感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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>>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.96(2013年04月26日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
▼トピックス▼
◆第1回厚生科学審議会感染症部会が開催されました。(2013年4月24日)
◆厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催しました。(2013年4月22日)
◆台湾で、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスのヒトへの感染が確認されました
(2013年4月24日)
◆風しんの2013年第15週(2013年4月8日~4月15日)の速報データが4月23日に
公表されました。
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(2013年4月25日)
▼感染症発生情報▼
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第15週(第15号)(2013年4月26日)
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年4月26日)
▼編集室からのお知らせ▼
◆ゴールデンウィークの『感染症エクスプレス@厚労省』配信スケジュールに
ついて
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こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。
今週からゴールデンウィークが始まり、海外へ渡航される方が多くなる時期
です。
海外では、動物とは適度な距離を取り、不用意な動物との接触は避けるよう、
関係者への情報提供・注意喚起等への御協力をお願いいたします。
今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療にご活用
ください。
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▼トピックス▼
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◆第1回厚生科学審議会感染症部会が開催されました。(2013年4月24日)
4月24日、第1回感染症部会が開催され、以下の内容について議論が行われま
した。
(1)鳥インフルエンザA(H7N9)について
鳥インフルエンザA(H7N9)を感染症法上の指定感染症や検疫法上の
検疫感染症に指定すること等について議論が行われ、了承されました。
これを受け、本日、関係法令が公布され、5月6日より施行されることに
なりました。
この改正により、鳥インフルエンザA(H5N1)並みに入院措置や検疫
対応が可能となり、国内で患者が発生した場合に、より万全の対応をとること
ができるようになりました。
(2)ロタウイルスのサーベイランスについて
ロタウイルスのサーベイランス強化について議論が行われ、ロタウイルス
胃腸炎を基幹定点に指定された病院からの届出対象疾病とすることについて
了承されました。
開始時期は、2013年10月を予定しています。
部会に使用された資料は、厚生労働省HPに掲載しています。
<第1回 厚生科学審議会感染症部会 資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000030jzo.html
【予防接種】
◆厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会を開催しました。(2013年4月22日)
昨年度までの予防接種部会を発展的に改組をした第1回厚生科学審議会予防
接種・ワクチン分科会を4月22日に開催しました。予防接種法の改正を受けて
設置されたものであり、予防接種施策全般について、中長期的な課題設定の下、
専門的な知見に基づき評価・検討を行い、厚生労働大臣に提言する機能を持って
います。
予防接種・ワクチン分科会の下に、「基本方針」、「副反応検討」、「研究・開発」
の3つの部会を設置すること、参考人の参加方法などについて了承されました。
厚生労働省では、4月から施行された改正予防接種法に基づき、引き続き、
市町村等関係者と十分に協力しながら、予防接種政策の充実に取り組んで
いきます。
<第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会配付資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000030o0g.html
【鳥インフルエンザA(H7N9)】
◆台湾で、鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスのヒトへの感染が確認されました
(2013年4月24日)
4月24日、台湾で初めて、鳥インフルエンザA(H7N9)患者が確認されました。
中国本土以外の地域で患者が報告されたのは、本件が初めてです。患者は、3月
下旬より中国江蘇省蘇州市への渡航歴があり、9日に台湾に戻った3日後、発症し、
現在も治療中です。
引き続き、中国本土においても、鳥インフルエンザA(H7N9)患者が確認され
ています。4月26日現在、上海市、北京市、安徽省、江蘇省、浙江省、河南省、
山東省および江西省の2市6省において、113名の患者が確認され、うち23名が
死亡しています。なお、現在のところも、持続的なヒトからヒトへの感染は感染
されていません。
また、中国政府は、鳥インフルエンザA(H7N9)患者報告を、24日をもって
日報から週報に変更する旨発表しました。
検疫所では、引き続き、中国から来航する便の搭乗者から健康相談があり、
38度以上の発熱と急性呼吸器症状が認められた場合に、本人の連絡先等の把握
や医療機関の受診勧奨等を実施しているところです。
これから、5月の大型連休に入り、中国への渡航者も増えることが予想され
ます。
各医療機関におかれましては、引き続き、下記の要件に合致する患者を診察
した場合は、最寄りの保健所へ情報提供いただくよう、ご協力のほどお願いし
ます。
(情報提供を求める患者の要件)
38度以上の発熱と急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺病変
(例:肺炎又はARDS)が疑われる者であり、発症前10日以内に中国に渡航又は
居住していた者。但し、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は
除く。
厚生労働省では、引き続き、情報収集に努めていくとともに、ホームページ、
メールマガジン等を通して皆様に情報発信を行っていきます。
<鳥インフルエンザA(H7N9)ついて>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
<疾病発生情報(FORTH(厚生労働省検疫所))>
http://www.forth.go.jp/news/2013/04041512.html
<中国における鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスによる感染事例に関する
