感染症エクスプレス@厚労省
バックナンバー
メールマガジンのバックナンバーです。

2013-02-01

感染症情報を医療者へダイレクトにお届けする、厚生労働省のメールマガジン
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┃感┃染┃症┃エ┃ク┃ス┃プ┃レ┃ス┃ >>>>>>>>>>>>>>
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 >>>>>>>>>>>> ┃@┃厚┃労┃省┃Vol.84(2013年02月01日)
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■ヘッドライン□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■


▼トピックス▼

◆風しん対策の一層の徹底に関する通知を発出しました(2013年1月29日)

◆重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の国内での発生について(2013年1月30日)

◆予防接種関係の政省令改正を公布いたしました(2013年1月30日、2月1日)


▼審議会・研究会等▼

◆第7回新型インフルエンザ等対策有識者会議が開催されました(2013年1月
29日)

◆第4回HTLV-1対策推進協議会を開催しました(2013年1月30日)


▼感染症発生情報▼

◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年2月1日)

◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第3週(第3号)(2013年2月1日)

◆IASR(病原微生物検出情報 月報)2013年1月号


▼編集室からのお知らせ▼

◆『感染症エクスプレス@厚労省』に関するアンケートは、本日で終了します

◆インフルエンザ対策の啓発ツールとして、2-3月の卓上カレンダーをダウン
ロードできるようにしています


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 こんにちは、厚生労働省健康局結核感染症課です。

 『感染症エクスプレス@厚労省』に関するアンケートは本日で終了いたします。
 おかげさまで多くの皆様にご協力をいただき、ありがとうございました。
 寄せられたご意見を参考に、読者の皆様のニーズに沿った情報提供に努めてま
いります。

 今後も引き続き『感染症エクスプレス@厚労省』を日々の感染症診療に
ご活用ください。


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▼トピックス▼
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【風しん】
◆風しん対策の一層の徹底に関する通知を発出しました(2013年1月29日)

 昨年の風しんの報告数の全国合計は2,353例(暫定値)であり、過去5年間で
最も多い報告数です。また、先天性風しん症候群の年間報告数は5例(暫定値)
となり、平成16年の10例に次ぐ値となっています。
 通知の内容としては、先天性風しん症候群発生予防の観点から、これまでに風
しんにかかっていない方、予防接種を受けていない方及び妊娠可能年齢の方へ
の情報提供・注意喚起等の風しんに対する対策を各自治体にお願いするものです。
 その他、先天性風しん症候群が全数届出対象疾患であることや、風しん報告
数増加地域での妊娠初期検査で風しん抗体陰性又は低抗体価の妊婦から出産し
た新生児に対し、先天性風しん症候群を念頭におき注意深い対応を行う必要が
あること等について、自治体に対し、関係医療機関への周知をお願いしています。
 医療機関のご協力をお願いいたします。

<通知>
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T130131H0010.pdf
(別添)
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T130131H0011.pdf


【重症熱性血小板減少症候群】
◆重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia 
syndrome: SFTS)の国内での発生について(2013年1月30日)

 発熱や血小板減少等の症状を呈し死亡した患者から、国内で初めて重症熱性
血小板減少症候群(SFTS)ウイルスが確認されました。
 重症熱性血小板減少症候群は中国において2009年頃より発生が報告され、
2011年に初めて原因ウイルスが特定された新しいダニ媒介性疾患です。
 今般、国内において、重症熱性血小板減少症候群の症例が報告されたため、
自治体を通じ、管内医療機関へ情報提供と協力依頼を行ったところです。
 つきましては、各医療機関において、以下の要件に該当する患者を診察し
た場合は、最寄りの保健所へ情報提供いただくよう、ご協力のほどお願いし
ます。

(情報提供を求める患者の要件)
 38度以上の発熱と消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血のいずれか)
を呈し、血液検査所見で血小板減少(10万/mm3未満)、白血球減少(4000/mm3
未満)及び血清酵素(AST、ALT、LDHのいずれも)の上昇が見られ、集中治療
を要する、若しくは要した、又は死亡した者。
 ただし、他の感染症によること又は他の病因が明らかな場合は除く。

