない方、予防接種を受けていない方及
び妊娠可能年齢の方への情報提供・注意喚起等への御協力をいただきますよ
う、お願いいたします。
 また、予防接種を行う場合には、麻しん・風しん混合ワクチンの接種をお
勧めしています。今年度の供給量も十分である見通しです。

詳しくは厚生労働省のホームページ(下記URL)をご参照下さい。
風しんについて:
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html


【鳥インフルエンザA(H7N9)】
◆鳥インフルエンザA(H7N9)に関する情報提供について(協力依頼)
(2013年5月17日)

 5月17日現在、上海市、北京市、安徽省、江蘇省、浙江省、河南省、山
東省、江西省、福建省、湖南省及び台湾の2市8省1地域において、131名
の患者が確認され、うち35名が死亡しています。
 なお、現在のところも、持続的なヒトからヒトへの感染は感染されてい
ません。
 各医療機関におかれましては、引き続き、38度以上の発熱と急性呼吸器
症状を呈し、症状や所見、渡航歴、動物との接触歴等から鳥インフルエン
ザA(H7N9)を疑う患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ情報提供い
ただくよう、ご協力のほどお願いします。

 厚生労働省では、引き続き、情報収集に努めていくとともに、ホームペ
ージ、メールマガジン等を通して皆様に情報発信を行っていきます。

<鳥インフルエンザA(H7N9)ついて>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html

<感染症法に基づく医師の届出のお願い>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01.html 

<疾病発生情報(FORTH(厚生労働省検疫所))>
 http://www.forth.go.jp/news/2013/04041512.html


【コロナウイルス感染症】
◆新種のコロナウイルス感染症に関する情報提供について(協力依頼)

 昨年9月以来、これまで感染が確定されたとして報告された患者は40人
で、このうち20人が死亡しました。また、報告があった国はフランス、ド
イツ、ヨルダン、カタール、サウジアラビア、英国の6カ国です。

 サウジアラビアでは、政府がサウジアラビア東部の医療機関に関連した集
団感染の調査を進めており、5月1日からこれまでに患者数は21人、この
うち9人が死亡しました。
 また、患者2人については、新種のコロナウイルスに感染したと確定され
た患者と接触した医療従事者です。
 医療従事者が患者と接触した後に新種のコロナウイルスに感染したと診断
されたのは初めてのことです。

 各医療機関においては、以下の要件に該当する患者を診察した場合は、最
寄りの各保健所へ情報提供いただくよう、引き続きご協力のほどお願いしま
す。
 また、平時からの院内感染対策の一層の徹底についてもお願いいたします。

(情報提供を求める患者の要件)
 38度以上の発熱と咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学
的に実質性肺病変(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日
以内にアラビア半島又はその周辺諸国に渡航又は居住していた者。
 但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

参考資料
・新種のコロナウイルス感染症について(検疫所ホームページ)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05131614.html  (更新12)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05140856.html  (更新13)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05150943.html  (更新14)
http://www.forth.go.jp/topics/2013/05161025.html  (更新15)

・コロナウイルス(HCoV-EMC)重症感染症(国立感染症研究所ホームページ)
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/ka/hcov-emc/2186-idsc/2686-novelcorona2012.html 

<通知>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/dl/20120930-01.pdf


◆厚生労働科学研究費補助金の公募(二次)を開始しました(2013年5月
13日)

 5月13日(月)から厚生労働科学研究費補助金の公募(二次)を開始し
ましたので、お知らせします。公募期間は、6月18日(火)午後5時30分
までとなります。

 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業では、
 ○新興・再興感染症に対する新ワクチンの開発・実用化に関する研究
 ○利便性の高い混合ワクチンの開発に向けた研究
を公募研究課題としております。

 なお、応募に当たっては、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を
ご利用下さい(郵送やEメールによる応募は受け付けておりません。)。

<平成25年度 厚生労働科学研究費補助金公募要項(二次)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkyuujigyou/hojokin-koubo-h25-02/

<e-Radポータルサイト>
http://www.e-rad.go.jp/


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第17・18週(第17・18号)
(2013年5月17日発行)

 全数報告されている結核の報告数は、第17週327例、第18週194例と
なっています。
その他、風疹が感染症の話として掲載されています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html


【インフルエンザ】
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年5月17日)

 2013年第19週(2013年5月6日~5月12日)のデータを公表しました。
 2013年第19週の定点当たり報告数は1.91(患者報告数9,410)となり、
前週の定点あたり報告数2.36よりも減少しています。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの
1週間に受診した患者数を推計すると約11万人(95%信頼区間:9万人~12
万人)で減少しました。年齢群別では5~9歳、10~14歳が2万人となって
います。
 なお、ウイルスの型は、B型が現時点で最も多く検出されています。

<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
<インフルエンザウイルス分離・検出速報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html
<インフルエンザ流行レベルマップ(地域ごとの発生状況を地図上に表示)>
https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
 



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▼編集室からのお知らせ▼
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◆広報ツールのまとめ

 感染症関連で厚生労働省にて、現在、ホームページでご案内しています
ポスター・リーフレット等の広報ツールについて、ご案内いたします。
 医療機関の皆様におかれても、ぜひご活用ください。

<麻しん>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou/pdf/poster07.pdf
<風しん>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
<インフルエンザ予防対策(ポスター、リーフレットなど)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
<予防接種スケジュール(国立感染症研究所)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/component/content/article/320-infectious-diseases/vaccine/2525-v-schedule.html
<予防接種後健康被害救済制度のリーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou20/kenkouhigai_kyusai/dl/leaflet_h241119.pdf
<性感染症>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/seikansenshou/
<動物由来感染症>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/
 


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