リスクアセスメントと対応(国立感染症研究所)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2276-a-h7n9-niid/3477-riskassess-130418.html
<Q&A(国立感染症研究所)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/diseases/a/flua-h7n9/2273-idsc/3394-h7n9-qa.html
【風しん】
◆風しんの2013年第15週(2013年4月8日~4月15日)の速報データが4月23日
に公表されました。
風しんの第15週の報告数は495例であり、2013年の累計の報告数は4,068例
となりました。
第15週の都道府県別の報告数は、東京都(138)、大阪(108)、神奈川県(50)、
兵庫県(36)、埼玉県(26)の順であり、関東地方や近畿地方を中心に都市部での
報告が多く見られます。
医療機関の皆様におかれては、引き続き、先天性風しん症候群の発生予防の
ため、これまで風しんにかかっていない方、予防接種を受けていない方及び妊娠
可能年齢の方への情報提供・注意喚起等への御協力をいただきますよう、お願い
いたします。
また、ゴールデンウィークなどに海外渡航される方に対しても、風しんなどの
国内に流行があり、ワクチンで予防できる疾患に関する情報提供・注意喚起等へ
のご協力も、併せてお願い致します。
詳しくは厚生労働省のホームページ(下記URL)をご参照下さい。
風しんについて:http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/index.html
ゴールデンウィークにおける海外での感染症予防について:http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel/2013goldenweek.html
【重症熱性血小板減少症候群】
◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(2013年4月25日)
マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」について、
本年は3名の患者(うち2名死亡)が確認されています(4月25日現在)。(発生年:
2013年3名、2012年7名、2010年1名、2005年2名)(発生県:広島県1名、山口
県3名、愛媛県2名、高知県1名、佐賀県2名、長崎県2名、宮崎県1名、鹿児島県
1名)
各医療機関におかれましては、引き続き、以下URLの届出基準の臨床症状から
SFTSが疑われる患者を診察した場合は、最寄りの保健所へ連絡いただくよう、ご
協力のほどお願いします。
〈届出基準〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01-04-43.html
〈発生届〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/pdf/01-04-43.pdf
※感染予防対策について
・山などのマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖、長ズボン、足を
完全に覆う靴などを着用し、肌の露出を少なくしましょう。
・野外活動後はマダニに刺されていないか確認しましょう。
これらの対策は、SFTSだけでなく、国内で多くの患者が報告されている日本
紅斑熱などの感染症の予防にも有効です。
〈重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について〉
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts.html
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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況
◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第15週(第15号)(2013年4月26日)
本年3月に性感染症定点医療機関から報告された性感染症の発生動向が掲載
されています(4月12日集計分)。
また、感染症法が施行された1999年4月以降の若年層(15~29歳)における性
感染症の定点当たり報告数の推移が以下の通り報告されています。
・性器クラミジア感染症は男女ともに2003年以降減少傾向がみられた後、男性
では2009年以降、女性では2010年以降は減少が鈍化している。
・性器ヘルペスウイルス感染症は男性では2003年から減少傾向だが、2010年
以降はほぼ横ばいである。女性では2006年以降減少傾向がみられた後、2009年
以降は増減を繰り返し、ほぼ横ばいである。
・尖圭コンジローマは男性では2006年以降減少傾向がみられた後、2011年以降
は減少が鈍化している。女性では2006年以降減少傾向がみられた後、2010年以降
はほぼ横ばいである。
・淋菌感染症は男性では2003年以降減少傾向がみられた後、2009年以降はほぼ
横ばいである。女性では2004年以降減少傾向がみられた後、2007年以降はほぼ
横ばいである。
http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html
【インフルエンザ】
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年4月26日)
2013年第16週(2013年4月15日~4月21日)のデータを公表しました。
定点当たり報告数は、全国平均は2.89で、前週の報告数(定点当たり報告数
2.00)よりも増加しました。
定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1
週間に受診した患者数を推計すると約14万人(95%信頼区間:12万人~16万人)
で増加した。年齢群別では5~9歳が約4万人、0~4歳、10~14歳がそれぞれ約
2万人の順となっています。
なお、ウイルスの型は、AH3亜型(A香港型)が現時点で最も多く検出されて
いる一方で、B型の検出割合が増加してきています。
<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
<インフルエンザウイルス分離・検出速報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html
<インフルエンザ流行レベルマップ(地域ごとの発生状況を地図上に表示)>
https://nesid3g.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/new_jmap.html
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▼編集室からのお知らせ▼
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◆ゴールデンウィークの『感染症エクスプレス@厚労省』配信スケジュールに
ついて
5月3日(金曜日)は祝日のため、Vol.97は5月10日(金曜日)の配信とな
ります。何卒ご了承ください。
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