<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002u1pm.html


【予防接種】
◆予防接種関係の政省令改正を公布いたしました(2013年1月30日、2月1日)

 厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会での承認を受けて、下記の通り、
予防接種法関連の政省令を改正いたしました。

○長期にわたる疾患等のため、定期接種を受けられなかった場合の特例措置の
 設定については、今般、特例措置の対象となる疾患等を定め、政令等関係法
 令の改正を行い、1月30日(水)に公布いたしました。公布と同日に施行と
 なり、同日、都道府県あて通知いたしました。

○BCGの定期接種の接種時期について、現行の「生後6月に至るまで」から、
 「生後1歳に至るまで」に見直す政令改正を行い、本日公布いたしました
 (標準的接種期間は生後5月から8月に達するまでとなります。)。こちらは、
 本年4月1日から施行いたします。

○日本脳炎の予防接種について、平成17年5月~22年3月に行った積極的勧奨
 の差し控えに対する対応について、本年4月1日から下記の対応とする政令
 改正等を行い、本日公布・通知いたしました。

(1)現在、平成7年6月1日から平成19年4月1日生まれの者について政令
  の特例対象者(20歳未満まで接種可)としているが、同じ学年での不公平
  の解消、対象者の十分な積極的勧奨の確保のため、政令改正により平成7
  年4月2日~5月31日生まれの者を特例対象者に加える。

(2)平成17年4月2日から平成19年4月1日までに生まれた者については
  第1期の初回接種が、平成15年4月2日から平成17年4月1日までに生
  まれた者については第1期の追加接種が十分に行われていないことから、
  平成25年度中に、1期接種の不足分について、積極的勧奨を行う。

(3)2期接種は長期の抗体保有に有効であることを踏まえ、積極的勧奨を控え
  ていた世代について、来年度(平成25年度)には18歳となる学年の者を
  対象に2期接種の積極的勧奨を行う。また、積極的勧奨を差し控えていた
  期間に1期接種を完了した者についても、市町村が実施可能な範囲で2期
  接種の積極的勧奨を行う。

<通知(1月30日付)>
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/T130131H0050.pdf
※2月1日付通知については下記URLの「健康局」に追って掲載されます。http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/new/tsuchi/new.html


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▼審議会・研究会等▼
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■開催報告

【新型インフルエンザ】
◆第7回新型インフルエンザ等対策有識者会議が開催されました(2013年1月
29日)

 「新型インフルエンザ等対策有識者会議」の第7回が開催され、中間とりまと
めの検討が行われました。
 新型インフルエンザ等対策の基本的な考え方、指定(地方)公共機関、国民へ
の情報提供、医療体制の確保、新型インフルエンザ等緊急事態、感染防止の協力
要請、予防接種・特定接種などについて、中間とりまとめ案をもとに、議論が行
われました。
 この日の議論に基づいて中間とりまとめ案を修正し、今後、最終的な中間とり
まとめを公表する予定です。

<資料>
http://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi/dai7/sidai.html


【HTLV-1】
◆第4回HTLV-1対策推進協議会を開催しました(2013年1月30日)

 第4回HTLV-1対策推進協議会で「ATL対策」をテーマに検討が行われました。
 HTLV-1総合対策のにおけるATL対策の取組状況、ATLの概要、ATL研究者の
研究成果、患者会のATLに関する活動状況等の報告を踏まえ、ATLの早期発見
のためキャリアに対する医療相談を含めたフォローアップ体制、治療法等の情
報提供等について意見交換を行いました。


<資料>
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002uauo.html


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▼感染症発生情報▼
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■国内の感染症発生状況

【インフルエンザ】
◆インフルエンザの発生状況を公表しました(2013年2月1日)

 2013年第4週(2013年1月21日~1月27日)のデータを公表しました。
 定点当たり報告数は、全国平均は36.44(前週は22.58)となっており、引き
続き増加しております。
 定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの1週
間に受診した患者数を推計すると、約214万人となり、5~9歳約35万人(16.4%)、
10~14歳約30万人(14.0%)、30代約26万人(12.1%)、0~4歳約25万人
(11.7%)、40代約23万人(10.7%)、20代約20万人(9.3%)の順となっている。
 都道府県別では、新潟県(53.81)、千葉県(53.22)、長崎県(50.91)、埼玉県
(49.53)、愛知県(46.65)、福岡県(45.74)、福島県(45.51)、神奈川県(41.69)、
東京都(41.29)、茨城県(41.25)、愛媛県(40.46)の順となっており、全都道
府県で前週の報告数よりも増加しています。
 なお、ウイルスの型は、AH3亜型(A香港型)が現時点で最も多く検出されて
います。
 インフルエンザは、今シーズンは例年と同様に12月中旬に流行入りしたところ
ですが、例年、年明けの学校の始業以降に急速に流行が拡大し、1月下旬から2
月中旬にかけてピークを迎えることが多く、引き続き、注意が必要となります。
 医療機関の皆様におかれては、感染予防のためのこまめな手洗いと、罹患した
場合にはなるべく外出を控えていただくこと、咳エチケットとしてのマスク着用
などの普及啓発にご協力いただきますよう、お願いいたします。

<報道発表資料>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/houdou.html
<インフルエンザウイルス分離・検出速報>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-inf.html


◆IDWR(感染症発生動向調査 週報)2013年第3週(第3号)(2013年2月1日)

 本号では、トキソプラズマ症を感染症の話として取り上げています。
 トキソプラズマ症はトキソプラズマという原虫により起こされる感染症です。
健常者は感染しても多くの方は症状がないまま経過しますが、免疫不全の場合
には重篤な症状を引き起こす恐れがあります。また、妊娠中又は妊娠直前の女
性が初感染することにより、先天性トキソプラズマ症が起きる可能性があります。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl.html


◆IASR(病原微生物検出情報 月報)2013年1月号
 
 特集は真菌症です。病原体の種類と頻度、病原体の同定や検査法、抗真菌薬
耐性の真菌、公衆衛生学的に重要な新興真菌症などがまとめられています。
 その他、国内情報として、わが国におけるNDM型およびKPC型カルバペネマ
ーゼ産生菌分離状況が掲載されています。

http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html


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▼編集室からのお知らせ▼
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◆『感染症エクスプレス@厚労省』に関するアンケートは、本日で終了します

  Vol.81から実施しておりました『感染症エクスプレス@厚労省』に関する
アンケートは、本日で終了します(23:59まではご回答いただけます)。
 おかげさまで多くの皆様にご協力をいただきました。ありがとうございました。
 寄せられたご意見を参考に、読者の皆様のニーズに沿った情報提供に努めてま
いります。
 なお、本メールマガジンへのご意見は、今後も引き続き以下のリンク先の「メ
ルマガの内容に関するご意見」で随時受け付けております(バックナンバーも以
下のリンク先からごらんいただけます)

<アンケート開始画面(本日23:59まで)>
https://mhlw.asp.3mail.jp/enquete/
<ご意見・バックナンバー>
http://kansenshomerumaga.mhlw.go.jp/


◆インフルエンザ対策の啓発ツールとして、2-3月の卓上カレンダーをダウン
ロードできるようにしています

 インフルエンザ対策の啓発ツールの一つとして、今冬のインフルエンザ対策
のキャラクターであるマメ三兄弟の卓上カレンダーを、厚生労働省ホームペー
ジからダウンロードできるようにしていまして、2-3月分をアップしています。
 また、厚生労働省ツイッターでは、インフルエンザの話「マメ家族のインフ
ル奮闘記」を毎週配信しています。
 医療機関の皆様におかれても、これからの季節に、インフルエンザ予防の注
意喚起へのご協力をお願いします。

<インフルエンザ対策の啓発ツール集>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/keihatu.html
<厚生労働省ツイッター>
https://twitter.com/MHLWitter


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